甘いケーキの苦い思い出

とうとう12/24に到達しました!
クリスマスは明日ですが、一般的にアドベントカレンダーは12/24までを数えるものなので
毎日投稿シリーズもここで一区切りになります。
(ぶっちゃけ、これを書いてるのはサイト消滅→復旧後の2022年8月なんですけどね...)

それはさておきクリスマスといえば、やはり「サンタゼウス」がおなじみです。
スペシャルセレクション2でも再登場したので知名度も高いシールですが、
どちらかといえば影が薄い「サンタフェニックス」も見逃せません。
http://kyutabm.sakura.ne.jp/premire/christmas.html

「ハッピー」「ルンルン」と異様にご機嫌なフェニックス様です。
そもそも「サンタクロース」は聖ニコラウスから変化した名前と言われていますので、
フェニックス」が「サンタフェニックス」になるのは実はそのまんまなんですよね。

裏面には「ビックリ迷路まんだらゲーム」が描かれています。
サンタゼウス・サンタフェニックスで2種ずつ、計4パターンあるのですが
「新幹線ひかりの禁煙車両は?」といった今では通用しないクイズもあったりして
なかなか楽しめる代物です。

よく見れば描かれている3すくみキャラもすべて描きおろしで、
意外にコストのかかっているデザインだったりします。

ところで実は私、幼少の当時にこのクリスマスケーキ(アイスケーキ?)を
買ってもらえるチャンスがあったことを思い出しました。
母が雑貨屋?でもらったケーキのチラシを見せてくれて、
予約販売だったのか「要る?」と聞かれた覚えがあるのですが、
何故か当時の私は通常版のシール以外に興味がなく...。

今にしてみれば、つくづくもったいないことをしたものです。
お正月の福袋とかでも同じようなことがあった気がしていますが、
当時は物持ちは良くてもかなりライトなコレクターでしたからねえ...。

あの頃の私に伝えたいっ!

受け継がれる宿命

12月23日は、3年前までは祝日でした。
なんで「上皇誕生日」として残さなかったのかな(笑)

そういえばビックリマンの世界に、権力者が引退・隠居するという話
トンと出てきませんね。
(竹村よしひこ版の漫画ではゼウスが引退するとか騒ぐ回があったような)

聖神ナディアは魔紀元前からずっと源層界のトップで居続けていて、
35弾ですらわざわざ出張ってきて聖神パシーを打ってくるぐらいです。
そもそも「次神子」って聖神の後継ぎという意味かと思ってましたが、
そんなこと言ってるうちに後継ぎのほうがヨボヨボで倒れてしまいそう。

ここで発想を転換してみましょう。

次神子とは聖神の後継者ではなく、次の世界の統治者なのではないか?

古代源層界、謎の聖神(超聖神)は「源層界」の統治者としてナディアを選び、
ナディアは「表層界」の統治者として両ゼウスを送り出した。

ではその先。

両ゼウスが「次界」の統治者として、聖フェニックス/マリアを送り出したとしたら?

古いリーダーに指名された次のリーダーが新世界を切り拓くという使命。
それが聖神⇒次神子⇒聖神子に受け継がれた宿命だったりするのかも。

ではその次を担う次王帝マルコが新河系を統治したのち、
物語はどこへ向かうはずだったのでしょうか?
(ユピテルヘッドがマルコ・オリンの子だったらそれなりに繋がったのですけど...)

セントジュエル大増殖!?

カーネルダースとカーネルダークがマルコの不思議光を浴びて
融合・変身した「新聖族」
元々威厳が薄く雑な印象だった連中が何故かサ●リオ的なフォルムになり、
こいつらが一体何の役に立つのかとガッカリしたのを覚えています。
少なくとも、彼らがエズフィトのひな壇部隊やアクア層の古魔魚族らと
渡り合っているイメージが全く湧きません。
そこそこ頭身のある人型だったらさぞ人気が出たでしょうに...。
(って前にも同じこと書いてました)

それはともかく、彼らは合体後にそれぞれの宝石にちなんだ名前になりました。

アウグス子's+猫ライ一世⇒ダイヤ貴帝(ダイヤモンド)
ダリ丑+ミ蛙帝⇒エネロルド王(エメラルド)
などなど。

しかし...
申る伯+蟹大帝⇒トルコン士(トルコ石)
ってお前らラピスラズリだったはずでは?!

どちらも12月の誕生石ではあるのですが、石としては全く別物。
この変更に何か意図があったのでしょうか...?

ちなみに2021年12月20日、全国宝石卸商協同組合により
63年ぶりに日本の誕生石の見直しが行われ、10の石が追加になったそうです。
https://maidonanews.jp/article/14368447

中でも、超元祖で「大統一聖石」とされたアレキサンドライト
正式に6月の誕生石にラインナップ。
うーん、なんとなく格落ちした感じを受けるのは我々だけですかね?(笑)

ダイジョーV

久遠エリアでの最終決戦にて登場したデビリン3アグリ種
「スネベ魔V(バトル)」「デバメ魔V(ビジター)」は、
それぞれデビリン族・デビリン族増長型の3人ずつが合体したキャラです。

sunebema_v.jpgdebamema_v.jpg

名前も「スネベ」「デバメ」は合体前の頭の1文字をつなげた単純なものですが、
では「V」は一体どこから来ているのでしょうか。

そもそも、ビジターはともかくバトルはVではありません
いくら何でもそんな初歩的なミスをするとは思えないのですが、
Vで始まってバトルと読む英単語を見つけることはできませんでした。
(英語以外であるのかもしれませんが、さすがに音から探すのは苦しい...)

そんな中、興味深いものを見つけました。

それが1983年のアメリカのテレビドラマ「V」です。

宇宙人の襲来を描いたSF作品だそうですが、
全5話構成の1話目が「(I) ビジター・宇宙からの訪問者」ということから
「V」に来訪者(Visitor)の意味を強く持たせていることがうかがえます。

さらにこの続編にあたる作品が「V: The Final Battle」だそうで、
ちょっと強引ですけど「V」と書いて「バトル」と読ませる根拠になりませんかね?

日本でも1987年にビデオが発売になっているそうなので、
反後博士がここから着想を得ていたとしても不思議ではないかも。
(19弾シールの発売は1989年)

ライバルの聖ウォーマントリニティが「澄華蝶」「胞露実」という
名前の一文字を単に寄せ集めたものなので、デビリンのほうも
「デバメ」「スネベ」だけでもよさそうなものですけど、
それだけじゃさすがに物足りないと思ったのでしょうかね...?

あんたがたどこさ?

18弾悪魔「ちょんカケ」を覚えていますか?

chonkake.jpg

虹層球あたりの戦いで頭数合わせ的に登場した一般悪魔ですが、
これの元ネタに気づいている人はどのぐらいいるでしょうか。

九州は熊本の伝承遊びの一つに「ちょんかけゴマ」というのがあるそうで、
紐を使って空中で操るダイナミックなコマ遊びなのだとか。

(画像は「肥後ちょんかけごま保存会」より)

反後博士は熊本出身だそうなので、さもありなんといったところでしょうか。

また、2弾天使「すやすや天女」のシールには
「おろろんぱぁ~」という特徴的なセリフが書かれていますが、
熊本の方言で子供を寝かしつける際の決まり文句として
「オロロンバイ」という表現があるそうです。
そんなところにも地域性があらわれるものなんですね。

そういえば...。

20211129_235215.jpg

熊本県 反野三郎君

これ絶対反後博士の偽名でしょ!

あたりまえ大層

当たり前~当たり前~
当たり前たいそう~

火の大層の兄弟が攻めてきたら~

熱い♪


デューク・アリババのダブルシール1枚目を剥がしたら~

もったいない♪


...リズムが無いとひたすら寒々しいので、ここらでやめときます。

鬼色満面

「天使が悪魔になっちゃったビックリマン」のデザイン使いまわしっぷりは
いくらなんでも手抜きしすぎだろ...とツッコミ入れるまでがワンセットなぐらい
徹底したダサさがむしろ売りだったのかもしれませんが、それはさておき。

悪魔化で安直に肌の色が青とか緑とかにされるケースが多いですが、
実際に肌の色が肌色(ペールオレンジ)でない人型悪魔キャラは実は少なくて、
スーパーデビル、サタンマリア(増力前)、ワンダーマリア、ダークヘラ、、、
ぐらいなんですよね。

後半になればポツポツ登場しますけど、
ブラックゼウス、魔肖ネロ、ノアフォーム、魔魂プタゴラトンなどは肌色または白。
悪魔だからといっておかしな顔色をしている必然性は無いんですけどね。

まあホラー映画のゾンビのように、青白い顔をしたほうが変化がわかりやすいですし
赤鬼・青鬼みたいに人外の雰囲気を持たせる効果もありそうです。

そういや2000に登場した聖魔戦使デミアンは天使と悪魔の姿を兼ね備えていましたが、
悪魔の姿はしっかり青い肌をしていましたっけ。
彼の血統にはバカラもダンディーラーもゲンカクも含めて青肌キャラはいなかったのですが、
もしかして天使の因子が悪魔の力を帯びると変色するとかいう裏設定でもあるんでしょうか?

お菓子なコラボ

先日、コア楽天使はロッテ商品内コラボだという話を書きましたが、
他にも似たような事例があるのでせっかくなのでご紹介~。

とりあえず2弾天使「コア楽天使」は「コアラのマーチ」から。
「♪~のマーチ」というセリフからも自明ですよね。

次に、6弾お守り「氷山一角」と13弾お守り「グルメザルトス」には
「ひねくれ棒」(アイス)がデザインされています。

hyozan_ikkaku.jpggurumezarutosu.jpg

hinekurebo.jpg

27弾のお助け「ブラックブラックん」は「ブラックブラック」(ガム)ですし
何なら1弾悪魔「魔人ドジキュラー」は「クロキュラー」(アイス)を意識して
「ドジキュラ」じゃなく「ドジキュラー」なのかもしれません。

ひかり伝2の悪魔「魔弾ラミバッカス」は「ラミー」「バッカス」の合体ネーミング。

2000ではそのものずばりの
「のど飴」「雪見だいふく」「モナ王」「チョコパイ」
というキャラもいましたが...。

そういや35弾の記念枠珍カーベルは「紗々」(チョコ)の着物を着てるようですね。

tinkaberu_sp.jpg

ビックリマンプロ野球でも数々のお菓子を取り込んだデザインがありましたし、
今後もこういうキャラが出てくるかもしれませんね。

八天使伝説

以前旧ビックリマンに「仙人」と名の付くキャラは5人だけというネタをやりましたが、
では名前に「天使」とつくキャラが何人いるかわかる方いるでしょうか?
「天使」と書いて「エンジェル」と読むキャラも含めます。
結構多いような印象だと思いますが、果たして...。


ってタイトルでネタバレしてますが、正解は8人
全31弾の中でわずか8枚しか存在しないのですよ、ええ。
今回はその8キャラを順番に紹介しようというネタです。

まず1人目はご存じ「十字架天使」

jujikatenshi.jpg

ビックリマンで「天使」「エンジェル」と言えばこのキャラを連想する人も多いかと。
そういう意味では、他のキャラに「天使」と付けづらくしている一因かもしれません。

2人目は第2弾キャラ「コア楽天使」

koarakutenshi.jpg

近年の35弾では「コリャ楽天使」という残念リブートされてしまいましたが、
同じロッテの「コアラのマーチ」との(一方的な)コラボキャラと言えるでしょうか。

3人目はかなり飛んで14弾「ストライク天使」

strikeangel.jpg

言うまでもなく十字架天使の増力形態なわけですが、ネーミング的には
もはや「十字架」よりも「天使」が主体となってますね。
(そのくせ次は「クロススター」なわけですけど)
読み方は「ストライクエンジェル」ですが、文字数が長くなるから漢字なのでしょうか?

4人目は同じく14弾から「ツルツル天使」

turuturutenshi.jpg

どちらかと言えば仙人寄りのビジュアルですが、何を考えてか天使を名乗ってます。
そもそもぶんぶく茶釜の3すくみで、悪魔=茶釜、お守り=綱渡りだからって
天使=坊主という扱いの低さもどうかと思うところ。

5人目は18弾「メリー天使」

merryangel.jpg

これまた天使と書いてエンジェルと読ませるパターン。
プッシュ/フェロー天使の名前は聖源と関連ある英語(幻⇒ファントム、界⇒ワールドなど)
なのですが、「遊⇒メリー」というのは少々強引な気がしなくもないような。

6人目はグッと先に進んで、24弾「天使シーマザー」

tenshiseamother.jpg

海母精やくじら大帝の縁者かと思いきやそんな話は特になく、
特に話題にできることも無い、いわゆるモブキャラです。
(「シー」「マザー」って「海」「母」そのまんまなのに)
まあ後半弾3すくみの扱いはそんなもんでしょう。

そして7人目は25弾「でかぶ天使」

dekabuangel.jpg

何でこれが「天使」かと言われても、悪魔VS天使の天使シールだからとしか言いようがない、
ただそれだけであろうと思われる一天使です。
ちなみにモチーフはロシア民話の「おおきなかぶ」ではなく
グリム童話の「蕪」という作品です念のため。

ラストを飾る8人目の天使は26弾「きき耳天使」

kikimimiangel.jpg

これまた特に「天使」と名乗る必然性のないキャラですが(どんな必然性だ)
裏書に「根掘り葉掘りききかじり公開しますの」という十字架天使っぽい口調がポイント。
ついでに3すくみは「ヒソヒソ悪魔」と、こちらも希少な「悪魔」を名乗るキャラだったり。
(「悪魔」とつくキャラは4人だけ)

ということで、以上8名が旧ビックリマンにおける「天使」です。

え?2弾の「あっ晴れ天使」を忘れてるって?

apparetenshi.jpg

こいつは扱いが難しいのですが、裏面では「あっ晴れ天になっているんですよねー。
(ご丁寧に「ビックリマン伝説2」でもこのまんま)

apparetenshi_x.jpg

姿かたちも天使というよりは天子寄りですし、
ビックリマン公式HPの図鑑でも「天使」ではヒットしないので
個人的にはこいつは「天子」扱いとしたいところです。

ちなみに「天子」には他に、
桃太郎天子、牛若天子、天子ダンジャック、クリスタル天子、快晴天子の5名が存在します。
ってこっちのほうが少なかったのかよ!

謎の超ヘッドのファーストインパクト

創聖巡師・聖梵ミロクの登場は、それまで西洋神話ベースだったビックリマン世界に
アジア圏(仏教圏)の世界観を持ち込んだという意味で大きなターニングポイントでした。
(3すくみではちらほらいますけど)
その後の羅因子キャラはいつのまにかそういう要素が希薄になったようにも見えますが、
ある意味ミロクは「東洋版スーパーゼウス」の位置づけだったのではないでしょうか?

スーパーゼウスは、言うまでも無くギリシャ神話の最高神ゼウスがモチーフだけあって
西洋神話側でのトップに位置するキャラクターと言えます。
これに対し弥勒菩薩がモチーフの聖梵ミロクもまた、東洋神話側のトップと言えるでしょう。
ミロクの手のひらの「謎の刻星」もまたスーパーゼウスとの類似性を象徴しています。

次界ロード上空に飛来した「第三勢力」のトップバッターとして、
ヘッド第1弾・スーパーゼウスに相当する超ヘッド第1弾・聖梵ミロクを登場させたのでは?

その後、ミロクは異聖神配下の一人にすぎないとして設定が矮小化された印象もありますが、
少なくとも登場時の初期設定ではそういうメタ的な役割があったような気がします。

ところでミロクの「謎の刻星」については、
「両手に刻まれた星。大聖動の標的を意味するのか?」と説明されています。
星が意味するものは、ひとつはスーパーゼウスとするともう一つはブラックゼウス。

聖神が次神子を創出するのは超源歴に一度。
創聖巡師が飛来する周期も超源歴に一度。

両ゼウス、つまりは聖神配下の聖魔両軍がターゲットだということを、
この時点で示唆していたんでしょうかね?

SEKAI NO HAJIMARI

先ごろ、イギリス・リバプール大学の研究チームによって
宇宙の始まりというものは存在せず、ビッグバン以前に宇宙は無限に続いていたという説
が提唱されたそうです。

「宇宙には始まりなどなかった」との指摘、ビッグバンの前から宇宙は無限に続いていたという新説とは? - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20211014-universe-had-no-beginning/

まあ、難しいことはわからないのですが、そういう説があるそうです。

ところでビックリマン世界の始まりは、ひかり伝第1弾で描かれた「一筋のひかり」であり、
超聖神クロノズーと超聖神ディアナがそれぞれ誕生したところからスタートしています。
と言っても彼らを生み出した超聖使たちがどの時点で存在していたのか不明だったり、
7福士の一人・寿老ヒャクが光源層紀以前の存在とされるなど
本当の意味での世界の始まりは明らかにはされてません。
そういう意味では、後付けではありますがビックリマン世界と現実世界は同様なのかも?

かつて反後博士は、別冊宝島「ストーリー完全大聖典」のインタビュー記事にて
「宇宙の解明が済んでいないのに悪魔VS天使の全貌がわかるわけがない」
という趣旨の発言をされています。
事実上、悪魔VS天使の全貌解明は不可能と言っているに等しいと思われますが、
(そんなのアンタの脳内物語なんだからどうとでもできるでしょ!と言ってはいけないw)
こういうビッグバンやらヒッグス粒子やらの最新記事を目にするたび、
反後博士ならこれをどうビックリマンに落とし込むんだろうな...と夢想してしまいます。

あーあ、武層動伝の続き、どこかで語ってくれないかなあ~。

シークレット論

子供服ブランド「BREEZE」がビックリマンとコラボした商品にて、
封入されているシールのシークレットが鬼のように低確率だと話題になってました。

子供向けパンツやマスクを大人が大量に買いまくる是非はこの際あえてスルーするとして、
あまりの出にくさ(とシールの状態の悪さ)により結構な悪評を目にしたものです。

メーカーの論理としては「所詮はオマケだから」で済ませたいところでしょうけど、
そこら辺の匙加減を間違えると強烈なクレームを叩きつけられることは
多少なれども意識しておかなければならない問題でしょうね。

ところで今回「シークレット」とされたシールは、ブラックゼウスの素材違いだそうで
イラストや裏面は通常のものと変わらないものだとか。
キャラコンプには不要なので、出なければ出ないでそこまで必死になることもないでしょう。
...と割り切れる人ばかりならいいのですが、熱心なコレクターは
自分たちでバージョン違いを定義してしまうぐらいですし、
そもそも「全9種」と言われたら9種揃えることがゴールですよね。

一般的にシークレットと言われるものにもいろいろありますけど、大きく分けると
1.パッケージ等に描かれていないだけで封入確率などは均一なもの
2.他のラインナップに比べて封入率が低く設定されているもの
のどちらかというパターンではないでしょうか。

前者は例えば「天使が悪魔になっちゃったビックリマン」でのブラックロココIIなどで、
これだけが他より極端に出にくいということはないですよね。
他にも神羅万象チョコの箔押しレアみたいな、手に入りにくいし公開もされていないという
複合的なパターンもあります。

どちらもメーカー側の目的は販売促進でしょうが、
1の場合は単にキャラの情報を伏せることでじらされるだけなのに対し、
2の場合は手に入れるまでの道のりが格段に長くなるということで
ゲットできた人とそうでない人の格差が大きく、単価や確率次第で不満度が膨れ上がります。

ただ、これもシークレットアイテム単体の特別性による影響も大きくて、
例えば描き下ろしデザインと使いまわしデザインとでは入手意欲は大きく違うはずです。
2020年にサッカーの試合でもらえたケンゴロココ18種は間違い探し的な背景違いなので、
コンプを目指す一部のコレクター以外にはどれが当たっても特に気にしなかったでしょう。

そういう意味では今回のBREEZEブラゼも、ぶっちゃけ「これがシークレット?」と首をかしげるチープな相違であり、
そもそも今回の企画自体が使いまわされ過ぎでサイズが大きいだけのシールなので、
レアリティの問題以外では非常に話題性に乏しい企画と言っても過言ではないでしょう。
そういう意味では、封入率の問題を除いては、シークレットの導入はまあ成功と言えるかも?

ただ、「全9種集めよう!」と煽っていながら、思いつきや直感で封入率を設定していたなら
さすがに仕事が雑すぎると言われても仕方ないんじゃないですかね...?
シールが折れたり剥がれたりしやすいという安直な封入方法も含めて、
そのあたり全然考えてなかったように思えてしまいます。

本来は経験豊富なコラボ元がそのあたりもアドバイスするべきと思いますが、
今の大本営は権利関係以外は丸投げしてそうな印象ですね...。

シャーマンかカーン

江ノ島コラボ第2弾の「えのしまビックリマン」の特典シールの一つ
「シャーマンカーシラス」

enoshima_karn.jpg

シーラカンスっぽい名前ですがよく見れば「シラス」。
カーン様の扱いの低さに泣けてきますが、出番があるだけマシなほうでしょうか。

ところで、何故に「シラスカーン」などではなく「シャーマンカーシラス」という
名前の後ろ部分をいじったネーミングなんでしょうね?
コレクターの間では昔のパチシール「シャーマンカーをオマージュしたのではという
もっともらしいウワサもありましたが、私はここで異説を唱えてみます。

ずばり、シャーマンカーンの名前は「シャーマン」が本体説!

根拠は2つ。

一つは、「ひかり伝聖魔十戒」に登場したシャーマンカーンのルーツとされる
「シャーバサラ」の存在。
その名の通り、「シャー」(BMではしばしば「覇者」の意味で使われますが)となっており
シャーマンカーンとの共通性が名前の前半から見て取れるわけです。

でもまあ、「シャーマンバサラ」ではないし称号の方を受け継いだと考えることもできるので
正直こっちの根拠は薄いかな、と。

もう一つは、シャーマンカーン自身の頭上に浮かぶ無限理力わっかの名称

これ、カーンリングではなくシャーマンリングと呼ばれております。
スーパーゼウスは「ゼウスリング」
聖フェニックスは「フェニックスリング」
野聖エルサMは「エルサリング」
なのですが、シャーマンカーンだけはシャーマンリングという何ともイレギュラーな名前...。
やはりシャーマンが本体なんじゃないですかね?ね?

しかししかし、シャーマンカーンの「目」は「カーンアイ」というそうで...。
そもそもシール裏に「全情の神カーンは...」と書かれてるので、
普通に考えれば「カーン」が名前ですよねえ...。

余談ながら、「天使が悪魔になっちゃったビックリマン」でも
シャーマンカーンは「シャーマンブラック」という名前になっているそうですが、
近年の公式スタッフは何故に「シャーマン」を主に置いているのか、謎です。

54文字の物語

ビックリマンの裏面テキストと言えば、通常は18×3=54文字ですが
18弾ヘッドのメイドンから突発的に定形外なスタイルが登場するようになりました。

u18008.jpg

14×3=42文字しかなく、その分フォントは通常より大きめ。
おそらくは、青年形態の虹神帝と比べて幼い印象を与える目的があったと考えられます。

しかしながら、何故だか続く18弾パート2のヘッドでも14×3を踏襲。
博士は文字数が少ないと考える量が減って楽だと考えたのか、
それとも文字が大きいと見やすいという反響でもあったのでしょうか?

と思いきや、次の19弾ではまた18×3に逆戻り。
元に戻って一安心...かと思ったら、20弾パート2でまたまた型破りなことをやりました。

u20049.jpg

カーネルダークは、メインテキストが20文字しかありません!
いや、20文字というとその前のカーネルダースのウワサ欄の文字数と同じ。
むしろメインテキストが無くてウワサ欄しか存在しないと言えるでしょう。

裏面合体イラストをはっきり見せるための工夫なのかもしれませんが、
さすがにこれはやり過ぎではなかったかと...。

ですがこの趣向は21弾パート2の新ピアマルコ(K in PMなど)でも用いられました。
シール枚数が多いと文章を考えるのが大変なのはわからなくもないですけど、
裏面から得られる情報があからさまに削られるのは当時から苦々しく感じてましたね...。

その後、22弾では合体イラストを使いながらもテキストは18×3に戻りました。

u22012.jpg

最初からこの形式でよかったと思うのですが、そこに至るまで紆余曲折あった感じですかね。

以後、たまに変則的な文字数になっても基本的には18×3が用いられました。
3すくみの文字数とも統一できてますし、やっぱりこの文字数がしっくりきますね。

あの時君は若かった

私が幼少のころ、最初に入手したシールは第2弾の「神し魔い」だったと記憶しています。
あれ?違ったかな...。ともかく第2弾の悪魔シールだったのは間違いないかと。
小学校では3~4弾のころに大ブームになり、複数の男子児童がシールを学校に持ってきて
交換したり見せびらかしたり楽しんでいたものです。
(盗難騒ぎがあったり理不尽なゲームで巻き上げられたりという事件もありましたが...)

そのころはまだコロコロ等で情報が出回る前なので、シールのリストはおろか
見たことすらないシールも多く、特に第1弾は買っていた子もほぼいなかったため
パッケージに描かれている十字架天使やドジキュラーぐらいしか知りませんでした。
彼らの名前も、化粧箱(いわゆる「ビックリマン神社」)に書かれていたから
かろうじて知ることができたというレベルです。

しかしある頃から、いわゆるパチモノシールが出回るようになりました。
印刷の画質が悪くて一目でわかるような代物でしたが、
見たことすらなかった第1弾シールのデザインや裏面が見れるというのは貴重でしたね。
私は友人に見せてもらうだけでしたが、初めて十字架天使(のパチシール)を見たときは
「うわ、余白が広い!」と驚いたものでした(笑)

その後、5弾ぐらいから学校にシールを持ってくる子が激減。
お店では相変わらず購入しづらい状況だったのでブームは続いていたと思うのですが、
友人の少ない私はその後10数年にわたって誰ともトレードすることなく
細々とシールを集める日々を過ごすことになるのでした。
まあそんなに熱心でもなかったので、悪魔以外は半分も揃わないのが普通でしたけどね。
中には天使・お守りが2,3枚ぐらいしか入手できないまま次の弾になっちゃった時も...。

今でも当時自力で当てたヘッドは、その時の情景を思い出すことができます。
一日に何度も見返してニヤニヤするぐらいの魅力があったのですが、
今の商品にはそういう鮮烈なインパクトって無いですよね。

今のビックリマンシールって何なんだろうなあ。

PR大使ぶっちゃけ話

2014年9月28日に里崎智也氏「ビックリマン終身名誉PR大使」に就任して既に7年。
「名誉職」なら実際に活動しなくても別によさそうなものですけど、
ツイッターやYouTubeでたまにPR活動されているようですね。

それはそれで別にいいのですけど、多くのシールコレクターが辟易しているのは、
「里崎氏監修」と銘打ってリリースされる数々の「誰得」なコンテンツでしょう。

30周年の「BMオールスターシール」では多くのキャラが何故か野球と関連付けられ、
2018年の「ホロセレクション」では貴重な一枠に「里崎ゼウス&里ガシ魔」がねじこまれ、
2020年に「ビックリマンプロ野球チョコ」を監修するも大爆死したのは記憶に新しいところ。
2021年の「天使が悪魔になっちゃった」でもシール裏で謎の里崎氏アピール。

ぶっちゃけた話、里崎氏が監修して嬉しい要素がまるでありません...。

これがまだ「反後博士監修」「米澤稔氏監修」のように直接の関係者が関わるものなら
ファンにとっても意味があると思うし、見てみたいと思わせる魅力があるのですが
里崎氏は古参のコレクターやシールファンであってもそれ以上の存在ではなく、
こうもたびたびコンテンツに絡んでこられても全然嬉しくないんですよね...。
誰かが商品を監修する目的としては、「その人の実力や実績で商品力を上げる」とか
「その人自身の人気で商品を後押しする」といった効果が求められると思うのですが、
果たしてそのどちらも得られているとは言い難いような。

野球ファン・里崎氏ファンの方には嬉しい要素が少しはあるのかもしれませんが、
大多数のシールファンにとっては「興味が無い」と思われます。
むしろ興味が無いものを何度も押し付けられるので、不快感が増すばかりかと。

「天使が悪魔に...」に関しても、別に誰がキャラを選ぼうが知ったことではないのに
わざわざ里崎氏の名前を出すものだから、かえってヘイトが集まってしまう気すらします。

とは言え、実際のところ里崎氏の意向がどの程度存在するのかは我々からは見えません。
ロッテ本原氏が一方的に持ち上げているだけという可能性も往々にしてありそうですが、
何にせよ運営陣にはPR大使の売上・認知度向上に対する貢献度をきちんと精査された上で
今後の活動計画をご検討いただければ...と考える次第です。

夏の日の2007

かつて私がツテを頼って、大阪のグリーンハウス事務所を訪れたのは2007年の夏のこと。
(→こちらから
あれからもう14年も経とうとは、時の流れというのは本当に早いもので。

あの当時は「ひかり伝おとぎ」なんかが売られていましたが、GHのお二方はというと
超元祖32弾以降はセレクション系の復刻シール監修ぐらいしかお仕事されてなかったような時代。
コレクターの中でも米澤さん兵藤さんのお名前を把握している人は少なかったかと思われます。

その後、「ルーツ伝」からふたたび悪魔VS天使のメインデザイナーに復帰される傍ら、
ジパ伝や境外滅伝、タワスペなどの他社シールやその後のBMコラボ商品を手掛けられて、
いつしか「ビックリマン=GHデザイン」の構図が色濃くなり、
米澤さん兵藤さんのメディア露出の機会も増えていった気がします。

私がお会いした2007年では、色紙にサインをねだっても
「普段そんなことしないから困る」みたいな応答をされましたが、
2014年に原画展やサイン会が開催された際にはすっかりサインも手慣れてましたね(笑)

そういえば以前、何かの折にまた事務所に伺わせてもらってもよいか尋ねてみたのですが、
仕事上の関係者以外を招くことはNGになったという感じの返答をいただきました...。
確かに、本来それが普通だよなーとも思いましたが、一抹の寂しさも感じました。

原画展から既に7年が経過しましたが、いつかまた直接お会いできるといいなぁ。

裏ビックリマンならぬビックリマン裏

『全能の神ゼウスは、すべての悪魔をねじ
 ふせるオールマイティの切り札なのだ!!』

こちらは今さら説明不要と思いますが、
第1弾ヘッド・スーパーゼウスの裏面メインテキストです。

ところで話は変わりますが、悪魔VS天使が始まった当初のビックリマンシールは
ロッテが提唱していた「シール遊び」の道具だったことを覚えてますか?
悪魔シールを貼り付けられたら、お守りシールを上から貼って悪魔に反撃。
しかしお守りシールは透明なため悪魔を完全に封印することはできず、
不透明な天使シールを貼ることでようやく悪魔を撃退できる、という遊び方です。
いわゆる「はられたらはり返せ」ですね。

このルールは、わざわざ全ての3すくみシールの最下段に明記されていました。

悪魔シール:
★悪魔シールでいたずらされたら、天使
 やお守りシールでハリ返そう!

お守りシール:
★お守りシールで悪魔シールに反撃ダ!
 天使シールでとどめをさそう!!

天使シール:
★天使シールで、お守りシールを助けて
 悪魔シールにとどめをさそう!!

これらの文面は17弾以降で変更もされましたが基本的には同じ内容で、
誰もシールを貼って遊んでないであろう31弾まで律儀に踏襲されました。

このシール貼り遊びですが、原則的には「同じ3すくみに属するシールが条件」でして
鬼ガシ魔を貼られた場合に応戦可能なのはきびだんご三助か桃太郎天子のみ。
ここがシール遊びのゲーム性を高めている一要素ではあるのですが、
じゃあマークが同じシールが無いと打つ手がないのか...というとそうではなく、
トランプのジョーカーのようにどの悪魔に対しても有効なシールが存在したのでした。

それこそが「オールマイティの切り札」であるスーパーゼウスシール、というわけです。

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題

3すくみシールにはシール貼り遊びのルールが必ず書かれていたわけですが、
ヘッドシール下段には「〇〇界のウワサ」のみで、遊び方については触れられてません。

...いや、本当にそうでしょうか?

そうです。

『全能の神ゼウスは、すべての悪魔をねじ
 ふせるオールマイティの切り札なのだ!!』

これこそが、シール貼り遊びにおけるヘッドシールの役割を説明したものなのです!

当時ヘッドシールという言い方も存在せず、他のシールとは一線を画す特殊なシールとして
「全能の神ゼウス(のシール)は...」という書き方になっているだけで、
2行にわたってシールの遊び方を説明している点では3すくみのそれらと同じなんですね。

もちろん、この文章がシールの中央に堂々と記載されていることからして
キャラクターとしてのスーパーゼウスの説明も兼ねていることは言うまでもありませんが、
シール遊びでも物語的位置づけでも最強であることを同時に示していたわけですね。

外因と書いて公式と読む

35弾では若神子ルーツ同士の衝突が大きな要素になっているようですけど、
アリババに関しては相変わらず外因に弄ばれているようで気の毒な限りです。

ところで、今回悪魔シールとお守りシールとしてラインナップされたことで
「アリババ」の文字が天使ヘッド・悪魔ヘッド・天使・お守り・悪魔を網羅しました。
あとは次代とお守りヘッドがあれば完璧ですが、それはさすがに無理でしょうか(笑)

aribaba_logo.jpg

臥竜鳳雛

35弾で突如降って湧いてきた新キャラ「聖凰ベンヌダルク」は、
聖フェニックス的な風貌といわゆるキレイどころということでか
近年のキャラとしては珍しく人気になっているようですね。

bennnu.png

そんなこととは全く関係なく、今回掘り下げたいのは
スーパービックリマン第6弾ヘッド「魔凰クレインバスター」です。

cranebuster.png

はい、単に「聖凰?そういや魔凰もいたなあ」というだけのネタです。

前弾に登場したヘッド「甲機メカタートル」のライバルとして登場したキャラで、
亀に対して鶴というシンプルなモチーフ。
鶴だから「クレイン」はいいのですが、何故それが「魔凰」なのかは不可思議です。
マンガではまだ鶴らしく首の長いスマートなデザインでしたが、
シールの姿はずんぐりむっくりで「鳳凰」はおろか鶴からも遠いような...。
ついでに名前自体もプロレス技「ブレインバスター」のダジャレと思われます。

ホロシールが乱発されていた時期ということもあり、
今の感覚では非常にレアな3Dホロにもかかわらず物語的にはほぼ空気
なのに「ひかり伝おとぎ」の公式ページでは反後博士が
妙なリップサービスして物議をかもしたりもしましたっけ。
http://kyutabm.sakura.ne.jp/blog/2009/07/post-834.html


ちなみに「臥竜鳳雛(がりょうほうすう)」とは
才能はあっても、機会がないために才能を発揮できない人のこと。
または、才能を発揮する機会がなく、世間に知られていない英雄や賢者のこと。
だそうですが、この先聖凰ベンヌダルクに活躍の機会は訪れるでしょうか?

マジマジ、マジーフ

15弾の悪魔は智道の悪魔らしくルネッサンス期の発明・発見がモチーフかも?
という話を15年前にこのブログで書いたことがあったのですが、

その際に一人だけ詳細不明だったのが「魔G封」でした。

b15024.jpg

おもりが落下するような3すくみマークで、相対するお守りは「豊子ムジューゲン」。
そのため重力に関係することは間違いなさそうなのですが、
それと「魔G封」という名前が結びつきそうで結びつかず頭を悩ませてました。

重力と言えば、物理の授業で習ったことのある人も多いかと思いますが
物体が高い位置にあるとそれだけで「位置エネルギー」を持つ状態となり、
それが重力により落下すると「運動エネルギー」に変換されます。
いわゆる「力学的エネルギー保存の法則」というやつですが、
位置エネルギー[U]は、物体の質量[m]と重力加速度[g]と高さ[h]の積として算出されます。

すなわち
U=mgh
です。

mgh

Ma G Hu

ま じー ふ

と読めるような、読めないような...?!

華族制度の崩壊

先日、バロン・牛若の「バロン」はインドネシアの聖獣の名前ではという話を書きましたが、
今回は(男爵という意味での)バロンとよく対比される「デューク」について考えてみます。

「デューク」というと日本では明治時代の華族制度の第一位「公爵」であり、
バロンが第五位の男爵だとして、その身分差をネタにされたことも多かったようです。

しかし「バロン」が男爵でないなら「デューク」は何なのかという話ですが、
ここで一つの説を提唱してみようと思います。

28弾パート2の12種のヘッドシールはすべてダブルシールになっており、
2枚目の絵柄を12枚合体させるとデューク・アリババになるというのは周知のとおり。
つまり、28弾パート2においてデューク・アリババは13番目のヘッドとも言えるわけですね。

13といえばゴルゴ13。
ゴルゴ13といえばデューク東郷...。

気のせいか、他のアリババに比べて眉も太いような??

きゅー太のひとりアドベントカレンダー

エイプリルフールぶりの皆様こんにちは。
今年も残すところあと1ヵ月となってしまいましたが、
いかがお過ごしでしょうか?

4月に大量にネタをつぎ込んだのですが、一度に投入しても
一度に消費されてしまってかなりコスパが悪いことに気が付きまして、
今回は一日ごとに小出しにすることにしました。
どうせならいわゆるアドベントカレンダーになぞらえて、
クリスマスまでのカウントダウンをやってみようというのが今回の趣向です。

普通、Webでのアドベントカレンダー企画というと
日ごとに違った人が執筆担当するものですが、まあ細かいことはさておいて...。

カレンダーと言えば、旧26弾のころのウインターパックという商品についていた
組み立て式カレンダーをご存知でしょうか?

winterpack_calendar.jpgwinterpack_calendar_x.jpg

裏面には主要ヘッドの説明なども書かれていて興味深い内容なのですが、
最後の12月分を見てみると...。

winterpack_calendar_dec.jpg

『曼聖羅の最終戦争(アーマゲドン)から新たなる決闘へ』

あれ?アクア層決戦は曼聖羅との闘いということになってるのかな。
シールのストーリー上ではBZH以降放置されていた感のある曼聖羅ですが、
何をもって曼聖羅との最終戦争とみなしていたのかは少々不明ですね。

てゆーかアーマゲドンって...。
随分と過大評価されているような??

まつりのあと

そんなこんなで「ビックリマンの日」も無事?終了。

今年の公式サイトの催しはお菓子のアレンジレシピ紹介江の島イベントの告知でしたか。
後者は規模を考えると確かに凄いと思いますが、もう少し中身の紹介も欲しかったですね...。
「江の島を舞台にビックリマンを開催」と言われてもちょっと何言ってるのかわかりません。

閑話休題。

そういや来月はエイプリルフールかー。
35弾も出ることだし久々に何か面白いことやろうかな。

と思い立ったのが3月初旬

どうせやるなら規模が大きくてほかの人には真似できなさそうなことを、と思い
一度に大量に更新したらビックリするのではという思いつきを形にすべく
ひたすらブログのネタを絞り出した1ヵ月でした。

1月からコツコツ作り溜めてたわけじゃなく超突貫工事だったのですが、
45件ものネタ出しはさすがに疲れました...。

とにかく数を作ることが優先だったので、正直クオリティがいまいちな点も否めませんが、
一人でも多くの人に楽しんでいただけたなら嬉しいですね。
ただ、もうこんなしんどい企画はやりません(笑)

あ、そうそう。
公開は一日限定と言いましたけどあれエイプリルフールのウソですから。
焦って読み急いだ方がいらしたら申し訳ありませんが、
後から知った方ものんびりお楽しみいただければと思います。

それでは皆様、また逢う日までごきげんよう~。

本日限定!ブログまつり開幕

4月1日が「ビックリマンの日」として制定されたのは2015年のこと。
その年から「人を驚かせ、ビックリさせる」(驚かせるもビックリさせるも同じやん)企画と称して
ビックリマン公式サイトがいろいろやり始めたわけですけど、
ここ数年の傾向としては
・枚数限定レアシールの抽プレ
・コラボ情報の解禁など単なるニュース記事
がメインになってますね。

ビックリというよりウンザリというほうが合っているものの、
話題を提供し続けているという点では評価したいところですかね。
(裏ビックリマンの日は1回こっきりだったようですが)

かつてはトレンディエンジェルガンバレルーヤを起用したWeb企画もやってましたが
よしもと芸人マンの流れが過ぎ去ったためか、そういうネタもやらなくなりましたね...。

そんなわけで...というわけでもないのですけど、
僭越ながらかつてビックリマンのブログでそこそこ知られた私から
未だにこの業界に残っている皆さんに向けたエイプリルフール企画をお届けします。

本日限定公開!

この日のために書き上げた2021年1月~3月分のブログ一挙放出します!

コレクター辞めて早や3年半。
ブログほったらかして2年ちょい。
今更どれだけの人に響くかはわかりませんけど、ビックリしてもらえるといいなあ。

基本的に一話完結スタイルなのでどこから読んでもらってもOKです。
明日になれば公開終了予定の一日限りのご奉公、お楽しみあれ~。

※追記:この日限定というのはエイプリルフールのウソでした。

再来年のことを言うと何が笑う?

35弾が出たかどうかというタイミングで時期尚早とは思いますけど、
もしいつか37弾が発売されるとしたら、こんな企画を実現してほしいです。

『第1弾シール全37種の完全復刻セット』の抽選企画!

復刻じゃなくゴールド仕様とかホログラムとかでもいいですよ。
コレクター的にはそのほうが嬉しいかな?

...いや、やめとこう。
どうせ「当選枠は37名分」とかになるに決まってる。

割を食うのは自社案件?

33弾は悪魔VS天使の33周年にかけて2018年11月に発売。
34弾34周年の年、2019年11月に発売になりましたが
しかし35弾は2020年のうちには発売とならず、2021年3月と大幅にずれ込みました。
(プレスリリースには「35周年の集大成」と書かれてましたがさすがに強引...)
これって何故なんでしょう?

まあ、おおよそ答えは出てると思いますけど
どうにもこうにも「鬼滅の刃マンチョコ」の発売を急いだ結果じゃないでしょうかね?
私も流通に詳しいわけではないので単なる憶測にすぎないですが、、
これまでにほとんど例のない「スーパー」「コンビニ」での流通区分けを行ったのは
機会損失を恐れて販売時期を前倒しした影響ではないかと想像しています。

その結果、ダイの大冒険マン35弾がとばっちりを受けることになり、
他社とのしがらみが少ない35弾が後回しになったのではないかと。
そうでもなければ35周年目のうちに販売するのが普通でしょうからね。

そんなこんなで35弾はギリギリ2020年度のうちに発売になったわけですが、
36弾が出るなら今度こそ11月に出るのか、それとも1年後の2022年3月になるのか...。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、1年の間にだいぶ冷めてしまいますので
新作はもっとスパンを短く出してほしいものですね。

照らず光らず

ある意味でアリババ以上に不幸なポジションと言われがちなのが、
次界若神子の一人とされながらも常に選外な照光子

聖光源の若神子とされているのに、ひかり伝での「光」の因子は
何故かピーター(聖星ピエトロ)の系に持っていかれていて
しかもピーターが「幻」に転じた理由も含めて経緯が明かされていません。
(ルーツ伝でいきなり天幻ピーターが出現)

照光自身のルーツらしき存在といえば、「ひかり伝聖魔暦」に登場した
照光守鬼というお守りだか悪魔だかわからない謎のキャラ。(一応は「新守」)

shokoshuki.png

本来ならこいつとピエトロとの間に何かイベントがあったのではと想像されますけど
そこらへんがほったらかしなのが反後スキームの理解不能なところです。

そして超元祖32弾で双子星相伝決戦の審判を下した「光太子」でしたが、
34弾でユピテルヘッドがブラックゼウスだと見抜けなかったことにされてしまい
せっかく上がった株が20年越しに大暴落の危機...。

神帝にならずにヘッドロココらの行く手を天聖界から照らしていたころは、
役割は違えど次界を目指す使命を果たし続けている印象がありましたけど
ルーツと因子に縛られた7神帝の絆がドラマチックに描かれるたびに
照光のハブられっぷりが色濃くなってしまうというのは皮肉なものです。

なんか35弾にもちらっと姿があるようですが、今度はどうなるんですかねえ...?

カードコレクターは継続中?!

せっかくなので神羅万象チョコについて何か書けないかと思ったのですけど、
あいにくあちらも2年前に完結してそれっきりなので、特に無いんですよね。

そういや終盤のカードが何枚かまだ手に入ってなかったはず...。
トレードもしてなかったしショップでわざわざ買うほどでもないと思って
それっきりになってたはずなので、ちょっとここでピックアップしてみます。
(と言ってスマホのメモ帳を開いて転記)

・傑作選013 羅震帝サン・モルテ(通常)
・流星073 暗黒龍征皇子シグマ
・流星100 神魔龍星王シグマ(箔)

あれ?これだけだっけ。

あとは流星1弾の未開封チョコを何故か確保し損ねてたのと、
コロコロアニキの応募者全員サービスだった「絵本を読む少女」を応募し忘れて逃してます。
この辺を確保できれば、最初期版とか抽プレとかを含めても(カードとしては)揃うはず。

今さらトレード希望してもなかなか反応は期待できないのですけど、
近いところ同士での交換とか応じていただける方がいらっしゃれば
ここのコメント欄(非公開)でもメールでもツイッターのDMでもいいのでお知らせください。

他に何か書きたいことあったかなー?
あーそういやガオロードでしたっけ。あれは集めるつもりないです。
集め始めたらまたホビーフェア通ったり抽プレにつぎ込んだりすることになりそうだし、
そういうしんどいことはもうやりたくないので(笑)

そもそも何で男爵やねんという話

バロン・牛若「バロン」は、デュークやエンパイアがいるせいか
無条件に「男爵(baron)」だと思っていませんか?

まあ、かく言う私も以前はそう思って疑わなかったのですが...。

おそらくはバリ島の伝承にある聖獣「バロン(Barong)」のことかと。
獅子舞みたいな風貌ですが、金色に飾り付けられていることが多いようで
そこから「金の大層」と関連付けられたのではと考えられます。

barong.jpg

同様にパン・ダンジャック「パン」の由来は、
ギリシャ神話にも登場する牧羊神パーン(パン)でしょうね。
「森の大層」の雰囲気とマッチした組み合わせでわかりやすいです。

そうなると、ビッグ・ヤマト「ビッグ」が何なのか...。
風に関連しそうな聖獣・精霊・神で「ビッグ」が付くものといっても、
そもそも「ビッグフット」ぐらいしか見当たらないのですが、、まさか??

インド神話の風の神「ヴァーユ」がギリギリ語感が近いかなあというレベルですが、
真実はいずこに??

助太刀モンキーの謎

18弾お守り・ソルジャン類は神帝と次界の同源名のエリアで戦ったキャラが選ばれてます。
魔幻クレーター:ピーターと闘将ケン(幻子ジャリケン)
魔遊クレーター:男ジャックと守兵ガリオ(遊子ガリオレイ)
魔霊クレーター:牛若と斥候プソン(霊子シナプソン)
次動ネブラ:ヤマトと武闘カルマン(エレカブトサル)
など。

ですがこの法則に当てはまらないのが、クードン(GOKUDON)

b18062.jpg

アリババは次界では戦っていないから該当キャラがいないのは仕方ないのですけど、
そうなると何故にソルジャンキーでもないGOKUDONが選ばれたのでしょうか...?

その秘密は、実はなんと...。

u05035.jpg

u05035 (2).jpg

オッス、オラ59!(爆)

続・赤頭巾爺ちゃんに気を付けて

お守りヘッドの一角でありながら何かとグレーな雰囲気を醸す古聖長ヘブダヤ

b16039.jpg

まあ愛然かぐやも聖邪の二面性を持つとか言われているので
お守りという存在自体がそういうものかもしれませんけど、それはさておき...。

ヘブダヤと何かと近しい関係にあるのが悪魔ヘッド・ダビデブ
元ネタ的には、「ダビデ」ユダヤ人の国「ヘブライ王国」の王で、しかもハープの名手だそうで
まるで同じルーツから分岐したかのような類似性です。

ルーツと言えば「ひかり伝聖魔暦」に登場した各ルーツキャラ
「聖育ヘブダユ」「魔育ダビデズー」は同じすくみに属しているなど、とても無関係とは思えません。

hebudayu.pngdabidezu.png

以前にもヘブダヤが異聖とつながりがあるのではというネタを書きましたが、
そもそもあの赤頭巾も何かを隠している感じがしませんか?

頭部をすっぽり覆う頭巾。
色の違いこそあれど、偽神スーパーデビルの「魔衣」と似てませんかね?

プッシュとフェローの命運は

またまた月刊OUT 1990年10月号掲載、「ビックリマンなぜなにBOX」より。

Q:18弾のフェロー天使とプッシュ天使の役割とその違いを教えてください。

A:プッシュ天使は加速し、より能動的にさせるパワーを持ち、フェロー天使は増力パワーを持ち、どちらかというと援護的役割を持っています。だからプッシュ天使のパワーはロココへ、フェロー天使のパワーはマリアへ届いたわけです。

PUSHはわかりやすいですね。後押しという意味合いでしょう。
一方FELLOWは仲間・同僚という意味ですが、「援護的役割」とはなんか違うような...。
悪魔であるマリアを仲間に招き入れるための手助けという意味なら間違ってないものの、
そういうことが言いたかったのかは疑問が残ります。
フェローでなくフォローならまだわかるのですが...。

少なくともこのQ&Aの文面だけでは、どっちも大して違いが読み取れないような?

このプッシュ天使・フェロー天使は7神帝の武器を預かってケースに保護したのち、
神帝と同じく虹層球に突入したことは半身がパートカラーに染まっていることから自明です。

特にファントム王の裏面には
「(ピーターと)共に前進燃え尽く」
とあり、神帝と運命を共にしたことが示唆されているのですが、
当時の学年誌のシール紹介記事によると

20210328_184156.jpg

「一しょにきえてしまった。」

20210328_184202.jpg

「共に死ぬ」

直球すぎる...。

Beautiful Name

キャラクターの名前の元ネタ探しというのは、
まだ見ぬお宝を発掘するようで楽しい作業ではあるのですけど
正直言って結構大変な労力を伴うものです。

例えば25弾の3すくみの元ネタ調査では、大きな図書館をいくつも回って
世界の童話や絵本の資料を片っ端から探し回ったものです。
おかげで12種類の3すくみのうち大半は特定できましたが、
それでもまだ「正直金」など一部の元ネタは不明だったりします。

これらはマイナー童話関連ということがわかっているだけまだいいのですが、
中には「帯衝刻」「ベカンジン」など、どこからどうしてこの名前になったのか
まるで手がかりがつかめないものも数あります。
帯衝刻の場合は、昼寝モチーフからオランダ語の「休日」にあたる「Zondag(ゾンターク)」
韓国語で「成績」の意味がある「성적(ソンジョック)」など、
音や意味をもとにいろんな国の言語を調べたりもしました。

ただこれらに言えることは、反後博士がなぜその名前にしたかという背景が見えないと
単に似た音の言葉を見つけただけでは意味が無いということです。

これも一例ですが、ベリー・オズの元ネタは音楽家ベルリオーズではと言われていますが、
なんで唐突に音楽家が出てくるのかという意味付けが不明です。
音楽家つながりでコッキーがジョアッキーノ・コッキ、プッチーがプッチーニという説もありますが
強引なこじつけという感じがしてなりません。
そういう部分でも納得のいく解答が見つけれれればいいのですけど...。

そうやって調べた数々の元ネタ情報をいつかはまとめて世に出したい思いもあるのですが、
なかなかそこまで至らないというか、そもそもモチベーションも下がっているので
このまま闇に葬られる可能性もありますかねえ...。
そうなる前に、こういう機会にブログのネタとしてでも紹介できればいいのですけど。

道を切り開く12の輝き

旧約聖書の「出エジプト記」には、ユダヤ教の大祭司であるモーセの兄アロンが
主からの啓示により身に着ける胸当てに12個の宝石を飾る記述があるそうです。
auto_QctuJT.jpg
参考記事および画像引用元

これがいわゆる誕生石の起源とも言われているそうですが、
言わずもがな、アレキサンマルコのあのパーツの元ネタですね。

b24049.jpg

片や海を渡ってエジプトから脱出するモーセ。
片や海を渡ってエズフィトへ向かうマルコ。

方向が真逆ですが、属性の反転は反後ビックリマンの十八番なので特に驚きはありません。

この聖石胸(ジュエルチェスト)は12個のセントジュエルが結実したものとされていますが、
何故か唐突に武層動伝の天使「超輝ヒノディア」がこれを所持していて驚いたものでした。

hinodia.jpg

公式サイトにて「マルコでスサノ彷彿(ほうふつ)」と記述されたこのキャラは
何故かスーパーゼウス外伝では「天輝ヒノディヲ」として若きスーパーゼウスと修行したとされています。

hinodiwo.png

「聖々流転の先長く蛇動剣と聖石輝き増し天のお導きで一方は次代へ一方は蛇の道へ!!」
と裏書にあるように、彼の聖石胸が時空を超えてマルコに受け継がれたと考えられますが、
セントジュエル自体はカーネルダース+ダークが融合するまで現出しなかったようなので
直接的に受け継がれたのは宝石をはめる土台だけかもしれませんが...。

そういえば30弾ヘッド「魚聖臣」の裏書にこんな一文があります。

「聖石の固(かたま)りの上に二なる超輝光交わり連神子」

「聖石の固り」とは時期的に聖石烈隊あたりが思い浮かぶところですが、
これって実はセントジュエルのことだったりしないですかね?

またスサノオロ士の裏書には「聖塔の光とアトランチン中核よりの光がクロスした聖点に
魔柔を下した八聖が到着せし時超輝光発しスサノオ誕生?!」とあります。

思えばパンゲ編開幕時に開通した「日出づルート」はマルコロナ光獣が発したものでした。
巨大レンズと化したセントジュエルが実はそのままパンゲラクシーに到達して
アトランチン中核に落っこちてたりしないですかね?

でもって聖魔究極戦において聖塔が出現した際に、「中核よりの光」として聖石誕生光を発し
時空を超えて超輝ヒノディア(ヒノディヲ)が召喚され、八聖オロチと融合してスサノオロ士になったとか...。

まあ、ぶっちゃけ後付けもいいとこですけど
オロチからオロ士への変容が急激すぎたことに一応の理由をつけたと考えれば、
それなりに伏線回収っぽく見えるのはさすがというか何というか(笑)

そもそもポッと出てきたヒノディア/ヒノディヲにそんな重役を持たせるのが
ビックリマンらしいと言えなくもないのですが、果たして...?

上書き上等の歴史観

別冊宝島の「ストーリー完全大聖典」は現行スタッフの意向が強く反映され過ぎていて
従来までの設定と異なる部分が多いことからオールドファンには敬遠されているようですが、
そんな中でもひかり伝シリーズはそもそも従来も何もないので参考になるかなあ...
...と思ってひも解いてみたところ、とある一文が目に留まりました。

年表ページの最後の最後、武層動伝の部分のこの記載。

『ルーツと事象の永久ねじれが証明される』

buso_nejire.png

え?

ひかり伝が始まった頃から、復刻シールとして織り込まれた旧キャラが
ストーリーにも積極的に介入していて、ニワトリが先か卵が先かという状態でした。
流層を超えると過去と未来を行き来できるという都合のいい設定もあって、
旧シリーズの過去を描いているはずなのに旧シリーズにつながらない、
どこにつながろうとしているのかまるで見えない、
源層界創造やお守りの起源といったような似たエピソードが何度も出てくるなど
博士ボケちゃったのかなと疑うような混沌とした状況に振り回されてきました。

しかしこの状況を、ルーツと事象がねじれていること、つまり
原因があって結果があるだけでなく、結果が原因にも影響するということで
早い話が過去と未来の整合性が取れないことを正当化した印象です。
...そんな話が証明されたとか何とか、どこかに書かれていましたっけ?

だとすればひかり伝シリーズを続けた意味って何だったのでしょう...。

火除けとはそもそも何なのか

「日除け」はあっても「火除け」という言葉は無いような。

さて、第1弾の天使「火除け如来」のヘルメットには
「66」という数字が描かれています。
これはいったいどういう意味なのでしょうか?

b01015.jpg

と言っても知ってる人は知っていると思いますが、
このデザインはアメリカの国道66号線、いわゆる「ルート66」の標識であり、
かつて映画や音楽で多く描かれたアメリカのポップカルチャーのシンボルとされるものです。

route66.jpg

おそらくは米澤さんの趣味が関係していると思われるのですが、
ルート66はバッジやエンブレムとしても使われているようなので
さほど深い意味もなくカッコイイから火除け如来にもつけてみた...
ってとこじゃないでしょうか?
「フィリップス66」というガソリンスタンドのロゴにも用いられているそうですが、
火を消す人が火を燃え上がらせてどうするという気もするので、そっちは狙ってないかな。

ちなみに、そのお守りである「火消し助六」の胸にある「ST」のマーク

b01014.jpg

これは単純に玩具安全基準のマークですね。
いいボケしてます(笑)

st_title0.gif

消え去らない老兵

実はこっそり集め続けてました、なんてことは一切無く

私がシールコレクターをやめてもうずいぶん経ちますが、
こうしてまだシール業界に残っているのは未練がましいとか思われてるんでしょうかね?

本当はまだ集めたい気持ちを持っているのではないかとか、
興味が無いならなぜいつまでも居付いているのかとか
疑問に思われていても仕方ないですね。

ーーあれこれ自分語りをするのは性に合っていないので、一言だけ。

私自身はコレクターを辞めたことを後悔はしてませんし、
そのせいで無趣味なつまらない人生を送っているわけでもありません。
むしろ諸々の呪縛から解放されてスッキリしていると言ってもいいぐらいです。
ただ、シールやこの業界が嫌いになったわけではないので、
特に発信することはなくてもちょくちょく覗きに来ているという次第です。
(一言じゃ収まらなかった^^;

何もシール集めだけが人生じゃありません。
苦しい思いをしてまで続けるぐらいなら、いっそ断ち切るのも悪くないと思いますよ。

2000てなにそれおいしいの?

ビックリマン2000の実質的な20周年だった2020年
オフィシャルな動きはビックリするほど皆無でした。

まあ何というか...そうだろうなあという気もしてますけど、
「見向きもしてない」というのが実際のところなんじゃないですかね。

とは言え、今から2000関係の企画を動かすとなると多方面への折衝が必要そうです。
もともと複数の会社が絡むプロジェクトでしたしシールも52ミリ規格ですし、
それだけのコストを払う価値があるかどうかは微妙なところでしょうか。
それでもせめてちゃんとマーケティングリサーチとかしてくれてればいいのですけど、
「旧BM関連でそれなりに商売できてるから他は必要ない」とか考えているようだと...。

そんなわけで、ファンの期待は現担当が勇退したあとに
次期担当者が2000の25周年か30周年で何か企画してくれることを望むのみでしょうか。
(私も同じようなことばっかり書いてるなあ)

...もし本当は2000の企画を考えてはいたけどボツっただけ、とかならスミマセン。

ナニコレ珍百キャラ

33弾以降の3すくみキャラを眺めて感じたのですけど、
なんでこうも「コレジャナイ感」があるんですかね。

旧シリーズのキャラをリブートしたという触れ込みですけど、
私には劣化版としか思えないのです。
ちょうど「没キャラ」から受ける印象に近いものがあります。

seal_img10_03.pngseal_img07_03.png
seal_img10.pngseal_img01.png

旧シリーズの初期弾キャラも、決して洗練されたものばかりではなく
ダサく感じたりカッコ悪い印象だったりするキャラもいますけど、
それらと比べてもやはり近年のキャラには何か面白みが乏しいです。

シリアスでカッコいい雰囲気はメインキャラに任せるとしても、
パワーアップ再登場を期待するキャラや普通に欲しくなるキャラが少なくて、
単なる頭数合わせぐらいにしか注力してないのでは...とすら思えます。

GHにダメ出しできるほどの力が現担当側にないのか、
あるいはそもそもダメだと感じる感性がないのか、
本当に頭数合わせとしか考えてないのか。

悪魔VS天使の正統続編だというならそのあたりも妥協しないでほしいのですが...。

消えゆくひかり

2020年12月31日、Adobe Flash Playerがサポート終了となりました。
これにともない、Flashムービーを多用していた公式サイトの
「ひかり伝」のコンテンツの多くが視聴不可...というかほぼ全滅状態となってます。

flash.png

ルーツ伝以降はもともとムービーをほとんど使ってなかったので影響は無いようですけど
ひかり伝はサイト自体がFlashをベースに作成されていたようなので
今ではほぼ見れないのがどうにも残念な限りです。
ひかり伝が公式サイトのトップからリンクされてないのもそのせいなんですかね?
(いつから無かったのか把握できてませんが)

今更ひかり伝を振り返る機会もそうそう無いとは思うものの、
他で情報展開がほとんどないコンテンツだけに、これはちょっとまずいなあと。
そもそもルーツ伝以降のコンテンツだっていつまで残ってるかわからないわけですが、
拾えるものは消える前に拾っておいたほうがいいのかもしれませんね。

遅れてきた勇者たち

2月26日はアニメ「ビックリマン2000」の最終話が放送された日らしいので、
たまには2000に絡んだお話でも。

ビックリマン2000のいわゆる主人公パーティがシールになったのは第2弾
第1弾が全国に行き渡って知名度が高まり、満を持して始まるアニメ放送にあわせて
タケルやバカラが手に入る第2弾を投入するという作戦だったそうですが、
実に理にかなった戦略ですよね。
旧ビックリマンがシールからアニメになった逆マルチメディア展開の草分けだったのに対し、
2000ではどちらも互いに高めあう路線を目指したと考えられます。
制作陣がシール・アニメ双方で中心的役割を担っていたからこそとも言えますが、
ポケモンがゲームとアニメで培ったノウハウも活かされたんでしょうね。

実際には第1弾が品薄で第2弾の展開が遅れるなどのトラブルがありましたけど、
この頃まではおおむね成功だったんじゃないかと思います。

一方、この方式を踏襲しようとしたのかどうかは定かではありませんけど、
ハピラキビックリマンの主人公らがシールになったのはひかり伝IIだったので
これも上手いこと回せばチョコとアニメのWin-Winな関係が築けたかもしれませんでした。
しかし現実には、チョコはアニメの方を全然向かず独自路線を突っ走り、
アニメも関東地方で朝6時半という絶望的なパイで、相乗効果も何もあったものではなく...。

それでももうちょっとやり様はあったんじゃないかと思うのですけど、
ロッテからも東映からも期待されてなかったんですかねえ...。

フィフティフィフティでもWin-Winでもなく

漫画・アニメ以外にもアパレルやデザイナー関係とかでのコラボ企画がたまにありますけど、
ああいう路線もそれなりにウケがいいんでしょうか?

私は個人的に全く興味がないジャンルなのでいいとも悪いとも判断付かないのですが、
2017年に「アーバンリサーチ(UR)」とのコラボがあったほか、
2020年には「KosukeKAWAMURA」とのコラボグッズ販売という話題もありました。
これこそ本当に興味がわかないのですけど...ちゃんとビジネスとして成り立ったんでしょうか。

昨年から今年にかけてスケボーとのコラボ展開なんかもありましたけど、
「販売してから1ヵ月ほどで16500円⇒9900円に値下げになってガックリ」という
通販サイトのレビューがあったりして、やっぱりそんなもんだよなあと思ってしまいます。

何年もコラボチョコを展開して、世代じゃない一般層にも「ビックリマン」の名前だけ
それなりに浸透しているように見えますけど、人気があるかというと...。

結局、コラボを起用したいという側も、ネットニュースで取り上げる側も、
実態を把握しないまま「ファン熱望!」「新規層にもブーム再び!」みたいに考えてるのでしょうか。
コラボ相手の人気に便乗してるだけで、「ビックリマン人気」なんてものは微々たるものでしょうに...。

ビックリマンチョコが他者の威を借りて商売する分には売れても、
他者がビックリマンの威を借りてうまくいった試しは少ないんじゃないですかね?

ドン〇太

こっちではなく...

donshota.jpg

今回はこっちです。

b19029.jpg

19弾天使「ドン桃太」

記念すべき通し番号No.1シールということで優遇されている感のある桃太郎天子ですが、
15弾で「桃太郎同源士」として再登場したのち、19弾でこの姿に。
「ドン」は単なる祭囃子なのかちょっとわからないのですけど、
ドン正太と共通の元ネタとかあるんでしょうかね...。
(ドン正太には「正太の初もうで」という昔話のモチーフがありますけど)

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同源士のこの姿は、すくみ悪魔(悪SA脳)に対立する要素も不明です。
「前頭葉」とかの「葉」からのイメージなのでしょうか?
何にしてもこの姿は珍妙すぎたので、最後に仕切り直してもらってよかったですね。

異聖流転

月刊OUT1989年12月号掲載、「ビックリマンなぜなにBOX」という質問コーナーより。

Q:曼聖羅は閏源歴に滅びさったはずなのにメディアたちは今、どこに住んでいるのでしょうか?

A:なかなかよい質問だね。確かに曼聖羅はすでに滅び去っています。
そのため、第二曼聖羅を次界に作ろうとしている。と、いうのが旧シールストーリー。
では、現在、異聖神メディアたちはどこにいるのか?
実は第4の創聖巡師、聖梵インダストの顔の部分には曼聖羅に関するすべての情報がインプットされているんだ。
曼聖羅の情報をインプットした何億という数のインダストが集結して、
疑似曼聖羅ともいうべき形を形成しており異聖神メディアたちは、そこを拠点としているんだ。
もし、創聖巡師(ミロク、ムガル、インカ)が、その第二曼聖羅に適した世界を見つけた時、
聖梵インダストは大挙してその地に飛来、顔の部分の情報をインプットし、体の部分は資源となっていくんだよ。
(つまり、インダストの顔を植物の種に例えると、その体は養分を含んだ土にあたるわけなんですね)
ちなみにその聖地の範囲はメディアの背中にある8本の矢によって決められるそうです。

コロコロコミック1989年7月号「全国ビックリマン通信」より

Q:メディアなどの異聖軍団が住む"曼聖羅"という世界は、一体どこにあるのですか。タンゴ博士、教えてください。

A:もともとあった曼聖羅は、寿命がきたために滅んでしまったんだ。
そこで次界に移住しようとしたが、ロココたちの活躍によって失敗してしまった。
今は第2曼聖羅という仮の世界に住み、空間を漂っているが、いつかは安住の地をと願っている。
源層界への攻撃もそのためなのかも。

だそうです。

インダストの集合体の中で生活しているっていうのはなかなかグロい絵面ですが、
だからこそシールストーリーではメディアは未だに新天地を探し続けているという立場なんでしょうか。
ナディアと和解したとしても安住の地は見つかっていない(という設定)なんですかね。

とはいえ、あれだけいろいろな層域が次々に登場する世界なのに
曼聖羅ひとつ設営できる場所が見つけられないというのはどういうことなんですかね?
何なら次界の一部を提供して住まわせてあげてもよさそうに思ってしまいます。
広いのか狭いのかさっぱりわかりません。

初代曼聖羅に閏源歴が訪れて滅びたのは、例のエイム伝播に「聖流絶えし醜土」とあるように
あの花の部分の寿命とかではなく水源が枯れて住めなくなったとかいうことなんでしょう。
聖水が豊かな土地となると、確かに天蓋瀑布直下の無次元なら最適だったでしょうね。
ハムラビの祖先である聖常キッソスが司る水というのも曼聖羅との因縁を思わせます。
そもそもキッソスは天聖界系のヘッドじゃないですし、何なら羅因子持ちだったりして?

ともかく聖水の地を求めて漂っている疑似曼聖羅ですが、その間の聖水の供給は大丈夫なんですかね?

アラビアンな3すくみの秘密

中東の国・イエメンをご存知でしょうか?
アラビア半島の南部にある共和国で、1990年5月にそれまでの南北イエメンが合併し
今の国家が成立したそうです。

首都はサヌア(サナア)
その北西約50キロのところには、断崖によって上下に分断された
双子都市シバームコーカバンが存在するとか。

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はい、そんなわけで20弾の3すくみ
「シバム」「コカバン」「クィーンサヌア」の元ネタは
中東イエメンの都市名でした、というお話です。
オパザードはイエメン(がモチーフ)だったのですね~。

って、おおよそ子供向けではないですね。
「Oルガン」「Pアンノ」「Lクトン公」ぐらい直球ならともかく
イエメンの地理を知ってる当時の子供がどれぐらいいただろうかと。
まあ元ネタをわからせるつもりのなさそうなキャラは他にも無数にありますが、
大人になってからも理解できないものが多いのはいかがなものでしょうか(笑)

それはともかく、20弾シールが登場したのは1989年のことなので
イエメンはまだ合併前ですがちょうど中東情勢が話題になってた時期なんですかね。

しかしこのネタで作画しろと言われたGHは大変だったでしょうね。

次界戦線異状あり!?

常に天使シールは悪魔シールに勝つのが当たり前だった時代、
天使を打ち破った悪魔として一躍注目されたのが11弾のゴードン師でした。

瞬動師、竜眼師、怪虎師の3名。
名前に「魔」「鬼」というのが付かないのも特異性を感じさせましたが、
見た目にも凶暴そうでインパクトあったのを覚えています。

対する天使側の聖刺客神の3名も、ごっつい武装してて決して弱そうには見えないのですが
コロコロに掲載された情報ではゴードン師が勝ったと書かれていて驚きました。
続く12弾で、神光子の裏書に「初のゴードンの力突破」と書かれていたことで
前の弾で聖刺客神が敗れたことがシール上でも確定したのが皮肉なものでした。

ところで瞬動師がチーター、怪虎師がトラの姿をしているのは
第二次大戦中のドイツ戦車「ゲパルト」「ティーガー」から由来していると思われます。
対する聖刺客神も「キャノン(大砲)」「パットン(アメリカの戦車)」「キング」(キングティーガー)
戦車マニア的な言葉が並んでいるのが興味深いところではあるのですが
12弾のゴードン師IIの3名は、そういう縛りがあっさり解けていて
偏光師がカメレオン、奇巧師がマンドリル、好戦魔がイグアナ?というように
グループ共通のモチーフから逸脱してただの動物集団になってしまったのが残念でした。

ちなみにゴードン師の「ゴードン」が何なのかというのは...。
軍人の名前とかそれっぽい候補はあるものの、確証は無いので不明なままです。
首領の魔スターPもそうですが、シンプルゆえ何が元ネタかが絞りにくいのは
考察派としては歯がゆいものです。

20th Anniversary

私が「きゅー太の一人舞台」としてブログを開始したのは2001年2月13日のことでした。
当時はブログという言い方も一般的じゃなく、「日記」と表現していたのが興味深いです。

そんなこんなで20年!

いやはや時の流れは恐ろしいものです。
まさか20年後にもこうして駄文を書き連ねていようとは(笑)

今でこそツイッターやインスタなど自己発信の手段は多々ありますが、
あの当時はホームページを開設してコンテンツを立ち上げるのが主流でしたね。
そうでない人は掲示板やチャットに集まってあーだこーだ語り合っていたものです。

そんな中、さらに手軽な発信手段としてブログを書く人が増えたのもこの時期ですが、
それがいつしか「きゅー太といえばブログの人」と認知されるまでになったわけで。

もはや開店休業状態とはいえここまで続いたのは読んでくださる皆様あってこそですが、
さすがに日々ネタ出しに頭を悩ませる生活にはもう戻りたくないので
こういう時にしれっと更新するぐらいが性に合ってる気がします。

そんなわけで狂気のブログ攻勢、後半に続く~。

エイム伝播が教えてくれること

14弾ヘッド「怪奇ミロク・インカ」のシールは一枚のシールのオモテと裏に
それぞれミロクとインカが張られているという過去に例のないシールでした。
では裏書はどこにあるかというと、インカ側をはがした台紙面に記載されています。

x_mystery_miroku_inka.jpg

当たり前ですが内容はミロク・インカ共通。
そこにはそれまで長らく謎とされていた曼聖羅の意志(エイム)が刻まれており
武装形態となった二人の創聖巡師の目的が次界簒奪であることを示すものでした。

ここでもこれまでのシールにはなかった工夫があります。

一つはイラスト部分が文字情報であること

と言ってもフォントも違うし縦書きだし、どちらかといえば
「巻物か石板などに刻まれた文字」という雰囲気を演出しているので
ある意味でイラストに近いものと言えるかもしれません。

もう一つが、この部分だけ赤インクで印刷されているということ

17弾以降では裏面は二色印刷が基本になったので忘れられがちですが、
最初に二色印刷を使ったのはミロク・インカのシール裏でした。
印刷コストをアップしてでもインパクトを与えたかったのでしょう。

ちなみに、アイス版では怪奇ミロク・インカは個別のプリズムシールになりましたが
裏面の二色印刷はそのまま引き継がれています。

こういうところこそ「お客様をビックリさせる」という
商品コンセプトに沿った施策なんですよね...。

ダイヤモンドは愉快

19弾の次代シール新時代の主役がズラリそろい踏みといった印象ですけど
そんな中で異彩を放つのがダイヤグレー公、トランプン、超ダイ石獣の3すくみ的トリオ。
本来なら天使・お守り・悪魔として並んでそうな顔ぶれですけど
枠の都合かアニメの余波か、仲良く次代としてラインナップされております。

この3体はハートタンク第1のエリア・ダイヤメーションの住人という設定ですが、
それゆえ「ダイヤ」と「オートメーション」に由来したデザインになっているようです。
ただ、ダイヤと言っても宝石としてのダイヤモンドをそのまま使うわけではなく...。

ダイヤグレー公:ダイヤグレース(ダイヤモンドペーストを使った研磨剤の商品名)
トランプン:トランプのダイヤのマーク
超ダイ石獣:スーパーダイヤストーン(砥石の商品名)

という、ホームセンターで見かけそうなアイテムが元ネタのようでした。

アニメでの出番が早いためか、本来ならほかのハートタンクキャラ同様に
20弾で登場してもおかしくないのが、無理やり19弾にねじ込まれた感のあるこの3体。

20弾でホーサフィンらが入ったのもイレギュラー感ありましたけど、
やはり新ビックリマン開始当初は相当バタバタしてたみたいですね。

ぶっちゃけDSの大事典で十分

2020年8月のニュースですが...。
『デジタルトレカを購入できる「VVID」サービスで
ビックリマンシールがデジタルで完全復刻!!』
http://bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp/news/541_vvid.html

vvid_card.png

これ、ツイッターではプレイしてる人をほとんど見かけなかったんですよね。
そもそもこの記事やVVIDの公式サイトだけ見てもどういうものかわからなかったので
ちょっと調べてみました。

・ビックリマンシールを模したカードをランダムで購入、コレクションできる
・パッケージを開封するようなムービーがあったりヘッドが少しアニメーションしたりする
・第1弾から順次全シールをラインナップ予定とのことだが現在2弾でストップ状態。
・1枚あたり約50円?
・すべてのカードに通し番号があり、総発行枚数がわかるようになっている
・トレード(転売)の仕組みがありユーザー同士で取引可能
・コンプリートした人のランキングや総所得枚数のランキングがある

という感じのものらしいです。

お気に入りのイラストをいつでもスマホで眺められるというのは悪くないと思いますけど、
ビックリマンに関してははっきり言って見飽きるぐらい使いまわされてるので
今更デジタルで復刻とか言われてもぶっちゃけ響かないんですよね...。
ましてやコレクターは形に残るものを大事にする割合が高いですから、
サービス終了と同時に消えたり見れなくなったりするものは敬遠されがちかと。

「何が出るかわからないドキドキ感を再現した」という開発者インタビューもありましたが、
「どれ」が出るかはわからなくても「何」が出るかはおおよそ決まっているので
そんなにドキドキしないんじゃないかとも思います。
まあ、実際にやってみたらそれなりにハマるのかもしれませんけど
仮に今からやろうとしても1弾も2弾もSOLD OUTとなってるので、もう買えないですかね。

vvid_lineup.png

画像をコンプリートしたら「記念シール」がゲットできる、とかだと
食いつくコレクターも多かったかもしれませんけど、それだと本末転倒ですね(笑)

ラーメンは好きなんですけど

こういう物言いは非常に失礼かとは思うのですが、、、

ラーメンラリー、まだ続いてるんですね。

私がコレクターを辞めたのが2017年で手持ちの最大No.が151だったのですけど、
公式ブログを見てみたら現在までにリリースされた番号の最大No.は204...。

かつての勢いを知る者からすれば、非常に苦戦している印象を受けます。
特に昨今はコロナ禍の影響も甚大でしょう。
公式ブログには限定アイテム通販のお知らせばかり並んでいて、
メインコンテンツであるラーメン店の店員さんシールは少ないです。
既存店のバージョン違いも多数あるようですが、新規開拓が厳しい状況のようで。

2014年:No.001~019(19店舗)
2015年:No.020~068(49店舗)
2016年:No.069~113(45店舗)
2017年:No.114~168(55店舗)
2018年:No.169~186(17店舗)
2019年:No.187~198(12店舗)
2020年:No.199~204(6店舗)
2021年:
※公式ブログ掲載日をもとにしているので発売年とは異なる可能性があります
※2014年は11~12月の2か月間

真面目にラーメンラリーをやると、シール代以外に交通費食費も加算され
そこいらの食玩よりもはるかにコストがかかるシリーズではあるのですが、
(未だに部屋の片隅に山積みのシールの空き袋を見るとクラクラします)
見知らぬ土地に出向いておいしいラーメンを味わうあの体験は
ラーメンラリーをやってなければ一生経験することはなかったでしょう。
今では(コロナ禍関係なく)食べ歩きしなくなって久しいのですが、
ふとあの当時を思い出して切なくなります...。

依然として厳しい情勢だとは思いますが、コロナに負けずまだまだ続いてほしいものですね。

元・非公式の中の人が偉そうに公式について語る話

2018年の4月1日、ビックリマン公式ツイッターアカウント爆誕!

bm_twitter.png

その当日、「ビックリマンの日」関連でリツイート4件を含む8件のツイートを発信。
翌日、ホログラムチョコ発売など6件をツイート
その後、コラボ商品発売のタイミングでちらほらツイートするも
2018年中の総ツイート数はわずか19件に留まっていました。

2019年3月には唐突に「スーパーオリオン青」を探していますという
謎の単発企画のほか、名誉PRなんたらの里崎氏のYouTubeの宣伝とか、
おそらくはBMの日のプロ野球チップスコラボに帰結させたかったものと想像しますけど
ファンや一般層が望んでなさそうな方向のツイートが2019年で合計11件
(余談ですが青オリオン企画には私は応募してません。なんか関わりたくなかったので...)

そして2020年、ビックリマンの日もスルーして忘れ去られたかと思いきや
12月に唐突に幸楽苑公式アカウントとわざとらしい会話を行ったのを最後に
肝心の幸楽苑コラボの宣伝すらすることなく現在に至ります...。

そんなわけで公式アカウントなのに、3年間でわずか32ツイート

フォロー相手もマリーンズやGH以外では2018年当時のコラボ相手の関係者ばかりで
言っちゃなんですが露骨にやる気の無いアカウントです。
担当者がいかにSNSに目を向けていないかがよくわかります。
さすがに今年のビックリマンの日には活用されるでしょうか...?

そりゃ企業がどんなアカウント運営しようと勝手ですけど、
せっかく作ったならもうちょっと真面目に活用してもらいたいものです。
一応はツイッター内での唯一無二の「顔」なんですし。
宣伝ばっかりでもどうかとは思いますが、それすら無いのはね...。

そういやこれも余談ですが、私は今の「非公式ニュース」の人とは全く面識ありません。

ネタがないからと言って今更神ビをこすってどうする

数ある本原政権の黒歴史の一つとして名高い「神ビックリマン」
フォーマット的な部分以外だと、個人的には焼き直しじゃない3すくみキャラは
結構いいセンスしてるキャラが多いと評価しております。

例えば、情報セキュリティにまつわる3すくみ

cardangel_img_07.pngcardcharm_img_07.pngcarddevil_img_07.png
天使:聖キュリティーヌ
お守り:プロテク徒
悪魔:海賊BAN

などは、昨今のトレンドを反映した面白いモチーフですし

cardangel_img_10.pngcardcharm_img_10.pngcarddevil_img_10.png
天使:姫アラドーモ
お守り:微助っ徒
悪魔:禁断ショコラ

も、うまい具合にビックリマンぽく名付けてるなあと感心します。
名前だけは、ね。

デザインが良くも悪くもビックリマンらしくないというのはただの慣れなので、
このぐらいのあざとさなら全く新規の層なら受け入れられたかも。

あとはカード素材にレアリティごとの差異さえあればなあ...。

あ、現代社会に悪魔や天使が現れたというチープな舞台設定もノーサンキューです。

奇跡のバーゲンセール

あいも変わらずビックリマンのメイン商売はコラボ展開なわけですけど、
さすがにもうこの方針になって長いのでよっぽどじゃないと大きな話題にはならないですね。

それはともかく、いつも思うのは
毎回「奇跡のコラボ」言いすぎ!

例えば去年の場合ですと
「エヴァンゲリオン」
「歌舞伎」
「にゃんこ大戦争」
「Kosuke KAWAMURA」
「新江ノ島水族館」
「ダイの大冒険」
「鬼滅の刃」
「刀剣乱舞」
「Fate/Frand Order 神聖円卓領域キャメロット」
...

規模的に実現困難そうな企画が通ったという意味での「奇跡」はあっても
ファンが長年待ち望んでたり実現後に驚喜したりという「奇跡」は聞いたことがありません。

単なる煽り文句にマジレスするのもイタいのでここで止めますけど、
ネットニュースのフレーズもワンパターンだなあとつくづく思う今日この頃でありました。

やることだけは傾奇者

オリンピックでの外国人観光客を狙って企画されたのが
2020年発売の「ビックリマン歌舞伎チョコ」だったそうで。

https://rocketnews24.com/2020/07/01/1388628/

しかしながらコロナ禍での渡航制限やオリンピック延期の影響で
狙いは大いにハズれてしまい、大量に売れ残っているのをよく見かけたものです。

でも予定通りオリンピックが開催されていたとして、これ売れたでしょうか?
ちゃんとした歌舞伎の食玩ならともかく歌舞伎モチーフのデザインというだけでですし、
ビックリマンもキティちゃんほどの知名度があるわけでもないので、
ぶっちゃけ反応は微妙だったんじゃないかと思うんですよね...。

なので、ロッテ社内での振り返り会議とかで、外国人相手に商売できなかったことを
売上げ低迷のもっともらしい理由として誤魔化してやしないかと思ったりなんかして。
もしそうじゃないなら、今年のオリンピックに合わせて
歌舞伎チョコ第2弾をリリースするはずだと思うのですが、どうですかね??
(再延期・中止のリスクもあるし話題性も落ちるので、やらない可能性が高いでしょうけど)

歌舞伎風の描き下ろしデザインは、それ自体は別に悪いとは思いませんが、
一般受けするかと言われると単体で興味を引くほどじゃないかなあ?
それより、歌舞伎チョコに生産リソースが割かれたことで
「天使だらけ」「悪魔だらけ」の生産数が抑えられてしまっていたとしたら
残念な判断だったかもしれませんね。

ソロモン王の秘密?

唐突ですが「ソロモン王」といえば、古代イスラエルの王・ダビデの子にして
エルサレム神殿を建造したといわれる歴史上の知者。
そのソロモン王は、先日火災に見舞われたノートルダム大聖堂にて
数多く並ぶ彫像の一つにもなっていたのですが...。

soromon.jpg

右手に杖。
左手に二冊の書物

なるほど、あのヘッドのモチーフはこの方でしたか。


そんなわけで今回は野聖エルサMについて。

名前のモチーフは「野生のエルザ」というイギリスのノンフィクション作品で、
エルザとはライオンの名前です。
といっても反後博士的にはイスラエルの聖地「エルサレム」ありきで、
野生のエルザおよびライオンのイメージはダジャレ的な副産物と思われます。

苦戦する聖戦士軍団に「知恵」を授ける役目を担う助っ人として
預言者とも魔術師ともされるソロモン王はうってつけのモチーフかと。
旧約聖書ではソロモン王が72の悪魔を封印したという話もありますし、
超魔獣(=魔スタリオス)の左腕を封じた杖を持つことにも通じますかね。

ということで、「野聖エルサMはエルサレムが由来」とだけ言われても
「なんで?」としか思えないでしょうけど、こうしてネタを深掘りしていくと
思いもよらない発見があって面白いなあというお話でした。

エルサMに限りませんが、宗教っぽく感じる部分を巧妙に隠している気がするのは私だけ...?

裏ビックリマンの日っていつだっけ

裏ビックリマン(2019年版)は、前年にイオン限定で出たものより
描きおろしが多くて、手抜き感がかなり薄らいでいるようですね。

ネタ自体は性別入れ替え属性入れ替えといった
同人的でありきたりなものが多かったものの、
それをGHがやるということに意義があるという印象。
ぶっちゃけ、いたずらにストーリーを書き換えられたり
俗っぽい着せ替えイラストを展開されるよりは
はるかに「マシ」だったと言えるのではないでしょうか。

神帝隊のうち一度も悪魔化したことのない3名が
もしも悪魔になったら...という「悪帝」も、
なかなか見ごたえのあるイラストだと感じたものです。
個人的には、背景の配色が神帝と敵対した悪混鬼と合わせてあるのが
心憎い演出ですよね。

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list01_06.pngb09009.jpg

list01_07.pngb09006.jpg

だからこそ、裏イラストを抜き出しただけのシールとか
「裏」とは何の関係もない人狼シールなどを混ぜ込むのは
企画の評価を下げるだけなのでやめてほしかったです...。

ともあれ、今回のようなセルフパロディー企画が好評だったら
また続編が登場するかもしれませんね。

でもこの商品を肝心な「裏ビックリマンの日」に展開しなかったというのが
一番残念なところなのは間違いないです。

R.Y.U.S.E.I.

ブラックゼウスの額の星は「双子星」ですが
スーパーゼウスの額の星は「謎の刻星(スターサイン)」です。
彼らが双子であるならスーパーゼウスも「双子星」であるべきでしょうが
双子を主張しているのは何故かブラックゼウスのほうだけ

スーパーゼウスが登場した第1弾の時点では双子設定が無かっただけ...
と思いきや、彼らの図解設定が最初に公開されたのは
どちらもコロコロコミック1987年1月号のこと。
つまりスーパーゼウスも双子星にしようと思えばできたはずなんですよね。
そうなってないのは、そういう意図があると考えるのが自然な流れでしょう。

ところで、ではブラックゼウスは「謎の刻星」を持っていないのかというと
実はそうとも言い切れないのです。

始祖ジュラが持っていた「蛇剣」には、脱皮直後に模様が浮き上がりました。
「魔性脱皮の瞬間より蛇剣の表面に現れたスターサイン」とされているのが
その名も「流星刻(りゅうせいこく)」
...ね、意味深でしょう?

もともとブラックゼウスの額にもスーパーゼウスと同じ「謎の刻星」があったが、
始祖ジュラが消滅したタイミングで額に「双子星」が発生し、
謎の刻星は蛇剣に追いやられた...なんてことがあったりして???

ちなみにアイス版シール裏書に「流星刻のサインが浮き出ると大聖事が起る」とあります。
もし流星刻に「魔性に染まる前のブラックゼウスの自我」が宿っていたとするなら、
それが浮かび上がるというのはまさに「聖なるブラックゼウス」復活の大聖事!

果たしてそんなことはあるんですかね?

現代の泥田坊

近頃のシールは予算削減という意図が透けすぎて萎えますね。

シール素材をエンボスや偽プリに統一していることに始まり、
裏面イラストの削除使いまわしデザインの多用など
グリーンハウスへの新規デザイン費用の抑制と思われる動きが顕著です。

その割に人狼ゲームのような誰得な新規絵を発注してみたり、
芸能人の似顔絵をシール化して贈呈したりというゴマスリ的な行為が行われたりと
なんとも理解に苦しむ場面も目につきますが。

現担当者が重視しているのは、口うるさい古参ファンではなく大多数のライトファン。
今のやり方でそこそこ売れているうちは、それを変える必要性は感じてないでしょう。

2013年に「ももクロマン」が発売されてもう8年。
コラボ路線もすっかり定着してしまい、強力なパートナーの威を借りて
出せばそれなりに売れるというビジネスモデルが確立している以上、
「次はどことコラボするか」が最大の関心事であることは想像に難くありません。

チョコを売るという「オマケつき菓子」としては正解なのでしょうけど、
先祖代々受け継がれてきた田舎の田畑を都会かぶれのドラ息子に売り払われ、
「田を返せ~ビックリマンを返せ~」と嘆く古参ファンの嘆きは止みそうにありませんね。

ベストマッチを探せ!

今も昔もビックリマンのキャラクターをあしらったグッズといえば
判で押したように初期弾ヘッドがドーンと配置されてるものが大半ですけど、
ライバル関係にあるキャラを対決風に並べて扱うのはそこそこ楽しいものです。

スーパーゼウスVSスーパーデビル  とか
ブラックゼウスVSヘラクライスト  とか

で、同様にロココVSマリアなのですけど、

1.聖フェニックスVSサタンマリア
2.ヘッドロココVSサタンマリア
3.ヘッドロココVSワンダーマリア

みたいに、なんか安定しないイメージがあるのですが気のせいでしょうか?

個人的に(2)が一番しっくりこないものの、なのにこのパターンを一番見かける気がします。
ロココは次界編のキャラ、サタンマリアはそれ以前のキャラと思うので
時代背景の異なる2者が対決構図になるのはなんか違う気がするんですよね。

そうは言っても実はワンダーマリアよりサタンマリアのほうが人気があるからしょうがない...
と思ったりもしましたが、「悪魔だらけ」投票だとワンダーマリアは堂々の2位
そうなると、単純に1~9弾までのヘッドから選んだという可能性が高いようです。
(そうなったのは、個人的には10弾の魔胎伝ノアがいまいち不人気だからではと...)

ストーリー的には、ヘッドロココの相手はワンダーマリアであってほしいと思うのですけど
スペシャルセレクション1のSSコレクションのように魔炎マリアが選ばれる場合がちらほら。

sscollection.png

でも「原画大全」の付録シールでは、表にはワンダーマリアが描かれているのに
裏書では「サタンマリア」になってたりするので、特に考えてないのが正解だったりして??

genga_rm.png

100日後に聖弾流を浴びるワニ

魔洗礼を受けたからといって、何故にワニになるんでしょう??

ぶっちゃけ意味が分かりません。
もともとアリババの中にワニ因子が眠っていたとかいうならともかく、
あるのはせいぜいウマ因子のはず。
そうすると、魔洗礼の際に与えられたと考えるのが筋でしょう。

魔洗礼の実行犯はファンならご存知、エウリピデボンとオルドトス
この二人...というか創聖使は全員、人外のモンスター的な姿をしています。

創聖使の名前は古生代の区分名に由来していますが(カンブディアス⇒カンブリア紀など)
古生代の次の中生代は恐竜が栄える時代とされています。
そういえば中生代は「三畳紀」「白亜紀」「ジュラ紀」に分かれていますけど
だからこそ始祖ジュラは創聖使の元メンバーだとか後継者だとかの説がありますね。
(言ってるのは私だけかもしれませんけど)

もし始祖ジュラが元はワニじゃなかったのが魔洗礼を受けてあの姿になったとすると、
悪魔の始祖とされる存在は人為的に生み出されたことになりますね。
ま、それは今回のテーマから外れるので置いておいて...。

古生代の創聖使が魔洗礼によって次の時代の覇者「恐竜」を創造しようとしているとしたら
なかなか面白い話じゃないでしょうか?
そういえば「白亜紀」の字面は、白い故に黒に染まりやすいと言われたアリババに
関連付けられそうな気もします。さすがにこじ付けの度が過ぎますが。

で、そのワニ...もとい恐竜因子は聖弾流によって浄化されてしまうわけですけど、
獣の道に落ちた者を救済する仏陀の導き...みたいなモチーフなんですかね?

ぜんぜん救済されてませんけどね...。

衝撃の原色おばさん

ホログラムシールとして登場したキャラの配色について、
チョコが発売された当初は公式なカラー資料が提示されておらず
コロコロやボンボンなどは線画に独自の着色をしたようなイラストを掲載してました。

アニメでも制作側が独自に色を配置したようでしたが、のちにアイス版シールが登場した際は
シールとアニメとで全く色合いが異なることに驚いたものです。
アニメに慣れ親しんでいた私などは、肌が肌色のブラックゼウス
顔が白くない魔肖ネロ紫服じゃないワンダーマリアに強い違和感を覚えました。
既にアニメで決めた色があるんだからそれに準拠すればいいのに...とも思いましたけど
GHとしては「どこの誰が決めたかわからん配色なぞ知ったことか」てなところでしょうか?

そもそもGHがホログラムキャラをデザインした際は、ホロシールが見栄えするように
どの部分とどの部分が同じ光り方(色合い)になるかは指示していたと聞きましたけど、
キャラとして具体的にどんな色にするかは発注外で決めてなかったんでしょうね。

ところで、私がアイス版シールの色合いに特に違和感を感じたのが聖神ナディア

ice_nadia.jpg
アニメでも元々そんなにはっきりとは描かれていなかったものの、
まさかあんなに原色がキツいカラーリングとは驚きました...。
おごそかな雰囲気に似つかわしくない赤・青・黄色、そしてピンク

今にしてみれば、超聖神ディアナもクロノズーも「原色」モチーフのキャラなので
それと何かしら関連づけられそうな気もしますが、当時から構想はあったのでしょうか?

ナディアのデザイン自体、神々しさからかけ離れた脱力感のある風体ではあるのですが、
それに変な色合いがプラスされて更に奇妙奇天烈なキャラクターのように感じてしまいます。
しかしそれがゆえに、あの魑魅魍魎が跳梁跋扈するクセの強い世界でも
一層の存在感を放っていると言えるかもしれませんね。

現に、聖魔化生伝の超聖士ヒッグズーは色合いが地味すぎて埋没してしまいましたからね...。

higgzoo.jpg

一世一代のまじゃりんこヘッド

ヒンドゥー教における神・シヴァとその妻パールヴァティーが合体した
アルダナーリーシュヴァラと呼ばれる形態があるそうです。

どんな姿かというと、右半身がシヴァ神で左半身がパールヴァティー
まるで漫画か何かのように正中線を軸に半々がくっついた姿と言われています。

そんなわけでご想像のことかと思いますが、今回のテーマはこの人。

Fuzzy M.R

fuzzy_m_r.jpg

天使と悪魔の最強ヘッドが融合した姿とされていますが、
これまた何の因果か右と左でがっちゃんこ
右側(向かって左側)が「シヴァ」というのは同じですけど性別は逆ですね。

とは言え左右半々なのは頭部のみで首から下はいまいち判然としませんが、
デザインの下地にアルダナーリーシュヴァラがあるのは間違いないでしょう。
これをやりたかったからこそ、マリアに「シヴァ」とつけた可能性すらありますね。

ところで「Fuzzy」というのは、1990年に新語・流行語大賞にもなった言葉で
あいまいさ・柔軟性の意味があり、AIに人間の持つあいまいな感覚を持たせようとした
「ファジー理論」「ファジー制御」なんてものが話題になった時期でした。
(ちなみに19弾の発売は1989年なので時代を先取りしております)

では、それとFuzzy M.Rに何の関連があるのでしょうか?
「博士、ファジーって言いたかっただけじゃね?」という気もしますが
きっと「天使と悪魔」という二極的な対立構造をAIの0か1かの世界と重ねて、
「聖魔の境が溶け」という裏書の一文にファジーの意味を乗せたのでしょうね。

天使は天使、悪魔は悪魔。
けどそこから両方の境がファジーに混ざり合った新たな存在が生まれる。
それを体現しているのが、境界が明確な融合体であるM.Rと、
境界が見えないMR.(ミスター)との違いなんですかね。

人気者はつらいよ

2019年に公式サイトで行われた天使ヘッド・悪魔ヘッド限定の投票企画がありましたね。

天使のトップ3はヘッドロココ、ヘッドロココ、ヤマト爆神。
悪魔のトップ3はブラックゼウス、ワンダーマリア、魔肖ネロ。

まあまあ妥当なところかとは思いますが、スーパーデビルがトップ10にも入らなかったり
ユピテル、スサノオ、明星魔といった一般知名度の低いキャラがランクインしたりと
なかなか興味深い結果になってましたね。

トップ10は新規描き下ろしになるということで期待したファンも多かったかと思いますが、
まさかあんなスチャラカなデザインにされようとは...。
ヘッドにはカッコよさを追求してほしいのに、変な遊び要素は入れないでほしいものです。

また、今回は「天使ヘッド」「悪魔ヘッド」に焦点を絞ったことで
それ以外の勢力...つまりは「お守り」「源層界」「曼聖羅」「次代」が軒並み対象外でした。
いわゆるマルコ編のキャラがごっそりいないのはさすがにどうかと思いますが、
スペシャルセレクションなど過去の復刻作との差別化だったんでしょうかね...。

ところで、こういう投票企画で同一キャラを別の枠にカウントするのってどう思います?
具体的には、ヘッドロココ・ヤマト爆神・ヘラクライストが
増力前後で2キャラ扱いになっていて、他のキャラを押しのけている格好です。
せめて同じ名前は1枠扱いのほうがよくないですかね?
サタンマリアとワンダーマリアはまだ許容範囲かと思うのですけど...。
(シヴァマリアも入れれば3枠ですが、さすがに別枠でしょうね)

ロココ、ヤマト、ヘラクで3枠空けば、次点の聖フェニックス・♂スサノオ・八聖オロチが
描き下ろし対象になっていたと考えるとなかなか気になるところです。
むしろ変な描き下ろしにされなくてよかったかもしれませんが(笑)

鏡の中のマリオネット

そういえば、ロッテは相変わらず作為的なレアシールを乱発して
コレクターに苦渋を味わわせているようですね。

昨年もエヴァの抽選やら水族館の限定メニュー特典やらサッカーイベントの入場特典やら、
ごく少数の人の手にしか渡らない「超レアシール」を作ることで
ネットニュースを沸かせるようなことを繰り返しているとか。

何故そんなことをするのかというと、まあ単純にマーケティング戦略...なんですかね。
市場の割合からすればごくわずかなコレクター層への配慮はバッサリ切り捨てて、
大多数の一般層へのキャッチーな呼びかけに注力するという。
これをやるといつまでたっても新たなファンが育たないわけですが、
刹那的に売れればいいという発想なんでしょうね、おそらく。

そうは言いつつも、もう何年もこの方式で続いているので
担当者が変わらない限りは方針転換も期待できないでしょうね。

でもまあ、シール自体もペラいエンボスや偽キラでしょうし
サッカーのやつなんかは間違い探しみたいな新規性に乏しいシールだそうなので
ぶっちゃけコンプを目指さなければ無視すればいいだけのはず...。
それができないのは、「コレクターはコンプを目指すもの」という呪縛のようにも思えます。

実際問題、私が現役コレクターだったころは、劇場版AKBックリマン
スフィンクスヘラクライストなどに必死になっていたものですけど、
今となっては「ヘッドロココII?センスの欠片も無いなw」としか思わないので、
コンプのこだわりさえ無ければ気が楽になるだろうとは思うんですよね。

もっとも、コンプリートこそがコレクターのアイデンティティであったりもするので
それを捨て去るのが容易ではないのもまた当然のこと。
ロッテに操られるのが嫌だからといって糸を切ってしまえばどうなることか。

ある意味、ロッテとコレクターのチキンレースなのかもしれません...。

限界突破×Pアクター

(昨日の記事の続きです)

じゃあメイドンは何なのかというと...、
彼女らが持っていたのは「若神子の武器」「聖源名」

そういえば聖源名って、理球にも書かれてましたよね。
聖球と違い、理球は神帝が自ら生み出したものなので、神帝の分身みたいなものと言えるかも。
言い方を変えると、理球とは神帝が消える前に残した卵のようなものかと...。

そう考えると、メイドンは「理球から産まれたもの」だったりしないでしょうか??

思えば、メイドンになった5神帝はいずれも智道の巨孔で無防備聖体に変化したり、
聖幼時体験を見たりと己のルーツをトレースするような経験をしていました。
こうして抽出された要素が結実したものが理球だったり、メイドンだったりしないですかね?
(逆にこの経験が無いヤマト・アリババはメイドンを誕生させる素養に欠けていた?)

理球がさらなる増力のために一度肉体を捨てて生まれ変わるためのシステムだとしたら、
そうして生み出された新たな肉体がメイドンなのではないかと...。

「無限小リング」なんてものを浮かべてヘッドとして誕生したその流れもまた、
レベルMaxのSレアキャラが限界突破してレベル1のSSレアになるようなものかと(笑)
聖神様もおったまげです。

虹層球の時点で、因子も記憶も失わずにパンゲアクター的な姿になれればベストでしょうけど
そうならなかったのは虹層球突破の代償か、はたまたグレートサラオの意思??
(と、お茶を濁す...)

吾輩は少聖である

18弾ヘッド・メイドンの5人についてちょっと思ったのですけど、
数ある若神子ルーツのキャラのうち、彼女らだけ「名前」が無いんですよね。

普通は「ヤマト〇〇」とか「××牛若」みたいにキャラ固有の名前が付きます。
ひかり伝では「スサノ」「若」のように変化はありましたが名前が無いわけではなく。
けどメイドンだけ「幻使」「霊使」のように、肩書や二つ名っぽいものしかありません。
これ、何故なんでしょうね?

7神帝は虹層球突入時に理球とともに聖体が昇華してしまったわけですけど、
因子や記憶が消えたとは書かれてません。

聖体というから解き放たれた因子と記憶は幾源期を経て、
片や因子は大ポリニアに流れ着き黒十字架の中に眠っていたとされ、
片や記憶はダファドルームでアーチ天使レリーフが保持していたと考えられてます。

メイドンの生まれ変わりとされるベイギャルズは、大ポリニアでルーツ原子に吸収されて
ギャルジャーとなり「牛若」「ダンジャック」などの本来の名前を獲得しました。
この時点ではまだ記憶は受け継いでいないので、名前は因子と紐づいていると考えられます。
(原子やら因子やら混在してますが、便宜上ここでは同じものと考えてます)

そう考えると、メイドン達は若神子因子を持っていないがゆえに
「名前」を受け継いでいないと考えられないでしょうか?
まあ、肉体は魂の乗り物...みたいな考え方だと、魂が別の場所にあるのに
同じ名前のキャラがいたら面倒くさいですよね。

とはいえこの時点で「ミネルンバ」みたいな固有名を名乗ってもよかったと思いますが、
そう考えると彼女らは平和な時代において理力を後世に残すための
テンポラリな存在なのかなあとも思ったり。

考えすぎですかね?

紙に神を宿らせしもの

自作シールの勢いはとどまることを知らないというか、
今や自作抜きでシール文化を語ることはできない域にありますよね。

かつては技術のある一部の人が細々と、しかし愚直に技術を追求して作っていた印象ですが
今や印刷業者のテンプレートに乗っかるだけで誰でも手軽に作れるようになったのがブームを後押ししてますね。
ロッテなどのメーカー側が安易で平易なコンテンツしか生み出さないことも
シールファンを自作へと向かわせる原動力になっていると思われます。

とどのつまり、多くのシール好きは心揺さぶられるアイテムを望んでいるのであり、
だからこそ「シール好きがシール好きのために作るシール」がウケているのでしょう。
ただ、そのレベルの「シール好き」は市場を成り立たせるほどの規模ではないため、
販売側の視点だとお菓子のおまけにそこまでコスト掛けられないというのが現実でしょうか。
本来は市場は育てるもので、ただ乗っかるものではないとも思うのですが
そこは考え方の違いもあるので深追いはしません...。

ともあれ、昨年はまんだらけから自作シールを集めた資料本が販売されたりもして
自作シールが一サブカルチャーとして認定されたような印象を受けました。
まだまだアングラ感もありますが、他のオタク文化同様に陽の当たる存在に近づいた感もあり
数センチ四方の紙に魂を込められたアイテムはますます人々を熱くさせそうですね。

私は集めてないんですけどね、ええ。

ビックリマンの夜明けぜよ!

今日は令和3年の元日です。
実際はそうではありませんが、そういうこととして進めます(笑)

さて、元日といえば初日の出ですよね。
日の出と言えばビックリマン的にはヤマト神帝の「日出剣」

しかし何でこの剣の名が日出剣なんでしょう?

yamatojintei.jpg

他の神帝が持つ剣は若神子・アーチ天使それぞれの属性に関連したものが多く、
神帝ピーターの「星氷剣」、神帝男ジャックの「遊晶剣」などが代表的ですけど
ヤマトが"日の出"というところに神帝隊の1番手としての意味付けがあるように思えますね。

ヤマト王子は言わずもがなの「ヤマトタケルノミコト」がモチーフで、
ヤマタノオロチ退治のスサノオノミコトと取り違えられたのではという説もありましたが
ともあれ日本神話という大きな枠組みでキャラメイクされたと言っていいでしょう。

日の出というのは、かの聖徳太子が中国の皇帝にあてた手紙の一文
「日出処の天子 書を日没する処の天子に致す」にもある通り日本そのものを意味していて、
日の出の「始まり」「輝かしい未来」のイメージをヤマト神帝に重ねたと思われます。

ちなみにこの言葉は、野聖エルサMの聖典に記載されていた一文
「日出づるところの剣を持つ天使が先頭に立って次界へ入るべし」
の元ネタですが、DSのビックリマン大事典における「解明!?33の謎」にて
「常に新たなる域に聖戦士として現れるのがヤマト王子の次系子なのです」
と語られているように、ヤマトはいわば新世界への切り込み隊長的存在とされています。

そういう意味では、アクア層からパンゲラクシーへ通じた光の道「日出づルート」を通って
ヤマトJたちが運ばれたのも同様の意味合いだったのでしょうか。

ところで日の出と言って連想されるもう一人のキャラとしては、
「武層動伝」に登場した「超輝ヒノディア」を忘れるわけにはいきません。

hinodia.jpg

聖神に連なる「ディア因子」を持つ可能性があり、
スサノオともアレキサンマルコとも関連の深そうなこのキャラについては...。

長くなったので、あとでじっくり考察することにしましょうかね。