子供服ブランド「BREEZE」がビックリマンとコラボした商品にて、
封入されているシールのシークレットが鬼のように低確率だと話題になってました。
子供向けパンツやマスクを大人が大量に買いまくる是非はこの際あえてスルーするとして、
あまりの出にくさ(とシールの状態の悪さ)により結構な悪評を目にしたものです。
メーカーの論理としては「所詮はオマケだから」で済ませたいところでしょうけど、
そこら辺の匙加減を間違えると強烈なクレームを叩きつけられることは
多少なれども意識しておかなければならない問題でしょうね。
ところで今回「シークレット」とされたシールは、ブラックゼウスの素材違いだそうで
イラストや裏面は通常のものと変わらないものだとか。
キャラコンプには不要なので、出なければ出ないでそこまで必死になることもないでしょう。
...と割り切れる人ばかりならいいのですが、熱心なコレクターは
自分たちでバージョン違いを定義してしまうぐらいですし、
そもそも「全9種」と言われたら9種揃えることがゴールですよね。
一般的にシークレットと言われるものにもいろいろありますけど、大きく分けると
1.パッケージ等に描かれていないだけで封入確率などは均一なもの
2.他のラインナップに比べて封入率が低く設定されているもの
のどちらかというパターンではないでしょうか。
前者は例えば「天使が悪魔になっちゃったビックリマン」でのブラックロココIIなどで、
これだけが他より極端に出にくいということはないですよね。
他にも神羅万象チョコの箔押しレアみたいな、手に入りにくいし公開もされていないという
複合的なパターンもあります。
どちらもメーカー側の目的は販売促進でしょうが、
1の場合は単にキャラの情報を伏せることでじらされるだけなのに対し、
2の場合は手に入れるまでの道のりが格段に長くなるということで
ゲットできた人とそうでない人の格差が大きく、単価や確率次第で不満度が膨れ上がります。
ただ、これもシークレットアイテム単体の特別性による影響も大きくて、
例えば描き下ろしデザインと使いまわしデザインとでは入手意欲は大きく違うはずです。
2020年にサッカーの試合でもらえたケンゴロココ18種は間違い探し的な背景違いなので、
コンプを目指す一部のコレクター以外にはどれが当たっても特に気にしなかったでしょう。
そういう意味では今回のBREEZEブラゼも、ぶっちゃけ「これがシークレット?」と首をかしげるチープな相違であり、
そもそも今回の企画自体が使いまわされ過ぎでサイズが大きいだけのシールなので、
レアリティの問題以外では非常に話題性に乏しい企画と言っても過言ではないでしょう。
そういう意味では、封入率の問題を除いては、シークレットの導入はまあ成功と言えるかも?
ただ、「全9種集めよう!」と煽っていながら、思いつきや直感で封入率を設定していたなら
さすがに仕事が雑すぎると言われても仕方ないんじゃないですかね...?
シールが折れたり剥がれたりしやすいという安直な封入方法も含めて、
そのあたり全然考えてなかったように思えてしまいます。
本来は経験豊富なコラボ元がそのあたりもアドバイスするべきと思いますが、
今の大本営は権利関係以外は丸投げしてそうな印象ですね...。
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