ひかり伝は我々のよく知る旧BMのストーリーの前日譚であり、
いつか旧BMの源層紀に連結(コンバイン)すると思っていたのに
結局そこまで届く気配もなく、頓挫したまま尻切れトンボ...。
そんな認識の人が大多数ではないかと思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
実は既に連結は完了しているとは考えられないでしょうか?
そんな壮大な推論を語ってみようというのが今回のテーマです。
※やたら長い上に非常にわかりづらい内容となってますので、お急ぎの方は次の※までスキップしてください。
ここでのポイントは、シナリオと演者は同一である必要がない、ということ。
言い換えれば、物語は別のキャラによって進められていたという説です。
まずは「ひかり伝おとぎ」にて、
聖神子アエネと異彩姫が誕生しそれぞれ世継ぎを生んだような記述があります。
私たちはこれらのキャラがいずれナディア・メディアの血脈として繋がっていくものと想像しましたが、
これが直接的にナディア・メディアそのものだとは考えられないでしょうか?
異彩姫はやがて曼樹羅を去りますがこれはメディアの源層界追放と重なりますし、
「聖因羅因の一」が啄まれたという話も双子次神子の悲劇とリンクします。
また「聖魔暦」では3聖王が源層界を創造するもすぐ崩壊したとされましたが、
天聖魁アポロネと天魔魁Bメズーサがやはりナディア・メディアに相当し
この二人の諍いにより源層界が二分されたことを表しているのではないでしょうか。
この頃「大聖のナディア」のシールが登場しましたが、これはこの時代を旧BMサイドから見た一暦事であり、
ひかり伝サイドではアポロネが争いを制して源層界を治めることになったことと表裏一体かと思われます。
続く「聖魔十戒」では戴冠レースが開催され、ナディアがエルサMに聖棒を授ける歴画が公開されましたが、
これがまさにナディアが源層界のトップに立ったことに直結するかと。
ひかり伝でも旧BMでも、カーネルダースやエルサMといった聖神の使徒が出揃い
反クロノズーの色が濃くなった時期でもあります。
このように時系列や登場人物はかなり入れ替わってますが、
旧BMにつながるために必要なイベントは次々こなされているように見えます。
そして「ルーツ伝」でひかり伝と旧BMの一応の連結がなされるわけですが...。
これこそ時間も空間も因子さえも一切合切がグレートサラオに集約され、
ひかり伝の世界観から旧BMの世界観に劇的に切り替わった時間軸上の合流地点!
(それをまさにデザイナーの交代で表現したのでは?)
つまりひかり伝が描く「過去の物語」はここで完結していると思うのですよ。
ゆえにここから先は「ひかり伝」シリーズではないわけで。
そもそも歴史というのは後世の人間により曲解・捏造されるのが常ですが、
この場合は「ひとつの史実を異なる世界から見ると異なる史実に見える」
ということが起きているのではないか...。
ある時点まではひかり伝の世界観。
ある時点からは旧BMの世界観。
なので旧BMの世界に立って過去を見ると、旧BMフィルタを通して見ることになるので
いろいろ旧BM的に「翻訳」されて置き換わって見えるのかもしれません。
まあそうでなくてもひかり伝(過去)と旧BM(未来)か相互に干渉しあう世界観なので、
きっと時間軸も単純な一本線なわけはないですよね。
シュレディンガーの猫ではないですが、観察者の行動によって事象が変動するということも
反後博士の脳内なら起こり得るかも...?
ちなみに「聖核伝」以降はこの歴史をねじ曲げようとする勢力とそれを正す勢力の争いがあり、
その過程でひかり伝ではまだ描かれていなかった「お守りの起源」や「謎の超聖神の誕生」、
そして「両ゼウスのルーツ」などが後追いで展開しているようにも見えます。
先程「一応の連結」と書いたのはそのためで、再連結の機会がこの先予定されてたのではないかと。
おそらくこれらのイベントも歴史の順序が入れ替わることで、あるべき時代に収まるはずなのでしょう。
そういう意味では、いくつかの未完成な暦事については尻切れトンボなのかもしれませんが。
※(途中すっとぱしてきた人はここから続きをどうぞ)
まとめると、ひかり伝での出来事と旧BMでの出来事は登場人物がちょっと違うっぽいけど実は同一人物で、
出来事の前後関係もちょっと違うけど実は同一の出来事だったりするんじゃね?ということです。
言い換えると、視点がひかり伝寄りか旧BM寄りかで違って見えるだけ...という解釈です。
ひかり伝で描かれた歴史と旧BMで想定された歴史がオーバーラップし、
時間的・空間的に広がる二つの世界観同士が惹かれ合うように融合する...。
そのほうが反後博士らしいと思いませんか?
まぁ、そんな面倒くさい構成は誰も望んではなかったと思いますがねw