アキバにそびえるくろがねの城

この日秋葉原にオープンした「まんだらけコンプレックス」に行ってきました!

今回は珍しく欲しいものがあったので、気合を入れて始発電車で行きました。
…が、午前5時に着いた時には既に30人を超える列が。
私の気合などまだまだ浅いのですね。とほほ。

実際にはその中にいたシール目当ての人は10人ほどだったので、(※ほとんど顔見知り)
4時間並んでゲットした整理券はどうにか11番だったのですが、
結局欲しかったブツはあっさり先に買われてしまうという無情な結果に。
早い者勝ちだから仕方ないのですが、こういう時に行動力の薄さや情熱の衰えが響きますね。
結局、「それほど欲しいわけではなかったけど当たり障りの無い珍品」を回収してきました。
お祭り気分+寝不足で、財布の紐が緩むのがなんとも困りものです。

さて、今回まんだらけが秋葉原に8階建ての店舗を構えて大々的な開店イベントを行うにあたり、
一般人の目にも留まりやすい1階外側ショーケースの展示物に選んだのが、何故かシール類と福助人形。

ショーケース内の壁一面に文字通り敷き詰められたおまけシールは、通行人の目を否が応にも引き付け
「あ、ビックリマンカードだ」「うわ、なつかしー」という声があちらこちらから聴こえました。
ガムラでも何でも一様に「ビックリマン」と認識されるのは、まあ仕方ないところですよね。
個人的には、懐かしいという声を上げた人の対象が「2000」だったことに少々戸惑ったり。
「中学のとき集めてたよ、カリスマデビルとか」と話していたため、旧と勘違いしているわけではないわけです。
2000が始まってからもう9年ですからね。そりゃ懐かしむ声も出ますよね。

でも次に聴こえてくるのは一様に「高っ!」という声。
普段こういうショップをチェックしないと絶対にわからないところですが、
シール1枚が平気で10万オーバーだったり、普通ならゴミ同然な空き袋が1万6千円もしたり、
そんなある種異常な世界に触れた一般人の反応を見るのは結構面白かったです。
私らの金銭感覚って麻痺しっぱなしなんだろうなあ…。

そんな高額物件の中でも群を抜いていた今回の目玉商品は
「ビックリマン2000フルコンプ」
お値段ズバリ¥1,890,000
いやはや、これにはさすがに誰しも驚きますよね。

一応、0弾から12弾まで全パート違い込みで、ハッピーシールやスーパーDXシールも当然あり。
雑誌付録やBIG、アートコレクションなども一通り揃ってました。
あいにくアートコレクションの当たりがP1のみだったり、韓国版やフィギュア版は無かったものの
三面鬼神P2やタキシードゼウス、太陽福なしなど、十分な内容だったかと思います。

ただ、売れませんよねこれ…

もうそこそこ持ってる人なら、189万も出すより欲しいところだけバラで探すでしょうし、
189万も出してゼロから集め始めようという人もそうそういないでしょう。

純粋に価値を問われれば、これほどではないにしてもある程度の高値は付けられるでしょうが、
その値段で買う人がいるかというと、それはまた別問題。
2000にそこまでの魅力があればいいのですが、このコンプの価値はどちらかといえば
「集めにくさを克服したことに対する対価」であり、絵柄や中身に対する評価ではないですから。

そんなわけで、コレクター諸氏はみな冷ややかな目で見ていたこのコンプセットですが、
通行人の注目を集めるという点ではかなりの効果を発揮した模様。
「ビックリマンってこんなに高いんだ」という認識を植えつけられた人たちが、
今度は自分がかつて集めていたシールを買い取りに持ち込むというサイクルが生まれれば
店としても十分な宣伝効果となりますね。

我々としても、そうやって「発掘」されるとお宝にめぐり合う確率は上がりますから、
今後もどんどん注目を集めていただきたいものです。

ただ、度が過ぎると価格高騰に結びつくからほどほどでお願いします…。

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