牛に惹かれて魔王子参り

サイキュロスがドラキュロスに増力したとき、
謎の牛の冠をかぶり、両手にたいまつを掲げてたのを覚えてますか?
dracuros_ushi.jpg

まるで黒魔術の儀式を思わせる風貌ですけど、このあと自分自身に炎を放ち
そこから新たな身体が生まれるという何とも奇妙な手法でした。

炎の中から再生というのはむしろロココの系譜に合ってる気もしますが、
大ポリニア魔術の一環なのか、なんともオカルト感の強い増力方法ですよね。

そういえば通説では、ドラキュロスへの増力にはベイギャルズから奪われた
神帝のパワーが使われたと言われてますけど、
シール上ではそういう記述は特にありませんよね。
神帝のパワーはどのタイミングで注入されたのでしょうか?

唯一関係ありそうだと思ったのは、「ネロン魔球」の一枚に

たとえこの身は崩れても魔性般若のパワー
は不滅なり!燃えろヨ燃えろヨ魔心に点せ
ば源祖が集結?魔偶の妃に転生

という文面があるのですが、この「魔心に点せば源祖が集結」のところ。

源祖とはあの魔動源祖球に宿るパワーなのでしょうか?
となると、デカネロンの場合は次動ネブラ地中の魔動源祖球の力が集結しましたが
ドラキュロスの場合は大ポリニア地中の5神帝因子に関する源祖パワーが??

サイキュロスの手に渡された2つのたいまつの一方は魔偶ファイヤー。
なのでこの炎を魔身に灯すことで5神帝の源祖パワーを集結させて、
魔王子の肉体を生み出したという流れなのかもしれません。
デカネロンも源祖球パワーで肉体を生み出して復活したようですし、
ドラキュロスも同じような理屈で生まれかわったんでしょうかね。

ところで、黒魔術的なドラキュロスの増力に対して
ライバルとされるサン・マルコの増力はというと...。

創陽陰パワーボールの融合により受精卵レベルから肉体を作り直すというもので、
さらには核融合反応とも関連付けて、太陽の創出ともリンクしました。

まさに物質的というか物理的というか、まるで対照的な増力方針だなーと思いました。まる。

求めよ、さらば与えられ...ん?

少し前に、漫画「BLEACH」に関するブログを書いているファンの方が
作者のサイン会でこんなことを言われた、という件が話題になりました。

久保先生はさらに続けて「以前、友達から『BLEACHのこと書いてるすごいブログがあるよ』って教えてもらって、実際読んでみたら本当にすごくてビックリしたんだよねぇ。あの一護の名前をスペイン語で読み替えるやつとか、あれ気づいたのたぶん本当にキミだけなんじゃない?」と、わたしの目をまっすぐ見つめて、少し微笑みながらおっしゃって下さいました
(http://hoasissimo.hatenablog.com/entry/2019/02/04/000200)

具体的な内容は引用元の方を見ていただきたいのですけど、
こちらの方はBLEACHの主人公らの名前に隠されていた設定上の秘密を読み解き、
それを作者に認めてもらうという稀有な体験をされたわけです。

私もビックリマンに関しては元ネタや設定について
考察的なことをあれこれ書いていますが、つくづく思うのは...

考察の答え合わせって重要ですよね。

合ってるかどうか確証の持てない考察は単なる自己満足でしかなく、
合っていようが間違っていようが何かしらの答えが出ない限りは
永遠に真実には到達しないし、その先に進めないわけですから。

例えば、私はかつてヘッドのロゴの色はヘッドの属性に関連しているのでは?
(http://kyutabm.sakura.ne.jp/q-stage/200104m.html#6)
という記事を書いたことがありました。
しかし数年前、米澤さんに直接このことを尋ねてみたのですけど

「そんな意図も指示もなく、全体のバランスを考えて配色しているだけ」

との回答をいただきました...。

この場合はいささか残念な結果でしたけど、これもまた「真実」なわけで
誤った考察に縛られたままでいるよりはずっと良かったと考えます。

いつの日か真実に到達できることを信じて...。
......無理かなあ、聖核殿は既に蛻の空だからなあ。

ぼくらではない誰かの

性懲りも無くまた帰ってきましたー。
サーバ移転してから初めての更新になります。
皆様お元気でしたでしょうか?

ぶっちゃけ諸々忙しくてブログ書いてる余裕は無いのですけど、
いわゆる「試験勉強中に部屋を片づけたくなる症候群」ですかね?

前置きはこれくらいにしまして、
春の更新1発目は今いちばんホットな話題である
「ぼくらのビックリマン <スーパーゼウス編>」について...。

私、かつてブログでこんなネタを書いたことがありました。

絵の仕事に関わっていて、ビックリマンのイラストに影響された人って
もっと多いと思うんですけど、なんでここまで表だって評価されてないんでしょうね。
グリーンハウスの名前が大きく取り上げられるようになってきたのも
本当にここ数年の話ですし...。

どこかの会社が、ビックリマンに影響を受けたイラストレーターや漫画家などを集めて
コンピレーション絵画展とか企画してくれないかなー。
それをシール化してくれなんてことは言いませんから(笑)
http://kyutabm.sakura.ne.jp/blog/2014/01/post-1378.html

シール化しちゃいましたか(笑)
もちろんこのブログとは何の関連性も無いと思ってますが。

そんなこんなで、一体誰が望んだのかとツッコミ入れるしかない
スーパーゼウスをいじり倒す企画シールが発売になりました。

それにしても、昨年の「裏ビックリマン」の時も思いましたが、
その場の思い付きや悪ノリがそのまま商品になってしまったという印象。

もうね、ビックリマンじゃなくても知名度のあるキャラなら何でも一緒でしょう。
コアラのマーチの「マーチくん」にコスプレさせるのと同じノリ。
スーパーゼウスは単なるマスコットキャラじゃないのですけど、
ご当地キティ路線まっしぐらなのが悲しくてやりきれません。
DJ KOOがおもしろ派手おじさんとしてバラエティで活躍してるのを
往年のTRFのファンはどんなふうに見てるのだろう?とか考えてしまいます。

まあ、なまじBMキャラに愛着が深いからこそ不快に感じるんでしょう。
実際キティちゃんが何やってようが「おいおい、仕事選べよーw」としか思いませんが
昔ながらのキティファンからすれば心底憤る事態なのかもしれませんし。

かつて「キャプ翼マン」で勝手にコラージュ転用されたことで
「こんな使われ方ではゼウスが泣いていますね・・。」と語っていた米澤さんですが、
仕事と割り切って泣く泣く引き受けているのか、それとも...。

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