聖魔和合異聞~ドリコムの場合~

GREE/mixiのソーシャルアプリでは、アニメや漫画とはまた違ったストーリーが
独自の解釈の上でたびたび描かれています。
中でも他のメディアでほとんど描写される機会がなかったパンゲ編では、
先日も「聖魔究極戦~炎の章~」として、火の大層でギリテス・モーゼット両陣営による
激しい戦いが描かれました。

一方で、ゲーム中の時間軸はイベントごとに行きつ戻りつバラバラなのですが
今回行われたイベント「聖魔和合伝」では、聖フラダイスを大洪水が襲うところから
ロココ・マリアによる聖魔和合までの一連の流れがテーマとなりました。
そこでは、従来のアニメや漫画とはまた違った解釈を軸に再構成された
胸熱な物語がありました。
(詰め込みすぎな感もありますが...)

内容には賛否あるとは思いますが、このまま埋もれていくには惜しいと思ったので
少し紹介してみたいと思います。

ちなみに、ツッコミがありそうなところに★印をつけました。
あとでまとめて解説というか、記述しています。

さて、時代は天蓋瀑布で魔スタリオスとフュジョンキッドスが誕生した頃。
キッソスを失って暴走した天蓋瀑布の聖流が聖フラダイスを襲う直前です。

ゲーム画面では、キャラのセリフはどんどん上書き表示されていくので
会話の流れが「下が先」の場合も多々あります。

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ヤマト爆神はフレックス仙人から神具「割魔聖光剣」を受け取り
聖Vヤマトへと神化を遂げる。(★1)
同様に他の神帝たちもレインボー神化を達成。

ちょうど大洪水が聖フラダイスを襲うが、
カーンが事前に用意していた巨方舟で難を逃れる。(★2)

時を同じくして、ワンダーマリアの6聖球が失われる。
デビル曰く、レインボー神化した神帝の方が支配力が強いため
そちらに吸収されたとのこと。(★3)

神帝が増力したときに悪魔同士戦っている場合ではないと叫ぶマリアだが、
デビルは聞く耳を持たずマリアを幽閉する(と思われる)(★4)

大洪水後、ロココたちはカーンの指令に従いレインボールを目指すが、
そのさなかに曼聖羅の創聖童鬼3人の襲撃を受ける。(★5)

からくも曼聖羅を退けたロココ一行だが、
バリア状の高エネルギー体であるレインボールを突破できずにいた。
そこで神帝隊は神具に理力を込め、アーチロードを作成して
それをレインボール表層にぶつけることで突破口を作ることを提案。(★6)
ロココの制止を振り切り、巨方舟を久遠域に送り届けるのであった。

その頃マリアのもとに、同じく満身創痍なプタゴラトンが現れた。
プタゴラトンは、ノアが目指したという聖魔和合の話を語る。
ノアは自分の娘に聖魔和合の願いを託したが、
デビルによって「娘」は一人にされてしまったこと。
それでもプタゴラトンはマリアを見捨てられなかったという。(★7)
プタゴラトンは己の命を捨ててマリアを解放する。

久遠域にて、神帝隊の生まれ変わり、メイドン天使が出現。

メイドンの助けでラファエロココに神化したロココは、
フュジョンキッドス、魔スタリオス、創聖童鬼らを退け、
とうとう最深部でスーパーデビルと戦い、これを打ち倒す。(★8)

しかし、戦いの果てにあまりに多くの犠牲を払ったことに、ロココは苦悩する。
こんなものが自分の目指した平和なのかと。

さらに、スーパーゼウスからの通信により、
デビルが消えたことで天魔界が崩壊し始めたことを聞く。

「これで悪魔がいなくなり、世界は平和になる」
そんなゼウスの言葉をさえぎり、悪魔をも救うため
ロココは天使であることを捨てて天魔界へ向かう。

天魔界で全理力を放出するも及ばず、意識を失いかけたロココの前に
倒したはずのスーパーデビルが現れた。
ここまですべてがデビルの計算だったという。

いよいよ最後というときに、ワンダーマリアが助けに現れた。

天魔界を救うために命を投げ出すロココの信念に同調したマリアは、
自分の心のままに、ともに戦うことを決意。
そのとき神帝隊のアイテムが出現し、シヴァマリアに変身した。(★9)

こうしてロココとマリアの力でスーパーデビルを討ち取った。
さらには天魔界を崩壊から救うため、真の聖魔和合を果たす。
それは二人が力を合わせて天使・悪魔を超えた存在になることだった。

そして時は流れ、平和な世界を託された次代たちの物語が始まる―。


というのが、大まかな流れでした。
OVAの恋愛感情を持たせた展開とは異なり、種族を越えて互いの信念に基づく理解が
聖魔和合の根底にあるという設定は、なかなか味わい深かったと思います。

ただ、もともとボリュームの多い物語をかなり端折ったので
流れが読み取りにくい箇所もあるかと思います...。
それでも雰囲気ぐらいは伝わったでしょうか?

さてツッコミどころについてですが...。

★1:神具を受け取ってレインボー神帝に神化
 シール設定では逆ですが、フレックス仙人たちからアイテムをもらうことで変身。
 同時にこのとき、ヤマトらは自分たちの宿命を悟っています。

★2:巨方舟はカーンが事前に用意していた
 カーンは大洪水を予見していたわけですが、作中ではポセイドスに悲面の呪いをかけたのも
 魔紀元神器をポセイドスに与えたのもスーパーデビルということになってます。
 (神器はどさくさにまぎれて幻神のものをすり替えたそうな)
 つまり大洪水はデビルが意図的に起こしたという設定です。
 さらにはカーンもそれを(預言書で?)知っており、神帝隊がカーンに不信感を感じる場面もありました。

★3:6聖球は神帝突入前に消失している
 これもシール設定とは逆の展開です。
 神帝がパワーアップしたことで、聖球のパワーが自動的に
 あるべきもとに還ったということらしいです。

★4:デビルの野望とは?
 「あとわずかだ!世界の謎を解き、新河系!エズフィト!大魔テーション!
 その全てを...ワタシは手に入れる!!」
 この時代のデビルが未来のことを知っている理由は??
 ゲーム中ではイベントによって時代設定がまちまちですが、どこまで影響しているのやら。
 そしてマリアは、ノアの直系で悪魔というより源層界に近い存在だからこそ
 手元に置いていたという発言もあり。

★5:曼聖羅の目的は?
 創聖童鬼たちは、レインボールが天蓋瀑布に隠されていたことを知らなかったようで、
 ずっと探していたと思われる描写があります。
 一方で、以前アリババが曼聖羅のために戦っていたような記述も?ゴースト時代?

★6:アーチロードとは
 作中ではレインボールが溶けてアーチロード化、ではなく
 神帝がアーチロードを作り出してレインボール表層部に激突させるという展開です。
 このとき、神帝たちの理力で作られたアーチロードは神帝自身も同然であるため、
 結果としてレインボール突破=神帝たちの消失へとつながります。

★7:ノアが目指した聖魔和合とは
 プタゴラトンは聖魔和合を研究していた、というSBM設定が踏襲されています。
 ノアは天使と悪魔の協調のため、聖と魔の娘を生み出すはずだったが
 デビルによって片方が失われたという展開。
 シール設定における卑弥太夫の存在が転用されています。
 同時にプタゴラトンがマリアの父親であるかのような内容となっています。

★8:久遠域決戦!
 作中では久遠域を進む途中で次々とボスキャラが登場します。
 特にフュジョンキッドス・リオコーン・マリアショウ・ダビデブ・スーパーデビルが
 ここでしか戦えない特殊なボスという扱いでした。

★9:シヴァマリア誕生
 このときマリアの意識の中で、卑弥太夫と思われる影が語りかける場面があります。
 卑弥太夫が封印されていたのは、マリアの中に...だったのでしょうか?
 ※ちなみに卑弥太夫は、別イベントでは頭が固く世間知らずなマリアを翻弄する陽気な姉キャラです。

とまあ、ボリュームたっぷりの内容でした。
...うーん、読み返してみてやっぱりわかりづらいなあ...。
下手に自分の解釈や感想が入らないようにと思って簡素にしてみたのですが、
まとめが下手で申し訳ないです。

これらはゲーム中であまりプレイしなくても自動的に見れるムービーがほとんどですが、
イベントが終了したら3,4日程度で見れなくなってしまいます。

私、少なくともこのあたりのシナリオだけは高く評価してますので、
何らかの形でいつでも自由に見れるようにしてもらえませんかねー?

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