スーパービックリマンの漫画といえば、コロコロコミックや小学四年生に連載されていた
おちよしひこ先生のものが一般に知られていますが、
それ以外にも何人かの作家さんがスーパーの漫画を描いていたりします。
今回は、知る人ぞ知るあの漫画家が描いたバージョンをちらっと紹介しましょう。
どーん。
そう、「学級王ヤマザキ」や「コロッケ!」などの作品で知られる
樫本学ヴ先生が学年誌にて連載していました。
具体的には、小学二年生(1991年11月号)から小学三年生(1993年3月号)にかけて(小三版)と
小学一年生(1992年2月号)から小学二年生(1993年3月号)にかけて(小二版)の2シリーズが存在します。
低学年向けと侮るなかれ、連載初期の内容はおち版に負けず劣らずのハードな展開で、
時々描かれる流血シーンやグロテスクなシーンはおち版以上のインパクトを与えます。
内容は、初期はおち版の読み切り版に近い世界観。
ティキよりも先にマリア(シルヴァではなくサタンマリア)が仲間になります。
ところが石板のかけら集めを始めるようになってから、シリアスな物語が急速にギャグに転調。
それまでシリアス95%+ギャグ5%程度だったのが、シリアス30%+ギャグ70%ほどになってしまいます。
そんなわけで、聖魔士とのバトルで石板のかけらを獲得する最中にもデビルとのドタバタ劇が。
(なぜか部下を使わず、直接からんでくるデビル)
しかしクライマックスでは集めた石板が全て奪われ、とうとうアノドが復活!
(ただし、アニメやおち版のような展開ではなく、単なる触手目玉)
で、最後までドタバタギャグのままアノドをやっつけてENDとなります。
この流れは小二版・小三版でほぼ同じです。
小二版のほうが若干ページ数も少なく、駆け足な印象もありますが
どちらもコロコロ読者年齢層にも遜色ないしっかりした漫画になっていました。
ちなみにアスカは最後まで登場しません。
代わりに赤ん坊的なポジションのリトルミノスに多少活躍の場が(笑)
なお、これらはいずれも単行本化していませんので、
読みたい方は上野の「国際子ども図書館」を訪れるべし!
あんずパイ
この漫画以前とある方の協力で序盤だけ読んだ事がありますが、いきなりギャグになりビックリです。最初のノリはきっと小学生低学年には受けないと思ったから路線変更だと思いますが…。
それよりアスカ出ていないのが不満です(笑)
思えばビックリマンのアニメも神帝になった後の展開がシリアスなのは路線変更なんでしょうか?
きゅー太
>あんずパイさん
ちょうどアニメ放送が始まったあたりなんですよね、ギャグへの路線変更は。
土俵の上でサッカーをしていたと語るおち先生と違い、
カッシーの場合はうまく自分のフィールドに落ち着いた感じもします。
旧BMアニメのほうはどうでしょうね。
ストーリーや舞台がどうしてもシリアス系ですから、
ほのぼのした話を挟む余裕は無かったのかも?