夏の海にはセイバー一人

七因王を解放するため、大ソライ塔へ散らばった若神子たち。
ヤマト王子の祖先・天児スサノがいる初地層へ向かったゲンキたちは
すったもんだの末に初地層最初のエリア「春の里」をクリア。
36話では虹の橋を渡って次なる夏の里へ向かったのですが…。

毎度お馴染みゼウスによる前回のあらすじが流れている最中、
「その後ろ姿に石を投げてやる!」

と、どこからか飛んできた石が亀を直撃、あっさりノックダウン。

声の主は前回同様、スーパーデビル!
ゼウスの独壇場だったこのナレーションコーナーでしたが、
どういうわけかデビルも精神体であれば割り込んでこれるようになったようです…。
(しかも本編とつながっているからややこしい)

で、毎度お馴染みの悪口合戦がハナクソのくっつけ合いに発展。
聖魔2大ヘッドの大人気ない争いは今日も続く…。

さて、虹の橋を越えた先に広がるのは青い海!
夏の里はその名の通り夏真っ盛りの世界でした。

そんなわけで、さっそく海で遊びだすゲンキたち。
とっとと秋の里へ向かうべきところでしょうが、相変わらず緊張感ゼロ。

すると、突然鳴り響くホイッスルの音。
音のする浜辺のほうを見ると、そこには必死にホイッスルを鳴らすおっさんが一人。

で、おっさんが勝手に酸欠起こしてぶっ倒れると、その頭上にもやもやと映像が…。

おっさんはガバっと起き上がり、そのもやもやを虫取り網で必死に追いかけだしました。
もうワケがわかりません。

あっけにとられるゲンキたち。
暑さでジェロが汗をぬぐうためにかんぺっ機36号を出したものの、
何故か汗をぬぐわず鼻をかむ変な仕様になっていて、
全員逃げだすなんとも無意味なギャグがあったり。

すると「コラー!鼻なんかかんでる場合か!」と怒鳴るおっさん。
「どういう場合だ?」と素朴な疑問を返すゲンキ。
「…夢見る場合だ」

目をキラキラさせ、アツく「若者よ、夢を見ろ!」と語るおっさん。
こういう熱血な話にすぐ感化されるヤマト王子(笑)
けどジェロには「おじいさん」呼ばわりされてます。
(しかも「自分の夢は下品に“お金が欲しい”ですか」と蔑んでます)

このおっさんが何者かというと、
「この海のライフセーバー!永遠の夢を追い求めるちょいワル天使、
男キホーテ王とは俺のことよー!!」

…だそうです。

この暑苦しい自己紹介にまいったジェロは、ゲンキを誘って海へ。
他のみんなも男キホーテ王を無視してぞろぞろと海へ行くと、
「夢を笑うものは夢に泣く…」と不適な笑みを浮かべてリモコンを取り出す男キホーテ王。

彼がリモコンのスイッチを押すと、海が突然大荒れに!
どんな仕掛けだ(笑)

ゲンキたちは必死に助けを求めますが、「私は泳げない!」と答える男キホーテ王。
ライフセーバーでも何でもありませんコイツ。
「助かりたいのなら夢を見ろ!」と叫ぶ男キホーテ王。
何を言ってんだと怒るジェロたちは聞く耳を持ちませんが、
力尽きかけた十字架天使は藁をつかむように「私、信じますの!」と夢を見ることに。

「私の夢は…やっぱりウエディングドレスですのー!」

すると十字架天使の夢が風船のように体を浮ばせ、見事海から脱出!
(もともと空飛べるはずでしょ!というのは禁句)

それを見たヤマト王子は、「もっと強くなりたい」という夢を念じ、
ゲンキは「でっかいビーフステーキ食いたい」
ジェロは「ダンディな夢を」
亀は「セクシー美女のハーレムじゃー」



こうして全員、自分の夢にライフセーバーされたのでした。

さて、助けられたあとは男キホーテ王が経営する海の家で食事でも案内された一同。
「カレーライス大盛り食べたい!」というゲンキたちはさっそく駆け出しますが、
一人真剣なヤマトは何に感じ入ったのか「弟子にしてください!」と懇願。

何を学ぶつもりなんでしょうか。

ところでゲンキたちが海の家に向かうと、ネロクィーンたちがバイトしてました。

なんでこんなところで働いているのかというと…。

ネロクィーンはフェニ様が夏の世界でイルカに乗っているというウワサを聞いたそうで

…そもそもフェニックスが初地層にいるわけがないのですが、それはさておき。
突然の波に飲まれた3人は、溺れたところを男キホーテ王に助けられたそうです。


で、ライフセーバー代として海の家で働くように言われたとのこと。
しかも断ろうとしたら、もう一度溺れるか?とリモコンで脅されたそうで、
この話を聞いたジェロもまさかリモコンだとは…と驚愕。
とんでもないちょいワル天使だ!と憤慨する一同でしたが、
その頃ヤマト王子はというと…。

「俺の弟子になりたければ、もっとスケールの大きな夢を見ろ」と
雰囲気だけは本格的なことを言われていました。
そんな男キホーテ王は、太陽と「どっちがよりギラギラしているか合戦」する夢を見ていました。
何ともシュールです。

しかしヤマトはますます目をキラキラさせて心酔しきってしまいました。

「男キホーテ王先生!どうすれば先生のようなスケールの大きな夢が見られるのでしょうか?!」

とりあえず、小さな夢をコツコツ見ることから始めるといいと聞いたヤマト王子。
コタツでゴロゴロする夢、みんなでトランプする夢、あれも、これも…。

と次々と夢を思い浮かべていると、あわれヤマトはその夢に押しつぶされてしまいました。

「自分の夢の重さに埋もれてしまうとは情けない奴」
とばっさり。夢を見るにも体力は必要だそうです。

そんな頃、上空の雲の上ではイエロスが楽しそうにハープを弾いていたところ
「うるさいわね、他でやってよ」と氷ミコに下界に落とされてしまいました。

これまたどんな仕掛けなのやら(笑)

あわれ墜落のイエロスは、真下で運動中だった男キホーテ王とごっつんこ。

その衝撃でのびてしまった男キホーテ王を見たイエロスは、これ幸いとマクロ裁判を開始!
「スーパーモンモンターイム!」

男キホーテ王は悪魔・風車鬼に変えられてしまいました。

「その風車で台風を発生させ、この世の物をぜーんぶ吹き飛ばして私のウサを晴らすのデース!」
ウサ晴らしかい!超聖使のくせに器の小さいヤツですね…。

さっそく風車鬼は強風を発生させ、ヤマト王子の夢を海の家まで吹き飛ばしてしまいます。

海の家そのものが壊滅状態になり、大盛りカレーを食べようとしていたゲンキたちは大激怒。
そのとき、飛んできたヤマト王子の夢を手にした十字架天使は思わず「おおお!」

「ヤマト王子の夢ですの~」とノロケてしまいました。

そこにイエロス登場。
「お前達、こんなところにいたのかデース」
「イエロス!」「俺のカレー返せ!大盛りだったんだぞ!」
…あれ?ジェロってばイエロスの名前とか知ってたんでしたっけ?

「Oh!残念ながら知ったこちゃアーリマセーン!」
ま、そりゃそうだ(笑)
「風車鬼、あいつらも吹き飛ばすのデース」

風車鬼がさっそく攻撃しようとしたそのとき、その足元から突然飛び出したのは…

ヤマト王子!しかし様子が変…?

「ヤマト王子!」と十字架天使が駆け寄ってきたのですが
「気安く呼ぶんじゃねえ!」とドスの効いた声で一喝。

わけがわからず「い?」と戸惑う十字架天使に対し、
「今の俺は昔のヤマト王子じゃねえ。夢を無くして生きる目的を失った、
ヤクザな不良のヤマト王子よ!」と語るヤマト。
どうやら風車鬼に夢を吹き飛ばされたせいで変わってしまったようです。

そして「十字架の姉ちゃん、遊ぼうぜ」と言い寄るヤマト王子。

そんなヤマトに対し、十字架天使は「何するんですのー!」と張り手一閃。

それでもヤマトは「へへへ…怒った顔がたまらねえぜ!」と、もはや完全なチンピラ。
逃げ出す十字架天使を追い回すヤマト王子。

「夢を無くすというのは恐ろしいことじゃ…」としみじみ考える亀。
すると「何をもっともらしいこと言ってんだ」とツッコミを入れる声が。

ウサギデビル登場!
しかし、またしてもハナクソのくっつけ合いという超低次元のバトルに突入…。
デビルよ、そんなことをするためにわざわざ出てきたんかい!

ヤマトの暴走ぶりを見て呆れたイエロスはとっとと吹き飛ばしてしまえと命令。
しかし風車鬼の攻撃は逸れて、後方にいたネロクィーンたちを直撃!
それを見て「よくもネロクィーンたちを!絶対許さないぞ!」と怒るゲンキ。
その意外な発言に「ゲンキくん?」と驚くジェロですが
「ネロクィーンがいなくなっちゃったら……誰がカレーを作るんだー!!」

あ、やっぱり。

それはともかく、やる気になったゲンキは風車鬼を食い止めることに。
その隙にジェロがヤマト王子に夢を戻すことになりました。
かんぺっ機37号を出してヤマトの夢を回収開始!

一方ゲンキはビックリシタナー猛風を繰り出しますが、風車鬼の台風攻撃を逸らすのが精一杯。
逸れた攻撃が夏の里のあちらこちらで被害を出しますが、
そんな中で海岸に安置されていた巨大スイカの台座が崩れ、猛スピードで転がってきました。

しかしゲンキは全くひるむことなく、逆にスイカを攻撃してパカッと割ってしまいます。
そして…。

風車鬼が呆れる中、巨大スイカを一人で完食!
そしてこのラッキーで吉福神召還!毘沙タモンが呼ばれ、ゲンキの芭蕉扇が巨大化!
ビックリシタナー猛風でスイカの皮を風車鬼にぶつけ、そのまま雲の中まで吹き飛ばしました。

すると、なんとその雲の中にいた氷ミコが墜落!
そして運悪く、真下にいたイエロスとごっつんこ。

「痛いデース!」
「アンタがそんなところにいるから悪いのよー!」
と、醜い言い争いに発展(苦笑)

一方、どうにかヤマト王子を元に戻そうとがんばるジェロと十字架天使でしたが
夢って食べて戻るものなんでしょうか?

そうこうしていると、上空の雲に何やら異変が。
さきほど吹き飛ばされた風車鬼が、何故か巨大なくじら雲となって襲い掛かってきました!
「お前達の夢を食べてやるー!」

この声を聞いたゲンキたちは、やっと風車鬼が男キホーテ王だと気付きました。
襲い掛かるくじら雲は、せっかく集めたヤマト王子の夢を一飲み。
さらにイエロスと氷ミコも飲み込みますが、まずい夢だと吐き出されてしまいました。
(でも一応は夢を奪われた模様。見た感じ、特に変化はありませんが)

そして続けざまに、ゲンキ・ジェロ・十字架天使もパクリと食べられてしまい
3人ともヤマト王子同様にすっかりヤクザな不良になってしまいました。

他に獲物はいないかと周囲を見渡すくじら雲は、しつこくハナクソ合戦を続けていた亀とウサギを発見。
さっそくパクリと飲み込んだところ…

「こいつらの夢は、悪夢だー!」
猛烈な腹痛を起こしてのた打ち回るくじら雲はついには破裂!
てゆーか、さすが聖魔2大ヘッド…。超聖使以上の強烈な夢を持っていたようです。

破裂したくじら雲が食べた夢は周囲に飛び散って吸収され、みんなは次々に元に戻りました。

そして近くでのびていた風車鬼を十字架天使がマシロ化し、男キホーテ王が復活!
それを見てイエロスと氷ミコはさっさと撤退。
イエロスなら自力でもどうにかできそうなものですが…。

「助けてくれたお礼に、次の世界へ行く橋をかけてやろう」
偉そうにそう語る男キホーテ王に驚くジェロ。そうは見えないって?(笑)

風見鶏棒を浜辺に突き立てて、虹の橋をかける男キホーテ王。

さっそく秋の世界へ走り出すゲンキとジェロ。
そして「ヤマト王子、夢を忘れるな」と男キホーテ王に言われてうなずくヤマトと、
「ヤマト王子の夢、私も絶対忘れませんの」と微笑む十字架天使でしたとさ。

あれ?ネロクィーンたちは…?(爆)

ちなみに、今週で「ピーター神子」がもらえる時限クイズ第6ステージが終了でしたが
次の第7ステージは何故か「鬼ガシ魔」のようです。
…なーぜー???

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