キャッチャー版の歴史は変わるか

UFOキャッチャー版シールは全50種だそうです。

というのは、まんだらけ・なんば店の名物店員であるスーパー渡(自称)さん
自らのシール販売イベント企画の告知ページで発言した内容なのですが、
今回はこの件について私なりに勝手な検証をしてみようと思います。

まず、焦点になっているのは何かというと、
「UFOキャッチャー版の悪魔シールは通常版と区別可能か否か」
という一点です。

従来は「区別ができないから、開封済みのキャッチャー版は悪魔を除いた38種」
と見なしていたコレクターが大半でした。
パッケージを開封してしまうとまるで通常版と同じに見えてしまうためなのですが、
それをスーパー渡氏は「キャッチャー版は(裏台紙が)濃黄なんですよ」と主張しています。

ですが、ちょっと待ってください。

単純な疑問なんですが、そんな違いがあるならとっくの昔に判明しているのでは?
私はともかく、他の20年来のコレクターたちが全員見逃しているとは考えにくいのですが…。

そこで私も手持ちのキャッチャー版シールで確認してみました。
私も開封済みは38種しか揃えていませんが、未開封は50種揃えていたので
通常版も合わせて裏面の比較をしてみました。

結果、確かに紙の濃さは違います。
ですが、非常に微妙な違いです…。
少なくとも「濃い黄色」とは言えません。
ホログラムシールの裏台紙ほどではなく、見比べないとまず判別は不可能でしょう。

また、この程度の違いは通常版の間でもちらほら見かけられる範囲内です。

例えばこちら、2弾悪魔ですが明らかに濃さの違いというのはあります。
もっとも、見比べてみない限りはちょっと判別しづらい程度ではありますが。

スーパー渡氏の主張だと、「裏紙が通常よりも濃い1弾悪魔はキャッチャー版」ということになります。
ですが、私の通常版のダブリにもそういうシールは結構あるんですけど、
これ全部キャッチャー版なんでしょうか?
(日焼けや経年劣化したものもあり、判断に困るシールも多いのですが)

UFOキャッチャー版の悪魔シールは通常版より濃いめの台紙である、とは言えても
通常版より濃いめの台紙の悪魔シールはUFOキャッチャー版である、とは言えないのではないか。

必要条件であっても十分条件ではない、と思うのですがどうでしょう?

ここで台紙の色違いの一例として、6弾悪魔には何故か裏面が明らかに薄い黄色のものがあります。

どちらかといえばクリーム色と言ったほうがよさそうなほど。
6弾はアイス版だと青台紙のはずなので、これらはいずれもチョコ版だと思われるのですが、
一体どういう経路で出回ったのかは全くわかりません。
一つの仮説としては、ロッテ(or大日本印刷)は裏面用台紙の細かい違いを気にしていなかった
…つまり、当時から微妙に違う台紙が混在していた、という説を挙げてみます。

余談ながら、キャッチャー版との違いとして「シール裁断面のバリ」を挙げる人もいますが、
これも判断材料としては不十分だと考えられます。
キャッチャー版は、見る限り「上下左右のバリは中央に一箇所ずつ」の場合がほとんどのようですが、
これは通常版でもたまに見かけられます。
通常版では上下左右それぞれ最大3箇所ずつバリが発見できるのですが、そのうち中央だけが目立つ場合には
キャッチャー版と区別ができません。
これも製造工場や時期などによってバラついただけのものと考えられます。


長くなりましたが、とりあえず私はキャッチャー版悪魔について
手持ちの未開封ダブリを開封するつもりはありません。
長年コレクションを続けている人の中には他に決め手を発見している人がいるかもしれませんけど、
少なくとも今のところ「決め手は無い」というのが私の変わらぬ見識です。

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