スカパーのフジテレビ721「チャンネル北野eX」にて、
「ビックリマンを集める男」という特集がやってました。
実際には2000年10月に放送してた内容の再放送的なものらしいのですが、
せっかくですから当時この放送を録画してもらったものを元に、内容紹介でもしてみようと思います。
(なお、テープのダビング依頼等は受け付けませんので念のため)
この企画は、自らもシールコレクターだという放送作家のS氏が
チョコ版・アイス版のヘッドシール全477枚のコンプリートを目指し、
そのうち未入手だという50枚を求めて全国を走り回るというものです。
どこまでが番組の予算でどこまでが彼自身の自腹なのかはわかりませんけど、
いきなり経堂のショップでアイス版神帝など4枚を(値切って)5万でゲット。
シールバブルの頃とはいえ、15弾神帝などで5万とはさすがショップ価格(笑)
続いて中野のショップでは28弾・29弾のヘッド8枚を約4万円でゲット。
余談ながらここの店員さんは私の知り合いの人で、映像が妙に若くて笑えました。
(それを言うと、この作家のS氏とも一度会ったことはあるのですが)
次は用賀のショップへ。しかしここで見つけたアイス12弾などは「交換専用なので」と断られて断念。
しかし何で店先で交渉してんでしょうか?(笑)
ここで方針転換。
ネットでコレクターを探して交換してもらう作戦に出るS氏。
しかし何故かいきなり大阪へ。他にいなかったんでしょうか…?
ここでは一人のコレクターと路地裏で交換交渉。
この人、アイス版の交渉する割には伝説復刻版持ってなかったりロッチを提供しようとしたり、
何だか腑に落ちないコレクターの人でした。
(S氏も「これロッチでしょ」と言い出さないあたり、何だかやらせ臭い流れでしたが)
ともあれアイス13弾のヤマト爆神IIと聖梵ムガルをゲット。
その足で今度は神戸・三宮のショップへ。
参考展示されてた愛然かぐやとミレトシルル影を店員との交渉で20000円でゲット。(安っ!)
ビックリマンのみを扱うという系列店にも向かうが、ここでは収穫なし。
その代わり(?)何故かこの店の常連だという同人女性へインタビュー。晒しですか?(笑)
そして大阪・堺のショップへ。
「毎週買いにくるから!」と口先三寸で値切り交渉し、聖神ナディアを14000円でゲット。(高っ!)
この時点で残り33枚になり、満足げな顔で新幹線に乗るS氏…。
次の目的地は名古屋。
この企画、交通費は番組持ちだろうねえ…。そうじゃないと割が合わなすぎですよね。
名古屋のショップではダークヘラ・怪奇ムガル・怪奇インカを16000円でゲット。
ショップにしては良心的?(笑)
ここでまた方向が変わり、某サブカル雑誌でビックリマンの特集記事を書いた人に接触することに。
「これだけ詳しく書けるライターの人なら、シールも持ってるはず!」ということで、
自称「日本一ビックリマンに詳しい男」と名乗るM氏と交渉。
しかしこの人、わざと平易な言い方をしているのか本当にわかっていないのか、
言う事がかなり怪しいのですが…。
まあ細かいことにはツッコミませんが、結局この人はほとんどシールを持っていなかったため
主目的であるシール収集では成果ナシ。
とはいえ、いかにももっともらしいビックリマントークで番組の雰囲気も盛り上がり、
収集も後半戦に続きます。
その後、芸能界一ビックリマンに詳しいという無名芸人と接触して成果ナシだと思えば
埼玉のショップで12弾ヘッド4枚を85000円で買い取り。
店の人いわく「ここ3年で2回ぐらいしか入荷してない貴重品」とのことでしたが、
それはレアだからというよりも店の立地条件その他のせいもあるのでは…?
そして舞台はついに北海道へ。
ここに「ビックリマンのバイヤー」がいるそうで…。
この人も相当に胡散臭いのですが、まあそれはもう言いますまい。
(バイヤーという時点で、多かれ少なかれ胡散臭いのは仕方ないでしょうし)
アイス版3枚10万で買う交渉が進み、シールファイルなどオマケにつけてもらって
残りは17枚に…。
さらには新宿でのオンリーイベントに乗り込んで、コレクター相手に交換開始。
ゴーストアリババ3枚とゴモランジェロを交換するなど、真っ当なレートとは思えないのですが
ここで黎元老守・聖梵インダスト・12弾4枚など計9枚入手。
個人的にはこの番組中で一番信じられないシーンがここなのですが、
一体どんなレートで交換したらこれだけのシールが…?!
そして静岡へ。気の弱そうなコレクターと直接交渉。
ここで企画完遂のために必死なS氏、アイス版をゲットするために粘る粘る…。
「ブラックゼウスは勘弁して!(出せない!)」
「4万、いや、5万付けるから!」
「オレはここで揃えなヤバいんや!」
「懸賞ビデオもダビングする!」
「今度キミのシール探すの協力するから!」
こうして2時間の交渉の末、聖梵ミロクなど8枚をゲット(うち2枚はダブリ)
このコレクターの人も、シールファイルを熱望するなど少しピントのずれた人でしたが
なんだか見ててすごく気の毒に思えてきました。
こんな強引な交換は、仮に演出だとしてもちょっとね…。
さて、いよいよラスト2枚。
ここで最初の頃に行った、交換専用だからと断られた店へ。
そこで静岡でゲットしたダブリの黎元老守&聖梵ミロク(ノーマル)を提供して
最後の2枚、聖幻ピーター&魔スターP全身影をあっさりゲット。
(ピーターならどこにでもありそうな気がしますが…)
こうしてS氏の長い旅は終わりを告げたのでした。
満足げにファイルを眺めるS氏の顔のバックで流れるナレーション。
「何故彼はビックリマンシールにそこまで掛けられるのか?
彼はきっとこう答えるだろう。『そこにビックリマンシールがあるから』と」
…そう?
そんなわけで、ラスト50枚を集めるために費やした金額は締めて39万9162円なり。
私の場合はまだお宝ブームが起こる前に大半を交換で集めましたから、
そんなに高い金額を要するようなイメージは無いのですけれど…。
実際に一から積み上げていくとなると、これぐらいしちゃうものかもしれませんね。
(もっとも、この番組が最初に放送された当時は2000ブーム真っただ中でしたから
旧のプレミアもかなり高かった時代だったかと思われますが)
とは言え、当時もネットオークションはそれなりに利用されていたはずですから、
最初からそっちで集めたほうが(交通費もかからないし)手っ取り早かったのでは…?
もっとも、それじゃ番組にならないんでしょうけど。
あれから6年。
S氏は今でもシール集めを続けてるんでしょうかね?
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