命名における主人公特権

ビックリマン2000の主人公は「星天使タケル」という名前でしたけど、
この「星天使」という御大層な肩書きに違和感感じてた人っていませんか?

そもそもが駄洒落だらけの2000世界で、いかにも特別扱いなこともさることながら
取ってつけたような「星天使」という呼称にむずがゆさを覚えたものです。

いや、今にしてみれば
「他所の星から来た戦使カヴォードの血を引く天使だから」
という(後付けな)解釈もできるからまだいいのですが、
2000開始当初にそんな設定があるわけもなく、ただひたすら不満に思ってました。
(この解釈でも「じゃあ星悪魔アズールは?」と聞かれると答えられません…)

そもそも旧ビックリマンの主人公「ヤマト王子」の場合、
日本神話がモチーフではあるものの別にその設定に縛られるわけでもなく、
ましてや王子かどうかすら怪しいのに、物語が進む中で全く気にならなくなりました。
何より、他のキャラとの間にさほど特別な差が設けられていたわけではなく
それこそ凡百の中に埋もれてても不思議じゃないところがよかったと思うのです。

そういう意味では「ピア・マルコ」は少々いただけませんでしたね。
「Maria」+「Rococo」で「Marco」という名づけ方自体はよくできてると思いますが、
彼も「東方見ブンロク」みたいな洒落っけのある名前の方がよかったかと。
どうにも「主人公特権」みたいな命名の優遇措置には同意できません。
だってビックリマンは誰もが主役のはず…ですよね?

逆にスーパービックリマンの場合、シールのせいで「フェニックス」の名に縛られたのは
むしろいい傾向だったと思うのです。
一人だけ頭にわっか浮かべてたり、そういう設定的な「融通の利かなさ」は必要でしょう。
主人公だからと言って、必ずしも万人受けする普遍的イメージを持つ必要は無いと思うのです。
まして「ビックリマン」という世界観を乱すような命名には異議を唱えてしまいますね。

なので、「星天使タケル」も「ブーメ乱丸」とかのほうがきゅー太的には好感度UP。
賢守カンジーは「百科児童」、天助ポーチは「おしゃま助ドレ美」でどうでしょう。
このほうがよっぽどビックリマンらしいと思うのですが、さて?

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