白い魔幻型

えーとですね、ちょっと前まで「白い巨塔」っていうドラマがやってましたよね。
かなりの高視聴率だったそうなので見てた方も多いかと思います。
(私は例によって全く見てなかったのですけど)

その最終回で主人公の医者が癌に侵されて死んじゃうらしいのですけど
それに際して同僚へ充てた遺書みたいな手紙があるそうです。
でもって、その文面を全く別のシチュエーションに加工するのが一部で流行してるらしく、
特に下記に紹介するいかりや長介バージョンなんかはあまりに秀逸なため
あちこちでコピペされているのを見かけます。

まず元ネタの本文がこちら。


里見へ

この手紙をもって僕の医師としての最後の仕事とする。
まず、僕の病態を解明するために、大河内教授に病理解剖をお願いしたい。

以下に、癌治療についての愚見を述べる。
癌の根治を考える際、第一選択はあくまで手術であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、
発見した時点で転移や播種をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には、抗癌剤を含む全身治療が必要となるが、
残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。

これからの癌治療の飛躍は、手術以外の治療法の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない医師であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には癌治療の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、癌による死がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
屍は活ける師なり。

なお、自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死すことを心より恥じる。


そしていかりやバージョンがこれ。


志村へ

この手紙をもって俺のコメディアンとしての最後の仕事とする。
まず、俺がこの世からいなくなるという悲しい事実をを笑いへと昇華するために
葬式をコントのネタにするようお願いしたい。
以下に、コントについての愚見を述べる。
コントを考える際、第一選択はあくまで「笑いを取れば勝ち」という考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には若手芸人の多くがそうであるように、他人をバカにして笑いを取ったり、
素人にツッコミを入れるだけで内輪受けに走っている事例がしばしば見受けられる。
その場合には、企画段階から綿密な計算と準備が必要となるが、
残念ながら未だ満足のいくコントには至っていない。
これからのコントの復活は、綿密な企画立案、それとライブの復活にかかっている。
俺は、志村がその一翼を担える数少ない芸人であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
志村にはコントの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、素人いじりや他人をこき下ろすコメディが
この世からなくなることを信じている。
ひいては、俺の葬式をコントにした後、計算された笑いの一石として役立てて欲しい。
リーダーは活ける師なり。
なお、最後に、 お笑い芸人でありながら、多数の人を泣かせて旅立ったことを、心より恥じる。

      いかりや長介


で、前置きが長くなりましたけど、このムーブメントに触発されて
私もひとつ作ってみた次第です。


ヤマトへ

この手紙をもって私のヘッドとしての最後の仕事とする。
まず、私の異変を解明するために、カーン様に聖典解読をお願いしたい。

以下に、聖魔戦線についての愚見を述べる。
天使の未来を考える際、第一選択はあくまで打倒悪魔であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には私自身の場合がそうであるように、
悪魔を悪と決め付けて一方的に排除するだけの戦いがしばしば見受けられる。
その場合には、互いに傷つけ憎しみ合う厳しい道のりとなるが、
残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。

これからの聖魔の行く末は、戦い以外の相互理解の発展にかかっている。
私は、君がその一翼を担える数少ない天使であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には聖魔和合の実現に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、悪魔との戦いがこの世からなくなることを信じている。
ひいては、私の壮聖光を浴びた後、君の増力の一石として役立てて欲しい。
パイル星は活ける師なり。

なお、自ら次界創造主にある者が次界制覇できず、次動ネブラで消滅することを心より恥じる。

      ヘッドロココ

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