超元祖がコケた理由は、言うまでも無く32弾の展開のまずさにあると思われますが、
偽ゼウスが出てくるシチュエーションそのものはまだいいと思うんですよ。
何が問題だったかというと、その後のフォローがまるで無かったこと。
具体的に言えば、旧シリーズでは当然存在したヘッドの入れ替えというのが無く
シール素材の変更だけで強引に乗り切ろうとした部分でしょう。
32弾P2として新たに9人のヘッドが登場していれば、
(例えば偽ゼウスの正体悪魔やアリババなど)
また新たに盛り上がったことは想像に難くありません。
しかし実際にはシール素材が変わっただけ。
確かにBM Foreverの入れ替えはありましたがそんなものは本質ではないので
ファンの期待を満たしきれないまま失速していったわけで。
いや、1つの弾の中での物語を2部に分けてP1・P2にする代わりに
スーパーヘッドシールを出すことで次の展開に勧める趣向もわからなくはないです。
ただ、それもユピテル1種だけでは話がトンと見えてきませんし、
ユピテルが手に入った時点で終了してしまってはチョコ販売につながりません。
大体、旧シリーズのときは2ヶ月間隔で60種ほどのキャラが生み出されたというのに
超元祖ではかなり間を空けていながらわずか40種チョイしか登場せず。
これを手抜きと言わずして何と言うべきでしょうか?
そりゃ全国同時発売ではなかったので、ヘッドだけの切り替えとなると
どういうタイミングで出せばいいのかわからないというのもあるでしょう。
ある地域ではP1だけで別の地域ではP2から発売、となると混乱の元です。
だけど、そこをなんとかするべきだったと思うのですよ。
どうでもいい素材変更で無駄に水増しされるぐらいなら、
1ヶ月でさっさと打ち切って33弾の企画を進めてくれる方がよっぽどよかったわけで。
結局、安易な方向に流れたせいで計画が大幅に狂って頓挫した格好でしょうか。
本当に超元祖を盛り上げようとするなら、もっと打つ手はあったはずです。
なのに殿様商売で自滅してりゃ世話ないですよ。
31弾完全編がかなり売れたというのも単に物珍しさが大きかっただけで、
セレク3まで出したあとで完全編が登場してたら果たして半分も売れたかどうか。
今のロッテは下から押し上げるような形での努力が足りないように思います。
既にある資産にちょいと手を足しただけじゃ、新規の客層が増えるわけが無いんですよ。
本来は夢を売る商売のはずが、今では夢を食い物にしてるようにすら見えてしまいます。
こんなことならいっそ、旧シリーズの続編という「禁断の扉」を開けるような真似は
最初からやるべきではなかった…と言われても仕方ないのでは?
企画担当者はこの「重み」を本当にわかっていたんでしょうか。
もしも「出せば売れるから」という発想しかなかったのならやりきれません。
かつて旧シリーズが31弾で終わって、物語は未完だと言われていて
それがゆえに完結編が待ち望まれていたわけですけれど、
今こうして32弾でまた未完になっている現状を考えると、
超元祖の、特に32弾の存在意義って本当になんだったのでしょう?
コメント