転生するためのスライムだった件?

15弾の5神帝はスピルーツという、スライムなのか何なのか形容しがたい
動物をかたどった物質を持っていますよね。
ヤマト爆神の頭上の積星が分裂したものとか言われているアレです。
Spirit(魂)+Roots(根源)とは何とも意味深な名称です。

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次界第2域「智道」の巨孔に飛び込んだ5神帝は、無防備聖体となり
「聖幼時体験が浮かぶ」とか「幼聖体の己を見る」といった体験をしたそうです。
今にして考えると、これってルーツ伝に登場した「天霊牛若」などのことかもしれません。
彼らがグレートサラオで誕生してから天聖界8聖源で若神子として再誕するまでの記憶が
巨孔の中でスピルーツを通じて流れ込んできた...とかでしょうか。

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そんなストーリー的なところは今回はさておきまして...。

スピルーツにはそれぞれ名前が付けられていまして

聖霊牛若はヘビをかたどった「自安(じゃん)」
聖遊男ジャックは鳥をかたどった「ギャル」
聖幻ピーターはイカ?をかたどった「ウニフ」
聖豊フッドはウサギをかたどった「ウビット」
聖界一本釣はトビウオをかたどった「ギョンボウ2(ツー)」

で、この名前の元ネタを調べてみようというのが今回のテーマです。

自安(じゃん)は蛇(じゃ)から。
ギャルは英語でカモメを意味する「gull」から。
ウビットは「卯+ラビット」から。
ギョンボウ2は魚(ぎょ)+「ぼう(魚の意味)」。マンボウの語源は丸い魚という説があるとか。

で、残ったウニフが曲者なんですけどね...。
そもそもこれ、イカなのかアシカなのかプラナリアなのかという有様。
シール裏では「超速泳スピルーツ」とあるため、海獣系や微生物系ではなさそうなのですが
イカだとしても「ウニフ」とのつながりが全然見えてきません。

ここで発想を転換して、こんな説を考えてみました。
イカは漢字で書くと「烏賊」
「烏賊」の「烏」は「ウ」と読みます。
「烏賊」の「賊」は盗賊の「賊」で、英語では「thief(シーフ)」
これをくっつけると「ウーフ」ですが、当時の裏書作成はタンゴ博士の手書きなので
伸ばし棒がかすれて「ウニフ」と誤読されてしまった

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(参考資料:かつての公式HPから引用)

...なんてこと、ありますかねえ(笑)

ところで、牛若の「自安」の漢字は「自安我楽(じゃんがら)」からでしょう。
長崎県に伝わる民族舞踊だそうで、「じゃん」の音から連想したと考えられます。

ちなみにじゃんがらを並べ替えると「がらんじゃ」となり、
「錬金ガラン胴」やひかり伝初期にたびたび登場した「ガラン蛇ズー」ともつながります。
ガラン蛇が何なのかは実際不明なのですが(単純にガラガラヘビなのかなあ)、
蛇つながりで他にも何か関連あるとしたら面白いですね。

飛び越えるのは種族の壁か

デカネロンの翼は「突然変異翼(ミュテーションウィング)」と呼ばれていて、
「ネブラ環象での新魔命に耐えるべく突出したウイング(?)」と説明されています。

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次動ネブラの環境に適応するため翼が生えた、ということと考えられますが
翼が生えるぐらいこの世界じゃそんなに珍しくないことのように思えるので、
それだけで「突然変異」と言うには大げさな気がします。
とは言え、わざわざシール裏でも言及されるほど重要なパーツだとすると、
何が突然変異と言わしめる理由なのかが気になるところですが...。

それはずばり翼の形状
通常、悪魔の翼はコウモリ型ですけど、デカネロンの翼はまるで天使のよう
デカネロンは全体的に鳥を基調にしたデザインなので見過ごされがちですけど、
よくよく考えてみればこれは異様です。

では何のためにそんな翼を得たのかというと、それこそ「新魔命」遂行のためでしょう。

デカネロンの存在理由は、表向きは天魔界のためワンダーマリアのためでしたが、
その裏で自らの子孫を育成して次の世代に託すという魔命を負っていました。
そのあたりは23弾の「Back To The 魔源歴」シリーズで語られたところですが、
ネロの次系子たるフィニッシャー王は何故か天使として誕生しました。

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おそらくは更なる力を得るため、あえて天使の要素を取り込もうとしたのでしょう。
天使と悪魔の力から強大な力を持つ存在が生まれることは「次代」が証明しています。

ちなみに、ネロン魔球のシールでは袋の中で育つフィニッシャー王が描かれていますが
この時既に彼の背には天使の象徴ともいえる翼が生えています。
一方で同時に描かれているデカネロンには翼が確認できません。
(もともと小さいから見えないだけかもしれないのですが...)

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突然変異翼のパワーでフィニッシャー王を天使化させたのかもしれません。

フィニッシャー王はシャー王の姿を経て、次代サイキュロスとして転生。
更にダークマターの手によりドラキュロスへと変貌を遂げるわけですが、
そこに至る伏線がデカネロン登場時からすでに張られていたのは驚きですね。

たいそうのおにいさん・おねえさん

パンゲ6大層のヘッドの個人名は、登場時シール名としては表記されず
シール裏だったり再登場時だったり、あるいは別媒体の情報で明らかになりました。

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この理由として、パンゲ編開幕にあたり大層名を個人名より強調したかったとも思われますが
私は単純に、シールデザインの発注の時点で個人名が思いつかなかったため、
つまり商品作成スケジュールの都合ではないかという説を提唱してみます。
名前のロゴ部分もデザインの一部なので発注してから完成まで時間がかかる一方、
裏面テキストはデザインが上がってきてから考えても間に合うんじゃないかな、と。
(個人の感想です)

そんなわけでキャラの命名を後回しにするほど余裕が無い状態だったなら、
ネーミング自体も凝ったものではなかったり、その場の思いつきかもしれませんが
今回のテーマは6大層ヘッドの個人名の由来についての考察になります。

まずは火の大層のドス・オックス兄弟について。
単純にドス=長刀、オックス=斧(アックス)ではないかと思うものの
デザイン的にはドスが斧、オックスが剣なんですよね。
あえて捻ってみたのか単純に取り違えたのか、そもそも武器と関係無い名前なのか...。

森の大層のウォー太とピュー太は、ウォー太が水、ピュー太が風の感じを受けるので
森は水と風で出来ているというニュアンスを込めたものと考えられます。

風の大層の師弟・シスとフィード風の精霊シルフィードでしょうか?
シスだけなら判断が難しいところですが、フィードの存在が加わることで
シルフィード説が強まった感があります。(個人の感想です)

水の大層のハムラビとタートルに関して、
ハムラビというと「目には目を」のハムラビ法典を連想しますけど
実はハムスター&ラビットだったりしないでしょうか?
水車のような体がハムスターが遊ぶくるくる回るアレに見えたとか(笑)
ハムスターもウサギも俗に水を飲まないと言われがちなのも関係するかも?
あるいは何の脈絡もありませんが「ウサギと亀」だったりするかもしれません。

金の大層のゴーディ・ラシア姉妹はよくわからないところです。
ゴーディはゴールドに語感が近いほか、gaudyは派手・けばけばしいという意味があります。
一方ラシアのほうはもっとわからないんですよね...。
金に対して銀という感じでも無いですし
貴金属に対して卑金属だったら体が錆びる設定ともつながるのですが、
いかんせんこの謎は未解明...。

土の大層のアンセス・フィアン親子もわかりませんね。
Ancestor(祖先)が真っ先に思い浮かぶところですが、
フィアンの裏書に「聖なる歌声」とあるので「アンセム(聖歌)」説も捨てがたいところ。
そのフィアンの方もケルト神話のフィン・マックール等々考えられますけど
そんなところからネタ引っ張ってくるかなあというのが正直なところ。
まだまだ考察の余地が残ってそうです。

...調べてみたら20年前にも似たネタ書いてました
あの頃よりはずっと考察は進んだ感じですが、そのうち進展しますかね?

調和と平和でハーモピース

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聖魔和合の後に訪れた平和な時代を「和成紀」と言いますけど、
この設定が登場した19弾が発売されたのは1989年春頃

1989年は平成元年
ちょうど世の中が平成フィーバーに沸いていた頃ですかね。

昭和のと平成の和成紀なんじゃね?


ということは、平成と令和をまたいだ33弾以降の物語は
「成和紀」の話...だったりして。

紫名不詳

ヘッドシールのロゴの色には一定のパターンがありますけど、
紫色ってなかなか見かけないと思いません?

ざっと見渡してもサタンマリア(増力前)で使われたのち、
次に登場したのは28弾の影カンブディアスラシアメタメンデルの2枚のみ。
それ以降も紫ロゴのヘッドは登場していません。

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サタンマリアの場合は、シルクスクリーン印刷で使用可能な色数の制限があり
悪魔ヘッドらしい色を選んだ結果なのかなと想像しますけど、
(髪の毛や衣装と同じで紫が多すぎな気もしますけど)
それからずっと使われていなかったのに、何故28弾で唐突に復活したのでしょうか。

ロゴに使われる色をざっと上げると
オレンジピンク(マゼンタ)水色
がずっと使われ続けていまして、
26弾パート2で唐突にライトグリーン?(シアン?)が追加。
(水のウォープレ、土のロックサンヌ)

この色はその後も影エウリピデボンやバロン・牛若や魔導モーゼットなど
継続的に使われてレギュラー入りを果たした感があったのに対し、
紫は28弾パート2で登場したっきりで定着しませんでした。

そもそも名前のロゴには明るい色合いの目立つ色が使われがちと考えると、
紫は積極的に使いたくなる色ではないのかもしれません。
ラシアの悲壮感を演出するには適していても、そんな場面はそうそう無く
それっきり忘れ去られたのかも。

そういえば、紫色といえば18弾の聖Vヤマトがいましたけど、
半身を覆うパートカラーとロゴのVの色は明らかに違う色。

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復刻版ではちゃんと同じ紫色なのに、オリジナルだけくすんだ変な色
他の神帝たちはロゴとキャラの色は一致してるのに...。

...なぜ??

ふりかけ界とカレー界

私は缶バッジ以外のアニメ系グッズには無頓着なんですけど、
昔、こんなものをオークションで入手したことがありましてね。

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いわゆる写真用のアルバムなんですけど、右下にご注目。

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丸美屋食品工業(株)

となると、勘のいい人はこれが何なのか想像つくかもしれませんが。


中にはまずこんな紙が貼られてまして。

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次のページはこれ。
何故かNo.1~17までしか記載が無いんですけどね。

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そしてこんな感じになってます。

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セル画っぽい透明のカード
さらには立体シール
当時、ビックリマンのふりかけやカレーのおまけに入っていたやつですね。

それぞれ50種類、きれいに収納されております。

たぶん丸美屋の営業マンが商品説明用に作ったものとかですかね?

惜しむらくは、私このシリーズを全く集めていないので、
これがいわゆるサンプルなのか本仕様なのかを見定めるすべがありません。
まあ、きっと一般流通したものと特に変わらないんだろうと思いますが、
わからないままのほうがロマンがありますかねえ(笑)

「ガチ」の起源を追う!

「レトロニム」とは、以下のように定義される言葉です。

レトロニム(英語: retronym)あるいは再命名とは、ある言葉の意味が時代とともに拡張された、あるいは変化した場合に、古い意味の範囲を特定的に表すために後から考案された言葉のことを指す[1]。
(wikipediaより)

具体的な例でいうと、「電話」と言えば従来は固定されたものしかなかったけど、
「携帯電話」が普及したことで「固定電話」という呼称が誕生した、というようなもの。
例えば「旧ビックリマン」という呼び方もレトロニムの一種と言えます。

さて近年新たにちらほら聞くようになった言葉の一つに「ガチホロ」というのがありますね。
これも「疑似(擬似)ホログラム」に対して新たに生まれた呼び方です。
単に「ホログラム」というだけだと疑似なのかそうでないのかわかりづらいのと、
疑似じゃないことをあえて強調するために「ガチ」を付けて使われる場合があるようですが、
疑似ではないホログラム全般をガチホロと呼ぶ風潮が出来上がりつつある印象です。

ところで、ガチホロという言葉を最初に使いだしたのは誰なのかを調べようと
ツイッター検索をさかのぼっていたら、2013年ごろには既に使われている形跡を発見。

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...よくよく確認したら、サバゲー業界で使われる光学照準器をホロサイトというそうで、
そっち方面で使われていたスラングだった模様。

ではシール業界的にはどうかとさらに調査すると...。

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こちらのツイートがHit。
2018年の阪神コラボグッズ販売にて、バースゼウスの缶バッジに対する発言のようです。
このバッジがホロ素材だったことから、ガチのホロか疑似ホロかを問う内容でした。

その後、2019年頃から自作シール関連で「ガチホロ」という言葉が散見されるように。

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まあ、ツイッター以外で「ガチホロ」が既に同じ意味で使われていた可能性もありますが、
さすがにそれを調べるのは至難の業なので断念...。

ただ自作シール業界において個人作成のガチホロが大きく話題になった転機は、
2020年5月のさん家電脳祭りではないでしょうか。

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示し合わせたかのように、複数のシール作家の方々がホログラムを作成されたんでしたね。
この時期を境にガチホロという言葉が市民権を得たように思えます。

その後、製造コストの急騰を受けてガチホロブームはいったん落ち着きを見せたようですが、
言葉としてはすっかり定着したようで、ガチホロを求める声はまだまだ続きそうですね。

Official緑家dism

昨年11月に販売された「東京リベンジャーズマンチョコ」について、
パッケージやシールの裏に書かれている一文がコレクターをざわつかせました。

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「ビックリマン公式イラストレーターの作画ではございません」

これっていうのはまあ、グリーンハウスの作画ではないと言いたいんでしょう。
実際いい感じにディフォルメしていて、グリーンハウス作画かも?と思った人が
ロッテに問い合わせることを想定したリスクヘッジなんでしょうけど
だったら最初から作画した個人・団体の名前を出せばいいんじゃないですかね?
むしろ商品の印象を悪くしているのではと思いましたが、他に書き方無かったんでしょうか。

「グリーンハウスの作画ではございません」と書けないのは理解できます。
関係ないなら名前を出すべきじゃないでしょうから。
この手のコラボチョコは多数出てますし刀剣乱舞マンでは絵師の名前も出していたのに、
この商品に限ってわざわざこんな注釈を入れた理由もよくわからないところです。

ところで、そもそも「ビックリマン公式イラストレーター」とは何ぞや?

ビックリマンチョコのシールのデザインを手がけたならば、
少なくともその人はもう公式イラストレーターなのではないのでしょうか?
それとも非公式のイラストレーターを採用しているの?
じゃあこれって海賊版か何かなの??
公式の定義って何???

...という話にもなってきやしませんかね?

デジタル大辞泉によると

こう‐しき【公式】
読み方:こうしき

1 おおやけに定められた形式。また、公的な手続きを踏んで物事を行うこと。企業や団体などが、正式に認めること。「―の行事」「―の見解」「―に訪問する」「非―試合」

2 数や式の間に成り立つ関係を、数学上の記号を用いて表示した式。「―に当てはめて計算する」

とのこと。

ビックリマンシールは「ビックリマンプロジェクト」が作成しているものですから、
ビックリマンプロジェクトが採用したシール素材はビックリマン公式シール素材でしょうし、
ビックリマンプロジェクトが採用したコピーライターはビックリマン公式コピーライター。
なのに作画に関しては公式じゃないイラストレーターが存在するというのは、
率直に言って首をかしげる話に思えてしまいます。

正社員と協力会社社員みたいな相関関係があって、
メインイラストレーターとそれ以外のイラストレーターという区分ならわかるんですけどね。
「公式」の対義語は「非公式」なので話がおかしくなるんだと思います。

ときに、グリーンハウス作画...と言っても、米澤・兵藤両氏かそれ以外か、は
今のところ区分されてませんね。
将来的に両氏が描けなくなった時に備えて後継社員が実地訓練さながらに
何割かの作画を手掛けていてもさほど不思議はないのですが、
(特にコラボ系だと「元」が存在する分やりやすいのではと思ったり)
今のうちに「公式イラストレーター」というポジションを確立しておいて
そこにグリーンハウスという「法人ブランド」が収まるとwin-winだったりして...??

BM界の「おぱん●ゅうさぎ」

今回は第4弾の天使「キングラビット」について語ってみます。
正直、このタイトルを言いたかっただけの記事なのですが、
せっかくなので無から有をひねり出してみようかと。
いつも以上に中身のない記事ですがご容赦ください。

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御存知、「カチカチ山」をモチーフにした3すくみで
悪魔は「たぬ鬼」というシンプル極まりないネーミング。
お守りは「舟助」という名前の割にはハニワ感の強い泥舟。
余談ながら第8弾の「助舟(たすけぶね)」とよく似た名前ですが
特に関係は無い単なる偶然の一致かと思われます。

話が脱線しましたが、キングラビットは何故かパンイチのウサギで
裸の王様モチーフも若干入ってるのかなと思ったり思わなかったり。
アイテムをいろいろ持っていると言っても素体は単なるウサギであり、
捻りのない名前ともどもBMらしさの薄いキャラと言えるでしょうか。

裏面では「ハムラビット法典説法」を使うと書かれていることから
某水の大層ヘッドとの関連がウワサされたりされなかったり。

「ハンディ吸火砲で魔炎消火」と言いつつ右手にはライター
反対の手には「ねりからし」と書かれたチューブで、
どっちにしろ「ハンディ吸火砲」とは言い難い形状をしております。
魔炎を消す力があるならサタンマリアといい戦いが出来そうですが、
そんな設定が活かされることは全く無く、ストーリーに絡むことも無し。

むしろ火をつける側だからか、「天使が悪魔になっちゃった」では
「炎魔ラビット」となってライターが強火に加工されてました。
モチーフ的にはこっちのほうが正解だったかもしれません。

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そういえば今年はウサギ年ですし、ちょうどよかったですね!
以上、キングラビットについて語ってみた、でした!疲れた!

アイス・スナック版シール考察

公正取引委員会の勧告を受けてのシール材質の変更は、
チョコは17弾からでしたがアイス/スナックは5弾からでした。
しかし当時、大多数の方は「アイス版の仕様が変わったのは6弾から」と認識していたはず。
コロコロ本誌でアイス版サタンマリアが紹介されても、実際には入手できなかったため
本当にそんなのがあるのかと思っていた少年少女が多かったと思われます。

そもそもビックリマンアイスは全国同時展開されたわけではありません。

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<コロコロ1987年1月号より>

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<コロコロ増刊ビックリマン超特集2より>

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<コロコロ1987年4月号より>

コロコロ1987年1月号で発売の第一報が報じられた際には東京・大阪・名古屋地区のみで、
3ヶ月後の4月号でアイスが第2弾に切り替わったニュースが掲載された際にも
北陸が追加されたぐらいで、近畿より西や東北以北はまだ発売されていませんでした。
(東北・北陸はスナックが発売されていた影響もあったようですが)

そのため、いわゆる後発地域では弾の進みが遅かったわけで、
例えば東京でアイス4弾が出た時期でも九州ではまだ3弾ということが普通だったわけです。
余談ですが、この格差を解消しようとある地域で5弾をすっ飛ばして6弾に変更したら
若神子ファンから抗議の手紙が来た、なんてことを反後博士がどこかで語ってましたね。

チョコ17弾が販売された頃、先行地域のアイスはもう6弾発売のタイミングだったため、
アイス5弾はチョコ版と同じ材質のままで、6弾からアイス版独自のシールになりましたが、
後発地域ではそれが5弾から導入されたわけというわけです。

事実、北海道や九州ではアイス版の5弾シールが当たり前のように出回っていて、
20年以上前にそっちの方とトレードした際にはレート感覚の違いに驚いたものでした。

ところで、アイス12弾は他の弾と比べて流通数が少なくレアとされていますが、
これは何故なんでしょうね?

アイス版は12弾からヘッドにプリズム素材が復活していますので、
同じくプリズムシール復活となったチョコ版22弾と同じ時期の発売でした。
具体的には1989年11月~12月頃の話です。

寒い時期にはアイスの売り上げは落ちると思われますので、
そもそも生産数が多くない、ということが考えられます。
ですがその理屈だと12弾以外でも冬に出たアイスのシールは希少になるはず...。

そこで一つの仮説を立ててみます。

チョコ22弾でのプリズムシール復活は、17弾以降で低迷していた売上回復の切り札として
OVAキャンペーンを打ったりテレビCMを作ったりするほどにアピールされました。
おそらくその効果を見込んで22弾の生産量も多かったのではと想像されますが、
そのあおりを受けてアイス版12弾シールの生産は控えめになったのではないでしょうか。
足りなくなるのであれば11弾までと同じ素材を使ってもよさそうですが、
取り扱う素材の数が増えると管理等の面でコストがかさんだりしそうですし。
(だとするとアイス版12弾以降のお守りがKinPMと同じ素材なのは説明付かないけど)

また、12弾まではヘッドの枚数が12枚(3キャラ×4ポーズ)でしたが
13弾以降でチョコ版と同じ種類しか作成されなくなったのは、
プリズムシールの印刷枚数を抑える目的があったのかもしれません。
だとしたら、造魔棒がドラゴットに変形するシーン洗脳前のダークヘラ
ムガルの怪奇⇒聖梵変化などのアイス版独自形態が描かれる機会が失われたわけで、
それはそれで残念な流れと言えますね。

ちなみに12弾と並んでレア度の高い15弾については、
単純に打ち切りの弾で生産数が少なかっただけだと思われます。

元祖・天使が悪魔になっちゃった

13弾に登場した再生魔鬼は、10弾の悪根魔の3体が天使の因子をコピーして
変身再登場した姿です。

成りキングの理力を得た再魔リッチャー
ゴッドマングースの理力を得た再魔ファイター
あっ晴れ天子の理力を得た再魔ブレーカー

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元の天使がなんとも間の抜けた顔だったのに対し、
悪魔としてリブートした彼らの姿は雄々しさすら感じさせます。
単にグリーンハウスの画力が上がったのもあるんでしょうけど。

ところでこの3体のうち、リッチャーはrich(金持ち)から。
ファイターはそのままfighter(戦士)と思われますけど、
ブレーカーって何じゃらほい?

ブレーカー(breaker)というと、普通は電気を使い過ぎた際に
安全のため通電を遮断するアレを思い浮かべますけど
あっ晴れ天子にも再魔ブレーカーの3すくみにもそんな要素は見られません。

すくみマークはホイッスル。
お守り「シンドンネン」は白線を引く係で
天使「救聖ルーラルー」は相撲の行司のような姿なので、
この3すくみは「境界の判定」がテーマと考えられます。

そうなると再魔ブレーカーは「境界を破る」というのがモチーフと思われますが、
もしかしたら「無礼講」と引っかけているとは考えられないでしょうか?
ちなみにシンドンネンの「シン」は「審」かもしれませんね。
ルーラルーは「rule+er」でしょう、たぶん。

ところであっ晴れ天子の魔再現が何故こんなテーマになったのか...。

元々はお天気の3すくみで、カラッと晴天というイメージのキャラでしたが
光が射す力を闇が侵食する力に転換し、
そこから境界を破るイメージに置き換わったというところでしょうか。

それよりは「あっ晴れじゃ~無礼講じゃ~」と叫ぶほうがイメージ近いかも(笑)

待てば界路の日和あり?

前回の更新から早いものでもう半年。
やっぱシール集めしてないとブログを書くモチベーションが上がらないですね。
そんな中でも、ふとネタを思いつくこともたまにあって、
ちょこっと時間の余裕もできてきたので、また少しの間更新してみようと思います。

前置きはこれぐらいにして、今回書こうと思うのはずばり第36弾について。

33弾は2018年11月に悪魔VS天使シリーズ33周年と銘打って発売されました。
34弾は2019年11月。なので年一で定期展開されるものかと思いきや
35弾は2021年3月に4か月遅れで発売になりました。

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それから1年。

つい先日、やっと某問屋から5月に発売予定という第一報が出ましたね。
もしかしたら4月1日の「ビックリマンの日」での大発表なんかがあるかもしれませんが、
だんだん発売までの期間が開いているというのがどうにも理解できないところ。
まあ、35弾で打ち切りエンドじゃなくて何よりといったところですね。

でも36弾、発売はされるだろうと思っていました。
その根拠となるのが、知る人ぞ知るこの人のこの発言。

ナンバリングシリーズ自体が32弾から33弾まで16年ぶりじゃんというツッコミはさておき、
(超元祖より売れたというのは考えにくいんですけど、どうなんでしょ?)
35弾は関係者が驚くほど売れたということで、続弾が出ないはずはないんですよね。

ストーリーとしても、ベンヌダルクがいきなりやられてアリババが新層になって
Sゼウスが死んでるのに漲って宙聖界宙魔界が消し飛んで...とカオス極まりない展開ですが
いい加減に回収段階に入らないと風呂敷が広がりっぱなしのひかり伝スキームの悪夢再来
神羅万象チョコみたく短いスパンで完結⇒新章開幕を繰り返す形が望ましいとも思いますが、
ビックリマンだと人気因子の使い回しがベースになるので難しいんですかね。
いきなり新キャラばかりになっても売れにくいでしょうけど...。

36弾がどんなストーリーになって、どんな形で次に引っ張るのか。
また1年以上待つことになりそうですが、ゴールが見えないマラソンをいつまで続けるのか
いずれはちゃんと区切りがつくようだといいなあと思うところです。