「ビックリマン伝説」では裏面イラストが無くなってしまいましたが、
ここで改めて裏面イラストの持っていた意味について考察してみたいと思います。
まず3すくみの場合ですが、裏面に描かれているのは
そのシールのキャラ以外に同じ3すくみの2キャラがいます。
つまり天使・お守り(・次代・お助け)・悪魔の3キャラがそろい踏みしているわけですが、
これによりシール1枚だけゲットした際に
「このキャラは何て名前なんだろう」
「3すくみの共通テーマは何だろう」
と、想像心を掻き立てまだ見ぬシールに対する期待値をアップする効果が望めます。
これぞ「シール1枚では完結しない、複数のシールを集めることでストーリーが見える」
というビックリマンの醍醐味でありヒットの一要因…だったかと。
ところで裏面に別のキャラが描かれているというのは、
古くは「まじゃりんこシール」にさかのぼることができます。
こちらの場合、裏には「友達キャラ」や「ライバルキャラ」が描かれていました。
このシステムが悪魔VS天使に継承されたのは興味深いですね。
ちなみにこの方式、ガムラツイストなど他社のシールでも採用されてますよね。
話を戻して、ヘッドシールの裏面イラストはというと…。
スーパーゼウスの場合、ゼウスを中心に天使が取り囲む絵柄で
3すくみとは違う形でキャラ同士の関連を描いたものと言えます。
(この形式はカーン、デビルも同じ)
3すくみはそれぞれのライバル関係を横一列に対等な形で描いたものでしたが、
ヘッドの場合はヘッドを頂点に天使・悪魔がその下に位置するという上下関係。
これは「貼られたら貼り返す」というルールにおけるオールマイティ性を表しています。
また同時に、ヘッド一枚に複数の天使・悪魔が描かれているというところから
3すくみでの「他のキャラは何だろう」の感覚をよりパワーアップした効果が得られます。
そういう意味でも特別感があったわけですね。
後にヘッドの裏イラストは徐々に物語性を帯びてくるわけですが、
(ストーリーシールと言えるのは少なくとも聖フェニックス以降ですよね…)
3すくみのほうはほぼ変わらないスタイルを貫いていました。
実際のシールを入手する前に、まず裏面イラストを目にすることで
コレクションの穴を埋める楽しみを段階的に味わうことができたのです。
イラストにカッコいいキャラがいたり、過去のキャラの増力版っぽいキャラがいたりしたら
そのシールをゲットしたいという欲求もわいてくるというものです。
そんな重要な意味のある裏面イラストをみすみす削ってしまうなんて、
わかってないなあ~と思わずにはおれません。
もしかしたら予算との兼ね合いで泣く泣く削ったということかもしれませんけど、
スタッフが「別に無くてもいーじゃん」と考えてたとしたら嘆かわしいものです。
もけらへら
同感です・・。伝説が最初出た時に裏面イラストが削られ愕然としたのを覚えてます。こちらでも叫んでしまった記憶が・・すみませんでした;
やはり興味を持たせる、惹かせる要素って必要なんですよね。3すくみイラストはおっしゃる通りだと思いますし、ヘッドにしてもイラストとその下の「○○界のウワサ」で今後このキャラはどうなるんだろう?どう話に絡んでいくんだろう?という期待が産まれたものでした(ヘラクライストの ニュータイプか? と思わせておいて 聖ボットでした ってオチも意表をつかれてよかったと思ってます)。
ロッテ側も売りたいのであればもう少し買う人が何を望んでるのかリサーチしてほしいなと・・;;
忍犬尚神
同感。私にとってシール表のイラストはプロフィールの延長というか、履歴書の顔写真のようなものでした。ヘッドシールうらのイラストは脳内でアニメーションしていた事が多い。復活して欲しいとまで言いませんが、無くて淋しいものではあります。あ、そういえば裏の二次元バーコード、一度も利用したことがなかった。(゚ロ゚;
ゆきんこ
同感です。
この裏面イラスト削除という方針が続けば伝説5弾以降で万が一アイス版ヘッドを追加したとしても全然味気ない物になるでしょう。アイス版ヘッドの味のある裏面イラストとか3すくみシールの右にある十字架(弾によって微妙に変わる)のが大好きだった自分としてはやはり非常にもったいないと感じてます。
微妙な復刻の伝説ですが、10弾まで行けばさすがに買いますよ、聖ウォーマン欲しさに(笑)
吉澤さゆり
ビックリマン化生伝の裏面は、昔の3すくみを描いているので、
ビックリマン伝説は、今の子供たちに広める気は、無いのかも。
タンゴ博士も、化生伝の方に熱意が移ってるみたいだし。
コレクターだったら、オリジナルの方を集めると見越して、
中途半端なものになったのかもしれませんね、ビックリマン伝説は・・・。
今は、女子の間で、ねんどろいどが流行ってるので、
サタンマリアのねんどろいどがあったら良いな、って思ってます。
通りすが裏闇
お守りシールが透明や半透明だったのは、お守りだけでは悪魔に勝てない(悪魔シールの上に貼っても下が透けて見えるので封じたことにはならない)って意味があるって聞いたことがあります。ソースは無いですが…。CMの文句に「悪魔を倒せるのは天使かスーパーゼウスだ!」ってのありましたね。これが公式設定ではないとしても、伝説のお守りは悪魔倒せそうですね(^^;
きゅー太
>もけらへらさん
単純に、裏面にもイラストが1つあるのとないのとでは
雰囲気の柔らかさというか、とっつきやすさも違ってくると思うんですよね。
それこそ、新たな挿絵を増やしてもいいぐらいかも…。
QRコードの無機質さは何とかしてほしいものです。
>忍犬尚神さん
ヘッドの裏イラストには次弾への予告みたいなものや、
その弾のクライマックスに相当するワンシーンを想起させるものもあり、
一枚一枚が印象深いですよね。
>ゆきんこさん
そういえば、伝説2のストーリーシールはなんで2種だけだったんですかね?
伝説3でもヘッド4種全部にストーリーシールがあるわけではなさそうですし、
もしかして西日本版では入れ替えが…?!(汗)
>吉澤さゆりさん
旧フォーマットを意識している化生伝との不一致は確かにひっかかるところです。
まあ、化生伝で裏イラストも取っちゃったら何のシールかわからなくなりそうですが(爆)
>通りすが裏闇さん
「貼られたら貼り返そう」の精神ですねー。
上からお守り・天使を貼ることで悪魔退治という設定は
コロコロコミックなどでも何度か語られていたような。
ビックリマンは「シールなのに貼らない」ことがヒットの一要因かもしれませんけど、
もし「貼るブーム」が起きてたら、それはそれで別の社会問題になってたかも(笑)