すごーく久々に、ストーリー絡みの考察です。
スサノオロ士の裏面下段にはこんな一文が書いてあります。
「我恐怖を解き魔災泥砕き魔法典対戦??」
「災」は「炎」の誤植だと思われますが(伝説復刻版では修正。けどセレク・20thでは「災」)
それはさておき、「魔法典」とは何を指しているのでしょうか。
直感的には「ハムラビ法典」を連想して「ハムラビ・シーゲル」のことだと判断できます。
ちなみに「恐怖」とは「恐怖スーツの主デュークアリババ」、「魔炎泥」はフッドとピーターですね。
すなわちこの一文は
「スサノオロ士がアリババ・フッド・ピーターを解き放ちハムラビと対戦する」
と解釈できると考えられます。
と、ここで湧き上がる疑問。
何故にハムラビが「魔」と位置づけられているのでしょう?
ハムラビは異星メディサより異聖の力を受け継いだ戦士。
それ以前の姿である「水の大層シーゲル」の時点でも「天使ヘッド」だったことが伺えます。
ただしさらに前の姿「夾角士キッゾ」は「古魔魚族若子」とされているので、微妙っちゃ微妙なんですけど(汗)
いずれにせよ、メディサより曼聖羅再興の力を授かった時点で「異聖」の存在であるはずなのに、
あからさまに「"魔"法典」とされてしまっているのは気になります。
そもそも、パンゲの戦いにおいて主要な大層ヘッドはみんな天使ヘッドのはずなのに、
いわゆる悪役側に回ったキャラは何故か「魔の力」を操っているように見えませんか?
ピーターとフッドを悪魔化したファイアーク兄弟・マッドーチェ父子が代表格ですが、
パンゲアクターを洗脳して味方に引き込むだけなら「悪魔化」でなくとも良かったのでは?
いや、そもそも彼らに何故そんな芸当が可能だったのか…。
話の流れから、強引に「主役=聖」「悪役=魔」とされてしまってるように思えてしまいます。
パンゲでは悪魔VS天使の枠に縛られない「善玉VS悪玉」を描こうとしたようですが、
それだとキャラ付けが難しくて頓挫したんでしょうか?
まあ、天聖界と天魔界が一つだった頃には天使悪魔の区別は無くて、
始祖ジュラが悪心を抱いて以降、ジュラに味方した勢力が「悪魔」と呼ばれたそうですから
(それゆえ、この時代が悪魔の紀元=「魔紀元」とされている)
パンゲでも野望(邪心)を抱いたヘッドが「悪魔」のポジションにシフトしたとしてもおかしくないのかも…?
しかしそれでも、ハムラビは魔ではなく異聖であるべきだと思うんですけどねえ…。
スーパービックリマンでもハムラビの子孫ティキは異聖天使なんですし。
とか思っていたのですが、今回のアンコール版ではエンパイア一本釣の裏書きにて
「大波動の異聖力がハムラビを強魔性化開始??」
なんて書いてありました。
「異聖力」を認めた上で「強魔性化」とは何事ですか?
「聖」に対する勢力は全て「魔」に区分されてしまうのでしょうか??
このあたりの考え方が私にはいまいちつかみきれません。
聖とは、魔とは、そして異聖とは、一体…???