サルでもわかる?ホログラム概論

ATMでお金を下ろしたら新札で少し得した気分。
けど、なんとなくパチモノっぽく見えてしまいますね(笑)

ところで今回の新紙幣から偽造対策で「ホログラム」が使われています。
ホログラムは複製が非常に困難であるということで多方面で使われていますけど、
そもそも一体どうして平面が立体的に見えるのか、ご存知でしょうか?

「物が見える」というのは、物に光が当たってその光が反射して目に入ることです。

で、平面に光が当たると平面的に反射して返ってきます。
一方、立体に光が当たると立体面ごとに異なる角度で反射します。
この違いで物の見え方が変わってくるわけです。

では平面を立体的に見せるにはどうすればよいのかというと、
早い話が平面でも立体のような光の反射をさせればいいのです。

ここで出てくるのが、光を曲げて反射させる技術

光の特性として、波長レベルの細かい格子を通過するとき
わずかに光が曲げられる
というものがあります。
(いわゆる「光の回折」という現象です)
これを利用して、被写体を非常に細かいシマシマ模様で描くことで
あたかも立体に当たって反射したかのように光の方向を変化させたものが「ホログラム」なのです。

実際には、被写体を二方向から照らしてそれぞれの反射光を重ね合わせ、
光の干渉を起こさせて得られた二方向の反射データを記録することになります。
これにより、その二方向の合成イメージを再現することができるようになるわけです。
(だから普通のホログラムは縦か横どちらかにしか変化しない)


…というのが非常に大雑把なホログラムの原理。
(私も5年前に大学でやった知識なので、うろ覚えや間違いがあるかも…)

こんな技術を18年前に食玩のオマケとして実用化した
ビックリマンはやはり偉大です。

しかし18年たっても基本的なところは特に変わってないのが…(^^;
トゥルーイマージュとか、ホログラム自体の進化は目ざましいですけれど
全く新しい技術を使ったシールというのは出てこないものでしょうかね?

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