カンペッキー大全

平面食玩がある程度人気になると、コレクター向けの横展開として
公式ファイル、大百科発売、イベントの開催などが期待できますね。

このうちファイルやイベントは、人気を高めるための販促的要素で早期に作られる場合もありますが、
大百科は当然ながらそのシリーズがある程度数を重ねないと出版されないものです。
ですが食玩の宿命といいますか、惜しまれつつ完結するというより人気凋落の末打ち切り終了となる場合が多く、
それゆえ最後の弾まで網羅した大百科というのはなかなか作られないものです。
ビックリマンの場合、どうにか2000の12弾まで網羅したものが出ましたがあれはかなり特殊な例かと。

さて、神羅万象チョコのカード全406枚を収録した「神羅万象チョコ完璧大全」が発売されました。
「完璧」(パーフェクト)よりは「完全」(コンプリート)であるべきかとも思ったりしますが、それはさておき…。

まず手に取って驚くのは、その重厚さ。
コロコロ公式サイトの記述を借りれば

完全保存版、上製本仕様!
クロス加工を施した豪華な表紙に、金箔の刻印。
1000年の歴史を封じ込めた本にふさわしい、豪華な装丁です。
とのこと。
「1000年の歴史」という無意味な設定はさておき、
本当に何かの図鑑のように骨太なつくりになっています。

中身は、300ページほどのうち100ページほどがカード図鑑
絵柄は従来どおりカードそのもののスキャンではないため
カードの質感が感じられないのがちょっとばかり残念なところですが、
裏の文字が全て書かれているのは資料としてグッド。
さすがに「蒼龍王」のようなエラー版までは触れていませんが、
抽プレカードなども一通り押えてあるのは嬉しいですね。

あとの200ページは、キャラ設定をふまえた小説やマンガで構成されています。
(そういや私、超完本ビックリマンのアリババ小説もまだ読んでないなあ…)
あ、そのうち数ページは、発売前のカードのサンプル紹介や製作裏話
個人的には、そっちがもっと比重高いほうが嬉しかったです(笑)

で、特典カード2枚つき
「初回限定特典」だそうですが、この手の商品では重版が出るほうが珍しいような…。
それはともかく、カード用と未開封保存用で当然2冊確保
1冊3000円という値段が本当に痛いです。

とはいえ値段は高いものの、それだけの価値はある一冊かもしれません。
けど、夏には神獄の章の発売が控えています。
つまり現時点では「完璧大全」ですが、すぐに「未収録」が増えて「不完全」になるわけで、
これほどのしっかりした内容の大百科を作るのは、全てが完結したときでよかったのでは?と。
これでまた「増補版」でも出されると、また出費がかさむ…。

しかし、神羅はこうして時々過去を振り返る機会を設けるものの
それに乗じてアニメ化するわけでも何でもなく、何がしたいのかよくわからないですね。

ま、次のWHFが開かれる6月には神獄の章の先行発売もあるでしょうから
その頃にはまた何か進展あるでしょうか?

ホロセレ大暴落は繰り返されるか?

ホロセレクション2発売まであと一週間!

ゴールデンウィークを利用してはるばる関東まで買いに来る人もいるかもしれませんが、
前回最終的にダダ余りになってドンキなどで大幅な値崩れをしたので、
今回もそれまで待とうという人も少なくないのではないでしょうか。

しかし私は、今回はそこまでの値崩れはしないのではないかと予想します。

その最大の理由は、新規ホロの数
あくまでも推測の域を出ないのですが、まあ聞いてください。

前回のホロセレ1は、復刻ホロ10種+新規ホロ2種のラインナップでした。
ここで復刻ホロは20数年前当時に使われた版下(のようなもの)が現存していて、
新たにホロ版下を作成するコストがかからず格安で生産できた
仮定します。

ムガルの輪とかブラックゼウスの暗さについての反論もあるでしょうが(前にも書いたことありますけど)、
ひとまずそれを忘れるなら12種中10種はただ増刷するだけという非常に低コストな商品ということになります。

それでも1個180円したのは、ひとつは景品表示法の規制をクリアするための底上げかと。
安いと言っても通常シールよりずっと割高(と思われる)ホロシールを封入するには、
商品単価がそれなりに高くなければ規制にひっかかってしまうからです。
そのため、原価はすごく安いのに売値はすごく高いぼったくり商品が誕生。
だからこそ、たとえ1個50円まで値崩れしても赤字にならないシステムが成り立つと考えられます。

ところが、今回のホロセレ2に関してはそうはいかないわけですよ。

何せ11種が新規ホロで、残り1種も出し惜しみか作りなおしかわからない「再現ホロ」。
コスト面ではそれ相応の初期投資が上乗せされているはずです。

1個180円になったもう一つの理由は、2を出す際に不自然な値上げをしなくていい、というのもあるかも。
あるいは2を出すための資金稼ぎという面もあったかもしれません。
事実、2でここまでのコトができる背景は、1が大ヒットしたおかげでしょうからね。

そもそも、ただでさえ風当たりが冷たいビックリマンプロジェクトにとって
売れるかどうかわからない新規ホロを10数種も作るのは、相当にリスクの高い冒険でしょう。
それこそ大半を使いまわしで済ませない限り、まず実現しなかった企画だと考える方が自然です。

そんなわけで、ホロセレ2では一から作り直したホロでガチンコ勝負になったと考えると、
いくら余ったとしても1個50円で売られるとはちょっと考えにくいのですよ。

まあ、発売直後にコンビニで買いあさる我々のような人種にとってはあまり関係のない考察ですけどね(笑)