グッズ収集のススメ

コレクターの収集対象は、何もシールだけに限りません。
もちろんそれは人それぞれですが、多くの人は「関連グッズ」も集めているのではないでしょうか。

私の場合は、パッケージや箱のような副産物や、公式のシール絵の描かれている販促アイテムが中心です。
ですが、これらはシールと違って全貌がまるで見えず、かなり奥深い世界となっております…。

パッケージや箱の場合、普通は捨ててしまうものですから、まず現存数が限られます。
当時からそういう意識を持って手元に残していた人というのも決して多くなく、
残している人がいたとしても、大抵の場合は自分用1セットのみなどで譲ってもらえなかったりします。
あの時、少しでも残しておけばよかった…と嘆いている人も多いのではないでしょうか?

また、パッケージも細かいバージョン違いがあったりするものです。
旧ビックリマンのチョコ袋に関しても、発売時期によって4種類のバリエーションがあります。
■1弾から16弾までの「お救い観音&十字架天使、裏は"キラっと輝くスーパーゼウス"」版
■17弾から19弾までの「お救い観音&十字架天使、裏は"スーパーヘッドが新々出現"」版
■20弾から25弾までの「プッチー&メディア、下側面に"次代シール登場"」版
■26弾から31弾までの「プッチー&メディア、下側面に"お助けシール登場"」版

2番目のバージョンはうっかり見過ごされがちですが、気づいてました?

無論アイスのパッケージにも、「幻の第1弾シール入り」に始まり
描かれているアイスの形状が異なるものやトイカードキャンペーンの表記の有無など、
きっちり数えたらいくつになるのか、私も把握できておりません。

スーパービックリマンの袋も、ウーロン茶抽出物入り表記の違いがあったり、
化粧箱も30個入り以外に、初期は20個入りのものがあったという話も聞いたことがあります。

とはいえ、こういうパッケージものはまだ先が見えるのでいいのですけど、
販促グッズ系は一体いつどんなものが出たのか、本当に見えてこないです。

たとえば、いわゆる「お正月の福袋」に関して。
おそらく最も初期に出たのは、ゼウスとジュラが描かれているもので
コロコロの特集記事から発売年代を推定するに、1987年の新年に出たものと考えられます。

ですが、福袋の中身となるとこれが情報が非常に乏しく…。
この福袋の場合は「四角い缶ケース」と「コレクションアルバム」のことが袋自体に書かれているものの
それ以外にどんなグッズが入っていたのかは、あいにくほとんど謎なのです。
出所不明なすごろくやパズルなどは、これらのどれかに入っていたと思われるのですが…。

1988年の福袋は、たぶんヘッドシールがずらりと配置されたこちらの袋かと。

で、「福袋版シール」が入っていたのは、マルコらがいるため1989年のものと思われます。
が、そもそも福袋版シールが本当に福袋に入っていたのか、というのも一部疑問があり…。
クリスマスのアイスケーキに付いていたという噂もあったり、真相はわかっていません。

さらには、福袋の「袋」とされるものも、なぜか何種類もあります。
例えば上述のヘッド大集合バージョンにはこちらのようなものもあります。

福袋が出せたのはせいぜいその次の1990年まででしょうけど(その頃はもう26弾ぐらいのはず)
名前こそ「福袋」ですが全然関係ない時期にお菓子詰め合わせパックとして出されたのか、
あるいは地方差やバージョン違いなどがあったのか…。

この手の「器モノ」にペール缶やビニールパック状の物も含めると、いったいどこまで広がるものやら。

この私、リアルタイム世代ですが当時は関連商品に対する関心が薄く、
いつどんな商品が出ていたのかは、ほとんどさっぱり把握できてません。
それこそ詳しい知人らと話をしていく中で「え、そんなのもあったんですか?」と驚くばかり。
八王子で見せてもらった「当りくじ」や、アキバで出てた「売切れ札」などは聞いた事もなかったし、
チョコ展示用の台形什器に絵柄違いがあるとかビニールパックの色違いがいくつもあるとか聞くと、
つくづく自分はまだまだ知らないな~と痛感させられてばかりです。

福袋の中身などは、細かい情報をかき集めたり当時買ってた人の話を総合したりで
なんとなく見えてきている部分も多少はあるみたいなのですが…。

ロッテでもこんな資料は残してなさそうですよね。こりゃ永遠の課題カモ??

Sクリエイトシールが残したもの

上海鑑定団のSクリエイトシール通販が終了したようで。
既に続々と購入者の手に届いているようです。
イベントに来れなかった方々はようやく実物をゲットできて、
待った分感激もひとしおではないでしょうか。

さて公式サイトに書かれていた話では、本来300+700で1000セット用意するはずが
不良品が頻発したため、超創神が780セット、ヒミコが760セットしか出来なかったとか。
もともと単価を下げるために増産したのに、合わせて680枚も無駄になってしまうと
結構な誤算ではないかと思ってしまいます。ある程度の不良は見込んでたでしょうけど…。

聞いていた話では、今回製作を委託した印刷業者はここまでの色数のシルク印刷をしたことはなく
(もともと色数の多いシルクは難しいものらしいですが)
そういう意味では不安も確かにあったようですが、それにしてもここまでとは。
一体どれくらい酷いものがあったのか、一度見てみたいですね(^^;

当初は売れ残った分は店頭売りするようなことも考えていたようですけど、
結局ほとんど残らなかったようで、Sクリエイトシール販売はこれにておしまいの模様。
もう買えないとなると、不思議ともうちょっと欲しくなりますね(笑)

今回、ロッテ以外が限りなくビックリマンっぽさを追求したシールにチャレンジしたということで
この動きがロッテ側にもいい刺激として伝わってたりすればいいのですが、どうでしょうね?
別にグリーンハウスやシルク印刷が全てというわけではないですが、
少なくとも今の「反後テキスト」にのみ頼ったひかり伝システムには相当無理があるかと…。

イラストの面白さ、ストーリーの面白さ、そしてシール自体の面白さ。
この三位一体のバランスこそ重要かと思うのですが…。

やる気も2割減?神羅外伝

神羅万象チョコも第三章が完結して一段落したと思ってたら、
次の章が開始する前に番外編が発売になりました。

それが「神羅万象 Best Selection 冨嶽伝」
「冨」の字の間違いが多そうですよね)
内容は、第一章より前のエピソードに関する「冨嶽伝カード」5種
これまでの中から復刻されたカード21種
そもそもこれ、「BestSelection冨嶽伝」ですよね。
ちなみにスーパーレアやアナザーカードは存在しないようです。

復刻版は裏面に「Best Selection」の文字が書かれている以外では
カード素材が変更になっているぐらいで、情報的な部分の変更はありません。
冨嶽伝との関わりはほとんど皆無で、なんともまとまりの無い感じです。
その復刻ラインナップもBestと呼ぶには多少難のあるキャラも多く、
場つなぎ的な意味合いが強いシリーズとなってますね。

ちなみに復刻キャラの素材相違点は…、
ホロキャラはホロ素材の変更。
シルバーキャラはホロ化もしくは色付きシルバー化。
ノーマルキャラはシルバー化。

というように、基本的にグレードアップされています。
まあ、とりあえずそこだけは評価できるところかも(汗)

今回のBestSelection、キャラをグループで統一することに注力したせいか
「朧衆」「北斗七星」「精霊」で大多数の枠を消費。
さらに「皇魔族」をリストの最後にまとめるためか
ベリアールが石化バージョンだったり、なんともBestっぽくないSelectionです。
もうちょっとユーザーの意図をくんだラインナップなら良かったんですけど…。
ホロキャラがシルバーになってもいいから、ストーリー上のメインキャラ中心にして
裏書きも新規に書き下ろして物語を振り返るような形式ならまさにBestでしたが、
所詮は新章までの箸休め企画のようですから、まあ仕方ないところでしょうか。

で、新キャラとして登場した冨嶽伝カードはわずか5種しかなく、
それもわざわざ語るような内容という感じもしないちょっとしたエピソードなので
復刻と冨嶽伝とどっちをメインにしたいのかさっぱりです
復刻だけじゃ売れ行きが伸びないということと、
ひかり伝が新作+復刻で出してたからそれを意識したんでしょうか?

そうそう、今回何故かウエハースチョコが2割ほどちっこくなってました。

小麦価格高騰のあおりか、カード素材をホロとシルバーに限定したためか、
いわゆる「実質値上げ」となっております。
とはいえコレクターの立場としてはありがたい変更ですね(笑)

で、チョコの台紙には2008年7月に新章開始との告知が。

主人公らしきキャラに角が無い時点で、どうやら過去編ではないようです。
「第四章」とは書いてないので、ひかり伝みたいに独自のサブタイトルが付くかも?
さてさて、どうなりますかねえ…。

追記:
神羅万象公式サイトの予告によれば、次の章は「神獄の章」というそうです。