エイム伝播が教えてくれること

14弾ヘッド「怪奇ミロク・インカ」のシールは一枚のシールのオモテと裏に
それぞれミロクとインカが張られているという過去に例のないシールでした。
では裏書はどこにあるかというと、インカ側をはがした台紙面に記載されています。

x_mystery_miroku_inka.jpg

当たり前ですが内容はミロク・インカ共通。
そこにはそれまで長らく謎とされていた曼聖羅の意志(エイム)が刻まれており
武装形態となった二人の創聖巡師の目的が次界簒奪であることを示すものでした。

ここでもこれまでのシールにはなかった工夫があります。

一つはイラスト部分が文字情報であること

と言ってもフォントも違うし縦書きだし、どちらかといえば
「巻物か石板などに刻まれた文字」という雰囲気を演出しているので
ある意味でイラストに近いものと言えるかもしれません。

もう一つが、この部分だけ赤インクで印刷されているということ

17弾以降では裏面は二色印刷が基本になったので忘れられがちですが、
最初に二色印刷を使ったのはミロク・インカのシール裏でした。
印刷コストをアップしてでもインパクトを与えたかったのでしょう。

ちなみに、アイス版では怪奇ミロク・インカは個別のプリズムシールになりましたが
裏面の二色印刷はそのまま引き継がれています。

こういうところこそ「お客様をビックリさせる」という
商品コンセプトに沿った施策なんですよね...。

ダイヤモンドは愉快

19弾の次代シール新時代の主役がズラリそろい踏みといった印象ですけど
そんな中で異彩を放つのがダイヤグレー公、トランプン、超ダイ石獣の3すくみ的トリオ。
本来なら天使・お守り・悪魔として並んでそうな顔ぶれですけど
枠の都合かアニメの余波か、仲良く次代としてラインナップされております。

この3体はハートタンク第1のエリア・ダイヤメーションの住人という設定ですが、
それゆえ「ダイヤ」と「オートメーション」に由来したデザインになっているようです。
ただ、ダイヤと言っても宝石としてのダイヤモンドをそのまま使うわけではなく...。

ダイヤグレー公:ダイヤグレース(ダイヤモンドペーストを使った研磨剤の商品名)
トランプン:トランプのダイヤのマーク
超ダイ石獣:スーパーダイヤストーン(砥石の商品名)

という、ホームセンターで見かけそうなアイテムが元ネタのようでした。

アニメでの出番が早いためか、本来ならほかのハートタンクキャラ同様に
20弾で登場してもおかしくないのが、無理やり19弾にねじ込まれた感のあるこの3体。

20弾でホーサフィンらが入ったのもイレギュラー感ありましたけど、
やはり新ビックリマン開始当初は相当バタバタしてたみたいですね。

ぶっちゃけDSの大事典で十分

2020年8月のニュースですが...。
『デジタルトレカを購入できる「VVID」サービスで
ビックリマンシールがデジタルで完全復刻!!』
http://bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp/news/541_vvid.html

vvid_card.png

これ、ツイッターではプレイしてる人をほとんど見かけなかったんですよね。
そもそもこの記事やVVIDの公式サイトだけ見てもどういうものかわからなかったので
ちょっと調べてみました。

・ビックリマンシールを模したカードをランダムで購入、コレクションできる
・パッケージを開封するようなムービーがあったりヘッドが少しアニメーションしたりする
・第1弾から順次全シールをラインナップ予定とのことだが現在2弾でストップ状態。
・1枚あたり約50円?
・すべてのカードに通し番号があり、総発行枚数がわかるようになっている
・トレード(転売)の仕組みがありユーザー同士で取引可能
・コンプリートした人のランキングや総所得枚数のランキングがある

という感じのものらしいです。

お気に入りのイラストをいつでもスマホで眺められるというのは悪くないと思いますけど、
ビックリマンに関してははっきり言って見飽きるぐらい使いまわされてるので
今更デジタルで復刻とか言われてもぶっちゃけ響かないんですよね...。
ましてやコレクターは形に残るものを大事にする割合が高いですから、
サービス終了と同時に消えたり見れなくなったりするものは敬遠されがちかと。

「何が出るかわからないドキドキ感を再現した」という開発者インタビューもありましたが、
「どれ」が出るかはわからなくても「何」が出るかはおおよそ決まっているので
そんなにドキドキしないんじゃないかとも思います。
まあ、実際にやってみたらそれなりにハマるのかもしれませんけど
仮に今からやろうとしても1弾も2弾もSOLD OUTとなってるので、もう買えないですかね。

vvid_lineup.png

画像をコンプリートしたら「記念シール」がゲットできる、とかだと
食いつくコレクターも多かったかもしれませんけど、それだと本末転倒ですね(笑)