年2回の幕張詣で

今年も次世代ワールドホビーフェアが幕張メッセで開催されました。

毎度のことながら、バンダイの神羅万象ブース以外は特に関心無いのですけど
人気投票関連で大きくスペースを割いていた前回に比べると
ややこじんまりとした印象を受けました。

人気投票結果の展示、一番くじの紹介、カードリスト、次章予告など
見るべきものはそれなりにあったのですけど、
何よりも特にこれといった配布物が無かったのが残念なところでした。
ステッカーも下敷きも試供品も、なーんにもナッシング。
今までは小学生だけとか制限付きであっても、何かしらはあったんですけどね...。

さて、ニュース的な内容は既に先週開催の名古屋で明らかにされてますが、
10作品記念章は「天地神明の章」と題され、
天界への侵攻を進めるメビウスと彼に従うアーク、アポロ達に対し
伝説とうたわれるサイガやポラリスらが立ちはだかるというような、
どこかの10周年記念作みたいな「人気者大集合の章」になる感じです。

それより前に、人気投票キャラによる「トップキャラクターセレクション」が
2月24日発売になるのですが、これ1個150円なんですね...。
素材が豪華みたいなこと書かれてますけど、シークレットもあるようで
どんな感じなのやら気になるところです。
あれこれ出費がかさむ時期を控えているので、どうにか抑えたいとこですけどね...。

餅は餅屋の餅語り

イラストレーターの中村佑介氏によるグリーンハウス評とでもいいますか、
デザイン力の凄さをわかりやすく説明されたツイッター記事が話題になってます。

http://togetter.com/li/619785

ビックリマンが当時あれだけ支持されたのも、
反後博士の人間離れした発想力もさることながら
米澤・兵藤両氏の確かな技術に裏打ちされたデフォルメ力による部分が大きいですね。
こうして同じ「絵」の世界で活動されている方の視点からの解説を読むと、
改めて物凄いレベルの仕事をされてたんだなあと気づかされますね。

スーパーゼウスとヘッドロココの頭・体のサイズが同じというのは確かに衝撃です。
でもスーパーデビルと比べると明らかに比率はオカシイですけどね(笑)

絵の仕事に関わっていて、ビックリマンのイラストに影響された人って
もっと多いと思うんですけど、なんでここまで表だって評価されてないんでしょうね。
グリーンハウスの名前が大きく取り上げられるようになってきたのも
本当にここ数年の話ですし...。

どこかの会社が、ビックリマンに影響を受けたイラストレーターや漫画家などを集めて
コンピレーション絵画展とか企画してくれないかなー。
それをシール化してくれなんてことは言いませんから(笑)

神の見本ぞ知る

ということで、こちらが試供品です。

タイトルは「神(しん)ビックリマンチョコ」で
サブタイトルは「神威転生(かむいてんせい)」です。
カード1枚入りで全51種とあります。

従来なら「悪魔VS天使シール入り」みたいに
シリーズ名の一部が入るところですが、「カード」としか書いてないですね...。

緑髪の若者はこんな感じ。

鉢巻の影の付き方がなんかおかしい気がします。
大砲状の武器があったり、髪型がボッサリしてますが
きっとヤマト王子なんじゃないかと思われます。

というのも、もう一方の悪役キャラがどう見てもスーパーデビルなので。

額当てには「大悪」なんて書いてあります。
こうなると、全51種にどんな旧BMキャラが入ってるのか(あるいは全部?)
気になってきますね。
お助けさんが美少女になってたりするかも?!

それはさておき、パッケージのサイズは神羅万象とほとんど同一。
同じ工場で作ってるんじゃないかと思うくらいです。

きっと外箱も同じで1箱20個入りじゃないですかね?
コンビニに並べる都合上、汎用性のある形状のほうがメリットありそうですし。

ところで、この試供品の「裏面」が気になるんじゃないかと思うのですが、
実はこうなっております!


...うん、残念。

近年の試供品で必ずデカデカと書かれるようになった「転売禁止」の文字。
何の抑止力も無いこの警告文のせいで、本来このスペースに書かれてたであろう
カードの種類・デザイン・ストーリー等の情報がすっぽり欠落してます。
試供品としてあるべき要素が大幅ダウンですよ!

そもそも市販品と異なる付加価値があることを認識しているなら、
こんな警告じゃなく根本的な問題解決を図るべきかと。
転売されたくなけりゃ、一部問屋だけに配るんじゃなくて
ロッテに「資料請求」した人にも配布するとか、何かやり方無いんですかね?
「商品PR」が目的なら、必ずしも販売店だけがターゲットじゃなくてもいいのでは。
トップダウンばかりじゃなく、ボトムアップも強化してうんぬんかんぬん...。

...話がそれましたが、結局肝心な情報は特に書かれてませんでした。

原材料のところを見ると、「クッキークランチ」は入ってないようです。
また、ビックリマンチョコが1枚23gとあるのに対し、こやつは19gとやや少なめ。
既存の菓子と全く同じということは無く、原材料だけ見ると神羅に近い印象です。
(あっちは1枚15gとさらに軽量ですが)
ともあれ、従来と同じウエハースというわけではないようです。

開封してみればわかることですけど!

未開封なレアアイテムを自分で開封するなんてできまへん......。
なんか感触としては、カードが入ってるような感じもあるんですが...。

もっと試供品を広くばらまいてもらえるとありがたいのですが、
そんなわけにもいかないでしょうから、もう少し待つしかないですかね。

カード食玩の「神ナントカチョコ」の話

新しいビックリマンこと「神ビックリマン」の試供品画像が出回ってますが、
多くのコレクターは「神羅万象のパクリだ!」と感じているようで。

頭身の高いキャラクターに加えて、縦長のパッケージ「神威転生」というサブタイトル、
そして「シール」ではなく「カード」であるところ。
どうしても神羅万象を比較対象としてイメージしてしまいますよね。

食玩業界の流れは、もう随分前からシールよりもカードが幅を利かせています。
バンダイや森永などがカード付ウエハースを販売し続けているのはご存知の通りですが、
そこに来てついにビックリマンもカード業界に殴り込み!
...と言えばまだ聞こえがいいですが、
ある意味「軍門に下った」と感じている人もいるかもしれません。

実際のカードがどんなものかが見えないうちは
あまりあれこれ言わない方がいい気もしますけど、
まぁ新たなチャレンジの一環かとポジティブに考えておきます。
(きっと単価を上げるためだとか、いろんな要素が絡んでそうですが)

個人的には、シールなのにあえて貼らないという矛盾したスタンスも
コレクションの魅力の一つだと感じていますので、
ビックリマンは最後までシール一筋であってほしかったとも思います。
まあ、そこまでこだわり強くないんで、カードでも別にいいんですけどね。

それにしても、これだけ形態を激変させてもなお「ビックリマン」の冠を外さないというのは
相変わらずの懐古層狙い路線を続けていくという意味なんでしょうか。
それこそ神羅みたいに、まったく新規の物語を創出するというならまだ評価しますが、
懐古世代は反発こそすれ、あまり食いつかないんじゃないかと...。

流出したパッケージには、緑髪で鎧姿の若者と、いかにもな悪人キャラが描かれています。

いやまあ、ヤマト王子とスーパーデビル...でしょうね、これ。
ちょいちょいデッサンに違和感ありますけど、それは置いといて。

なので「神威転生」とは、旧BMキャラをカードに転生させたという意味なのかも。
過去の人気要素を客寄せに活用することは、多少は仕方ないと思いますけど
余計な混乱を招くのではないかという感じもあります。
「あの懐かしのヒーローたちが大胆なリメイクで復活!」とか言いたいのでしょうけど、
単純に「ビックリマン迷走してんなー」と受け取られる懸念もありそうです(笑)


あとは、反後博士やグリーンハウスがどんな意見を持っているかが気になりますね。
しかし博士の場合、既に退社した身でヒット作も生み出せてない現状だと
発言力が相当低下してる可能性が...?!
GHも結局は下請けですから、権利上の問題でもない限りはロッテに意見できる立場じゃないですし。

...とか書いてると、実は反後博士が思いっきり制作に関わってたりして!?
それはそれで、どちらかと言えば大いに不安要素なのですが(爆)