不愛なるバージョン?

イヒカブログにて、今年の夢の森フェスティバル会場で販売される
「大和神伝ファイナルバージョン」の詳細が案内されました。

"大和神伝の全て詰め込みました。"と言われるその内容は、
簡単にまとめると

・ファイナルバージョン22種+2012夢の森バージョン1種(ランダム)+葛ボーロ1個が缶に入って税込8800円。
・缶は3種あり、ファイナルバージョンのヘッド(大神)3種のうち1種がシルク印刷の特別版に差し替え。
・夢の森フェスティバルでは缶3種のうち2種を先行販売(各300個)、残り1種(400個)と売れ残り分はWEB通販。


...どうしてこうなったのでしょう???

まあ、いろいろ想像はできるんですけどね。
コレクターなら単純にシルク印刷が喜ばれると思ったんでしょう。
どれか1缶買えばファイナルバージョンとしては一応22種コンプできるわけですし、
その中でシルク印刷でほしいヘッドを選んで買ってもらえれば満足されるのでは、と。

でも、やっぱりこれはいかんでしょう。
コレクターならシルク印刷含めて全種集めたくなるものです。
けどそのために確実に2万以上の費用がかかるってのは、簡単には受け入れがたい話です。
3缶集めると今度は他のファイナルバージョンが無駄に余りまくるわけで。
引き合いに出すのも何ですけど、境外滅伝で叩かれた不満点がそのまま当てはまる形です。

そもそも今回2012年バージョンを計1000枚用意できたのであれば、
それだけを去年と同じ形式で売ったってよかったはず。
わざわざ別バージョンを用意してコンプ売りにしたのは何故なんでしょう。
新しいものを提供したかったのなら、2012版と2013版の2枚看板として
それぞれ1箱250円で売り出すので問題無かったのではと思うのですが...。

それにこの2012版をランダムで1枚ずつ封入って...。
これで2012版の再販を要望していたファンが納得すると思ったのでしょうか?

シルク印刷は確かにいいものですが、コストをほいほいと単価に上乗せされるのは
ちょっと勘弁願いたいです。
あれは大量生産品のオマケだからこそ許されるグレードのものであり、
1枚1000円以上するものを安いものと混ぜて抱き合わせ的に売ろうというのは
少数生産品の場合は問題だと思うのです。
どうしても出したければ、シルクだけ分けて出すべきかと。

まとめ売りでなく単品売りで、シークレット的な確率でシルク印刷を混ぜるとしたら
それこそ8800円以上かかっても1枚もゲットできない人も出てくるでしょうし、
ダブりだって相応に増えるだろうとは思います。
けど最初からそれらをコミコミで十分な値段をつけて売られると、
なんだか足元を見られているような気がしてしまうんですよね...。
そこはコレクターの中でも意見が分かれそうですし、
ある意味で身勝手なことを言っている気もするのですが、何とも難しいところです。

ともあれ古事記の世界を広く知らしめる活動の一環としてスタートしたはずの大和神伝ですが、
(私も含めて)コレクターの意見に振り回されて初心を見失ってしまったのでしょうか。
商品コンセプト的には、ストイックに全く同じものを何年も出し続けたって構わないと思うのですが...。
それなりにドカッと売れないと、続けていけない事情もあるんですかね...。

担当者の方は少しでも喜んでもらおうといろいろ考えた結果なのかもしれないですけど、
こうなってしまってはフォローしきれないです。
コレクターとしては結局買うとしても、心にわだかまりを抱いた状態になってしまうのが残念でなりません。