血色の悪いブラックゼウス伝説

毎度のように問屋経由で一足早く伝説4をゲットしましたのでご報告をば。

今回は伝説2,3よりも枚数の少ない全43種。
単純に、一度に集めるには2弾分は多いということでしょうかね?
1箱チョイで揃うボリュームは、短サイクルで出される分にはありがたいところです。

それはさておき、まず最初に驚いたのはパッケージの色。

ピンクと水色という、近年見ないサイケな色彩が目を引きました。
そういや化粧箱も黒を基調としていて前弾までと見た目の違いが引き立ちます。
似た色合いだと伝説2や3の売れ残りと間違われやすいからでしょうか?(^^;

さて中のシールですけど、事前の情報で言われていた「名シーンシール」が
始祖ジュラ・ピーター神子・クロスエンジェルの3枚に存在しています。

印刷はエンボスメタル上に通常のイラストが乗っているような感じで、
砂絵のようで見た目キレイな印象です。
DS予約特典ワンダーマリアの「エンボスグラデーション」を彷彿させます。
ちなみに裏面はストーリーシール同様「マル特マーク」付きで、文章もオリジナルです。

これらは他の通常シールもきちんと存在した上での別バージョンとなっています。
どこかで始祖ジュラが通常のヘッドとしては登場しないかのような憶測が語られていましたが、
さすがにそんなわけはなかったですね。
当初はチラシに「ストーリーシール」が存在すると書かれていたため
数が合わないからジュラは1枚のみと考えられたようなのですけど、
結果から言うとストーリーシールの存在はチラシ作成担当者のミスか何かだったようです。
43種の内訳は、
・ヘッド4枚(ブラックゼウスx3、始祖ジュラ)
・3すくみ36枚
・名シーンシール3枚
となってます。

さて、今回最大の不評を買っているブラックゼウス3種ですが…。

アイディア自体は決して悪くないと思うんですけど、
なまじ顔色だけ肌色だったりと何とも半端なのがマイナス要因かと。
それ以前にこんなパチシールぽくなるのなら、2種も必要なかったですね…。

キャラの背景は通常版と青目版が同じで、何故か赤目版だけ違う模様になっています。
裏面テキストは3種類とも同じですが、QRコードは3種類とも別になってます。
ニセホロの2種は名シーンシール同様に新規テキストを用意して欲しかったところです。

名シーンシールは、この呼び名が適切かどうかはさておき
印刷の面白さ・イラストの楽しさが表れていて個人的にはナイスだと思います。
(BM2000っぽくも見えますが、それがむしろ新鮮だったり)

4で終わると縁起が悪いので「伝説5」は出してほしいところですけど、
名シーンシールに使えそうなネタが少ないかも…?

印刷業界1/60のメモリアル

2年ほど前にネットでその存在を知って以来、
ずっと探していたものがようやく入手できました。

それはコレ。

平和紙業という会社が2006年に創業60周年記念で作成した「メモリアルメッセージブック」です。

ハードケースに下記の本が3冊セットで入っています。
・各界著名人からのメッセージを集めた「PEACE from 60 people」
・さまざまな「印刷用紙」を集めた「NATURE in 60 colors」
・60年間の世間の出来事を1枚ずつ個性的な紙に印刷した「HAPPINESS in 60 years」

これらは普通に眺めるだけでもそれなりに面白いものなのですが、
なんで私がこれを探していたかというと…。

「HAPPINESS in 60 years」の1986年のページ。
この年を代表する出来事として、こんなページが!

素材は普通の四角プリズム。
印刷自体は残念ながらシルク印刷どころか、若干カラーコピー的な粒子の粗いものとなっています。
また、当然ながらシールにはなっていません。

しかしながら、黒プリになっていないスーパーデビルとか
透過防止処理が無いため白地にプリズムが透けて見えるお守りとか、
なかなか面白みのある印刷物になってます。

この1ページのためだけに、存外に場所をとるのが目下の悩みですがね…。

ことわりのちから

そもそも「理力」とは何か。

今や当たり前のように「天使の力」として、「魔力」と対になる用語として確立していますが
そもそも「理力」というコトバはどこ由来の言葉なんでしょう?

さっと調べてみたところ、あの「スターウォーズ」の劇場第1作の公開時(1977年)に
「フォース」の訳語として「理力」が用いられたそうです。
転じてビックリマンにおいても、超常的な神秘の力、神がかった力として
「理力」=「聖なる力」として採用されたようです。
第1弾・黄門天人の3すくみがスターウォーズのパロディであることからも、
当時の担当者が少なからず影響を受けていることは明白ですね。

ちなみにシール裏で「理力」という単語が登場したのは第2弾から。
シャーマンカーン「天使の理力パワーを増大させ悪魔に立向かわせる教祖なのだ!!」
皆伝仙人「直接手を下さずとも理力で充分とか」
以後、天使のパワーとして定着していくことになります。
キャラによっては「神通力」とかのほうがもっともらしいかもしれませんけど(笑)

スーパービックリマンにて、「超聖理力(セントフォース)」なる用語が登場したのは
ある意味で原点回帰だったのかもしれませんね。

宝島ヘッド考

今度の別冊宝島の特集本には、これまで同様に復刻シールシートがついてくるそうですが
そのラインナップは
・始祖ジュラヘラクライスト(増力前)
・ヘッドロココ
・ネロ魔身
・7神帝+アローエンジェル+聖金太魁とそのお守り・悪魔
の計30種となっているようです。
(補足:当初何を勘違いしたのか始祖ジュラが登場すると思い込んでいました。
誤った情報を掲載してしまいすみませんでした。
以下の記載も一部内容を修正しております。)

この際、橋かける蔵王の3すくみの不遇を嘆くのは置いておいて、
目玉であるヘッド3種が何故この3枚かを考えてみたいと思います。

まず、3冊目となる今回のテーマは前回の第2次聖魔大戦の続きということで
ネロの来襲からロココ誕生、さらに次界門付近までを扱っていると想像されます。
なのにまたヘラクライストというのは、なんとも微妙な気がしてなりません。
前回赤ヘラクを出したのですから、今回どうせ出すなら緑ヘラクのほうがまだいい気がしますけど
増力前だとキャラ人気もシール人気も特に高くなく、前半ヘッドの中では比較的目立たないポジションです。
なのでここで登場させても、購買意欲をそそるとは考えにくいのですが…。

次に、ヘッドロココは文句ないセレクトだと思います。
むしろ外すほうがありえないでしょうし。
もし扇プリズムであれば満点なのですが、さすがにそれは無理な相談でしょうか。

さてさて、3番目のヘッド・ネロ魔身。
…なんで「崩壊前」を選んだのかと。
キャラ人気・シール人気ともに「崩壊後」の方が格段に上でしょう。
滅びの美学を体現したフォルム。
重暗い印象を強く与える青プリズム。
シール人気では赤緑ヘラクに次ぐ、ホログラム以外での前半プレミアトップ3。
それに対して、銀プリでぬぼーっと突っ立ってるだけの崩壊前ネロに
一体何の魅力があるというのかと。(←言い過ぎ)

もし担当者が、崩壊前でも崩壊後でもどっちでも選べる状態だったのに
なんとなくで崩壊前を選んだのだったら、その責任は重大だと言わざるを得ません。

て・ゆーか。

ホログラムヘッドの復刻が技術的にもコスト的にも困難なのは想像がつきますが、
だからといってプリズムヘッドの中からこんな面々しか選べないようなら、
いっそ20thアニバーサリーでのホロキャラプリズム復刻のほうがマシじゃないですか?

あるいは魔肖ネロを黒プリズムのオリジナルバージョンにするのもアリでしょう。
ワンダーマリアをアニメ版カラーでプリズム化するのも面白いところだと思います。
幻のフィギュア付録版始祖ジュラをここで持ってきたら大歓迎です。(これに喜ぶのはマニアだけでしょうが)

再現度にこだわるあまり重要キャラを外すぐらいなら、割り切って新バージョンを出す方が
むしろコレクターに対しても一般層に対してもウケがいいんじゃないでしょうか?
どのみちこのあたりのキャラなら、当時を懐かしむファンなら既に持っている人も多く
当時と同じものをゲットすることに魅力を感じにくいゾーンじゃないかとも思えますし。

もっと思い切って福袋版のブラックゼウスとヘッドロココを選ぶぐらいはっちゃけたほうが、
3冊目で飽きられかけている現状を打破するためにもよかったんじゃないかと思うのですが、いかが?