デビリン族が持つ「魔器」と幻神が持つ「幻神器」。
「まき」+「げんじんき」で「まきげんじんき」とは良くできた話です。
同源士レッド頭巾の聖恵シールドにも両者が描かれていて、
これらを組み合わせることで真の「魔紀元神器」が姿を現す…。
そんな風に考えていた時期が私にもありました。
参考:2003年1月9日「6種の神器」
結局、紐を切るカッターとして聖神剣が、
聖魔融合の悲劇演出として聖鏡盤がそのまんま使用され、
聖曲玉槍もオマケ程度に使われたりもしたのですが
一方のデビリン魔器はすっかり忘れ去られた形となってしまいました。
博士のコメントとしては農耕民族とか遊牧民とかイミフな解説しかされてませんが、
そもそもデビリン魔器の取り扱いを誤ったとしか思えない節がありますね。
最初の失敗は、それぞれ固有の名前が付けられていないこと。
ベレ魔ナイトの銅剣には「魔宝剣」と書かれていますが、
ネス魔トロンの銅鐸、ストロ魔トライの角笛には特に記載がありません。
(なんでここで銅矛じゃなくて銅の角笛なんだろう?)
しかし、実は幻神器も当初は正式な名前が付いておらず、
それぞれ「聖神器」とか「聖神鏡器」とか、適当に呼ばれています。
これが改められたのは、アーチ理力最終神として3人の女性幻神が登場した際のこと。
ここでの呼び名がそれぞれ正式名として定着した形となっています。
そうです。つまりデビリン魔器の最大の失敗は、
デビリン族増長型の3人が魔器を持っていなかったこと ではないでしょうか?
超念魔発生球体なんぞに頼って先祖代々(?)の魔器を引き継がなかったがために、
その後の歴史に名を残す機会を永遠に失ってしまったと考えられます。
アーチ理力最終神とデビリン族増長型の対決は、デビリン側が勝利したと伝えられています。
このとき幻神器を奪ったデビリン族増長型が「真の魔紀元神器」を完成させ、
それが魔スターPの手に渡って魔スタリオス復活!
…というプロットが、反後博士の脳内にもあったのではないでしょうか。
でも幻神器の一つ・聖鏡盤をヤマト爆神が魔幻型を目指す際の感知衛星にしちゃったため
話がどんどんずれてしまい、幻神器と魔器を合わせる機会が無くなったのではないかと。
話の持って行きようによっては、キッドス誕生後であっても
天使側が魔器を入手してキッドスの分離に成功するとか、
創聖童鬼たちが入手してそれぞれのパワーアップに使用するとか、
活用させる方法はあったかもしれませんけど…無理に使おうとしなかったのでしょうか。
幻神器のほうは、DS大辞典にて「実は老天使たちが厳重に管理していたものの
その危うさを知らずに幻神たちが勝手に持ち出した」というエピソード追加がありました。
今度は魔器のほうにも、もう少しスポットを当ててもらえないもんですかねえ…?