ひかり伝の「理想」と「現実」

4月20日のスポニチ(スポーツニッポン)紙上に、「ひかり伝」の記事が載ってると聞いて
さっそく会社帰りにコンビニで購入しました。

ありました、9ページ目下段に全体の1/6ぐらいのスペースで広告記事が載ってます。

「悪魔VS天使シールのルーツ解明!!」という大仰な見出しが付けられ、
冒頭に旧シリーズの功績がひとしきり書かれたあと、「ひかり伝」の概略が述べられています。
反後博士のコメントや、20thアニバーサリーの市場調査結果なんかも記されていて
期待していたよりは読みごたえのある内容となっていました。

ですが、何といいますかねえ…。
間違ったことは書いてないんですけれど…これを読んでひかり伝に対して抱く印象と
実物のシールとでは、かなり相違があるんじゃないか
と思うんですよねえ。

例えば、「悪魔VS天使シールのルーツがわかる新キャラ32種と復刻キャラ10種の合計42種類。
このうち、復刻の天使シールは新キャラクターとストーリー的に関係あるキャラクターをセレクト。」

とあるのですが、新キャラ32種で「悪魔VS天使シールのルーツ」、わかりましたか?
関連ありそうなキャラ(ノアムーンとか)はいましたが、謎の解明にはまるで至っていませんよね。

さらに復刻天使についても、とてもじゃないですが「ストーリー的に関係ある」とは思えません。
むしろ、適当に選んだザコ天使を無理やりストーリーにねじ込んだというような印象。
ましてねじ込めてすらないキャラのほうが多いという壮大な矛盾を感じずにはおれません。


続いて「面白いのはシールの裏面にQRコードを搭載。これを携帯電話で読み取ると、
キャラクターのさまざまな弱点や特徴などの情報が得られるなど、さらに進化している。」

と書かれているのですが…。
そんなわかりやすいものじゃないですよねえ。
「大金の前では見逃すこともあったとかヨ!」というような文面なら確かにそうですが、
「左3ネールシ・マ・イ 混色超魔逆廻しで灰色域まとばしまい?」で何がわかるのかと(爆)
いや、もちろん意味はあるのですが、マニアックすぎて一般層にはちんぷんかんぷんですよね?


そして商品開発部ノベルティ企画室・反後室長のお言葉は
「(旧作ファンは20~30代男女で)この年代はいまや、企業の第一線で活躍している方たちですから、
彼らが未来に向かって羽ばたけるよう、夢と希望のストーリーも盛り込みました」
とのこと。

非常にありがたいお言葉なのですが、それを「ひかり伝」に盛り込んだとおっしゃるならば、
私の読解力は博士のレベルには到底到達しておりませぬ…。
ひかり伝2弾3弾が出てくれないと、夢と希望を見出すにはまだ情報が少なすぎます。


ちなみに、20thアンコール版に対して25~35歳男性200人にアンケートした結果も載ってました。
それによるとアンコール版に対する満足度は「91%」で、
新シリーズについて「ぜひ買いたい」と答えた人は「80.5%」もいたそうです。

一般層とマニアの比率が9:1というなら「91%」というこの結果も頷けます(爆)
一般層はペラペラ印刷でも80円でも、雰囲気さえ味わえれば概ね満足するのかも(←言いすぎ)

新シリーズも…ひかり伝の現状を見る限りでは、80.5%もいたとは思えないのですが。
つまりは、物語の整合性はともかく「ヘッドロココやヘラクライストが活躍する新ストーリー」
のようなものをイメージしていた人が多かったんじゃないか、とも思ったり。

本当に「悪魔VS天使のルーツ」がわかる内容で、「復刻キャラは物語的に関連」があって、
「QRコードはキャラの追加情報」があって、「夢と希望のストーリー」が盛り込まれていて、
それが一般層にももっとわかりやすく伝わる形をとってさえいたならば…。

こんな宣伝記事を打つような必要性も無かったんじゃないか、と思う今日この頃であります。