サンプルの信憑性

サンプル版。

この言葉にハッとするのは、それなりにコレクションを究めた人でしょう。
「工場から流出した試作版です」
と言われると、まず真偽を疑うのは当然としても、心の奥がもぞもぞ疼くのではないでしょうか。

「えー?そんなことないよー。所詮は試作品でしょ?それってゴミじゃん」
という意見もあるかもしれませんが、私はそうは思いません。
試作品といえども本物同然のクオリティを持ち、見る者を惹きつける魅力があるならば
それは正当に評価していいのではないでしょうか。
それに対して法外なプレミアを結びつけるのはまた別の話として…。

さて、去年あたりから都内某所のショップで「サンプル版」とされるシールが売りに出されています。
ほとんどはあまりに高い値段ゆえ今でもずっと残っているようですが、
これは本当に本物のサンプルなのでしょうか?

正直、その判断は私にはつきかねます。
昨今の印刷技術を考えると、素材が違うというだけでは捏造の可能性を否定できません。
だからといって絵柄もオリジナルだとさらに信憑性は下がりますけど…。

ただ、あの展示品のうちのいくつかはかつてオークションなどでも出たことがあり、
私自身も何年も前に手に取ってみたことのあるものなので、
本物である可能性は高いんじゃないか、と個人的には思っています。
"サンプル品のコピー"という可能性も捨てきれないので、手に取ってみないとわからないですけど。

しかしサンプルとしても、17弾以降のヘッドについてはやはり魅力が薄いですね(苦笑)
やっぱり伝説復刻版に選ばれるぐらいのヘッドじゃないと…。え?負け惜しみ?

それにしても気になるのは、工場で試作したときの物というのが仮にあったとしても
何年にも渡って段階的に流出するようなものなんでしょうか?
それこそ複数の人がガメ続けていないと、こういうことにはならないような。

当時から「こういうのは価値が出る!」と思っていた人って、あまりいないんじゃないかなあ???