遅れてきた勇者たち

2月26日はアニメ「ビックリマン2000」の最終話が放送された日らしいので、
たまには2000に絡んだお話でも。

ビックリマン2000のいわゆる主人公パーティがシールになったのは第2弾
第1弾が全国に行き渡って知名度が高まり、満を持して始まるアニメ放送にあわせて
タケルやバカラが手に入る第2弾を投入するという作戦だったそうですが、
実に理にかなった戦略ですよね。
旧ビックリマンがシールからアニメになった逆マルチメディア展開の草分けだったのに対し、
2000ではどちらも互いに高めあう路線を目指したと考えられます。
制作陣がシール・アニメ双方で中心的役割を担っていたからこそとも言えますが、
ポケモンがゲームとアニメで培ったノウハウも活かされたんでしょうね。

実際には第1弾が品薄で第2弾の展開が遅れるなどのトラブルがありましたけど、
この頃まではおおむね成功だったんじゃないかと思います。

一方、この方式を踏襲しようとしたのかどうかは定かではありませんけど、
ハピラキビックリマンの主人公らがシールになったのはひかり伝IIだったので
これも上手いこと回せばチョコとアニメのWin-Winな関係が築けたかもしれませんでした。
しかし現実には、チョコはアニメの方を全然向かず独自路線を突っ走り、
アニメも関東地方で朝6時半という絶望的なパイで、相乗効果も何もあったものではなく...。

それでももうちょっとやり様はあったんじゃないかと思うのですけど、
ロッテからも東映からも期待されてなかったんですかねえ...。

フィフティフィフティでもWin-Winでもなく

漫画・アニメ以外にもアパレルやデザイナー関係とかでのコラボ企画がたまにありますけど、
ああいう路線もそれなりにウケがいいんでしょうか?

私は個人的に全く興味がないジャンルなのでいいとも悪いとも判断付かないのですが、
2017年に「アーバンリサーチ(UR)」とのコラボがあったほか、
2020年には「KosukeKAWAMURA」とのコラボグッズ販売という話題もありました。
これこそ本当に興味がわかないのですけど...ちゃんとビジネスとして成り立ったんでしょうか。

昨年から今年にかけてスケボーとのコラボ展開なんかもありましたけど、
「販売してから1ヵ月ほどで16500円⇒9900円に値下げになってガックリ」という
通販サイトのレビューがあったりして、やっぱりそんなもんだよなあと思ってしまいます。

何年もコラボチョコを展開して、世代じゃない一般層にも「ビックリマン」の名前だけ
それなりに浸透しているように見えますけど、人気があるかというと...。

結局、コラボを起用したいという側も、ネットニュースで取り上げる側も、
実態を把握しないまま「ファン熱望!」「新規層にもブーム再び!」みたいに考えてるのでしょうか。
コラボ相手の人気に便乗してるだけで、「ビックリマン人気」なんてものは微々たるものでしょうに...。

ビックリマンチョコが他者の威を借りて商売する分には売れても、
他者がビックリマンの威を借りてうまくいった試しは少ないんじゃないですかね?

ドン〇太

こっちではなく...

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今回はこっちです。

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19弾天使「ドン桃太」

記念すべき通し番号No.1シールということで優遇されている感のある桃太郎天子ですが、
15弾で「桃太郎同源士」として再登場したのち、19弾でこの姿に。
「ドン」は単なる祭囃子なのかちょっとわからないのですけど、
ドン正太と共通の元ネタとかあるんでしょうかね...。
(ドン正太には「正太の初もうで」という昔話のモチーフがありますけど)

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同源士のこの姿は、すくみ悪魔(悪SA脳)に対立する要素も不明です。
「前頭葉」とかの「葉」からのイメージなのでしょうか?
何にしてもこの姿は珍妙すぎたので、最後に仕切り直してもらってよかったですね。