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先日のまんだらけシールの続報として、
企画名と販売形態が発表されたようです。

...うーん、今はあまりコメントしないほうがいいかな。
1箱18個入りで18種+αってことは、一部のシールに
数箱に1枚ぐらいのバージョン違いがあったりするんだろうなあ。

さてそんなことはさておき、この話題にちょっと関連して
上海鑑定団の担当さんがブログで興味深いコメントをされていました。

因みに最近のGHではおなじみのS字模様ですが
僕としてはS字模様がある絵は手抜きとは言いませんがそんな感じと捉えてますw
前半弾全然無いですよね?
後半はいっぱい使ってる。
S字っていうのは最も優れたデザインスタイルなんで、どこにでもぶっ込めるんです。
で、ぶっ込んでますw
だからS字が無いキャラは=本気って解釈で僕の中では評価が高いです。
零魔王の時はS字は使わないで下さいとお願いしました。
僕も本気だったんで。
でもひとつも満足いく物が出来なかった。
ほんと申し訳ないです。

これは確かに常々思っていたところで、
グリーンハウスのデザインって如実にやる気の有無が見えますけど
「とりあえずビックリマン感を入れる」という程度の仕事だと
S字・逆S字のパターンのほかに翼型の飾り・サンダル・仁王立ちで片手を突き出す、など
お決まりの安易なデザインパターンがちらほら。
大和神伝なんかでもこのパターンが多用されています。
グリーンハウス風の自作シールでもやはりよく見かけますね。

まあ実際ビックリマンの世界観がそういう世界だから
似たような方向に向くのは当然なのかもしれませんけど。

旧作では終盤弾の3すくみが特にひどかったですね。
このあたりは反後博士も投げやりだったのかもしれません。
本当、いい商品を作ろうという気概がまるで見えません...。

hachimoku.jpg
↑これなんかがその最たるものかと。

それを考えると、武層動伝なんかの詰め込み過ぎデザインのほうが
まだマシな方なのかなあ...?
そんなことないよねー?

♪~のマーチ

そういやロッテの「コアラのマーチ」で
コアラが逃げ出した!という設定の限定商品が販売されたそうで。

http://www.lotte-koala.jp/

no_koala.jpg

限定300個が即完売したそうで、追加販売も予定されているとか。

で、その限定版というのはパッケージからコアラのイラストと
「コアラ」の文字が徹底的に消されているものだそうで。
パッケージを含めて収集している人とかは絶対手に入れたいんでしょうね。

ビックリマンでこういう遊び心のある限定企画って、
今の商品力じゃ難しいんですかねえ...。
ロッテオンラインでしょーもないアンカットを売るぐらいなら
他にも面白そうな企画やれないのかなと考えてしまいますが。

まんxグリシール

この夏、グリーンハウスがまんだらけとコラボして新しいシールを作るそうで。

http://mdkseal.blog93.fc2.com/blog-entry-961.html

こういう記事書いちゃうと、「コレクターの間で早くも話題騒然!」とか思われるんでしょうね。
あーあ、なんかやだなあ。

ショップとデザイナーの協業というと、かの上海鑑定団の「GxSプロジェクト」が記憶に新しいですが
あちらはどちらかといえば一店員さんがショップの看板を借りて独力で作り上げたもので、
商売っけ抜きで本当にいいものを追求した企画だったと考えています。
それと比べると、言っちゃ悪いですがまんだらけには拝金主義的なにおいしか感じられません。
どんないいシールを作られても、どんな方式で売り出されるのかと余計なことばかり頭をよぎります。

一瞬、まんだらけがGxSの後を受けてジパングの新弾を出すのかとか思いましたけど、
上海鑑定団のブログを見る限りそういうわけでもないようですね...。

「全18種+?」だそうですが、シークレットをにおわす時点で
きっとシークレットは極悪な確率なんだろうなとか考えちゃいます。
コレクターとして何度もお世話になってるショップですし、出たら出たで結局集めると思うので
あえてネガキャンしたいわけじゃないのですが、どうにも素直になれないんですよね。

それにしても、こんな商売が成り立つのは、やはり本家が不甲斐ないからですかねえ。
グリーンハウスはお仕事だから依頼されれば基本的には受けるでしょうし、
GxSや大和神伝で企画さえよければまだまだいい仕事できることは立証されてますし、
印刷所を使ったシール製作の技術も確立してますし、
今の時代ではある意味必然な流れなんでしょうね。

ところで...

>おまけシール伝説を21世紀に再現!!

えっ、おましー復活!?(爆)

「だったらお前がやれよ」と言われたい

最近よく思うのは、下田研究員の役割って何だろう?ということでして。

そもそもにロッテが下田氏を担ぎ出した背景を想像するに、
反後博士の「暗号」だらけの言葉を理解する翻訳者として、
同時に今風のマーケットに沿うよう形成する企画者として、
いわば「一般層向けの商品化」を担うポジションなのかなと思います。

事実、あの「ビックリマン大教典」では博士は監修したのみで
執筆自体は下田氏ともう一人が担当されてました。
その後の「別冊宝島」シリーズを見ても、下田氏の勉強っぷりや
一般向けの意訳力やプロデュース力は確かなものだと感じられます。

しかしながら、現状に不満を抱くファンは(私も含め)少なくありません。
これは下田氏一人では賄いきれない部分に問題があると考えます。

漫画家は雑誌編集者と二人三脚で作品を作り上げるそうですが、
今のビックリマンは大御所漫画家が自分の描きたいように描いているだけで、
担当者が「その表現は少年誌に合ってない」というような指示が出せていないように感じます。

思うに、下田氏は反後博士の言葉を拾って形にすることはできても、
博士にアドバイスを与えたりファンの声をフィードバックしたり
作品の方向性に影響を与えることは余りできていないのではないでしょうか?
既に物語がほぼ完成されている旧シリーズの物語を一般化することはできても、
流動的で不安定な現行シリーズは追いかけるだけで手いっぱいなようにも見えます。
なので本来の使命である(と思われる)現行シリーズの一般向けフォローにまで手が回らず、
ファンがやきもきしている現状なんじゃないですかね?

あと、いくら下田氏が反後博士の知識や世界観設定の奥深さをリスペクトしたとしても、
ビックリマンワールドの魅力にとっぷり浸れていなければ、
その面に関してはファンと同じ視点では見れないのではないかと。
ファンだったら「あの設定どうなってるんですか」とか「あのルーツ忘れてませんか」とか
「この部分のフォローが足りなくないですか」という、ファンならすぐ思いつきそうなことが、
ファンではなく「仕事」として接している身では気づきにくいのでは、ということも懸念です。

つまり現行シリーズを作りこむ役割のほかに、外部からフィードバックする役割が必要ではないかと。

ただ、ビックリマンプロジェクト...というかロッテにこれ以上
外部からブレインを増やす余力があるとは思えません。
むしろ下田氏が今のブレイン役ならば、自分の仕事と被る人材を追加しようとは考えないでしょうね。
グリーンハウスに似た絵が描ける自作屋を物色してるような噂は耳にしても、
ストーリー作りの協力者を募っているという話はトンと聞きませんし(爆)

だから、ビックリマンが今より良くなることは残念ながら期待できないです。
もっとファンの声を拾ってくれるといいんですけど、これって独りよがりですかね...。