緑の聖地へ遊びに行こう!(5)

長々と引っ張ってきたこの企画も今回で最後です。
まあ、ネタ的な部分はあらかた出し尽くしたので、ほとんどまとめになります。

とりあえず、最後に残していたこのネタから…。

■手直し部分も限定?


「ビックリマン大事典」や「超完本ビックリマン」の特典シールについて、
本来のデザインとあまりに相違点が乏しいことに首をかしげたファンは多いでしょう。
そこで、その理由をうかがってみました。

米「僕らも、もっと変えたほうがファンも喜ぶんちゃうかなーとは思ったんですけどねえ」

おや?

お二方は、あくまでも依頼を受けてその通りのデザインを出すのがお仕事。
依頼主にアドバイスや相談を持ちかけることはあったとしても、
基本的に依頼主の意思を曲げることはしないということ。まあそりゃそうですね。

そういえば以前フロム・ソフトウエアの担当の人とお話する機会があったとき、
「最初ロココの新デザインを見て、これじゃあんまりだと手直し要求したけど、ダメだった。
そこでマリアのときはDNPにお願いして、シール素材でインパクトを出すようにしてもらった」

と言ってました。

この一件、どうやら反後博士の意思によるところが大きいようです。
旧デザインの印象をなるべく損ねないように、あえて最小限の変更に留めさせたのでしょうか?


■何だこりゃ??
まずはこちらをご覧ください。

大阪城ゼウス
道頓堀デビル
大阪万博フェニックス
たこ焼きマリア

まるで最近流行のご当地キティみたいな、やたらめったら関西風味のビックリマンキャラたち
実は他にも、名古屋ロココや高知一本釣、ニンニ熊本満助などなど、他地方もしっかり押えてあったり…。

これ、米澤さんも「いつ何のために描いたものか覚えてない」という謎のデザインなのですが、
「ご当地ビックリマン」として売り出したらかなり面白そうじゃないですか?
けど自作シール作家の皆さん、勝手にシール化しちゃだめですよ~(笑)


■おみやげゲット!

楽しい時間もあっという間に過ぎ、そろそろお開きかという空気が漂いだした頃。
私、ここぞとばかりにサイン色紙を差し出させていただきました。
あわよくば何かキャラも書いてもらえたらな~、とか思いながら。
ええ、図々しいですとも。

ですがあまり時間も無く、以前書いたものがあるからこれでどう?ということになり
数年前に鈴鹿で行われたイベントの際に余分に描いたという色紙をいただいちゃいました。

思わぬ収穫にホクホク顔な私。ありがとうございます~!


■ なにわのことも夢のまた夢

そんなこんなで、約2時間半にわたって長々とお邪魔しちゃいました。
最後は記念写真を撮らせていただいたりと、終始なごやかな雰囲気でした。


全員顔を伏せてたら載せる意味があるのか?と言われそうな記念写真(汗)。

今回は割と急な訪問だったこともあり、その場その場で資料を探しながら見せていただいたのですが、
探せばまだまだいろんなブツが眠っているとのことなので、
いずれまた機会があればもう一度くらい遊びに来たいなー、なんて思ってたりして。

米澤さん、兵藤さん、社員の皆さん、どうもありがとうございました!


ところで…

このキャラ、当時のスタッフの方々がモデルだそうですよ。
上の記念写真と比べてみてはいかが??

アマノ先生のビックリマン講座

インターネット上で放送されている動画コンテンツにもいろいろありますけど、
「あっ!とおどろく放送局」で毎週放送されている「宇宙一せまい授業!」という番組に
先日ロッテのアマノさんが出演されておりました!
アマノさんといえば、数年前鈴鹿のイベント会場で売れなかったチョコを黙々とダンボールに戻すという
悲哀に満ちた後姿が強烈に記憶に残っているのですが、それはさておき…。
ビックリマンの専門家として、スーツに身を包んでの登場でした。

番組自体は、放送作家の北本かつらさん(ジャンプ放送局の「竜王は生きていた」としてもおなじみ)
アシスタントのグラビアアイドルが、専門家の話をいじり倒す感じのトーク番組のようです。

冒頭はどうでもいい楽屋話だったり、スタッフの笑い声が異常に耳障りだったり、
グラビアアイドルが「私ロッテしか食べません」とか白々しくのたまったり、
北本氏が前へ前へ出ようとして大声で的外れなことを叫ぶのが多少不快だったりもしましたが、
テレビ(?)でこれだけビックリマンのことを語る場面を見ることもなかなかあるものではないですし、
アマノさんの語る貴重な話や北本氏のファン視点での思い出話なども引き込まれるものがあり、
一シールコレクターとしてはそこそこ興味深く見れました。

悪魔VS天使シリーズの話はあまり多くなく、どっきりシールやその他の古いシリーズが割と長かったり
オリオンズシールの話題にも触れたり(監督は金田さんじゃなく有藤さんですよアマノさん)
突然コアな方面に話が振れたりもしましたが、そこは逆にネット番組ならではの自由なところなのかも。

40分以上あるので全部見るのは少々大変ですけど、10/21までオンデマンド再放送中らしいので
気になる方はお早めに~。

ちなみにアマノさんが作ったという検定問題全10問こちら
私は不覚にも一問落としてしまいました。がっくし。

彼は神か変態か?!


オトナアニメVol.6にて、今回も三条陸さんのインタビューが掲載されております。
6ページのうち、主に前半は鬼太郎で後半がハピラキ。
インタビューされたのは最終回放送より前らしいのですが、温泉編以降の話題が中心となっていました。

その中で、気になったところを拾ってみますと…。

―なぜ『ガ・キーン』のパロディを?

三条 十字架天使の妄想コーナーを話の中に入れることが決まったとき、

(中略)あと残ってるのはSFだろう(中略)ロボでいいじゃん、そういえば俺たち『ガイキングLOD』のスタッフじゃん!と(笑)

あとはもう、十字架天使がヤマト王子とイチャイチャしたくて考えた小説という設定なんだから、

男女のペアを出さなきゃいけない、なら『ガ・キーン』しかないだろう、と(後略)

ガ・キーンってそんなにメジャーではないと思うんですけどねえ…。
私の知り合いのSFマニアも、「そういやそんなのもあったね」という程度の認識でしたし。


―井上敏樹さんが脚本を書かれた37・38話の「六つ墓村」の回は最高でした。(中略)
後のストーリー展開に絶対に影響しないような設定にしておいて、好き勝手やっている。

三条 (前略)今回も横溝正史の『犬神家の一族』をパロディするとなったら、
野々村珠世にあたるヒロイン役が悪役ポジションにいた氷ミコで、
本編でヒロインキャラであるはずの十字架天使がヒロインをいじめる悪役に回っている。
これは後の展開と重なっていて、井上さんのキャラクターの底を見抜く目はやはりすごいと思いましたね。

なんだか大絶賛です。
そもそも、なんでそんな好き勝手させる回を入れるのか理解できないのですが…。
いくら話として面白くなろうとも、ストーリー的に佳境な時に入れる話じゃないですよね。


三条 だから僕が隈沢克之さんのあとを受けてシリーズ構成をやると決まったときに、
皆さんにまず「メインの話は僕が進めておきますから、みなさんは最低限の縛りだけ守っていただけたら
あとはご自由にどうぞ」
って言いましたけどね(笑)。

うわー、まさかとは思ってましたが…本当に他の脚本家は野放し状態だったとは。
どうりでストーリーが進まないわけです。
何でしょ、タイムボカン的な一話完結のマンネリズムを良しとしてた感じがありますね。
でも、もうちょっとストーリーも積極的に進めてほしかったなあ…。最終回間際に詰め込みすぎでしたし。


―登場人物も多い中、ちゃんと彼(ゲンキ)が主役になっているのもすごい。
三条 サブキャラクターが強烈なキャラばかりの中、ゲンキとジェロをどう立てていくか
ということは最初から常に考えてきました。
(中略)
このインタビューが乗るころにはきっと最後の数本を見たみなさんの間で大変な騒ぎになっていると思いますから。
三条陸が神と称えられているか、変態と罵られているか二つに一つで(笑)。
(中略)
もしシナリオ集が出してもらえるとなったら、絶対『ビックリマン』の45話を入れておくように、と
言い残すぐらいですね。あれはちょっと正気じゃない一品だと思っています。

45話って最終回の一個前ですね。
ゲンキとジェロの……は、確かにあらゆる面で普通じゃなかったです(爆)

とかく、三条さんがいかにハピラキに心血を注いでいらしたかがよく伝わってくる内容でした。
次号には最終回に関するインタビューが載るとか載らないとか…?!

遅く起きた朝は

ハピラキが終わって一週間。
毎週朝6時半に起きる生活が続いていたわけですが、
目覚ましをかけないでいたらぐっすり9時過ぎまで寝てしまいました(笑)
「習慣で6時半にパチッと目が覚めた」とならないのは、それだけ毎週無理してたということかもしれません。

そんなわけで、未だに話題になっているハピラキ最終回。
感動的な別れのシーンもさることながら、話題の中心は主に後半の2点に集約されてるようです。
(一応ネタバレな話なので詳細は控えますが、何を指しているかはわかりますよね?)

その2点の前者は、過敏に反応する人も多いようですが私は特に気になってません。
ま、私はもともとハピラキにシール設定との整合性は全く求めていませんが
同様に旧作アニメとの整合性もたいして意識してはいません。
そもそも等身や声が違い、作られた年代も製作者の大部分も違っているのに
そのまま続編かのように捉えるのは無理があると思っています。
無論、それを踏まえた上で「それは違う」という声も大きいだろうとも思いますけど、
「アニメなんだし面白けりゃいいじゃん」というのが個人的な総論だったりします。

2点の後者のほうは、最後の最後でサプライズな演出だったわけですけど
個人的には単なるファンサービスの一環でしょうから、そのまま続編やら何やらは期待しすぎかと思ったり。
あれはあの場面で終わるからこそ、その後何年先も「いい話だったね」と語れる余韻が残るのでないかと。
「続きが見たい」気持ちは同感できますが、本当に続きが作られてしまっては興ざめな気もするんですよね。
まあ、本当に作られたら作られたで夢中で視聴するんでしょうけどね(笑)
でも旧より新は扱いづらいし人気も出しづらいんじゃないかなあ、なんて思ったり。

何はともあれ、途中のグダグダは本当にどうしようもなかったですけど、
終わってみればそれすら懐かしく思うかもしれません。てゆーか、もう思ってます(^^;

さて、時限クイズの賞品はいつ届くのかなー?