神秘ゾーンへたどり着いたデミアン一行はミューテリオンの海へやってきていた。
アクスヴァイ王「ここがミューテリオンか。奇妙なところじゃのう」
ゲンカク「ああ全くだぜ。海と聞いてたってのに水も何も無ぇじゃねえか」
アクスヴァイ王「しかしビビって損したのう。とっととパルージア様探して帰るとするかい。ガッハッハ」
デミアン「おい二人とも、あそこに何か見えないか?」
ゲンカク「…ん?どうしたデミアン。」
アクスヴァイ王「何があるって……。 ゲェッ!」
ゲンカク「な、なんじゃありゃ!?」
彼らの視線の先には、生き物とも物体ともつかない軟体生物が複数横たわっていた。
「だうーん」
「あでー」
ミネラ流「むうっ、あれはもしや深層養基亜神!」
デミアン「知っているのか、ミネラ流!?」
ミネラ流「うむ…。」
遥か古代より神と命の絆を結ぶ地として伝説的な存在である神秘ゾーンには
深層の神より神秘のパワーを授かった元素体が住んでいるという。
それが深層養基亜神と呼ばれる者たちで、
一説には神々があまりに退屈なのでひまつぶしに生み出したとも言われている。
ちなみに深層養基亜神の一神チミンガルはあのお笑い界の大御所とよく似ているが
彼の口癖が今流行の「アイーン」ではなく既に廃れた感のある「だうーん」であるのは、
この時代が1960年の過去世界であることにちなんでいるためというのが定説である。
民明書房刊
『驚異!深層四千年の神秘』より
紙芝居皇帝「深層養基亜神…。まさか実在していたとは。」
2002年6月12日(水) |
レシピエロファンの方ごめんなさい。 |
12弾のリニューアルキャラは、昔の絵柄にあまり手を加えられてはいませんが
細かいところでも味のある面白い変更が加えられていて楽しめます。
ネタ的に面白かったのは、たとえば凶闘神ディエス。
アイディア先行という感じですが、あれを絵柄にするのは結構大胆な発想だと思いました。
ところで同じような変更が実は中トロにも行われているのは気づいてましたか?
大トロと並べてみれば、なぜ大から中になったかがわかると思います。
1弾キャラにはかつてフィギュアチョコについていたミニシールの絵柄が使われてます。
これもかつての絵柄を活かしつつ、なじみの薄いポーズなので新鮮味もあり一石二鳥です。
しかし60種もあるせいか、細かいミスのようなものも多数見受けられます。
フィーとユウの名前取り違えは大きな痛手ですが、それ以外でも
擬音曹司の「完」の字の下に「滅」のシルエットが残ってますし、
マルコネオンの胸の「ン」の下にもよーーーく見れば「コ」が残っているのが確認できます。
ところでほとんどのキャラが物語に若干関わっていたり、面白い手直しが加わってたりするのですが
中にはストーリーにも登場せず絵柄も修正されず、単に配色の変化だけというキャラがいます。
その典型的なのがレシピエロ。
04に憑りつかれた呪いが解けているわけでもなく、もちろんストーリーにも関係なく
それでいて変化したのは配色だけ。
こんな変更でいいのなら、どんなキャラでもアリだと思うのですが
スタッフの中にレシピエロに特別思い入れの強い人でもいたんでしょうか?
4月15日や6月5日の内容とかぶりますが、
相変わらず根拠の乏しいウワサ話に踊らされる人の多さには驚きます。
皆さんもっと慎重に、そして冷静になりましょうよ〜。
でも、今回の「マイナーチェンジ版出現のウワサ」の場合は
画像も出てたし手が込んでた分仕方ない部分だってあるでしょうけど、
続報が無いということですぐ怪しむべきだったのかもしれませんね。
今までの傾向だと、本当に何らかの変化があったときには
次々と「情報一番乗り」になりたがる人が名乗りを挙げてましたよね。
31弾完全編スーパーヘッド到着の一報しかり、5弾P2発見の報告しかり、
シリアルカヴォードも12弾発売も、続報が次々寄せられたものです。
ですが、今回のような誤報もネットを通じてどんどん広がってしまいます。
「修正版が出たらしいですね」という書き込みは至るところでみかけました。
無論、事実ならば情報提供としてむしろ歓迎されるべき内容ですが
ホントかどうか不明瞭な話題は無闇に広げない方がいいんでしょうね。
こうなると12弾が5期まで予定されているという話も果たして事実かどうか。
この情報に呆れてP2を買うのをやめたという人がいたならば、
もしかしたら営業妨害や風説の流布ということになっちゃうのかも…。
もちろん事実なら何の問題もないです。
むしろ私の方が言いがかりをつけたってことで痛い目にあうかも(^^;
公式サイトがもう少しシャキっとしてくれればいいんですがね…。
期待しすぎなんでしょうか?
2002年6月14日(金) |
虹層球ってすごく2000チックな名前じゃない? |
それはともかく、その虹層球につっこんでその命を燃やした7神帝は
どこから持ってきたのかわからないけど貴重そうなアイテムを遺してゆきました。
それらはロココ・マリアに託され、彼等の最終パワーアップに使われたのですが、
ロココ側のアイテムが比較的原型をとどめているのに比べ、
マリア側のアイテムはすっかりカスタマイズされまくってますね。
ヤマトの割魔聖光剣は「ヤマトウォー剣」として、非戦を説くロココにとって
説得力ゼロの長ドスとなりました。
一本釣のミラクル銛(ハーブーン)は、「ミラクル一本ヘッド」という仮面とトゲトゲ鎧になり
ロココのいかつさ&近寄りがたさをグンと後押し。
フッドの断弓煩は「エクスパンフッド」という腰飾りとなって何の役にも立たず、
アリババの騎蹄ストーンは「騎蹄シィールド」としてロココに馬の呪いをかけました。
ロココ、それは本当に君が望んだ姿なのかい?(笑)
一方、ピーターの聖星珠は「惑星珠」となりマリアを守護すべくちりぢりばらばらになり、
牛若の次創聖衣錦は「12次創聖衣」に仕立て直され、マリアをすっかり和風仕立てに。
男ジャックの聖箔シェルは「聖箔アーマー」として溶けて直され原型ゼロ。
なんかうまい使い道が浮かばなくて、仕方なく全部作り直したような感じです。
当時ロココ・マリアはコロコロ誌上でパワーアップアイディアコンテストが行われましたが、
まじめに神帝アイテムを活用しようとした応募作がなんだか気の毒でした。
特に馬ロココに対しては、募集しておいて結果がコレかいなと憤慨したものです。
まぁ、そのせいかマリアはシヴァマリアのままですがロココがラファエロココになったのは
後にも先にも聖魔最終戦のときだけですからね。
だからと言って、薔薇の姿もそれはそれで(以下自粛)
2002年6月15日(土) |
ボヘミアン・ラプソディー |
全てのビックリマンワールドはいわゆるパラレルワールドとして存在し、
縦列並列宇宙層として隣り合っている…というのが冨岡版ビックリマン世界。
しかしその宇宙層全体が、パルージアの憎悪が呼び集めた終滅(ネクロノン)という名の
おぞましい悪意の奔流により引き起こされた集中豪無で覆い尽くされようとしています。
ところで、コロコロコミック版ビックリマン2000の世界までもが「月転層」(げってんそう)という世界として
公式ストーリーに登場したのは記憶に新しいところです。
(月刊コロコロコミック、「月コロ」だから「月(げつ)転(コロ)層」なのですね)
てことは、オフィシャルじゃない誰かが作った世界も等しく存在している可能性も
もしかしたらあるのかもしれないですよね。
タケルとアズールが……な世界とか、まぁそっち系の世界ももしかしたらあるのかも。
それはともかく、ということはですよ。
もし私が勝手に「ビックリマン2002」とかいう世界を創造したとして、
その世界もまたビックリマン宇宙層のひとつとして存在しえたとするならば…。
ビックリマン2002の世界には、あらゆる「無」を拒み無から有を生み出す
「集中豪有(しゅうちゅうごうう)」という現象が起こるとしましょう。
そしてこの集中豪有は、一度「無」の暴走を感じたらあらゆる時層を飛び越えて
全ての宇宙層に飛散して集中豪無を中和してしまうのです。
するとあーら不思議、ビックリマン2000が平和に終わっちゃいましたー。(笑)
…てなことも、もしかしたらアリですか?
そういえば昔からそうだったのかもしれませんけれど、
ビックリマンの世界では死ぬと光の粒子になって消えてしまい
基本的に死体が残らないようです。
となると、LOVEサー帝の昔の彼氏が自殺したことは
どうやって自殺だとわかったのかなーとか気になってみたり。
誰か目撃者でもいない限りは、失踪した可能性もあるわけですし。
それともちゃんと遺書を残したりしていたのでしょうか。
殺人事件などの場合、一番の物的証拠となりうる「死体」が残らないので
ビックリマン世界の刑事さんたちはさぞかし苦労していることでしょう。
それとも理力や魔力の痕跡とか残るんでしょうかね?
それはともかく、これは天使属や悪魔属に特有の現象なのでしょうか。
この「死ぬと光になる現象」が、神ではない全ての命について起こるならば、
かなり不便な世界になってしまう気がします。
まず、食べ物がありません。
あらゆる食糧の大部分は「動植物の死体」を加工したものなのですから。
でもそうなると、大トロの寿司とかはどうやって作っているのでしょうか。
さらに木材も使えません。
木を切り倒したとたんに光の粒子になってしまいます。
タケルのブーメランの材料は何なのでしょう。
骨も残らないのですが、デビルの持っているどくろの杖なんかはどうやって作ったんでしょう。
というわけで、光の粒子になってしまうのは天使属・悪魔属に限った話のようです。
しかしどういう理屈でそんな現象が起きてしまうのかは謎ですね…。
2002年6月17日(月) |
ロッテ・愛の劇場「ビックリLOVE〜愛の最終章〜」 |
「私たち、別れましょ」
太陽も沈み雲が薄紫から藍色に移り変わる12月の夕暮れ、
町外れの公園で2000美はつぶやくようにコレク太にそう語りかけた。
「ちょっと待てよ、そんな一方的に…」
突然のことで激しく動揺するコレク太であったが、2000美はあえて視線を合わせず
穏やかに続けた。
「…あれから私、コレク太さんに迷惑かけないようにと思って
洋服も買い控えてあなたの負担にならないようにがんばってきたの。
おバカなダジャレもやめてあなたにふさわしい女になるために
いろいろ難しい言葉も勉強するようになったわ。
なのにコレク太さんは…。」
2000美の目には夕日を反射して光るものがあった。
コレク太は一瞬言葉を詰まらせそうになった。
「あ、あいつのことを言っているのか?だからそれは誤解…。」
その瞬間、不意に2000美の口調が厳しくなった。
「私が何も知らないとでも思ってるの?!
セレ奈さんの仕事にくっついて東北旅行に行ったことはとっくにバレてるのよ」
「!」
「これまでずっと我慢してきたわ。私なりにコレク太さんにはチャンスもあげたつもり。
なんとかワクワクしてきたあの頃に戻ろうと必死になってた。でも」
そこまで言って2000美はコレク太に背を向け、唇をぎゅっとかみしめた。
「でも、もうおしまいね…。」
「2000美…。」
コレク太はただ名前を呼ぶのが精一杯だった。
彼女の誠意を裏切ってきた背徳感が今になってコレク太を押しつぶそうとしていた。
「最後に、わがままさせてくれてありがと。」
2000美は振り返り、カラ元気を振り絞って笑顔を作ってみせた。
彼女の手には先ほど買った新しい洋服の入った紙袋が力なく揺れていた。
コレク太はそのときやっと、今日に限って急に買い物に行きたがった2000美の真意を察し
夕闇に消えてゆく2000美の後姿を見送るだけだった。
不意に出会ってからの12ヶ月、特に楽しかった1月から7月までの思い出が脳裏を横切り、
気づいたら涙が止まらなかった。
すっかり日が沈んだ公園には街灯がさびしく灯っていた。
今やすっかり「座布団小僧」として有名になりましたが、
1弾オゾン僧侶の背後にいただけの頃は名前もまだ無く、
アニメでも「ヤマダくん」の名で親しまれていたのは覚えてますでしょうか。
4弾で独立してシール化したときに「座布団小僧」になりましたが、
「座布団運び」→「笑点の山田君」というだけのシンプルな経緯で誕生し
顔つきもまた至ってシンプルな座布団小僧。
しかしかつてWHFでエサカ先生がペイントライブを行った際にも、
ゼウス・タケル・クリア受神という豪華なラインナップに並んで
エサカ先生お気に入りとのことで座布団小僧も堂々描かれたものです。
そんな隠れた人気者の彼が「福助」として登場したのは公式ストーリーのお詫び絵が最初。
そして10弾からGoGoハッピーシールの絵柄にお目見えしました。
その後11弾では何故か人形化し、12弾でもしっかり登場しています。
ところでここで素朴な疑問。
福助って、「福助足袋」でおなじみ「福助株式会社」の登録商標じゃないんでしょうか?
こんな感じで、会社の方でも福助を自社キャラとして重宝してるっぽいのですが…。
とは言え、キャラ名とかでも商標問題はしっかりチェックしてるはずですから
まさかこんな大きな見落としをやらかしてるなんてことは…無いですよね??(^^;
なんか週刊誌巻末の読者投稿コーナーみたいなネタですが、
BM2000三段落ちの始まり〜。
☆可能な限り減らして欲しいもの
・チョコの大きさ
・シールの初期折れ
・湯あみ天女の湯けむり
☆集中豪無編がアニメ化したら声が気になるキャラ
・デミアン
・フシール
・トーサンダー
☆男らしくて堂々としているキャラ
・ゲンカク番長
・アクスヴァイ王
・カリスマデビルX(マント開)
☆ミニモニ。と競演させたいキャラ
・雪見だいふく
・亜美乃さん
・チミンガル
☆コレクションしてて困ること
・お金がもたない
・チョコが食べきれない
・こんな状況を親にはとても言えない
☆無茶な一言
・「12弾全て集めきることができるかな?」
・「はられたらはり返そう」
・「チョコは楽しく食べましょう」
☆筋金入りの脇役キャラ
・凹十魔
・ピンゼロイド
・エキス虎
☆ビックリマンを集めててよかったこと
・友達の輪が広がった
・趣味が充実し心が豊かになった
・日本経済に貢献した
☆無駄に豪華なネーミング
・グランドフィナーレ
・スーパーDXシール
・ライトニングミラージュSHUN
☆恐ろしいもの
・パート違い発見報告
・交換詐欺
・健康診断
…これ、ネタを一般募集したら集まるかなあ?(^^;
今から5,6年前。まだインターネットがほとんど普及していなかった頃は
様々な情報が不十分で、未確認情報がいっぱいでした。
例えば、アイス版聖神ナディアの素顔バージョンは存在するかどうか。
いかにも実在しそうな話ですし、誰かの希望シールのリストにも載っていたりして
当時は「もしかしたら存在するのかも」という雰囲気がありました。
しかし交換会で話を聞いても誰一人見たことすら無いということでしたし、
ネットの広まりとともに「実在しない」という流れにどんどん傾いて
完全大百科にも載っていなかったことで最終的な決着を見ました。
そうそう、福袋版は全部で何種類あるかというのも長い間ナゾとされてきました。
ヤマト爆神やスーパーデビルの福袋版がある、というウワサもありましたが、
ヤマトはあったとしてもアイス版とどう違うのかというのが疑問ですし
デビルもUFOキャッチャー版と混同されている可能性もありましたし。
結局のところは今現在も9種類しか確認されてませんから、
おそらくこの9種類で全部だろうというのが定説です。
それにしても、昔は「ビックリマンシール」と言えばせいぜいチョコ版アイス版で
それ以外の特殊なシリーズは基本的に論外。存在すら知らないままの人が大半でした。
今ではかなり情報が浸透し、オリオンズシールや黄色プリズムなども有名になりました。
そういう意味では、今のコレクターはいきなりそれらを頂上に見据えているわけで
漠然とチョコ版コンプを目指しアイス版コンプが最終目標だったあの頃と比べて
かなり厳しいスタンスでゴールを目指しているのではないでしょうか。
でもその分、やる気と資本さえあれば収集しやすい状況ではありますけど。
「集め出して半年でアイス版そろいました」とか言われたら泣きそうです(爆)
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