2003年10月1日(水) |
消えそうで消えない理由 |
そういえば、ロッテはなんでいつまでもビックリマンなんか売ってるんでしょう?
アンタそれを言っちゃおしまいだヨ、とか言われそうですけど、
現に他のメーカーでオマケシール付き菓子を出してるところなんて無いじゃないですか。
あ、オマケシールといってもオリジナルキャラクター物に限った話。
お子様向けアニメのイラストを使ったものはこの場合除外します。
ああいうのは私の中の分類ではあくまでも「キャラクター商品」なもので。
平成のシールブームが過ぎてバトシーラーもおみくじらも去り、
残ったのは一連のビックリマンシリーズのみ。
今なおリアル系立体食玩が中心のこの業界において、
ロッテが決して好調ではないはずのビックリマンにこだわる理由って何なんでしょうか。
いくら一部の熱狂的なファンがいるといっても全体に対する割合は知れてますし、
一般購買層の関心が下がる一方であるならば、やめちゃった方が得策でしょう。
市場での売れ残りの多さを見ても、既に企画としては破綻してるようにさえ見えます。
それなのにしつこいくらいビックリマンビジネスを続けようとしている姿勢は
第三者的に見ても全く理解できません。
ビックリマン以外にも食玩の仕事はいくらでもあるでしょうに…。
それでも続いているのは、一発逆転を狙っているのか
それとも熱心なファンの声援に必死で応えようとしているのか…?
でも、どうあがいてもよほどインパクトのある企画でない限り
今更ビックリマン人気を盛り返すようなことはできない気がします。
アートコレクションでも一時凌ぎが精一杯ではないでしょうか。
「単体でもすごい企画で、なおかつビックリマンでもある」というぐらいじゃないと
既に3年以上経過している平成のビックリマンブームをさらに持続させるには
かなり苦しいんじゃないかと思うのですよ。
願わくは、別にビックリマンでなくても何でもいいので
とにかく集めがいがあって面白そうなシールを出してほしいところです。
いや、いい加減ビックリマンの呪縛から抜け出すためにも
ここは新たなオリジナルシリーズを立ち上げていただきたいです。
…でも、結局あのチョコであのサイズのシールを使うのであれば、
とてもビックリマンの呪縛からは脱却できそうにはありませんけどね(笑)
2003年10月2日(木) |
10月2日はとうふの日 |
今日10月2日は豆腐の日だそうです。
豆腐といえば…。
このキャラをおいて他にありませんね。
そう、TO巫観音!
え、引抜ヱ門?誰ですかそれは。
TO巫観音といえば12弾に登場した「聖域天使」の一人で、
アニメにおいては他の2観音と奇妙奇天烈な三角関係だったことでも有名です。
TO巫観音がヘンテコなのは、何と言っても豆腐そのものの顔。
体は普通なのに、頭は豆腐に顔がついただけのような異形のスタイルです。
とは言え、妙に愛嬌がありますしNU観音に比べればまだマシかも…。
そういえば名前も、他の二人はNU観音・MEN観音なのに
何故TOUFU観音じゃなくTO巫観音なのでしょう。
イマイチわけがわかりません。
(余談ですが「巫」という字が「ふ」と読めることを知ったのはこのときが初めてでした)
3すくみでは、悪魔が「鋭魔」でお守りが「鈍っくん」。
この時点で「鋭←→鈍」ということで相対関係が完結しちゃってるわけですが、
さらにその上を行く存在として位置付けられたのがなぜだか豆腐。
反後博士、あなたって人はつくづくわけがわかりません…。
まぁTO巫観音だけでネタを一つ作ろうっていう私も人のことは言えませんね。
2003年10月3日(金) |
“幻”と“界”が消したモノ |
虹層球に七神帝が突入したとき、神帝たちの聖体と理球が昇華したことで
ワンダーマリアが持つ6聖球のうち彼らと因縁の深い5つの聖球が打ち消されました。
すなわち、照光と関連のある聖球“光”を除く豊動夢遊霊の5つです。
(これってわざとやったのでしょうか?だとしたら老天使が気の毒すぎるのですが)
しかし、聖球を打ち消した5人以外のピーターと一本釣に関しては
特に何も打ち消したりしなかったのでしょうか。
そもそも聖球“幻”と聖球“界”が存在していたのかどうかというのが問題なのですが、
聖幻源と聖界源の老天使の姿だけはかろうじて確認されているものの、
彼らが聖球を持っていたかどうかはわかっていません。
さらには、聖幻源と聖界源は既に存在しない世界というような話も
公式か非公式か忘れましたがどこかで言われていたような気がします。
(聖幻源は天魔界6魔極のひとつ「魔幻極」とつながりがあるとかないとか、
その辺の話は多分誰かの妄想設定だと思いますけど)
いずれにせよ、物語の中で幻と界の聖球は登場しません。
ということは、やはりピーターと一本釣は何も影響を及ぼさなかったのでしょうか。
ここでくだらない妄想をひとつかましてみましょう。
ピーターが理球とともに消滅したとき、聖球“幻”を打ち消すかわりに
創聖童鬼の本当の姿を隠す「幻」を打ち消したのです!
おそらく聖ピカギリ・真因如・アッシラ王の天使の姿は聖被膜であり、
それを消されたことであのかっこ悪さ満点の悪趣味な姿をあらわにしたのでしょう。
そして一本釣が消滅したとき、聖球“界”を消す代わりとして
「ブラックゼウスはヘラクライストに敗れたあと、天魔界で出番を待っている」
というそれまでのあいまいな設定を打ち消してしまったに違いありません。
雑誌の特集などでは、ブラックゼウスはずっと大ボスの座に君臨していて
再び出撃する機会をうかがっているような設定が何度か語られていました。
しかしそれだと「スーパーデビルを倒して大団円」というシナリオが破綻します。
そこで理球“界”によって中途半端に残っていた世界の設定を消してしまったのでしょう。
彼らの生命は決してムダになってはいなかったのです。
それどころか曼聖羅の本性を暴いたり、聖魔和合への道のりを縮めたりと大活躍!
…さすがにこんなデタラメを真に受ける人はいないと思いますけど、
世界のどこかでひっそりと2つの聖球が消えただけ…ってよりは面白いでしょ?
比較的マイナーな単語なので知らない人の方が多いんじゃないかと思うのですが
これが何の名前なのか知ってれば結構なビックリマン通ではないかと。
もちろん知ってる人は知っている、そんな名称をひとつクイズとして出題いたしましょう。
というわけで知らない人に対して出題。
Q:「聖合ルック」とは何でしょう?
1:ヘラクライスト(増力後)の機械のような右目の名前
2:一合キャノン(11弾天使)の兄弟として設定された未シール化キャラ
3:サン・マルコ誕生時に創陰陽パワーボールが合体してマルコを包み込んだ状態
4:聖神ナディアがかぶっている土偶型のお面の名前
5:はるか遠くの魔性を見通せるという、シャーマンカーンの超眼力
6:見るものを魅了する、アンドロココが羽を広げたポーズの名前
7:Pオリンの手のひらに描かれている、梵字のような紋章
さあ、正解は・・・・・・・・・・・
「4:聖神ナディアがかぶっている土偶型のお面の名前」
でした!(本当)
「聖合ルック」は源層アイで周囲を照らし、聖口腔から出る泡がバリヤーになるという
見た目のヘンテコさもさることながらその様子を想像するとさらに笑えるアイテムです。
ちなみに他の選択肢は何だったかというと…。
「1:ヘラクライスト(増力後)の機械のような右目の名前」
お寺之DONがインプットした魔鬼予知カツ撃の超空離探知能力は知られてますが
あれ自体に名前があるかどうかはちょっと失念しちゃいました(←ダメじゃん)
「模擬聖動力の証」というのが名称なんでしょうか?
「2:一合キャノン(11弾天使)の兄弟として設定された未シール化キャラ」
そんな奴はいません(爆)
「3:サン・マルコ誕生時に創陰陽パワーボールが合体してマルコを包み込んだ状態」
これには特に名前は無かったような。強いて言うなら「原生姿(ゾアフィギュア)」?
「5:はるか遠くの魔性を見通せるという、シャーマンカーンの超眼力」
あー、なんかありそうですけどねえ。そんな能力は聞いたこと無いですねぇ(爆)
「6:見るものを魅了する、アンドロココが羽を広げたポーズの名前」
これもなんかありそう。その場合、多分あの没版イラストのポーズがそう(笑)
「7:Pオリンの手のひらに描かれている、謎の梵字のような紋章」
あれ、絶対何か呼び名があるとは思うんですけど、何なんでしょうねえ。
しっかし、本当にどうでもいい知識でした(^^;
ビックリマン2000には「七代目静女天」というキャラが登場します。
星天使タケルの母親という設定で、過去世界が描かれた集中豪無編では
若い頃の姿で活躍が描かれたりもしてました。
しかし、タケルの母が「七代目静女天」だという設定自体は
学年誌の付録シールシートで初期の頃から既に語られていた内容だったのですが、
その当時から「七代目ってことは、それまでの歴代静女天は誰?」という論議が
あちらこちらで噴出したのは言うまでもありません。
そこで、今更ながら改めて当時の説を振り返ってみましょう。
まず、初代は旧7弾の「静女天」なのは間違いないでしょう。
この時点で実は5代目とかだとどうにも困っちゃいますけど(^^;
で、要はここから七代目までの静女天の系譜上にあるキャラを探し集めて
全部埋まるかどうかというのがこの話の核なわけです。
まず、静女天の関連キャラといって真っ先に連想されるのは、
姉妹関係にあるとされる縁縄如天なのですけれど…。
同時代に存在してるキャラが2代目というのはいくらなんでもありえないので却下。
となると、次は必然的に静女天をルーツに持つ次代に焦点が移ります。
22弾次代「ジュリエイト」。
裏面に静女天ルーツが明示されているので、彼女を二代目とします。
次に静女天系のキャラが登場するのは24弾「静伝鬼士」。
縁縄系の可能性も捨てきれないし、何故か悪魔系次代という不思議なキャラですが
彼女を暫定的に三代目に任命しましょう。
四代目は25弾ヘッド「聖静(セントサイレント)」。
と言っても、どう見てもジュリエイトのパワーアップキャラなのですけど
強引にこいつを四代目とします。
多分静伝鬼士が引退して「静女天」の名跡を返したのでしょう。
そして五代目は、普通に考えるとスーパービックリマン第4弾の「静女天」。
サイバーパピヨン拳という拳法の使い手で、そのためか背中に蝶の羽がついてます。
(余談ながら2000の七代目静女天にも蝶の羽が付いてるのは、
冨岡さんがエサカ先生にスーパーの静女天を参照してもらうよう注文したからだそうな)
と、ここまできてあと一代足りません。六代目は誰なのでしょうか。
ここで、一部の人には既に知られている「恐るべき仮説」を持ち出さねばなりません。
「聖静」を四代目とします。
そして、ある聖静とよく似たキャラを聖静と深い関連のあるキャラと見なし、
こいつを五代目としてスーパーの静女天を六代目とするのです。
そのキャラとは…。
「聖石烈隊エイドン」。
どこがどう似ているかというと、ずばりこの通り。
そっくりじゃないですか。(ポーズが)
ということで、七代目静女天までの系譜をたどると
初代:静女天
二代目:ジュリエイト
三代目:静伝鬼士
四代目:聖静
五代目:聖石烈隊エイドン
六代目:静女天(SBM)
七代目:七代目静女天
となりました。ちゃんちゃん♪
諸説・異論あるでしょうが、もちろんいずれもただの憶測に過ぎません。
ましてそもそも跡目を継ぐのが血縁者のみとも限りませんし、
(聖太極拳の伝承者が代々「静女天」を名乗る、という説もアリかも)
シールになっていないところで受け継がれた可能性のほうが高いでしょう。
と、ここでふと集中豪無編以前の頃に冨岡さんから聞いた話を思い出しました。
「そういえば(タケルの母の)七代目静女天はアニメの頃どこにいたんですか?」
「それねえ、七代目静女天…ってどっかに書いてあんの?
なんかいろいろ言われてるみたいだけど、そんな設定作ってたっけ」
「学年誌シートの裏書にしっかりと書かれてますが…」
「げっ、そんなところに書いてあんの!?知らなかった〜。
書いてあるんならその設定で行くしかないなぁ〜」
(うろ覚えですが確かこんなやりとりでした)
…例によって、発端は吉川さんの気まぐれなリップサービスだったようです。(^^;
きこりの若者が森を歩いていると、きれいな泉が湧いているのを見つけました。
さっそく近づいて水を飲もうとしたときのこと。
きこりは懐に入れてあった十字架天使のシールを
うっかり泉に落としてしまいました。
「ああ、おらの大事な十字架天使が!」
十字架天使は泉の奥深くに沈んで見えなくなりました。
きこりは泉の前でひざを落とし、がっくりとうなだれてしまいました。
すると突然、泉の中からきれいな女性が現れました。
きこりが驚いていると、女性はやさしく語りかけてきました。
「私は泉の精です。若者よ、あなたが落としたのはこの金の十字架天使ですか?」
それはセレクション1の十字架天使(金ツヤ)でした。
「いいえ、それではありません」
すると泉の精は一度泉の中に戻り、別のシールを持ってきました。
「では、あなたが落としたのはこの銀の十字架天使ですか?」
それは普通のチョコ版十字架天使(銀)でした。
「いいえ、それでもありません」
すると、泉の精は微笑みながら言いました。
「正直な若者よ。あなたにはこの金と銀の十字架天使をあげましょう」
しかしきこりの若者は言いました。
「そんなものより、おらが落としたUFOキャッチャー版の白い十字架天使を返してください!」
魔スタリオスにはガッカリでした。
ついに古聖紐を断ち切って、封印されてきた真の姿が出現!
…と思ったら、出てきたのは魔スターPのイメージからは
まるで想像もつかないような「小動物」。
額からはナメック星人みたいに意味不明な触覚が生えてるし、
どんぐりまなこでおちょぼ口、しかも全身ピンク色で手には肉球。
悪魔ヘッドのくせに頭上に星すら浮かべてません。
誰だよ、次界にペットなんか持ち込んだ奴は!
だって、魔スターPのときはかなりカッコよかったじゃないですか。
狼だか熊だかわかりませんが、雄々しく猛々しく見るからにパワフルで
まさに「野獣」という言葉がよく似合うダーティヒーロー。
これが仮の姿だってんですから、解放されたらどんなパワーアップするのか
かなり期待していたファンも多かったと思うんですよ。
それなのに全く、何ですかあの姿。
特に「魔スターPO」のときの片手上げポーズは
あまりにも情けなさ過ぎて涙がちょちょ切れるほどでした。
魔覇ドラゴットも大概ダサかったですけど、魔スタリオスは
期待はずれ感もあってさらに失望したものです。
さらには、変身ポーズがよりによって「PA・PI・PU・PE・PO」。
もう脱力の極みですよ。
なにが闘魔将ですか。なにが源層超魔獣ですか。
こんな場面で笑いをとってどうすんですか。
いや、反後博士の意図したことはある程度は想像できますよ。
多分「見かけは小さいけど実は恐ろしいほどの実力者」という、
例えるならドラゴンボールの「フリーザの最終形」とかをイメージしたんじゃないかと。
でも、どこでどうなってしまったのかはわかりませんが
出来上がったのはピンク色の小動物。
それとも、実は最初からこの路線でいくつもりだったのでしょうか?
まだリオコーンの方がマシですが、これは手足が若干長くなって
表情もむやみに笑ってないからかもしれません。
こうなってしまった理由としては、17弾からヘッドの枚数が急増したことを受けて
グリーンハウスの絵師さんもペース調整がうまくいかず手抜きになってしまったのか、
あるいは反後博士自身も17弾からのチョコの広報活動で忙しく、
十分なキャラの練りこみができなかったのでは?などと邪推してしまいます。
源層期から存在しているエリート悪魔なのに一代限りで関連キャラも出ず、
随分と扱いも低い気がするのは気のせいでしょうか…?
ビックリマン2000第2弾ヘッド「W仏KING」。
1弾がゼウスだったので「2弾ヘッドはカーンだろう」という大方の予想を裏切り、
「誰だよお前は!」という罵声を受けまくった気の毒なキャラです。
威厳があるのか無いのかよくわからない顔。
「天源核」「魂壷」「両属性具有」「W族」という魅力的な造語をちりばめつつも、
まるでヘッドらしさを感じさせない2000特有の直球ダジャレネーミング。
そして何故か通常よりも当たりやすくてダブりまくるシール。(まさに「ダブる族」)
アニメで登場するまで、これほど虐げられてきたキャラもいないかも…。
そんなW仏KINGは、それまでは「顔が回るおもしろおじさん」でしかなかったのに
アニメではいきなり「創造界帝」なんていう肩書きを引っさげてド迫力で登場。
ストーリーもこの回を境に急に弾みがついたように流れ出し、
それまでのダラダラした流れがウソのように面白くなったものです。
そんなW仏KINGは、五造大神のくせにW族だけの世界を手にしようと企んで
次界卵を強奪したまではよかったのですが、超聖神の怒りに触れて
そのまま次界卵の中に閉じ込められてしまいました。
で、W仏KINGの出番はそれっきり。
今でも閉じ込められたことに気づかず、一人で高笑いしているのかも。
その後、集中豪無編ではW族の生き残りである「Wフォル刀」が
戦使の遺伝子を求めて幼いフシールをさらおうと画策したり、
ちょこちょこと話に関わってはきてるのですけど肝心なところがほったらかしで
一体何がしたかったのかが全然明らかにされてません。
金剛W巣とプロフェードの密約や、コーモリカ・サノヴァ男爵を誘いに来た絶メッ鬼など
それなりに話に絡んではくるのですけど、肝心な彼らの目的については語られずじまい。
W仏KING自身も時層空間でジョーカードからシヴァマリアを助けたりしてましたけど、
それっきり再登場しなかったので何のために描かれたのかさっぱりわかりません。
絶メッ鬼に操られているっぽい「イタmail」が集中豪無打倒計画を妨害しに来たとき、
「集中豪無によって虹天銀河滅ぶ時、時代は善悪の根源W族によって復活する!」
とか言っちゃってますけど、W族がでしゃばってきたのはそれっきり。
その後最終回を迎えても何にもしてきませんでした。
虹天銀河の滅亡とW族の復活に何の関連があるというのでしょう?
W族と両属性具有(=ゴドブレス)に何か結びつきがあったりしたのでしょうか?
このように、随所に伏線が張りまくられたわりには思いっきり未消化なまま。
「集中豪無編」は天使と悪魔の根源的な種族間問題に立ち入ったシリーズなのに、
聖魔戦使デミアンや聖祝宰ゴドブレスなどと比べても
同じぐらい重要な存在だと思われるW族については不思議なほど放置。
きっとどこかのタイミングでW族にも大きな見せ場を作るつもりだったんでしょうね。
でも時間の都合で削らざるを得なくなったか、あるいは出すタイミングを見失ったか。
無理に出すと物語のペースが乱れる…と判断した可能性もありますね。
事実、終盤は余計な話を付け足す余裕なんかはなさそうでしたから。
事実はともかく、結果としてW仏KINGの描いたW族世界の再興は実現せず
W族の存在理由も彼らの行く末も不明なまま。
「混沌とさえも共存を目指した時代」にありながらも
物語から切り捨てられた哀れなW族に幸あらんことを…。
ドラえもんの連載初期の頃、「タケコプター」は「ヘリトンボ」という名前だった…
というエピソードはわりと広く知られているかと思います。
アニメ化する際に語呂が悪いとかいう理由でタケコプタ―に改められ、
その後はマンガの方も全てタケコプターに統一されました。
そもそも「ヘリコプター」+「竹とんぼ」→「ヘリトンボ」だったのを
「竹とんぼ」+「ヘリコプター」→「タケコプター」に変えただけですけど
それだけで随分とイメージも変わりますよね。
ときに、スーパービックリマンに登場する天魔界側のバイオ兵器で
「脱甲ヘリレオン」という飛行ユニットが存在します。
ちなみに5弾でホログラムシールとして登場しています。
ヘリレオンはその名の通り、カメレオン型のヘリコプターなのですが
これを「ヘリトンボ変換」してやると…
「脱甲カメコプター」
なんか、カッコよさがガクンと下がったような気が(^^;
「超源歴」とは非常に長い時間を表す言葉です。
それが実際にどれほどの期間を指すのかは定かではありませんが、
少なくとも旧ビックリマン世界の時間の範疇においては、
まだ超源歴は一度しか巡ってきていないようです。
超源歴という言葉が最初に登場したのは聖梵ミロクの裏書。
「超源歴に一度接近飛翔する創聖巡師」と書いてあります。
ミロクの元ネタである弥勒菩薩は釈迦入滅後56億7千万年後に現れるそうなので、
「超源歴」もそれぐらい気の遠くなる時間という意味合いで設定されたのでしょう。
ところで、超源歴を一単位とするイベントは何も創聖巡師飛来だけではありません。
聖神ナディアが次神子を創出する周期もまた、超源歴に一度だそうです。
しかしナディアが次神子、つまりゼウスを産んだのは記録上まだ一度だけ。
32弾にわたる旧ビックリマンの歴史は、超源歴に比べればまだまだ短いようです。
それにしても、当時の創聖巡師はゼウスと同じくらいの超重要キャラだったんですね(爆)
あと、何故か17弾悪魔「ヒッポダーツ」の裏書にも
「超源歴一度も当たりまセンセン」という文章があります。
とは言え、こちらは単に「非常に長い時間」の比喩表現だと思われます(笑)
そして、長い時間を隔てたスーパービックリマンの時代、
何故か8弾天使「超伝童ヘリオス」の裏書にこんな文章があります。
「超源歴の中で防バイオカプセルに保護され魔C60より逃れて来た未聖子!!
超ナイト群が石板を取り戻す時この棺OPEN」
超伝童ヘリオスは、あたかもエジプトの棺のようなメカの中に
誰かが入っているような姿をしているキャラなのですが、
ここで何の脈絡も無く「超源歴」という言葉が出てくるのは非常に興味深い話です。
この頃の設定を反後博士が書いていたのは、状況証拠から見てもほぼ確実なのですが、
他にも9弾ヘッド「サーダ・カーダルバ」裏書には野聖エルサMの「キングフット」が出てきてたり、
8弾悪魔「鬼僧ダビデス」が「魔胎魔肖の流れをくむバイオ悪魔」と呼ばれたり、
少しずつ旧ビックリマンのマニアックな世界観がにじみ出てた時期でもあります。
といっても、スーパービックリマンの終盤はそんなよくわからない伏線がばら撒かれただけで、
ほとんどが未整理なまま打ち切られてしまいました。
もちろんヘリオスについても追加情報は無し。
ザー・ノバもポルックスもヘレネもズーバンも、かなり意味ありげなのに全ては謎のまま…。
これらの謎が明らかにされるには、まださらに超源歴待つ必要がありそうです。
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