祝(ハピ☆ラキ)!ビックリマン

 

第44話 ファイナルI・悪魔のハンゲッキー! デビル完全復活!!
「危険な空間の分岐は、全てクリアしました!」
「あとは直進するだけじゃ!」
「安全を確認!慣性飛行に入ります」

テラと吉福神のガイドとジェロの操縦で、マシロードをぐんぐん進む大飛岩
マシロパワーが吹き荒れて危険だと言われていたマシロードですが、
何事もなくあっさり突破できそうな雰囲気です。
旧作もこのペースだったら、一週で無縁ゾーン突破してたんでしょうね。
逆に旧作ペースなら、マシロードの中で3週ぐらいエピソード費やしてそう(笑)

全員がほっと安心しつつも、気を抜かないでいようと話していると
突然「ヌハハハハッ!」という笑い声が。

「張り切っちゃってるのね、良い子ちゃんたち!」
「スーパーデビル!」

なんと大飛岩内部の空間に、いきなりデビルの姿が出現。
しかしフェニックスたちならまだしも、ゲンキはデビルの本来の姿知ってましたっけ?

「どうやってここに!?」思わず声が裏返るフェニックス。(元々ですか)

「教えてあげないよーだ!ま、お前らは真白域にはたどり着けん…
その目前で、俺が究極の決着をつけてやるからな」

と言いながら目線を氷ミコに向けるデビル。
氷ミコはウサギの正体がデビルだったことを知ってるんでしたっけ?

そしてまたヌハハ笑いをしながらデビルの姿がフェードアウト。
氷ミコもただならぬ予感を感じてか、声も出せない様子です。

さて、場面は真黒域の城。

「あー、また叱られちゃった〜」と嘆くネロクィーン。
「破壊工作しないで帰っちゃうからですよ」とラミバッカス。
叱られた程度で済んでよかったですね。シアントラス様はいい人だ。

すると、彼らの前に見覚えのあるウサギが。
「…あのウサギ?」
「ぴょん!」

デビル…じゃない!

どうみてもお守り・帯衝刻。どうなってんの??

一方、別の場所では
「素晴らしいねえ…この新しい体も、この最終兵器も…」
宙に浮ぶ巨大な黒い球体を見上げ、そうつぶやくデビルでした。

場面は再び大飛岩の一行。

「くっそう!なんでスーパーデビルが!?」
「究極の決着って何ぜよ?!」
「スーパーデビルめ〜」
「一体何をたくらんでやがるんだ?」

突然の宣戦布告にざわめく若神子たち。
すると、今度はこの人が声をかけてきました。

「大丈夫です。皆さん、落ち着くのです…」

テラの額の太陽マークが輝き、そこから光像が出現!

「私は、超聖神ディアナ」

ディアナ様の出現に、一同に驚きと喜びの声が広がります。

「あなたたちが私の元に来られれば、すべてが終わるのです。
安心して、そのままスパーンと進むのです」

だったら若神子たちを空間転移させたりすればいいと思うのですが、
真白域とまとばの行き来ってそんなに困難なのでしょうか?

「本当に?」と思わずゲンキが尋ねると、
「本当です。超聖神は未来を見ることができます。
私はあなたやジェロが、未来の英雄・若神子たちを必ず導いてくれると信じていました。
それに、予言の壁画として各地に刻んでおいたのです。安心なさい」

そういやそんな壁画もありましたね。
未来が見えることと壁画を残すことに何のつながりがあるのかはわかりませんけど。
(肝心な意味が当人たちに伝わってなかったわけですし)

この話に改めて感心してゲンキとジェロを称える若神子たちでしたが、
そんな中ディアナはジェロに呼びかけます。

「ここまでゲンキと共によくがんばりましたね。
あなたには特別に私からお願いしたいことがあります…」

超聖神からジェロへお願いとは?

その前に、舞台は再び真黒域の城へ。

「ズババーン!」
クロノズーが超聖使たちに、デビルを紹介しているところのようです。

「未来の悪魔ヘッド・スーパーデビル」
「よろしく」

遠くから様子を伺うネロクィーンも、元ウサギだと何となく気付いている様子。

「ワシが力を見込んで肉体を与えた」

先週のラストでクロノズーが描いていたデビル像が実体化し、
ウサギに憑りついていたデビルの魂が新たな肉体に移ったようです。
で、デビルから解放されたウサギ=帯衝刻は本来の姿に戻った、と。

「かねてから温めていたファイナルプランを、スーパーデビルに一任することにした」
このクロノズーの決断に驚きを隠せないマゼンタレイアとシアントラス。

「ま、まさか」
「そんな大任をでごわすか?」

不安そうな二人に対し、デビルは
「心配ご無用!我が頭脳をフル回転させて、
クロノズー閣下が発案されていた最終兵器を完成にこぎつけました!」

と熱弁。

「最終兵器?」
「マシロードの出口で待ち構え、これを炸裂させちゃえば真黒域の完全勝利!」

得体の知れないデビルの策略に、不安を隠せないマゼンタレイア。
「クロノズー様、よろしいんですの?」
「決定は、下した…」
{クロノズー様!」

なーんか裏がありそうな気がしなくも無いクロノズーの態度ですが…。
まさかデビルごときに弱みを握られているわけでもないでしょうけど、
そこまで切羽詰った状況だということでしょうか。。

「この役目、ぜひとも超聖使シアントラス殿にやっていただきたい」
「ん?うむ…」

果たしてクロノズー発案・デビル作成の最終兵器とは?!

さて場面はまたまた大飛岩。
ディアナのお願いとは?

「ぼ、ぼ、ぼ、僕をディアナ様の後継ぎに!?
そ、そ、そんな夢みたいなこと…ご冗談ですよね??」

予想外の展開に、激しく取り乱すジェロ。

「冗談などではありませんよ、前からあなたにはその資質が備わっていることを知っていたのです。
私の、いわば子供になってほしい

「僕が!」

なんでこの時点で後継者云々の話になるのか全くわかりませんけど、
ケッペッキー同士で波長が合いそうだからでしょうかね?

「まるでシンデレラストーリーだ!」とフッド。
あんたまだジェロが女の子だと思っているんじゃ?(爆)

「ディアナ様が…僕の、お母さんに!?」
満面の笑みでカンゲッキーなジェロ。そういや彼らの本当の両親っているんでしょうかね。

「私の後継者として、一緒に真白域で暮らしましょう。
ここにたどり着き、真黒域を根絶した暁には!

「根絶」と口にした一瞬、表情が険しくなったディアナに対し
「!」「根絶…?」と、何かを感じ取ったゲンキとフェニックス…。
ですが浮かれているジェロは全く気がついていない様子で、
すっかり頭がオーバーヒートして倒れてしまいました。

「返事はこちらに着いてからで構いません。
もちろん、ゲンキたちも喜んで迎えますよ。皆で永遠の真白域世界を手に入れましょう。
楽しみに待っています。早く来てくださいね…」

そう言い残して姿を消すディアナ。
「ディアナさま〜」と呆けているジェロですが、ゲンキは違和感を感じずにはいられないようです。

場面はまたまた真黒域。

「こ、これは栄光のクロノズー勲章!」
「ワシの宝物でごわす」

最終兵器炸裂の任を負わされたシアントラス。
何かを察してか、不肖の弟子ネロクィーンに自らの宝を託します。

「お前は情にもろすぎる…また惚れた相手によろめいたりしたときには、
これを見て使命を思い出すでごわす」
「シアントラス様…!」

ネロクィーン、3バカの道よりもマクロの戦士としての使命を選んだようですね。
ゲンキたちと一緒に行動するものとばかり思っていたのでちょっと意外です。
元々フェニックスに惚れたこと以外、マクロを裏切る要素は無いから当然といえば当然ですが…。

「いよいよですなぁ!
ま、クロノズー殿には未来が見えているわけですから、我が軍の勝利も既にご存知ですよね?」

と仰々しくクロノズーに話しかけるデビル。
「…超聖神とはいえども、己に関する未来だけは見えん」

この言葉を聞いて、内心ニヤリとほくそ笑むデビル。
「…やはりか!ならば未来を全て知る俺が、
知力で超聖神を上回ることは決して不可能ではないはず…見てろよ…」

デビルの知る未来とは、この時代の出来事を古文書とかで知っているということでしょうか。
でもクロノズーには、デビルの未来は見えてるんじゃないのかな(笑)
それに、心を読むぐらいできても不思議じゃないんですが、クロノズーの真意はいかに??

場面は行ったり来たりですが、またまた大飛岩。

「あー、まだ心臓がドキドキしてます!
僕、この旅に出る前からずっとディアナ様にあこがれていたんです!」

と嬉しそうにゲンキに話すジェロ。

でもゲンキは「そういや、そうだったよね」と、なんだか複雑そうな表情…。

「ケッペッキーでカンペッキーな世界に住んでる最高の女神様!
その人が僕にずっと目をかけてくれていて、自分のお城に迎えたいだなんて!
これって、ゲンキくんのビクラッキーにも負けない、とびっきりの幸運ですよね!!」

「……ジェロ、あのさ…」と、すごく言いにくそうな顔をするゲンキ。

ちょっと間を置いて、おずおずと一言。

「ディアナ様って、なんかちょっと恐くないか?」

これを聞いたジェロ、一瞬顔を引きつらせたもののすぐに大笑い。

「何言ってるんですかゲンキくん!恐い神様はクロノズーでしょ!」
「うん…、クロノズーはすっげー強そうに思ったけど、ああいう恐さじゃなかった」

だんだんジェロは怒り出し…

「やめてくださいよ、ディアナ様を侮辱するのは!
僕たち、どれだけディアナ様に救われたと思ってるんですか」

「ごめん、ジェロ…」

ゲンキの思いは全く伝わらず。

やがて大飛岩はマシロードを抜け、壮大な宇宙空間に!
眼前には白く渦巻く巨大な星雲のような世界が広がっていました。

「あれが真白域か!」
「来た!とうとう来たんだ!」
「真白域ですの!」

さらに、真白域からの援軍も出迎えていました。

森聖タピフォーが「大飛岩を守れ!」と艦隊に指令。
ここでホワイトイカロスとの再会とかもあれば面白かったのですが、あいにく登場せず…。

「こりゃ本当にスムーズに着いちゃうかもな」と男ジャックが声をあげたそのとき、
「それはどうだろうね?」と再び船内に響く青野ボイス。

スーパーデビル像、再び出現!

「何故だ!何故こんなに何度も!?」と剣を抜くヤマト。
確かに、そうやすやすと敵地のど真ん中に像を出現させられるはずもなさそうですが…。

「簡単なことさ。この中に俺の手下がいる!
そいつが俺の姿を投影しているんだよ」

驚く一同、しかし確かに紫色の光を放っている者がいました。

「ヒミヒミ!?」

「な、何?何これ!」と氷ミコ本人もうろたえます。
高笑いするデビルの声が響く中、デビル本人も真黒域から直参!
宇宙空間だし、他のみんなは戦艦に乗ってるんですから
デビルも何か乗り物に乗ってるほうがよかったのでは…。

「わかっただろう?氷ミコの胸には、既に俺が魔魂球のカケラを埋め込んであったのさ。
それがある限り、どんなに良い子ちゃんになろうが俺からは逃れられん!」

氷ミコの胸で輝く紫色の破片。
「こいつが魔魂球の本体だ!」

デビルの重魔棒先端のドクロが割れ、中から紫色の球体が出現。

「この中には未来の悪球エリアから呼び寄せた悪魔達の魂が詰まっている。
こいつらが氷ミコをかつてない超悪魔へと変えてくれる!」

なんと魔魂球に魔胎伝ノアの顔が浮かび上がり、無数の悪魔の魂がうごめいています。

魔魂球の出現と同時に、胸を押えて苦しみだす氷ミコ。

「さあ戻っておいて、氷ミコ。俺の元へ!戻ってくるんだあ!

デビルが消えると同時に、うずくまってさらに苦しむ氷ミコ…。

「ゲンキ……、お姉ちゃん……」
思わず駆け寄るゲンキと十字架天使。


「行っちゃダメ!」
「ヒミヒミ…行かないで!」

しかしその呼びかけも空しく、氷ミコを包む紫の光はさらに拡大し、
そのまま大飛岩の天井を突き破って飛んでいってしまいました。

ちょうどその頃、真白域軍の戦艦が一斉砲撃を開始。
氷ミコをその手に取り戻したデビルは、こちらも攻撃だとその場を撤収し反撃開始。
こうして、いよいよ真白VS真黒の激しい攻防が始まったのでした。

そのとき、テラの額飾りから再びディアナが出現。

「戦いはこちらに任せて
あなたたちは一刻も早く真白域に来るのです!」

フェニックスは「しかし今、氷ミコが…」とまたも声を裏返らせて訴えますが、
「この大飛岩を決して離れてはいけませんよ、いいですね!」
やけに高圧的なディアナ様。何故そこまで真白域到着にこだわるのか…?

その氷ミコはデビルの元でさらに苦しみ続けていました。
「いやだ、やだやだ!もう悪いことはしたくない!!」
しかしその体は魔魂球の力により、どんどん変化していました。

「俺は行くぞ!ヒミヒミを助けに!」
ゲンキが叫ぶと、ヤマトやフェニックス、他の若神子たちも大きくうなずきます。
ですが、ジェロだけは猛烈に反対。
「ダメです!ディアナ様はここを離れてはいけないと言いました!
今はそれに従わないとダメじゃないですか!」

ジェロったら、フェニ様に向かってその口調はどうなのよ(笑)

これにはフェニックスたちも言葉を詰まらせます。
「そりゃそうだけど…」とピーター。
ゲンキも「ヒミヒミを放っておけないよ!」と焦りの色を浮かべます。

ですがディアナ様命のジェロも負けてません。
「ヒミヒミ、ヒミヒミってゲンキくんはそればっかりだ!
そんなに氷ミコが大事なんですか!?」

「当たり前だろ!ヒミヒミはもう友達なんだ!
ジェロといっしょだ!!」

この言葉に、一瞬「え?」と言葉を失うジェロ。

「ジェロが大ピンチだったら俺は必死で助けるし、ジェロだってそうしてくれるだろ?
だから行くんじゃないか!」

ヤマトも「その通りだろ、どうしちゃったんだジェロ?」とフォロー。

ジェロは思わず目線を逸らして立ち止まってしまいました。

「急ぎましょう!みんなの理力を一つに…」とフェニックスの掛け声で、一斉変身し、
大飛岩から飛び出していったのでした。
「ヒミヒミー!」

氷ミコの体はますます変身し、その姿はまさにワンダーマリアそのものに!

魔魂球って、もしかして旧作でノアがサタンマリアに託したあの球だったりするんでしょうか?

さすがにデビルも、彼らの時代でもまだ生まれていないワンダーマリアの名前までは知らないようですが
字幕上の名前は「W氷ミコ」となっていました。ワンダーヒミコ??

すっかり悪魔の魂に支配された氷ミコ改めW氷ミコは、接近してきたゲンキや神帝たちに
容赦なくマクロエネルギーをマシンガン連射!

「ゲンキ、セブンシールドです!」といきなり人任せなロココ。
ゲンキはさっそくセブンシールドを展開し、芭蕉扇で打ち鳴らしますが…。

W氷ミコには聖なる波動が通じません!
逆に猛烈な反撃を受けてしまいます。

これにはデビルもご満悦。
「ヌハハ、最高じゃないのよ〜」

その頃、大飛岩ではディアナ様がご立腹!
「なんですって!?」

ジェロはただ平謝りするばかりですが、ディアナの怒りは収まりません。
「すまない、では済まされないことがあるのですよ、ジェロ」
その剣幕に思わず身をすくめるジェロ。

さらに眉間にしわを寄せて「私の言葉を軽く見たのですか!」と怒鳴るディアナ。
さっきまでの優しい微笑みはどこへ…。

「そんな!そんなわけでは…」と弁明するジェロの言葉にも耳を貸さず
「…わかりました。私自らが何とかする以外無いようですね」と、
右頭部にあった鳥の形のマスクで顔を覆い、戦闘モードに!

「私の決断には、この宇宙の行く末がかかっているというのに」
と不満たらたらなディアナ。あんたも人任せすぎますってば。

その恐ろしい姿を目の当たりにしたジェロは、ゲンキの言葉を思い出していました。

「ディアナ様って、なんかちょっと恐くないか?」

そんな中、鳥の仮面をまとったディアナの姿は消えていきました。
「ディアナ様…」

真白域軍と真黒域軍の戦場のほうでは、巨大な黒球体を抱えたシアントラスが出現
「始動させるでごわす!」

タピフォーが警戒する中、シアントラスが力を込めると
球体についていた目玉が見開き、球体が無数のパーツに分離!
「マクロ最終兵器・BM大魔星!発動ー!!」

すると、マシロ戦艦やロココたちの体からマシロエネルギーが流れ出し始めました。
「マシロパワーが、奪われていく…!」
そしてそのパワーは、BM大魔星の中心にある球体にどんどん吸い込まれていきます。

この様子を見つめるデビルたち。
「やったな…あれさえ発動してしまえば、やがてこの世のマシロパワーは全て吸い込まれる!
もはや戦いはマクロのワンサイドゲームってわけだ」

「すさまじいパワーでごわす!これならば我が軍は圧勝間違いなし…」
と確信したそのとき、シアントラスの両腕が徐々に大魔星にめり込んでいきます。
「こ、これは!?」

驚いたのはマゼンタレイアとネロクィーン。
「げ!シアントラス様…!
こらーこの元ウサギ悪魔!あれってどういうことなのよ!」
と激昂。
しかしデビルは飄々と応えます。
「そうそう、いい忘れてた。この計画を遂行したが最後、シアントラス殿は生きては帰れない
BM大魔星の始動には、超聖使クラスのエネルギーが必要なのだ」

驚いたのはネロクィーン。
「そ、そんなこと許されるわけないでしょーが!」
「許可ならもらっているがなァ!」

マゼンタレイアも追求します。
「…誰の許可を?」
誰のって、そりゃもちろん…

「ズッドーン!」

なんとクロノズー本人がこの場に降臨!

「いかがですかな!BM大魔星の始動は大成功です!
我が頭脳があればこその成果ですぞ」
と意気揚々のデビル。
そして…

「これでシアントラス殿の地位は?」
「…お前に渡そう」
「ヌハハッ!」

なんと、デビルはシアントラスを犠牲にすることでマクロ軍の勝利のみならず
超聖使の地位すらも奪取する腹積もりだった模様。
ただ、超聖神の寝首を掻くというデビルの真意を考えるとさらなる野望があるのかも?

しかしこの話を全く知らされていなかったマゼンタレイアたちは驚きを隠せません。
「クロノズー様、まさか…」
「ご存知だったんですの?アレを使えばシアントラスが犠牲になるということを!」

「今真白域を叩かねば後が無い。
それ以外に優先することは何も無いのだ」

ときっぱり言い切るクロノズー。
犠牲にするなら忠臣のシアントラスじゃなく、役立たずのイエロスにでもやらせればいいのに…。

「そ、それじゃわかっていてシアントラス様は…」
自分の宝物をくれたシアントラスの悲壮な決意に気付いたネロクィーン。

目に涙を浮べ、クロノズー勲章をひきちぎり…
「…く、くくっ……!」と声にならない声を発し、勲章をクロノズーに投げつけ、飛び出しました。

向かったのは、大魔星に飲み込まれようとしていたシアントラスのところ。

懸命にごっつい足をつかんで引っ張り出そうとするネロクィーン。
「ね、ネロクィーン!」
「ごめんなさいシアントラス様!やっぱ私悪魔に向いてないみたいです…
情にもろすぎて…あは、あは…」
と、必死に笑顔を作って涙をこらえるのが精一杯。


悪魔にだって友情はあるんだー!な展開、いいっすねえ。

その様子をニヤニヤと見つめるデビル。
そのとき、クロノズーのすぐ隣に突然ディアナが出現!!


ディアナ、頭身高すぎじゃないですか?

そして、ついに超聖神同士の直接対決が始まりました!
すさまじいエネルギーをぶつけ合いながら、上昇をくり返し上の層に飛び出した二人。
「お前は遅いぞ、ディアナ!
お前が若神子たちを手に入れる前に、ワシの切り札がズドーンと決まったのだ!」

しかし、その言葉に全くひるまないディアナ。
「その切り札は私がスパーンと上回ります」

すると真白域側から、マシロ超聖使たちに支えられ巨大なトゲトゲ物体が飛来!
「あれを御覧なさい…我が強力結界、キラキラットスター!」

「あれは…あの壁画の!」とジェロ。
そう、壁画でディアナの背後に描かれていた後光のようなものはこれだったのです。

「まさか、あれは…」と驚くクロノズー。
「そうです、全宇宙のマクロパワーの持ち主を根絶する最終エネルギー。
未来の英雄である7人の若神子全員が揃えば制御が出来るはずでしたが」

その動作原理が全くわからないのですが、なんで若神子?
それはともかく、お互い物騒なものを隠し持っていたものです。

「そんなもの、役には立たん!」
「あなたの非道なマクロゾーン拡大に対して、
未完成ながらやむなく報復攻撃を取らざるを得なくなりました。
これで一気にこの世をマシロに!!」

なんか、「夢も希望も黒く塗りつぶせ」「夢も希望も白く塗り返せ」的な発想…?(爆)

ぐんぐん接近するキラキラットスターに対し、ゲンキは焦って止めに入ります。
「やめろ!今そんなものを使ったら、悪魔みたいになってるヒミヒミはどうなっちゃうんだよ!」
「無論、悪の力ごと魂も吹き飛ばされてしまうだろう」
とレッドムガル。
「でも、もうやむを得ねえだ」とミログリーン。

「待ってくれよ、せめてもう少し…」と懇願するゲンキですが、
「そんな余裕は無いのです!」とディアナは一刀両断。
クロノズーと激戦を繰り広げているディアナにはもう全く余裕が無い雰囲気。

「さあ、何をしているのです、今すぐ世界をマシロに!」

「やめて!!!!!」

ディアナも思わず振り返るほどの、ジェロの絶叫が響き渡りました…。

わなわなと震えるジェロ。
「やめてください、ディアナ様!
あなたがそんなことを言う人だなんて、知りたくなかった…
マシロ世界を創るためだったら、氷ミコはどうなってもいいっていうんですか!
そんな恐ろしい兵器を使わせるために、みんなを呼び寄せたというんですか!?」

涙を流しながら、堰を切ったように思いのたけをぶちまけるジェロ。
「それじゃあなたのしていることは、クロノズーやデビルと同じじゃないですか!!」

この心からの叫びを聞いて「ジェロ…」と一瞬気を許したのか、クロノズーの反撃をくらってしまうディアナ。

キラキラットスターの出現に、デビルも焦りが見え始めました。
「今さらそんなもの使われてたまるか!全員消し飛ばせ氷ミコ!」

W氷ミコの猛攻撃で神帝もゲンキも吹き飛ばされ、レッドムガルたちが守るキラキラットスターを直撃!

その頃、ネロクィーンの頑張りもむなしく両腕がほぼ完全にBM大魔星に取り込まれたシアントラス。
「もういい、逃げるでごわす!」
「えぐっ…絶対いやです!!」
と抵抗を続けるネロクィーン。
いい師弟関係ですねえ…。

そのとき、「私も手伝いましょう」とシアントラスの足をつかむ手が。

「! お主は…」
「ヘッドロココ様!」

あんた、相変わらず部下の命よりも自分の信念を優先しますか?(汗)

「ネロクィーン、やはりあなたは心のきれいな方でしたね」
その言葉に思わず頬を赤くするネロクィーン。

「さあ、早く助けないと!」「はい!」

この光景に、シアントラスも思わず…
「すまん、ネロクィーン。この男に惚れるなというのが、無理だったでごわすな…」
ネロクィーンも涙を浮かべたまま、思わず笑顔に…。

でもネロクィーンは単なる一目惚れで、ロココの優しさに惚れたわけじゃなかったですけどね。

しかし未だ救出されないシアントラスのところに、またまた謎の花びらが…。

一方、W氷ミコは巨大な元気玉もといマクロエネルギー弾を作り出し、
ゲンキたちにむかって放出!

直撃か、と思われた瞬間…
マクロエネルギーが全て消し飛ばされました。

「ジェロ!」

聖ラー真盤で、巨大なマクロエネルギーを全て防ぎきったジェロ。
ついにジェロ自身もディアナの言いつけを破って、大飛岩を飛び出したのでした…。

「僕には、もう何を信じていいのかわかりません…。
でも…でも、氷ミコは友達です!」
「ジェロ!」
「氷ミコだけは、助けないと!」

もう迷いは無いようです。ジェロの決断に、ゲンキも笑顔に。

「バカが、無駄無駄!次で決めろ、氷ミコ!」と叫ぶデビルの声に応えるように
W氷ミコの超エネルギー弾2発目!

そのとき、デビルのもとに例の花びらが大量に舞い、
その中の矢のような一枚がなんと魔魂球を破壊!
強大な悪魔エネルギーが消し飛んでしまいました。

この花びらを生み出していたのは、なんとマゼンタレイア!
ゲンキをイエロスの攻撃から守り、万華鬼を封じ、シアントラスを救うなど
影ながら手助けをしてくれていたのは敵方であるはずの彼女?!

「マゼンタレイア!何故邪魔をする!?」と驚くデビル。
「それは、私が本当は…」と言いながら、自ら仮面に手をかけるマゼンタレイア。
「クロノズーの部下ではないからですわ!」

そういいながら仮面を投げ捨てると、そこには一人の美女が。

これにはクロノズーすら驚愕!
「まさか、マゼンタレイアがディアナの密偵?!」
あんた、いくらなんでもそれは鈍すぎじゃないですか。
CMY超聖使がクロノズーを生み出したというのはひかり伝設定ですが、
ハピラキでは単なる部下のようですけど、だからって…。

「私は聖クィーンタレイア!さあ、今ですわ。
ゲンキ、ジェロ!二人の力を合わせて…」

お互いの顔を見合わせ、大きくうなずくゲンキとジェロ。
セブンシールドの外周に聖ラー真盤を重ね合わせ、合体技発動!

「行くぞヒミヒミ!」
「目を覚まして!」

合体シールドを構え、二人同時にW氷ミコに向かっていくゲンキとジェロ。
狂ったように撃ちまくるW氷ミコの攻撃を防ぎながら目前まで接近し、
そこでシールドの前に立って二人一緒にシールドを打ち鳴らす!!
(その一瞬に攻撃受けたら大変なことになっちゃいますが)

この波動により、氷ミコの体内に埋められていた魔魂球のカケラが粉砕!
氷ミコの姿も元の姿に戻りました。
「起きてよ、ヒミヒミ!」

その様子をほほえましく見つめていたクィーンタレイア。
「あなただったのですね、たびたび力を貸してくれていたのは」とロココ。
結局あんた肝心なところで役に立っていないような…。

そのとき、「うわああああ!!」とゲンキたちの悲鳴が!

「おのれ!!」

なんとデビルが自ら、ゲンキたち3人を魔力で攻撃!

「バカガキのくせに、いつもいつも俺の計画をひっくり返しやがって!!」
そのまま、BM大魔星の中心に向かって3人を放り投げて…。

「二度と出てくるなよ、ヌハハハハ!」

ゲンキ、ジェロ、氷ミコの3人の運命は!?

キラキラットスターは発動するのか?

超聖神同士の戦いの結末はいかに??

最終回まであと2回!

第43話 INDEX 第45話