大飛岩の全面にヒビが入り、大きく外に開いた中からせり出す操縦室!
マシロードを飛ぶ船・大飛岩が巨大な折り鶴のような形に変形です。
この形、旧ビックリマンで無縁ゾーンを渡る船として登場した飛岩が変形した
セントビッグバードとそっくりですね。
(誰一人、そのことにツッコミませんけど…)
他の地層から戻ってきた若神子たちも全員合流し、ヤマトたちは七因王にペンダントを返却。
「よかったよかった!みんな一緒でミドラッキー!」
早速出航の準備を開始する一同。
ゲンキもジェロも張り切っていこうと気合を入れているところに、
氷ミコが駆け寄ってゲンキとベタベタ。
ジェロはなんだかそれが気に入らない様子です。
その様子を眺めていたピーターと一本釣。
この二人、氷ミコに騙されて真黒側に就いていた時期があったわけなのですが…。
「ねえ、二人とも…」と、それを気にしたヤマトが声をかけると
「氷ミコのことでしょ?聖フェニックス様から聞いたよ」
「封印されてた本人から許してやれって言われちゃ、水に流すしかないぜよ」
それを聞いてヤマトも安堵の表情。
主君が良いと言ったからといっても、そう簡単に受け入れられるものでもなさそうですが
そこは最終回間際のご都合でしょうかね?(苦笑)
「それに、ゲンキがあれだけ心を許しとるんじゃあ」
「もう仲間ってことだよね」
今さらながら、みんなゲンキを信頼してますねえ。
と、ほのぼのしていると…
「氷ミコ!いい加減にしてください!」
と怒鳴る声。
声をあげたのはジェロ。
「あなたはゲンキくんと遊んでばかりじゃないですか!
ちゃんとみんなの準備を手伝わないと…ゲンキくんもゲンキくんです!」
とおかんむり。
しかし、ここで氷ミコはピーンと来ちゃいました。
「もしかしてキミィ〜、あたいにジェラシーってワケ?」
するとジェロは顔を真っ赤にして「そ、そんなバカな!」と汗だく。
その様子を横目に、怪しく目を輝かせる女が一人…。
と、そのとき空に一条の流れ星が…。
鳥だ!飛行機だ!
いや、聖天テラだ!
まばゆい光に包まれて降り立ったテラ。
「ゲンキさん、皆さん、七因王様も…」
いやはや、でっかいですねえテラの顔。
天児の里のテラが何故こんなところにいるのかというと…
「ディアナ様のお告げがあったのです。
マシロードの案内役として皆さんのお役に立つように、と」
それを聞いたスサノ。
「なるほど、テラは元々里の巫女として聖なる白き光を感じ取る力を強く持っていたからね」
ディアナの力でここまで飛ばされてきたそうで、頼もしいガイドが現れてみんな大喜び。
(だからってディアナも、流れ星みたいに飛ばさなくてもよさそうなものですが)
で、ゲンキも「また会えて嬉しいぞ、テラ!」とはしゃいでいますが…。
その言葉に照れているテラに対し、氷ミコはまたまた鋭く切り込みます。
「ゲンキも案外モテるんだねー」
「え!?」
ジェロは「やめなさい、テラを脅かすのは」と敵意むき出し。
うつむくテラを他所に言い合いを始めたジェロと氷ミコを止めるゲンキですが、
またしてもこの状況にギラギラと目を輝かせている女が…。
「フフフフフ……らぶウォーズ…フフフフ…」
そんな十字架天使のただならぬ気配を察知したヤマト王子。
「や、ヤバイ…今までの経験上、こんな顔の時の十字架天使はロクなことをしない…」
暴走モードのスイッチが入ってしまったのでしょうか。
てゆーか、若神子の性格改変は七因王の影響だと言われていますが
十字架天使の暗黒面の理由付けはまだ明らかになってませんよね?
ところ変わって、シアントラスの再教育センター。
「マゼンタレイアの報告では、万華鬼は間もなく復元するらしいでごわす」
マゼンタレイアが見上げる異空間にて、万華鬼は軋みながらみるみる復活していきます。
「ぐああ…見ていろよ若神子ども…蘇るたびに私は強く、巨大になるのだあ〜!」
ひざまずくネロクィーンに、なおも続けるシアントラス。
「マシロードはディアナのいる星系の目前まで一気に移動できる、超強力なマシロ空間。
攻撃のチャンスは突入前か後にしかない…。
出航前に粉砕するのが一番!
ネロクィーンよ、今こそ訓練の成果を見せ、真の悪魔として蘇るでごわーす!!」
「ふぁ〜い」
シアントラスの気合とは裏腹に、既に死人のようなネロクィーン…。
「う…ちょっと張り切って鍛えすぎたでごわすか?!
いやいや、我が教育に死角なしのはず…」
いやあ、あの教育では先に心が折れますって。
「ワシは最新型のマクロ戦艦で上方より万華鬼と連携攻撃する。
その前にお前は部下と共に大飛岩に潜入し、破壊工作をしておくでごわす」
「ぶーかー?アタシに部下なんていましたっけー?」
すると後ろから声が。
「しどーい!しどすぎるヨー!」
うわ、えーとえーと、誰だっけ?
「しまった!居たわ、こんな奴…」
いましたねえ、魔弾ラミバッカス!
六つ墓村で老婆役やったぐらいで、かなりごぶさたでした。
ところ変わって、大飛岩の内部。
「戦いですの!」
いつになく気合の入った顔の十字架天使。
「真白域へ向かうための最後の戦いが近づく今、
ゲンキくんを巡る、恋の戦いも始まってしまいましたの!」
「それはそれは凄惨な地獄絵図が展開すること、請け合いですの!」
「そんなわけ、無いと思うけど…」
ヤマトも暴走寸前の十字架を前にタジタジ。
「このピンチを救い、劇的なハッピーエンドを演出できるのは!
ヤマト王子との数々のラブエピソードを紡いできた、恋愛の大先輩である私だけですの!」
何、この自信満々さ…。
こりゃヤマト王子でなくても頭を抱えたくなります。
「予想通り、変な使命感に燃えてる〜!なんとかしないと〜」
そんなヤマトの気も知らず、十字架天使のラブアシスタンス開始!
氷ミコが通路を歩いていると、物陰から怪しげな艶っぽい声が。
「ひーみーこーちゃん♪」
驚いた氷ミコが視線を向けると、
「お姉様、って呼んでいいのよ」
「お、おねえちゃん!?」
そこには純子…もとい、ケバい十字架天使が!
状況が理解できずうろたえる氷ミコに対し、
「氷ミコちゃんは今、恋のポールポジション。
でも、油断は禁物ですの」とアドバイス。さらに…。
「ちょっとでも怪しい相手が出てきたら、邪魔な芽が出る前に地獄の底にガーンと!!」
達急動〜!
ヤマト王子、間一髪!?十字架天使を大急ぎで引き離しました。
「んーもう!なんで邪魔するんですの!?」と十字架天使はカンカン。
「火に油を注いでどうすんだよ!?」とヤマト。もっともな意見です。
「一気に運命を突き動かすには、このくらいのインパクトが必要なんですの!」と十字架。
わけがわかりません…。
懲りない十字架天使、ラブアシスタンス第2弾!
「お、お姉様!?」とうろたえるのは聖天テラ。
「そうなんですのよ、ヒッヒッヒッヒ」と言い寄るのは、死神のような格好の十字架天使。
「アタシには本音をぶちまけてもいいんですのよ?
後から現れて恋人面してんじゃねーよ、わかってんのかコラー!…みたいな?」
達急動〜!
またしてもヤマト王子が現場から強制的に緊急撤収。
「んあーーもう!!なんで!なんで邪魔するんですの!!」と十字架天使また激怒。
心身ともに汗だくのヤマト王子。
「君は天使だろう!?あれじゃ悪魔のささやきじゃないか!」
「テラちゃんみたいなおとなしい子には、あのくらいの刺激が必要なんですの!」
まるで反省の色ナッシング。
そして3人目の犠牲者が…。
「な、なんで急に十字架天使をお姉さん呼ばわりしなきゃいけないんですか!?」
「ゲンキくんの心をつかむ、カンペッキーな方程式を、教えてさし上げますわ!」
今度は先生スタイル。今回は十字架天使のコスプレ回ですか?
達急動〜!
「んあああああ!!!なんで!なんで!なんで!!邪魔ばかりするんですの!!!」
度重なる妨害に、十字架天使は怒り心頭。
「ジェロは違うだろ、ジェロは!」とヤマト。もう君に同情する以外ありません…。
「違わないんですの!全て私に任せておけばいいんですの!」とぷんぷん。
しかしこの十字架天使のアタックが功を奏したのか?
取り残されたジェロは天井の明かりを見つめ、「ゲンキくんの…心…」とつぶやくのでした。
さてさて、こちらは他の乗組員の個室。
そこは既に異様なまでの猫グッズで埋め尽くされていました…。
「なんでだー!?なんで、オタクの部屋はすぐにこうなっちゃうんだ?」と嘆くアリババ。
まあ、オタクってのはそういうものですから(笑)
「いいねえ、この雰囲気!」と聖ナイトロビン。
「でしょ?ムハハハハ!」と魯神フッド。さすが血縁(笑)
「やってらんねえ!おめーと同室になるくらいなら通路で寝るよ俺は!」とアリババ。
彼も苦労人ですねえ。てゆーか騎神子アリはどうすんでしょう。
「非友好的な態度だなァ、アリババ!よっぽどアレをバラされたいと見える」とフッド。
「アレって何だ?」「いやー、実はですねエ…」「うわー!!!やめろよー!!」
またしてもアリババの「アレ」の話。
うーん、気になりますねえ。
大飛岩の外では、ゲンキ・ヘルリスト・ウルフライが荷物の運びいれ作業中。
鞍馬天子若と牛若天子がそれを眺めています(手伝えよ)
「それにしても、お姉たまはどこに行ったのやら…」と嘆くウルフライ。
「ネロクィーンも一緒だともっと楽しいのにね」とゲンキ。
「なーんかバランスが悪いんだよな。ボケのいないコントみたいで」とヘルリスト。
そして
「ボケはお前だろうが!」
と強烈なウルフライのツッコミで一同爆笑。
…という光景を望遠鏡で観察していたネロクィーン。
しかし、自分抜きで楽しそうに笑ってるゲンキたちにイライラ。
「なんか、アタシだけつまんないじゃないのさ!
バカバカしいから帰る!帰って寝ちゃう!!」
と言い残して本当に帰っちゃいました。
…あんた何しに来たのかわかってんの?(苦笑)
後には「あ、あ、破壊工作は?はかいこうさく〜!」とラミバッカスの絶叫が響くのみ…。
ところ変わって、大飛岩のクチバシ付近。
テラがたたずんでいると、氷ミコがひらりと降りてきました。
「ねえ、十字架のお姉ちゃんが変なこと言ってこなかった?」
「え?…ええ、本音がどうとか…」とちょっとうろたえるテラ。
「やっぱりー。あの人変わってるのよね」
まあ確かに、不思議なほど変わり者ですよね、ハピラキの十字架天使は。
と軽くいなしたところで唐突に本題。
「テラも、ゲンキが好きなんでしょ?」
「え?!」
「あたいも。ゲンキのこと、好きだよ」
おお、ここに来てまさにらぶウォーズ開戦か!?
「でも心配要らないよ!独り占めしたいと思わないもん。
ゲンキは、あたいにハピラッキーな気持ちをくれた子だから、
ゲンキを好きになる人がたくさんいたほうが嬉しいの!」
「氷ミコさん…」
氷ミコのさっぱりした恋愛感情に触れ、徐々にテラのほうも気持ちが打ち解けてきた様子です。
「だからテラに出会えて結構嬉しかったりしてる!
これからも仲良く張り合っちゃおうねー」
「氷ミコさんも、変わってますよね」
「変わってるコ、いや?」
「いえ、ちっとも!」
「アハハハハ」
なんだかすっかりいい雰囲気。
しかし、この和睦を快く思わない自称・恋愛の達人が…。
「ダメですの!恋のライバル同士が、そんな簡単に和解しちゃダメですの!!
もっと、こう…」
『私、わたしずっとゲンキさんのこと!』(テラ風十字架妄想)
『突然調子のいい事言わないでよ!』(氷ミコ風十字架妄想)
「…みたいな!
いよいよ旅立ちだというのに、これじゃちっとも盛り上がらないですのー!」
もはや鬼の形相(爆)
単に自分がドラマチックな展開を見たがっていただけ…ですよね。
その様子を伺っていたヤマト王子。
「危ない危ない、やっぱり波風立たせたかったんだ…」
と、十字架天使の邪魔をしてよかったと胸をなでおろしていると
「あの…実は、ゲンキくんのことで相談が…」と、ジェロが立っていました。
この瞬間、十字架天使の目の色が変わる!
「…かかった!」
そして場面は大飛岩内部の一室に。
「……というわけで、ゲンキくんと氷ミコが仲良くしているのを見ると、
何故だかわからないけどすごくイライラするんです」
と悩み相談。ところが十字架天使の回答は…
「うんうん、その気持ちよくわかるんですの。
だって、それが愛なんですもの!」
「……えっ、あ、愛!?」
あっけに取られるジェロと、「ウエ〜」とでも言いたそうなヤマト。
「間違いありませんの!可愛そうなジェロくん…。
でも、負けてはダメですの!耐えて勝つ!!それが愛なんですの!!」
一人で猛烈な熱血恋愛モードに突入!しかし、肝心なジェロは…。
「…あの、何の話ですか?」
「え?何の話ってそりゃもちろんジェロくんの…」
空回りする十字架天使に、やれやれという感じのヤマト。
「早とちりなんだよ…。ジェロはいつもゲンキの面倒をみてきたから」
そう、ジェロは常にゲンキの身の回りの世話を焼いていたわけで…。
「そういえばずっと、ゲンキくんの世話は僕がしてきたのに…」とジェロ。
「なーんだ…それはただ単に保護者役としての立場を取られたからですの…」
と、落胆のため息をつく十字架。
「…何を期待してたの?」とヤマト。
「まあまあ、気にしないのが一番ですの」と急激に投げやりになる十字架天使。
そして二人を部屋の外に放り出します。
「何なの?その急に冷めた態度は」と、ヤマトもウンザリ。
ですが十字架は「私もいろいろ忙しいんですのー」と無愛想に扉をバタリ。
この調子だとヤマトと十字架の仲も長くは持たないかもしれませんなあ。
その様子を陰で伺っていたアリババが、何故か頬を赤くして…。
そのとき、突然大飛岩全体に大きな衝撃が!
苦しみだす七因王たち。次々襲い掛かる雷撃のようなエネルギー攻撃!
これは、巨大になって復活した万華鬼の仕業!
「万華鬼、ふっくゎーつ!!」
しかも今回は、その背後に巨大な戦艦も登場!!
その戦艦の中では「ネロクィーン、何をしてるでごわすか!破壊工作はどうした!!」と苛立つシアントラス。
「奴らもわかってるんだ、マシロードに入られたら不利だということを…」とスサノ。
ピーターや一本釣も、ここが最後の戦いかも…と緊張感をみなぎらせています。
そんな中、緊張感あるのかないのか、全く別のことを考えていた人がひとり。
「ここですの…ここが一番盛り上がる場面!
愛のプレゼンテーター、十字架天使ちゃんが…」
ただならぬ気配を感じ、おびえるヤマトの目に飛び込んできたのは…
「一肌脱ぐときですのほ〜!」と飛び掛ってくる十字架天使!
もうこの人のキャラがわかりません…。
激しく抱きつく十字架天使に、ウルフライたちも「見てられねーぜ」と呆れ顔。
勝手に抱きつかれてるのに、イチャついてると思われて嘆くヤマト。
「ダッテダッテー!コノママモシ死ンデシマッタラ、アンマリデスノー!
後悔ノ無イヨウ、愛スル人ニ全テヲ告ゲテカラ、戦イニ臨ミタインデスのぉ〜?」
テラ、氷ミコ、ジェロの3人に聞こえるように、わざとらしくけしかける十字架天使…。
しかし、あまりに異様な光景だったためか、テラと氷ミコはその場から逃げ出してしまいます。
「なんで逃げるんですの?ここは焚き付けられちゃうとこのはずなのに…」とガックリ。
どの辺が恋愛の達人なのかさっぱりです。
ですが、全く別方面でこの十字架天使のセリフに焚き付けられた人が一人いました。
「後悔の、無い様に…」
と真剣な面持ちでつぶやく、騎神アリババ。
そこにひらりと割り込んでくるフッド。
「大丈夫さ十字架天使!私達が何とかしてみせる!な、アリババ?」
「んな、安請け合いすんなよそんなこと!」と反発するアリババ。
てゆーか、フッドは何に対して「何とかする」と言ったのでしょう?
この戦いに勝利すること、ですかねえ。
「そう言わず、命がけで戦え!死んでしまったら、アレも言えなくなるぞ?」
このセリフに一同、「出た!アレが!!」と衝撃が走る!
顔を真っ赤にしてうつむくアリババを見て、十字架天使は「まさか…」と驚きの表情。
「それとも、私がこの場で言おうか?」となおもアリババをおちょくるフッド。
しかし、度重なるおちょくりと、もう後が無いという場の空気がアリババを爆発させる!
「んあーーーもう、あったま来た!!」
アリババの豹変にフッドもどぎまぎ。
「ああそうさ!どうせこれが最後の戦いになるかもしれないんだ!
これ以上お前にからかわれ続けるくらいなら、この場で全部言ってやる!!言ってやるよお!」
そう言いながら、ある人のほうに歩み寄るアリババ。
そして…。
「ずっと前から君が、好きだったんだぁ〜!!」
アリババが手を取った、その相手とは……
「うええええ!?」
フッド以外の一同「そっちかーい!!」
………
「す、すまん!私もずっと君のことを女の子だと…」とジェロに平謝りのフッド。
「ハハ…いいんですよ、いつものことですし…」と渇いた笑いを浮かべるのが精一杯のジェロ。
そして、その隣で抜け殻のように呆然と立ち尽くすアリババ。
やがて「そ、そんなあ〜〜!」とアリババ号泣。
同時に「何てことしてくれたんですの!」とこれまた号泣する十字架天使。
「せっかくの感動的告白場面が、ギャグになってしまいましたの!ぶちこわしですのがsvほいmふお」と八つ当たり。
アリババも「俺が悪いのかよgふぁおdjsふぁおい」と声にならない声。
泣き喚く二人以外、みんなケラケラ大笑いするのでした。
「やれやれだね!こんな大変な状況なのに」とピーター
「いいんじゃねえの?オイラたちらしくてよ!」と男ジャック。
そういや万華鬼が襲ってきてる真っ最中なんでしたね。
七因王たちも万華鬼が接近するだけで苦しんでたのに、笑ってる余裕あったんでしょうか。
そんな中、万華鬼の攻撃が再び降り注ぎ、マクロ戦艦からも「総攻撃開始でごわす!」と砲弾が次々発射!
フェニックスの「みなさん、天聖陣を!」の合図で陣を敷き、全員パワーアップ形態にチェンジ!
「さあ早く、私達が戦っている間に船を出してください!」とヘッドロココ。
ここで「ジェロ、船を出すんだ!」と唐突に指令を下すスサノ。
ジェロが驚いていると「この大飛岩の航海士は君だ!
君の聖ラー真盤はそのまま船の操舵輪になり、コンパスになる!
テラや吉福神たちの力を借りて、マシロードを突破してくれ!」
あんた、そんな重要なことをこんな切羽詰ったときになってから言うなんて(爆)
それにもともと大飛岩は七因王の船のはず…どうやって操縦してたんですか?
しかし、そんな重要なことが僕に…とうろたえるジェロでしたが、
テラが「ジェロさんもディアナ様からのお告げを聞いたことがありませんか?」との質問に
『あなたもゲンキも、若神子を導く選ばれし子。それを忘れてはいけませんよ、聖太子ジェロ…』
と、聖ラー真盤の能力に目覚めたときにお告げを受けていたことを思い出すジェロでした。
「確かにあの時、ディアナ様の声が…」
そして覚悟を決めたジェロは聖ラー真盤を発動!
上空では、ロココと7神帝がマクロ戦艦と万華鬼を相手に激戦中!
どちらも退かない激しい戦いが続いています。
そんな中、ジェロが聖ラー真盤に「出力全開!」とエネルギーを込めると、
大飛岩が光りだして浮上開始!
しかし大飛岩はマクロ戦艦からの攻撃をいくつも被弾し、よろよろと失速。
その隙を見逃さないシアントラスが叫びます。「今でごわす、マクロ砲発射!!」
戦艦中央部の発射口より、巨大なエネルギー砲を発射しました。
しかしそれを剣一本で防いだのは、誰あろうあの聖英ナポネロン!!
まさかここで彼まで再登場するとは思いもよりませんでした。
「ナポネロンのおっちゃん!」
「いい叫びだ、ゲンキ!」
ナポネロンが剣を翻すと、マクロ砲のエネルギーがそのままマクロ戦艦に衝突!
とっさに逃げ出したシアントラスでしたが、マクロ戦艦はそのまま墜落、爆発。
「万華鬼!大飛岩を止めるでごわす!」と必死なシアントラスの声にこたえるかのように
万華鬼は神帝たちの攻撃を受けつつも大飛岩に体当たりをしかけようと大接近!
「うわー!つっこんでくる!!」と焦るゲンキでしたが、
吉福神は「ゲンキ、忘れるな!今この場には、七因王が全員いるんじゃぞ!」とアドバイス。
そう、七因王の持つペンダントさえあれば…!
「こいつはゲンキに永久にプレゼントするぜ…!」
「真白域に持っていくといいぜよ…」
苦しみながらも七因王たちは、ゲンキにペンダントを提供。
「セブンスラッキー!!」
久々のセブンシールド完成!
颯爽と大飛岩の機首部分に降り立つゲンキは、目前の万華鬼の攻撃をシールドで受け止めます。
氷ミコとクロスエンジェルの加勢もあって、何とか持ちこたえるゲンキ。
「ジェロ!つっこめ!!」とゲンキが叫ぶと、ジェロも呼応して「はい!!」とエネルギー全開!
「砕け散れー!!」
すさまじい衝突の結果、万華鬼は粉々に砕け散ったのでした。
「やったね、ビクラッキー!」
セブンシールドの七因王パーツはゲンキのひかりセブンに吸収されました。
今後はいちいちペンダントからの光を集めなくても、いきなりセブンシールドを出せるようになるのですね。
どうにか攻撃を退けたことで一息つく神帝たち。
しかしロココは「だが、奴はまた…」と万華鬼の復活を危惧していました。
そのとき「おまかせください」と、またも花びらとともに謎の女性の声が。
「万華鬼を滅ぼせる方をお呼びしました。航海の無事をお祈りしています」
異空間をさまよう万華鬼の破片。
「まだだ…私は何度でも…!」とうめく万華鬼のところに、
「万華鬼よ、もうそろそろ良かろう?」と、どこかで聞いた声。
「だ、大きりえ師!!」
「これ以上まとばに迷惑はかけさせん。ワシと一緒に逝くか、二度と帰れぬ異空間のはざまに…」
万華鬼の体をがっしりつかんだまま、大きりえ師はそのままどこかへ消え去ったのでした。
「後はよろしく、若者達よ!」
結局、大きりえ師って何者だったんでしょう?
こうして、苦難の末に無事マシロードへ向かう準備が全て完了!
まとばの大地に降り立った七因王たちが見守る中、大飛岩は今飛び立つ!
「僕らの役目はここまでだ」
「まとばは、我々で守り抜こう!」
若神子たちを真白域へ送り届けるのが七因王の役目、と言ってましたけど…
どうやら七因王たちはここでリタイアのようです。
人数が多いと扱いにくいのは仕方ないところでしょうけど、
もうちょっと活躍の場があってもよかったんじゃないですかねえ…?
(特にスサノ以外、セリフすら満足に与えられてなかったような)
ともかく、大飛岩はまとば外殻を抜け出して、宇宙空間へ!
「いよいよ最後の旅路が始まります!」とジェロも興奮気味です。
そのとき、十字架天使は…
「またまたやってしまいましたの…らぶウォーズを治めるはずが、いつの間にか拡大しちゃって…」
と、今頃自己嫌悪中。
そこにアリババが「よ、良かったんじゃねーの?別に」とフォロー。
氷ミコも「そうそう、十字架お姉ちゃんがリラックスさせてくれたお陰かもよ?こうして無事に出航できたのも」
「そうです!お姉様の明るさのお陰です!」とテラも賛同。
てゆーか、律儀に十字架天使をお姉さん呼ばわりしてくれる二人がなんだかもう(笑)
そして「結果オーライでいいじゃん!ハピラッキー!」とゲンキ。
こうして、いよいよマシロードへ突入!
いざ最後のステージへ!!
真黒域…。
クロノズーが筆で空中で何かを描き出しています。
以前はこうして自分の分身を実体化させたこともありましたが…。
浮かび上がった顔は、紛れもなく…!
「お見事、さすがは超聖神殿の筆の冴え!
ま、本物はもうちょっとハンサムですがな…ヌハハハハ!!」
オマケコーナーは、失恋で号泣しっぱなしのアリババ。
「ううう、ジェロが男だったなんて〜!
俺はジェロと団地で暮らすのが夢だったんだぞー!」
そんな彼の夢は、木っ端微塵に砕け散ったのでした。
さすがビックリマン随一の悲劇男…。
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