ビックリマン世界において「色」は特別な要素です。
その傾向は虹層球で神帝たちがパートカラーに染まった頃から始まり、
ひかり伝でRGB/CMY超聖使が登場して一層顕著になりました。
原初の存在が原色を司る存在であり、それらが複雑に離散集合を重ねて
様々な「色」を持つキャラクターが登場していきました。
そう考えると、初期のヘッドのデザインに使われている色数が少ないことは
(シルクスクリーン印刷の都合ではありますが)
原初の存在により近いことで根源的な強さを持つと考えることもできますね。
更にその中でも聖神ナディアの配色が赤青黄とド原色なのも、
超聖使に次ぐ原始の力を持つことを示唆していたのかもしれません。

時に、アイス版ブラックゼウスの一枚に
青と赤の球が描かれているものがありますよね。

「擬究極源が放つメモリー光で謎の二球像浮上」というやつです。
これらが両ゼウスの誕生時のイメージだというのは想像に難くありませんが
赤青どっちがスーパーゼウスでどっちがブラックゼウスかわかりますか?
…ひかり伝が発表される以前、もしくはもっと早い段階で
「色」と属性の関係は示されていました。
スーパーゼウスが着用している「聖水カラースカート」は
「接近魔力を洗い流す聖衣」とされているため、「聖水/カラースカート」と
思っている人も多いと思いますが実際は「聖水カラー/スカート」です。
つまりあの青は「聖水カラー」という聖なる水色。
その証拠にクロスエンジェルの「聖戦衣」(青いレオタード)には
「パワーアップ時準聖水カラーにチェンジした衣服」という説明がついてます。
一方で、赤はずばり魔炎カラー。
信号機のように青は安全・赤は危険というメタファーかもしれませんが、
たまに色の要素が効果的に使われる場面はありました。
サタンマリアと同じく魔炎の髪を持つ魔魂プタゴラトンなどは、
半分は赤で半分は紫になっていますが、これは部分的に聖水カラーが入ったことで
赤と青が混じり紫になっている=プタゴラトンもノアのように潜在的に聖心を持つ
という設定ではないかと考えています。
余談ながら、青といえば一本釣・赤といえばピーターの色ですけど
これも聖魔の属性と紐づけることができなくもないですかね…。
なので、アイス版ブラックゼウスの二球像については
青:スーパーゼウス、赤:ブラックゼウス
ではないかというのが私の推測です。
これはブラックゼウスが悪魔として誕生したということではなく、
聖魔共存の世界において悪魔側を率いるリーダーという意味合いでしょう。
ちなみに、「ルーツ伝」でゼウスらしき物体を所持している謎の存在
「聖像エニグマ」も、赤と青のマスクを着用していたりするのですが
反後博士が離れた後に作成された「スーパーゼウス外伝」等では
両ゼウス誕生時には赤くも青くも無く、普通な感じで描かれています。

こういうところなんだよなー(嘆息)


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