仏教の説話に「三畜評樹」という話があります。
象・猿・鳥が「誰が一番年長か」を話し合った際、
その場にあった一本の木をいつから知っていたかで年長者が分かったという話で、
物事は全体を見渡すことが重要だという教えだそうです。
おそらくこの話がモチーフになったデザインが、創聖巡師の怪奇姿。
ミロクが猿、ムガルが象、インカが鳥なのはこの説話が由来でしょう。
ですが異聖神の使徒がこのような獣の姿で描かれた理由としては、
設定上の背景にいわゆる「黙示録」が関係していたのかもしれません。
「ヨハネの黙示録」とは新約聖書の一部であり、一般的には
世界の終わりとキリストの再臨について書かれた預言書と考えられています。(諸説あり)
ビックリマンの裏設定的に、アンドロココをキリストに重ね合わせたとき、
その敵対勢力たる曼聖羅が終末戦争=ハルマゲドンの相手とされるのは必然。
その際、黙示録では恐ろしい存在を指す「獣」という単語がたびたび登場します。
反キリスト勢力=異聖神の使徒が獣の姿をしているのはそのためではないでしょうか。
ときに、黙示録では第五のラッパが鳴り響くとき、人の顔をしたイナゴの大群が飛び出して
人々を襲うそうですが、なんとなく聖梵インダストを連想しませんか?
他にも諸々な逸話があるのにここだけ切り取って語るのもどうかとは思いますけど、
その気になれば聖弾流も羅音も絶対壁も何かしらモチーフが見つけられるかも。
(偉そうに語ってますが、ググった情報を並べてるだけで中身は全く理解しておりません)
ちなみに黙示録では敵対勢力=サタンは火と硫黄の池に投げ込まれ永遠に苦しむそうで、
明確に勝敗が決していますが、異聖メディアは撤退するのみで何とも煮え切らない結末です。
反後博士も、ここで異聖神を討伐してしまうのはさすがに違うと考えたんでしょうか?
なお黙示録のラストは新たな天地(楽園)が創造されるという結末だそうですが、
これがまさに聖フラダイスの元ネタなんでしょうね。
コメント