昭和ロマン

今年は昭和100年にあたるということで、各所で昭和を振り返る企画をよく見ますね。
ビックリマンも昭和のホビーとして紹介されることが多い印象ですけど、
実際のところ悪魔VS天使シリーズ40年の中で昭和の期間はかなり短いです。

シリーズ第1弾発売の1985年は昭和60年
昭和から平成に移った1989年は聖魔和合の前後にあたる18~19弾頃でした。
当然ながらそれ以降はずっと平成~令和だったわけで、
具体的には40年の内訳は昭和:平成:令和=3:31:6の比率です。
既に令和になってからのほうが長いんですよね。


コロコロコミック1989年4月号より

とは言え、一番盛り上がっていた時期は紛れもなく昭和の頃でしたし、
集めていた子供らが昭和世代なので、昭和のホビーという認識は正しいです。
ただ、それ以降の「密度」とでもいうべき内容が最初の3年以降はかなり希薄
スーパーや2000やひかり伝で局所的に盛り上がった場面はありましたし、
復刻やコラボで商品の売り上げはそれなりに得られた時期もあったと思いますが、
人気やブームという点では当時の熱狂ぶりには到底及ぶものではないでしょう。
これではいつまでたっても昭和のホビーから脱却できそうにありません。

ドラゴンボールやガンダムなどは、なんだかんだで新旧ファンを獲得し続け
当時も今もブームを起こし続けているようですが、
ビックリマンはブーム当初のキャラクターに頼るばかりで進化していない印象。
人気の両輪だった反後シナリオとGHデザインの片方は失われて久しく、
単価は上がる一方なのにシール素材はしょぼくなり、裏面の手抜きが目につく今
新たなブームを起こすような兆しは全く見えてきません。
…今にしてみれば、2000はいいところまで行ったと思うんですけどね。

今も「懐かしの~」とか「ビックリマン史上初の~」とか、
過去ありきの謳い文句しか目にしない今日この頃。
かつての大ヒットの要因を「一枚では完結しないストーリー展開」とか
「一枚一枚に魂を込めた作画」とか「手に取ってビックリさせる素材の面白さ」とか、
わかったようなコメント出す癖に全く今に活かしていないのは何故なんでしょうね?

てゆーか今のビックリマンは、ホビーではなくグッズなんじゃないですかね。

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