6聖球については、聖岩固の裏書で「次界創造の礎」と書かれているように
天使たちの悲願である次界創造に欠かせない要素と言われていました。
しかしこれは、単純に「天使たちに力を与えるアイテム」としてではなく、
文字通り「新たな世界を生み出す元になる存在」という意味ではないでしょうか。
6聖球はご存知の通り、サタンマリアの手に渡って彼女の増力に使われ、
ワンダーマリアになってからは武器の一部として活用されました。
ここだけ見ると「超理力(が反転した超魔力)の塊」でしかないように見えますが、
その後7神帝が理球と聖体の昇華で5聖球を打ち消すと
虹層球がアーチ道に変化し、ロココたちを久遠域へ導くことになります。
このとき聖球が内包していた「聖源創造力」とでも言うべき力が解放され、
次界に新たなる6聖源ともいえる新聖域を生み出す元になったのではないかと。
聖魔和合で創火噴流が起きて次界は一つの広大な世界に生まれ変わりましたが、
この現象は聖球が「昇華」した影響とは考えられないでしょうか。
つまり、老天使の6聖球はサタンマリアによって次界に運ばれ、
そこで本来の目的である新次界創造のために正しく使われた、ということになります。
だとすると、実は6聖球強奪事件は逆に老天使たちが仕掛けた罠だったり…?
聖神ナディアが天使悪魔を争わせて互いのパワーアップを図っていたことからも、
それとなく悪魔側に6聖球を奪わせて勢力の均衡化を目論んでいたりして。
もし6聖球が奪われなかったら、どのような展開になっていたか考えてみましょう。
若神子が天聖界を離れる際、老天使から聖球を譲渡されて神帝にパワーアップ。
このときピーターと一本釣は聖球が無いため天聖界に残留となり、
代わりに照光子が聖球(光)を手に次界へ旅立つことに。
ロココとともに旅するメンバーは直列アイの数と同じ6名ということで、
途中で誰も脱落することなく次界に到達。
一方の悪魔側はマリアが増力せず、せいぜいマリア・ショウ程度の戦力のため
次界へ先回りしたり魔幻型を作ったりもできず、天使優勢のまま話が進み
曼聖羅の襲撃も(どちらにせよ)天使だけで撃退したので影響は無く、
聖魔和合どころか一方的に天使圧勝という結末を迎えることに。
うん、やっぱり6聖球は奪われてナンボですね。




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