ムービックより、受注生産シリーズの第2弾として
ヘッドロココと7神帝の額装ピンズセットが発売とのこと。
https://www.movic.jp/shop/g/g02468-00622-00001/
いつものイラストをちょっと豪華な感じに演出した商品で、
個人的には特に惹かれるところのないアイテムですが
そこらへんは個人の好みなので長々とは語りません。
ところが今回、商品が発表された時点でヤマト神帝のすくみマークが
9弾シールのものではなく聖核伝で登場した際のものだったからさあ大変。
こういうときコレクターは実に煩いですよね(自虐笑)
「こんなことも気づかないのか」と鬼の首を取ったような声の多いこと。
ほどなくして「デザイン変更」というテイでの修正案内が出たことで
ようやく落ち着いた感がありますが、この件で私としては2点のことが気になりました。
1つ目は、上でも書いた通り「こんなことにも気づかない」という事実。
想像ですが、ムービック側から企画が持ち上がってロッテに商品化の打診があり、
ロッテからロココや神帝のイラストデータの提供があったと考えられます。
大多数のキャラはグリーンハウスではなくロッテが権利を保有していますから、
描き下ろしではないデザインはほぼロッテ側でデザイン加工しているわけですけど
商品が告知されるまでの流れとして
・イラストデータの供与(ロッテ→ムービック)
・商品デザインへの落とし込み(ムービック)
・商品デザインの確認(ムービック→ロッテ)
という過程を経ているならそれなりの人数が目にしているはずですが、
なのに誰も気づかなかったのは看過できない問題と考えます。
当時からの熱心なコレクターでなくとも、シール好きな人なら違和感にすぐ気づくでしょう。
ましてヤマト神帝は商品告知で単体で大映しになってますから尚更です。
なのに両社内部の人間が誰も気づけなかったというのは、
それだけ関心の薄い人しかいないという証左ではないかと思うからです。
(気づいていながら、これぐらい大した違いじゃないとスルーされてたならもっと良くないですが)
そうでなくとも「公式スタッフにはシール愛が無い」と陰口をたたかれ気味な昨今。
自分たちで気づける自信が無いならせめてアドバイザー入れたほうがいいかもしれません。
もう1点は、「コレクターが企業に物申して正させた」という現実。
そもそもヤマト神帝が聖核伝版だったとして、間違いではないのです。
ただ単に統一感が無いだけで、公式にリリースされたヤマト神帝ではあるのですから。
「当時のシールイメージ」と書かれてますが「当時」がいつなのかは明記されてません。
…もちろんそんな詭弁みたいな理屈で納得できるわけも無いのですけど、
結果的にはユーザーの意見が通って修正されることになったように見えるわけで。
(実際にコレクターの意見の結果なのかはわかりません)
商品としてより良い方向に向かわせること自体は悪いことではないですけど、
「俺たちが正しくさせてやった」という驕った思想に向いてやしないかということが懸念です。
これは自戒も含めて思うのですが、
「俺たちが買い支えてる」「俺たちが公式の間違いを正す」
というような考え方は結構危険な話だと思うのですよ。
この流れが強くなって、今後の商品に対しても「こうあるべき」系の意見が押し寄せるようだと
商品側が辟易して手を引くことにもつながりかねません。
ともすれば、私も強めの口調で偉そうな物言いをしてしまいがちなので気を付けたいところ。
ブログでイジるのも、もしかしたら現代では微妙なラインかもしれません。
こういった流れが電凸とか非難動画とか、エスカレートしないことを願います。
商品を出す側も買う側もお互いを尊重することで、よりよい商品作りが続いてほしいものです。
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