ひかりの果てのprolegomenon

株式会社ロッテの前身は1945年に設立された「ひかり特殊化学研究所」だそうで、
ビックリマンの前日譚に「ひかり伝」と名付けた元ネタと類推されます。

さて、
”静寂で混沌とした暗黒の層間に鋭く切り裂く「ひかり」が走った”
という一文から始まったひかり伝。
この「ひかり」が何なのかはついぞ明かされませんでしたが、
個人的には反後博士の脳内に走ったインスピレーションではないかと考えています。


聖魔化生伝のキャラクター「オプト神ジェネ」はその見た目が注目されがちですが、
「オプト」と書いて「ひかり」と読ませる、ひかり伝との関連が無視できないキャラ。
元ネタである「オプトジェネティクス」(光遺伝学)とは、
光に反応するたんぱく質を細胞に注入することで細胞の機能を操作する技術
だそうで、脳内細胞の働きを「オプト(ひかり)」に重ねて表現されています。
ひかり伝の「ひかり」の正体も、博士脳に励起した「閃き」なんじゃないですかね?

ところでひかり伝シリーズは武層動伝で事実上打ち切り状態となっていますが、
当時博士は公式サイトの記事の中で
「(次のシリーズで)いざ大創層紀序説(だいそうそうきプロラガマノン)をご覧いれる時!」
と鼻息荒く語っていました。
また、2016年発売の「別冊宝島ビックリマンストーリー完全大聖典」では、
武層動伝の紹介記事のアオリ文にて
「ひかり創世史はいよいよ終幕へ!源層界連結へ残り1!!」とあり、
武層動伝の次のシリーズでいよいよ旧BMとの連結が実現すると目されていました。
(毎回そんな感じのヒキだったので眉唾なところも無くはないのですが)

超聖士ヒッグズーが崩壊して「一切万有重さ付与」なる事象が起きた武層動伝。
次のシリーズでついにそれまでの抽象的な精神世界から具象的な物質世界へ、
セフィロトでいうところのアッシャー界への大転換がいよいよ…という段階。
概念的なひかり源層紀と現実的な旧BM源層界のレイヤーが重なるイベントが起きて
名実ともに連結完了するはずだったと思うと、何でもうちょっと粘れなかったのか
もどかしくて仕方ないです。

とは言え、肝心な博士自身は同書のインタビューで
「宇宙の解明が終わってもいないのに、悪魔VS天使シリーズの全貌なんてわかるわけがない」
「宇宙の解明なんてほんの少しずつ、一歩一歩丁寧に進んでいる。悪魔VS天使は解明が早すぎる」
などと述べており、シリーズ完結はまだまだ先みたいなことを
(武層動伝発売から3年も経って既に打ち切りが確定的な状況だったのにもかかわらず)平然と語っていたので、
終わらせる気はない…というより、まだまだ詰め込みたい設定があったのかもしれませんね。

ほんと、せめて設定メモだけでもいいからどこかで展開していただけないものですかねえ…。

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