私たちは食い違っている

40周年記念として発売された「ビックリマン伝説 40thスペシャルエディション」
アイス版シールを復刻!というのがうたい文句ですけれど、
ラインナップが中途半端だとかシールの素材や見せ方が過去の伝説チョコと違うとか
どうにもやっつけ仕事に見えてしまう部分が個人的には残念なところです。
どうせならビックリマンアイスそのものを復刻してくれれば大歓迎なんですけどね。

同様に「ヘッドだらけのビックリマン」も安易な復刻企画となってしまっているようで、
2020年の「天使だらけ」「悪魔だらけ」も実質ヘッドだらけだったことを考えると
多少切り口を変えただけでほぼ同じことを繰り返しているように思えてしまいます。

ただ、過去の商品を知っている側、ひいてはシリーズ自体のファンだからそう思うだけで、
たまたまコンビニ等で商品をつまむ程度の購買層からすれば特に意識することはない話
…だったりするのではないかとも感じます。

ぶっちゃけ、過去の伝説シリーズがどんな商品だったかを意識するのはコレクターだけで、
ライト層には「ゼウスやロココのシール」というざっくり感で捉えられているだけかも。
裏面にイラストがあるか無いかすらおぼろげで、ふんわりと「こんなのいたっけ?」「懐かしー」
と感じる程度であれば、素材や裏面フォーマットは今ぐらいでも全然問題無いのかもしれません。
(さすがに裏面テキストが何も無くてロゴだけみたいなものは論外でしょうが)

で、コレクター層にも訴求するために描きおろしを一定数入れておくというスタンス。
デザインに周年要素を入れる必要性はまるで感じないものの、
ただのポーズ替えでは物足りないし意味不明なコスプレさせられてもなんか違うしで
お祭り的に39だの40だのを意匠に反映するぐらいが落としどころだったりするのかも。

ともあれ、一般ファンが「まーたビックリマン何か出してるのか」と感じてちょこっと買って
「知ってるキャラ=当たり」「知らないキャラ=ハズレ」的な感覚で楽しんでいるとしたら、
コンプ前提・整合性重視・コンナノチガウと騒がしいマイノリティとは商品に対する意識が
まるで違うことは否定できないです。

そもそも大多数のコレクターはオリジナルや過去の復刻を既に持ってたりするので、
復刻版に対する需要がほとんど無い、出ても嬉しい要素が特にない、というのも重要です。
それでも出たら買う、買いだしたら集めきるのがコレクターのサガではありますが。

そんなわけで、とどのつまり今のビックリマンは一般ファン向けなんですよね。
子供向け商品に大人ファンがあれこれ口出しすべきじゃないように、
そもそもターゲットが違うんだと割り切る必要もあるんじゃないでしょうか。
と言ったところで一番問題なのは、それでいてコレクターにもがっつり売ろうとしてくるところですかねえ…。
85種も出す必要ないでしょうに。

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