1弾は試験販売を除けばビックリマン2000最初の弾であり、全ての最初に位置すべき弾です。
しかしながらロッテが安定供給を優先したために全国販売が遅れに遅れ、結果として大きな”地域格差”を生み出しました。
発売時期だけの違いならばまだよかったのですが、ロッテ曰く、シール素材の不足などの理由によりキラシールの素材変更がたびたび行われました。その結果、1弾はパート4まで出ています。
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ホロゼウス時代 |
東京ゼウス時代 |
ツルキラ |
粒プリ |
ラメ柄 |
ネット上の俗称 |
1弾パート1 |
1弾パート2 |
1弾パート3 |
1弾パート4 |
ロッテ社内区分 |
1弾パート1 |
1弾パート2 |
1弾パート3 |
1弾パート3’ |
1弾パート4(ドリンクP2) |
<キラシール> |
全9種(ホロ除く) |
全10種 |
全18種 |
まずは各バージョンの呼び方から見てみましょう。ネット上では度重なるバージョンの変化に対応し様々な呼び名でそれらを区別してきました。
のちに公式ページにて各バージョンの区分が公開されたのですが、その頃にはとっくにネット上でのバージョン名が確立されており、なおかつロッテの区分とは異なっていたために、むしろ今更ロッテの分け方を使うと交換などの際に混乱のもとになるだけですので避けた方が無難です。「ロッテはこういう風に分けているんだよ」というマメ知識程度の理解で十分です。(爆)
なお、「1弾P2」などという表記をした場合の「P」とは「パート」を略したものです。最近は略した言い方が主流です。
ちなみにバージョン違いが出始めた当初は「パート」という呼び方以外にも「1.1弾」とか「1.5弾」という小数表示が使われていたこともありましたが、現在では完全に衰退しています。
中部地区での先行販売時にのみ入っていた黒ホロ・白ホロゼウス、そして関東地方でも販売が始まりゼウスがホロじゃなく粒キラ(俗称・東京ゼウス)になった時代のものです。
※スーパーゼウスは各バージョン同時には出ていません。期間が少しずつ異なっていました。
ホログラム(オールイマージュ) |
スーパーゼウス(黒ホロ・白ホロ) |
つるキラ(レインボー) |
満点才如・聖ハットトリック・オゾン僧侶・クリア受神・大凶魔1/100・吸水鬼 |
粒キラ(サンドストーム) |
スーパーゼウス・ホームランO・デジ亀天帝・夏鬼ゴーリラ |
ノーマル(紙/ミラーコート) |
その他27種 |
アイスが発売される直前、チョコに使われる素材が不足したため、アイス専用で使われるはずだった素材が一時的にチョコにも入ったパート2。
そのすぐ後にパート3素材のシールも同じように混入して世間を大きく騒がせました。
その後アイスではこのパート2・パート3は同時に登場したために、ロッテはこれをパート3・パート3’というように半ば同一の扱いとしているようです。
つるキラ(レインボー) |
スーパーゼウス・(満点才如)・聖ハットトリック・(オゾン僧侶)・クリア受神・
(大凶魔1/100)・(吸水鬼)
ホームランO・デジ亀天帝・夏鬼ゴーリラ
御神籤仙人・撥水王・ICE栗鼠・エリア角鯛・バニーラ・霊天狗・なん婆ディスプ霊・減画素魔 |
ノーマル(紙/ミラーコート) |
その他19種(ただし裏面イラスト変化シール6種含む) |
赤はパート2になってから素材が変化したシールです。(ゼウス・ホームランO・デジ亀・ゴーリラ以外はP1ではノーマルシールでした)
カッコ赤のシールはキラ部分の透け具合がパート1と比べて明確に異なるシールです。
この4キャラについては、それぞれ「満点才如の鈴」「オゾン僧侶の雲」「大凶魔1/100の目」「吸水鬼の目」が光を透過してよく光るというふうに変わりました。これは1弾パート1には無かった特徴で、これ以降のパート3・パート4においても同様のキラ透けになっています。
なお、聖ハットトリックやクリア受神についても「全体の光り方が違う」「歯が光る(聖ハットトリック)」「印刷が薄い・濃い」などの違いを挙げる人もいるみたいですが、その辺りは生産時のムラなどであり確固たる違いとしての要素に乏しいと判断してあえて除外しました。
パート3はどのような変化をしたかというと、先のパート2にてツルツルキラであったシールが今度は全て粒プリズム素材になりました。
粒キラ(サンドストーム) |
スーパーゼウス・満点才如・聖ハットトリック・オゾン僧侶・クリア受神・
大凶魔1/100・吸水鬼
ホームランO・デジ亀天帝・夏鬼ゴーリラ
御神籤仙人・撥水王・ICE栗鼠・エリア角鯛・バニーラ・霊天狗・なん婆ディスプ霊・減画素魔 |
ノーマル(紙/ミラーコート) |
その他19種(ただし裏面イラスト変化シール6種含む) |
つまり、今度は全て最初のデジ亀天帝などと同じ粒プリ素材になったのです。
しかし、では今度はそのデジ亀天帝らはパート1とパート3の違いがあるのかというと、答えは「ありません」。
これもまた同様に細かい指摘をする方もいますけど、明確に「違い」と定義するに及ばないと判断するのが一般的なようです。
あえて違いを主張するには、アイスに入っていたままの未開封状態なら確実にP3である、というぐらいしかありません。
ところで、1弾マイナーチェンジはキラ素材の変化だけではありません。
パート1からパート2,3に切り替わった際、一部キャラに裏書イラストに微細な変更がなされているものが存在するのです。
上が従来1弾(パート1)で下がパート2・パート3です。違いはわかりますか?
No.2002の4すくみでは予習太助の頭の部分に光の反射面が追加されている。
No.2004の4すくみではオゾン僧侶の耳に線が1本増えている。
No.2006の4すくみでは裏面全体に描かれている水滴マークにツヤができている。
(吸水鬼だけはパート1の頃から既に水滴のツヤがついてますので裏面の変化はナシ)
実はこれらは0弾で既に存在していたものの、なぜか1弾になったときに消えていた部分なのです。(右図参照、つまり0弾には予習太助の光沢やオゾン僧侶の耳線はあった。)
それがマイナーチェンジを機に修正されたようです。 |
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なお、これに関してはP2・P3・P4の間での違いは認められません。
よって、キラを除けば「予習太助」「巻忍具」「聖浄樹」「ふほう倒樹」「負論ガス」「ドライ矢」「防水下降」に各1枚ずつバージョン違いが存在することになります。知らなかった人は要チェキ!(笑)
そしてアイスやドリンクが発売されて関東ではチョコが2弾から3弾に切り替わり、しばらく間を置いたころに突然発表されたパート4。
チョコ後発地域を対象に発売されたビックリマン2000ドリンクには当初アイスと同じくP2P3の混合が入っていましたが、ある時期から素材不足という理由(?)で3弾パート2天使キラと同じラメ柄素材を使ったパート4が登場したのです。
種類はパート2・3と同じくキラのみ10種類の変更。ドリンクのみでの販売だったため、ロッテ内では「ドリンクP2」と認識されていたようです。
ラメ柄 |
スーパーゼウス・満点才如・聖ハットトリック・オゾン僧侶・クリア受神・
大凶魔1/100・吸水鬼
ホームランO・デジ亀天帝・夏鬼ゴーリラ
御神籤仙人・撥水王・ICE栗鼠・エリア角鯛・バニーラ・霊天狗・なん婆ディスプ霊・減画素魔 |
ノーマル(紙/ミラーコート) |
その他19種(ただし裏面イラスト変化後のシール6種含む) |
これらは入手できる地域がかなり限られていたために当初かなりのコレクターの反感を買いました。のちにWHFでも一部販売されたり、全国のトイザらスで「3本セット」なるパッケージ品が発売されたりしたことでかなり入手しやすくなったようです。
結局ドリンクは不評のまま、1弾のみで販売を終了したようです。(合掌)
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