★2弾★

◆ 2弾マイナーチェンジ?
1弾がバージョンチェンジでてんやわんやだったころ、先行地域では当初の予定よりも早く第2弾が登場しました。
最初はなぜか第1弾との混合という、ひとつの箱から1弾2弾両方出る今では信じられない形態が存在しかなり顰蹙を買いましたが、
やがて10月の半ばを過ぎたころから第2弾オンリーに切り替わっていきました。

そんな2弾では、混沌とした雰囲気を象徴するかのようにほんの些細な違いが「マイナーチェンジではないか?」と世間をビクビクさせていました。
今では誰もそんなところまで気にしてはいないようなことも半ば強引にバージョンチェンジだと言って区分していた人も多かったです。
下に挙げる些細な違いは後の弾でもときどき見かけるものですが、出た当時は大きく話題になっていました。

些細な違い1:透けキラ

画像を上げようと思ったのですがスキャナでは違いが表れなかったので残念ながら割愛します(^^;。
要するに、印刷自体が薄くて下地のキラ模様が普通よりもかなり透けて見えてしまうシールのことです。

キラ印刷はそのまま印刷すると下地がギラギラと透けて光るので、透けないようにキャラ絵の部分に透過防止の「白印刷」を行います。
透けキラはどうやらこれが薄塗りだったため生じたもの、いわばちょっとした粗悪品の一種だったようです。
生産が追いつかないために大阪での販売が一時休止したりしたこの時期、工場機械のメンテナンスも不十分で
普通では途中でハネられるようなエラーシールが高頻度で混入したり、白印刷の塗り重ね回数が簡略化されたりすることもあったと思われます。(かなり憶測含む)

ただ、同じ透けキラでも1弾パート2・パート3での「オゾン僧侶の雲」のように、その部分にあきらかに手を加えて透けるようにしたというものは別でしょう。
事実、このとき話題になった透けキラはそれよりももっと曖昧なものですし、その後も透け具合の程度は違えど同じようなシールはちょくちょく見かけるからです。
「バージョン違いではないだろうけど、とりあえずわかりやすいものだけ別に取っておく」という人がいるぐらいで、それ以外でも気にしない人が大半のようです。

些細な違い2:薄いシール厚いシール

なぜか2弾当初、シールそのものの厚みが妙に分厚いシールとそうでないシールとが登場しました。
手触りであきらかに違うほか、シールの上下を指で挟んだ際の曲がり具合などでも違うことが明白なものがあり、コレクターには厚いシールの方が好まれたようです。
しかしこれもバージョン違いと呼ぶほどの違いでもなく、時期や頻度もかなりバラつきがあったことからそれほどこだわっている人も少ないようです。

 

◆ 2弾パート違い
こちらがメインです(笑)

2弾もなんだかんだでパートは4まで存在します。
一番問題なのは、先行地域と後発地域での地域差のために、地域によっては手に入らないパートがあるということでしょう。それらは追って説明します。

なお、基本的に2弾以降のパート違いは天使キラ・悪魔キラのシール素材が別のものに入れ替わるだけで、天使キラがオーロラになったりノーマルが悪魔キラになったりということはありません。

天使キラ W仏KING(善)・星天使タケル・天助ポーチ・賢守カンジー・タフ鎧・福陽気妃・保護観音・スター天帝・熟水天・レスQ天女3世の10種類
悪魔キラ W仏KING(悪)・バカラ軍曹・ダンディーラー・ピンゾロイド・ポーカード・改ZANライダー・絶メッ鬼・悪トレス・金縛大魔王・クリア送神の10種類
オーロラ(レインボー) 消防子爵、文豪ゲー帝、大トロ、来兎・弟、ゲンコ酔牛、カン視カン、スタイリス徒、カイミン貘ラ、回転スッチーの9種類
ノーマル(紙/ミラーコート) その他10種類

各素材の変遷は以下の通りです。

パート別キラ素材変更一覧 P1 P2 P3 P4
天使キラ スモールサークル シャッターガラス - メダマ柄
悪魔キラ アクア アクアライン ドット柄(縦流れ) ガクブチ柄
オーロラ(レインボー) 裏薄あり 変化無し(裏薄無し)
ノーマル(紙/ミラーコート) 変化無し

ここでちょっと解説。

・パート1・

言うまでもなく一番最初に出たバージョンです。
1弾とはまた違う新たな素材で、2弾から「天使キラ」「悪魔キラ」というように属性ごとに違う素材が使われるようになりました。
下で扱っている「裏薄」と呼ばれるオーロラシールはチョコ版のパート1の初期にのみ登場しました。

・パート2・

2弾発売後しばらくして、突然ちまたでバージョンチェンジの報告が飛び込んできました。
1弾のときのような期間の短さを危惧して多くの人が「パート2」を求めて躍起に走り回ったのがこのころです。
まだバージョンチェンジに慣れてないころですね。(^^;

・パート3・

そしていよいよ登場したパート3
ロッテのほうで「ビックリマンビッグ用の素材」を一時的に使ったとか言われているこのパートは、悪魔系キラ10種のみドット柄と呼ばれる素材に変更されています。
ビッグのシールシートとは異なり、ドットの流れる向きが縦横逆なのが特徴。関東ではほとんど出回りませんでした。
ちなみに天使系キラはパート2の素材のままなので、天使系にはパート3は無いということになっています。

・パート4・

さらに九州や東北などのチョコ後発地域にて発売されたのがパート4
天使系キラはメダマ柄、悪魔系キラはガクブチ柄と言われる模様のものが登場して、先行地区のファンを怒り呆れさせました。

その他に、2弾にもビックリマンビッグのシートに多くのキャラが登場したため、このシートを切り離したものは天使系が横流れドット柄、悪魔系がシャッターガラスになっています。

これらの素材変更の主な理由は「チョコの生産ペースがつかめず、キラ素材の調達が思うようにいかないためやむを得ず別素材を流用した」と言われています。
事実、当時のチョコ生産状況はかなり現場でも混乱していたようにも見受けられますが、それを加味してもなお不手際が目立ちすぎた感があります。

 

◆ 裏薄
2弾には他の弾では例の無いちょっと変わったバージョン違いが存在します。
それが「裏薄」(うらうす)と呼ばれるもので、2弾のオーロラシール(レインボーシール)にのみ存在します。

簡単に言うと、オーロラシールの裏紙の色が薄い黄色のものです。

オーロラシール

左が裏薄、右は通常物のシール裏です。
ご覧の通り、通常バージョンに比べて裏薄は台紙全体の色が薄くなっています。この薄さはキラではない普通の悪魔シールなどと比べると一目瞭然です。
(逆に、普通の黄色いシールと区別できない場合は裏薄ではないと思われます)

裏薄は消防子爵、文豪ゲー帝、大トロ、来兎・弟、ゲンコ酔牛、カン視カン、スタイリス徒、カイミン貘ラ、回転スッチーの9種類に存在します。

2弾のごく初期にしか出回らず、パート2以降は通常物しか登場しなかったので今では入手はそこそこ難しいかもしれません。
アイスやドリンクで2弾が再登場したときにも裏薄は出ませんでした。

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