★果てなく続くギルグリムトーク。第三十二回

#32「慈しみの悪魔と憎しみの聖守 のウワサ」 2002/5/31

 

概略 登場人物 現在位置 用語

 

概略
ギルグリム伝師に導かれ神秘ゾーンのビート神殿に足を踏み入れたデミアンたち。
ミネラ流は姉・B汰民Bと再会し喜ぶが、パルージアをめぐる事態は思った以上に深刻だった。

ギルグリム伝師は静かにあのクーデターの日のことを語り始める。
忌まわしい因縁に引き寄せられたパルージアとプロフェードの出会いは10年前。
神の子としてけがれなく育てられた少女パルージアは、イリダールの影の一面である
スラム街の存在と彼等の荒みきった生き方に直面し、そのことに一瞬の嫌悪感を覚えた自分に衝撃を受ける。
それを機に更なる優しさをもってスラムの改善にあたるパルージアであったが、
スラムにパルージアが来たその光景を見ていた少年プロフェードは彼女の行為が「偽善」と思い、
聖魔和合の現実と身分差が生む差別感をパルージアに思い知らせんがために
スラムを抜け出して放浪しながら独学で立身出世し、イリダール政務官にまで昇りつめたのだ。

こうしてパルージアに接近したプロフェードは、放浪時代に偶然みつけた超理力の奔流から
真天聖軍のきっかけを生み出すに至り、そして1959年のあの日クーデターを起こしたのだった。

パルージアを嘲笑し捕縛するプロフェード。その際にパルージアの腹部を杖で突いたことで
彼女の身に宿った命は儚く消えてしまった。
サプリメン党の助力でどうにかパルージアを救出したギルグリム伝師はからくも神秘ゾーンへ脱出
こうしてイリダールはプロフェードの手に落ち、悪魔排斥のゾーンに変貌することとなった。

一方、神秘ゾーンで気を取り戻したパルージアは我が子が失われたことを知り絶望、
湧き上がる激しい怒り・憎しみとそれを制しようとする心とが激しく衝突し
半狂乱のパルージアの声はついに深層の神を呼ぶ。

そして失われた命を還すため、自分の命を捨て神となる道を選んだパルージア
しかし彼女の心にはまだ迷いが残っていた。

ギルグリム伝師の話を聞いたデミアンは、先ほどミューテリオンの奥で見たパルージアの涙を思い出す。

そして神秘ゾーンの外、ドルフィン王の城にも危機が迫っていた…。

 

登場人物紹介
聖魔戦使デミアン 「なんでパルージア様が未来を壊すんだよッ!」
集中豪無の原因がパルージアにあると聞きショックを受ける聖魔戦使。今回はあまり出番無し。

煌聖使フシール
ゲンカク番長
・時幽心コマチ
特に出番なし。特にゲンカクはいきなり昔の女が現れて「できちゃった発言」されて寝込んだままです。

B汰民B 「あの方は…生まれて初めて抱いた憎悪、怒りを恐れ…心を閉じてしまわれたの…」
パルージアを連れてイリダールを脱出する際にペチカイロの炎撃を受け重傷を負っていたサプリメン党
カロチノイドの看護で起き上がれるまでに回復したとか。ギルグリム伝師からは「B様」と呼ばれる。(ダサっ)

ミネラ流
生死不明だった姉と再会し喜びに浸るサプリメン党。だがそんな余裕も無く…?

カロチノイド
サプリメン党のサポートドロイドでもある聖守。B汰民Bを不眠不休で手当て…って、アンタ眠るの?

紙芝居皇帝 「…パルージア様…か…?」
・アクスヴァイ王 「パルージア様に何が起こった」
パルージアの優しさを知るがゆえに集中豪無との関連に気が気でないおっさん連中。
でも出番はほとんど無し。

ギルグリム伝師 「神精が鬼望神をうんだ。集中豪無は、その目覚めの蠢動が起こすものだ。」
何故かいつも偉そう元・イリダール首席政務長。クーデターの日に起きた衝撃の事実を語る今回の準主役
パルージアの教育係でもあったらしいです。てゆーか、何代も前からヘッドに仕えてるみたいですが何者?


パルージア(11年前) 「天使と悪魔に、もう争いはないんでしょう? ああ、なんて素晴らしい世界なんでしょう!」
深層神の力を受けつぐ次期イリダールヘッドとして大切に何不自由なく育てられてきた悪魔の少女(12歳)
ある日好奇心から聖魔和合の闇の部分に接し、なんとか現実を変えようと務めるが…。

プロフェード(11年前) 
親の顔も知らずスラム街で孤独に生きてきた少年。いつの日か生活を変えようと機会をうかがう内に
世間知らずなパルージアと遭遇し生き方を決定。全てはパルージアの抱く幻想を否定するがために。

・団長ズル 「悪かったな」
口八丁手八丁でいい加減なスラムの少年悪魔。タコ殴りにされているところをパルージアに救われるが
何一つ変わることなくやがて命を落とす。それにしてもここで団長ズルの名前は出さないほうが良かったのでは…?

蓄音鬼神(11年前) 「なぜだ、伝師どの…」
ついパルージアに聖魔和合の光当たらぬ場所の話をしてしまい、余計な興味を持たせてしまった勇撃師団の悪魔
スラム外遊の際にも同行するが、そこでギルグリム伝師に従わずパルージアを止めていれば…。

慈帝妃パルージア(1年前) 「イリダールでは天使悪魔の違いなど存在しない、理想郷だと言ったではありませんか!」
全てを赦す優しさをたたえるイリダールヘッド。胎神の儀から2週間後のこの日、プロフェードのクーデターが起きる。
その際腹部にプロフェードの打撃を受け流産。生まれて初めて抱いた負の感情が爆発しパルージアの心を引き裂く!

・剛昇プロフェード(1年前) 「あなたの優しさは偽物ですよ、パルージア様」
現状を「はきだめの聖魔和合」と称し、上辺だけの平和を謳歌するヘッド達を蔑視する青年聖守
スラムを脱出したのち各地を放浪しながら猛勉強、大学を首席卒業しイリダール政務職に就き、やがてクーデターを…。

「善なるもの」
とあるゾーンで、住民すら寄りつかない異常な理力奔流あふれる森の奥、洞窟内で眠っていた謎のミイラ
プロフェードがこれに接触したことで真天聖軍が誕生することになったとか。

ペチカイロ 「ペチ!」
クーデターの当時すでにプロフェードの忠実な部下であり、逃げ出したギルグリム伝師らに対する追撃部隊の筆頭でもある極悪聖守
その炎でB汰民Bに重傷を負わせた張本人。昔も今もやることおんなじ。

・グランデロア&グランリーニュ 「思いは、届いた」「声は、届いた」
ここ一番のところで余計な手出しをしてくる深層神の小間使いもとい深層使徒
神秘ゾーンでパルージアの叫びを聞き届け、神の領域への転生を呼びかける。

 

現在位置

・神秘ゾーン
なんかとっても変な場所。デミアン達は今ビート神殿でミューテリオンの海を見下ろす場所にいます。

・深皇宮(デプスパレス)
イリダール総督府の以前の名称。パルージアの寝所があり、クーデターが起きた場所でもある。
その中庭には白百合の庭園があり、民衆に開放されていたが…。

 

用語
Check Point!
<パルージアとプロフェード>

集中豪無編最大のポイントとも言えるのが、おそらくはこの2人の境遇であり、その運命の交差ではないでしょうか。
聖魔和合とは何なのか、そして現実はどうなのか。
ロココとマリアが導いた2000年後の世界は、
世間知らずな優しい悪魔厳しい現実を生き抜いてきた狡猾な聖守により
宇宙層全体を巻き込む崩壊への道に傾き始めました。

そこに荷担した深層神。不穏な動きを見せるゴドブレス。

無数の運命は集い絡まり、そしてちぎれてゆきます。

それにしても、クーデターが起きたのは1959年
デミアン達がいるのは1960年

最初にアズールが飛ばそうとした過去ってのは本当は1959年で、実はクーデターが起きるのを防ぎたかったのでは…??

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