『コンセプト』
一時は爆発的な人気を誇ったビックリマン(悪魔VS天使)が明らかに低迷していた91年、何を思ったか突然発表されたのがスーパービックリマンチョコでした。(全国発売は7月) 当初は復刻版に近い扱いであったようで、ビックリマン初期のキャラがバイオ・メカ武装した姿で次々と登場しました。
その後オリジナルキャラも増えて独自のストーリー体系のもとで進展してゆき、漫画・アニメ化もされ、そのおかげで第10弾まで続いていきました。
しかしそれ以後、悪魔VS天使の伝説は長き沈黙の時代に入ります…。
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おちよしひこ著・全6巻 |
『ストーリー』
伝説の4聖戦士の子孫たち |
第1弾から第3弾あたりまでは背景となるストーリーは特に決まってなくて、適当に過去の人気キャラを「スーパー化」して並べただけだったようですが、4弾あたりから「天地球」を舞台にした未来世界での物語であるという設定が登場しました。
(「ビックリマン」のパンゲ編とは時代が前後しているらしいですが…。)
長い平和が続いたある時、天聖界は天魔界の急襲を受けて滅亡。
生き残った天使たちが逃げ込んだお守りの国・天地球を舞台に、「巨魔界神ザイクロイド・アノド」を復活させようとする悪魔軍と、それを阻止すべく立ち上がった旧世代の英雄の子孫たちが戦う物語です。
主人公はアンドロココの超理力を受け継ぐ少年・大聖フェニックス。もう一人の主人公ビシュヌ・ティキと共にアノド復活&封印のカギとなる「モーゼットの石板」を探して旅をするというもの。
ただしストーリーは漫画とアニメでは異なる点も多いのが特徴です。
…しかしオマケ菓子の宿命か、チョコの販売打ち切りと共にストーリーも中途半端なところで無理矢理終了されました。特にバッドエンドを迎えるアニメ版のストーリーには批難の声も多く、漫画のほうも打ち切り撤回を求める署名や抗議が数多く寄せられるなど波乱に満ちたエンディングでした。
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『トピックス』
旧ビックリマンがまだ26弾ぐらいだったころにスーパービックリマンは登場しました。
ただし最初は四国限定。1箱も30個ではなく20個入りだったそうです。
先行地域で3弾が出たころに全国で1弾2弾混合箱が登場。しかし先行地域とは2弾ヘッドの素材が違った…
というのが、いわゆる試験版ヘッド登場の経緯。手に入りにくいわけです。
もしあの当時にインターネットがあったなら、それこそ大騒ぎになったことでしょう。
『シール構成』
基本は元祖悪魔VS天使と同じく<天使><お守り><悪魔>の3すくみ+ヘッドシール。
ただし随所にオリジナリティを出そうとした跡が見られます。
例えばシールそのものに温感シールを採用したり、天守悪の3枚重ねシールを出したり、CGを使ったリアルビジュアルシールも登場したりしました。ヘッドにもホログラムシールをはじめ、旧ビックリマンと比べても引けを取らない素材が用いられており、素材に関しては元祖ビックリマンよりも20円高いだけのことはあったかもしれないです。
1弾・4弾・6弾より。まだ旧キャラ要素強し |
7弾・9弾・10弾。バイオもメカも何が何だか |
『コレクションレベル』
2弾3弾ヘッドのバージョン違いを除けば、最終10弾(特に悪魔の未使用品)がプレミア。
他には2弾3弾のトリプル重ねシールのうち、1枚目お守り・2枚目悪魔・3枚目天使となっているもの(下に悪魔が透けているお守り)が実はかなり少ないようです。
『シールリスト』
→こちらにあります。
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