『コンセプト』 それまでのシリーズではシールはそれ一枚だけで完結しており、シール同士のつながりやストーリーというものはほとんど存在しませんでした。しかしこの「悪魔VS天使シール」では、シールを集めることでその裏に隠された設定や物語を読み取ることができるという新たな楽しみ方が時の小中学生を中心に大いに受け入れられました。
現在のポケモンや遊戯王カードをも凌ぐほどの人気でしたが、公正取引委員会による勧告を受けてシールの材質や封入確率が均質化された以降は人気も下降しだし、最終的に第31弾の発売をもって物語の幕が引かれました。
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マンガもいろいろ出ました。 |
『ストーリー』
ビックリマンワールドの歴史はアニメに沿って大きく3つに分類できます。
スーパーゼウスやヘッドロココが活躍し、天聖界と天魔界が新天地「次界」を巡って争いあった「旧ビックリマン編(次界編)」。
ピア・マルコと仲間たちがその後の次界を救うために冒険し、のちに新世界「新河系」を創造する「新ビックリマン編(マルコ編)」。
そして神帝の子孫達が異世界「パンゲラクシー」で2つの勢力に分かれて戦う「パンゲ編」といった感じです。
ストーリーにはコロコロコミックなどで提示された公式なもの以外にも十人十色な解釈が存在するのもビックリマンの特徴であり、公式なはずの本・アニメ・シールの間にも見解の相違が存在することさえ珍しくありません。
しかしそれが逆にファンの想像力を刺激して、今でも意見交換などで盛り上がる要因となっていることは確かなところです。
『トピックス』
最盛期には年間4億個も売れたという怪物商品です。 それゆえ小売店では「一人3個まで」という販売制限が当たり前となり、続々と便乗シールやニセシールも登場。
まさに時代の中心であり子供達の興味を強烈にひきつけました。
一個30円、一箱40個入り。
チョコもシールもサイズが現在のシリーズより一回り小さいものでした。
(シールは一辺48ミリ。現行シリーズは52ミリ)
ニセシールには悪名高い「ロッチ」を始め、あきらかにまがい物とわかるものからちょっと見では判別つきにくいものまで多種多様。多くは駄菓子屋のくじ引きやガチャポンなどで入手できたようです。
中には「ロッテ」と書かれている大胆なニセシールも存在しますのでご注意を!
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ニセシールの代表格「ロッチ」と「無印」 |
『シール構成』
基本は<天使><悪魔><お守り>の3種類。 悪事を働く悪魔を天使がこらしめ、お守りがそれを助ける。またはお守りが悪魔を退治しようとするが歯が立たず、天使に助けを求める…というパターンです。
ただし19弾から25弾までの間、お守りシールに変わって<次代シール>が登場。
(次代とは悪魔・天使の戦いの中で生まれた新種族)
さらに26弾から31弾にかけて<お助けシール>(お守りとほぼ同じ)に変わりました。
1〜18弾 |
19〜25弾 |
26〜31弾 |
天使 |
お守り |
次代 |
お助け |
悪魔 |
天使・悪魔・お守り(次代/お助け)は各弾12種類ずつ登場。
ただし30弾・31弾のみ6種類ずつでした。
それゆえ超元祖シリーズが出るまでは旧31弾を「30弾パート2」と見なしていた人も少なくなかったですね。
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ヘッド・天使・お守り・悪魔 |
豪華絢爛!初期ヘッドシール |
その3すくみ以外に、それぞれの種族をまとめる<ヘッド>と呼ばれるシールが存在します。 天使ヘッド、悪魔ヘッドなどはストーリー上の重要なキャラでもあり、シール自体もキラキラしているプリズムシールや色が変わるホログラムシールであったために人気も非常に高く、いわばビックリマンの花形でした。
今でもヘッドだけは大事に取ってあるという人も多いのでは?
入手確率は、1弾から16弾までは
悪魔=60%、天使・お守り=19%、ヘッド=2%(40個に1枚の割合)。
しかし17弾以降は悪魔・お守り・天使・ヘッド全て各25%。ヘッドも各弾12枚(×2)ずつ存在するようになりました。
なお、当時<超ヘッド>と呼ばれた聖梵ミロク他数枚の創聖巡師のシールのみ、通常ヘッドの倍の入手しにくさ(1/80)だったと言われてます。
でも実際はチョコそのものの出荷数がピークだったので、現在交換などで入手できる確率はむしろ高いのが実状です。
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『コレクションレベル』
一般的に入手が困難なのは、チョコ版後半弾(26弾以降)とアイス版後半弾(12弾以降)。
それ以外にも限定品や非売品のシールがいくつかあり、いずれも非常にプレミア化しています。
初期弾だとブラックゼウスを始め、アイスで復刻されなかったヘッドに人気が集中しています。
プレミアシールとそうでないシールとの格差はかなり大きく、
ヘッドシールでも1枚何万円もするものから1円にもならないものまで様々です。
『シールリスト』
→用意していません。
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