★そして何でもない日常が戻ってきた第四十六回

#46「虹天紀0030年大安吉日! のウワサ」 2002/8/30

 

概略 登場人物 現在位置 用語

 

概略
あれから3年が過ぎた虹天紀0030年

カンジーとポーチがめでたく結婚式を挙げることになり、
タケル一家は朝から準備に追われてんてこ舞い。

騒々しくはしゃぎまわる双子の姉妹に振り回され既にお疲れのタケル&デミアン。
女優志望のフシールが映画「真天聖軍物語」で主役LOVEサー帝役を狙ってることなど、
そんな話題をしているうちにいよいよ挙式開始。

にぎやかな宴に遅れてきたフシールも合流し、七福音の音色が響く中パーティーは続く。

1960年には無かった何気ない日常の空気がここにあった…。

 

登場人物紹介
・聖魔戦使デミアン 「父さん、出かける前から疲れてるよ」
あれから3年、すっかり日常生活に戻った聖魔戦使
殺伐とした1960年を思い返し、そして平穏な今の生活に感謝。

・星騎使タケル 「この世界を守る力は、どんどん貯えられてる」
親友同士のカンジーとポーチの結婚にちょっと複雑な気持ちを抱えつつ、祝福している聖魔和合界の輝ヘッド
今が虹天紀0030年ってことは、次界卵編第1話からもう33年ほど過ぎたんですよねえ…。トシとるわけだ。

・誠母チップ 「ごめーん、いま手が離せないのー!」
3児の母親として忙しい日々を送っているママさん魔守

・新星次ホルーン 「ねーねーねー、おにーちゃん! リボンどっちがいい?」
・新星次フリューデ 「パパ! ほらほら見て見て! マニキュアぬったよ!」
天使フリューデと悪魔ホルーンの双子姉妹。凶悪魔編の頃のチップと同い年ぐらいで今が一番にぎやかな年頃?

・聖賢守カンジー 「タケルさん。僕、必ずポーチさんを幸せにします!」
バカラ棟梁を補佐する賢聖大臣の職にある聖守
一時期
ウェイクアップガールズのユウと交際していたとか言われてたような?

・天助ポーチ先生 「…最初っからこうしとけばよかったわ」
かつて5回も結婚式をドタキャンしてたお騒がせ女教師聖守
運命の天使様を追い求めてたものの、結局は「バックアップ」であるカンジーに収まってしまいました。

・リップリンセス 「今回はどのドレスにする〜?」
もう6回目になるポーチの結婚式にすっかり慣れっこのメイクアップ担当天使
そういやビーストの大破壊時に気絶役で登場しましたっけ。

・LOVEサー帝
モルグ・エデラ騒動のあと、法廷で自らの罪を告白し社会に身を委ねることで新たな一歩を踏み出した元真天聖軍
その後執筆した
「真天聖軍物語」がベストセラーとなり映画化も決定。

スーパーゼウス 「えー、みなさま御存知スーパーゼウスじゃ!」
お祭り大好きな元スーパーヘッド。パーティが始まったばかりでもすっかり出来上がりモード?(笑)

バカラ棟梁 「めでてぇ時はバカラのマーチと相場が決まってんだよ!」
同じく、お祭り大好きな現職スーパーヘッド。袴姿に酒樽持参って似合いすぎ。

・ピンゾロイド2号 「うわ〜、バカバカバカバカラ様が歌いだしたら朝までマイクはなさないゾロ!」
レプリカピンゼロイドとともにバカラをサポートするご存知ズッコケ魔守ドロイド
ピンゼロイドはシネス皇帝に仕えていたそうですが、当時の人間がいっぱい生きてるのに資料が無いってどういうこと?

・誠母ダンディーラー
・七代目静女天
・戦使トーサンダー
百戦錬磨の女性陣は立ち話モード。一方のトーサンダーは所在なげ。

・フシール・コア 「LOVEサー帝役。絶対もらえると思う。手応えあったもん」
過酷な運命を乗り越え、今は女優を目指して奮闘中の真星の少女(でも名前はこれでいいの?)
映画化される「真天聖軍物語」主役のLOVEサー帝役ゲットに手ごたえアリ!

・大福太陽 「ふーくちゃんふーくちゃんふーくふくちゃーん」
太陽なのに結婚パーティに参加してるの?

・赤宮・黄角・青羽・紫変宮・橙商・緑徴・藍変徴 「おだやかなる毎日に感謝の歌声をささげます! らりるれろ〜!」
パーティに乱入し、歌いだしたお守り集団。このねじ込み具合は凶悪魔編ラストのWUGを彷彿とさせます。

 

現在位置

虹天紀0030年の虹天銀河。季節は春。
命が営む日常の時代。混沌とさえも共存を目指した時代。

 

用語
Check Point!
<集中豪無編>

デミアンとフシールが大きな運命の輪に飲み込まれ、
宇宙層のいざこざをベースにしつつもそれぞれに成長していく様子を描いた
「神と命のサーガ」もついに完結!

「集中豪無」とは、女王パルージアがお腹の子どもを殺されたことで
運命を変えるべく
「神に転生しようとしたこと」がきっかけとなって発生しました。
すなわちパルージアが神秘ゾーンのミューテリオンに沈み、
自分が神になることで子どもに起きた運命を変えようとしたのですが、
神には「心」が邪魔だったのに「怒り」と「赦し」の間で迷った心が残ったせいで
時層に漂う命の悪意「終滅(ネクロノン)」を呼び寄せてしまいました。

こうしてミューテリオンは終滅を取り込んで暴走しだし、
神の病「集中豪無」と化して時層を超えて猛威を振るい出したのです。
(単にゾーンを溶爆させる現象というわけではないのですね)

パルージア自身も神になるとき心を亡くしたために、
ためらいなく世界をミューテリオンで包んで浄化しようとし始めます。
全ての者に対し、命である限り逃れられない「死」の運命を変えようとしたわけです。

このとき失われた心集中豪無の鏡「無導士ジャッジ」となり、
パルージアの迷い=
「聖魔和合とは何だったのか」を問うために行動します。

一方、ミューテリオンが集中豪無化する現象を知っていたゴドブレスやプロフェードは、
その力を手に入れるために集中豪無を発生させたがっていたようです。

こうして、物語の根幹で様々な複線とつながっていた「集中豪無」
謎解きがメインではないとは言え、改めて通して読むといろんなことがわかります。
(破綻してる箇所やどうにもわからない箇所もありますが^^;)

あ。もちろん、私の解釈が間違ってたり誤認をもたらす可能性もあるので
そのまま鵜呑みにするのでなく、理解の一助にとどめていただきたいとも思います。

お疲れ様でした。