★長すぎると書く気が萎えちゃう(汗)第三十回

#30「聖魔和合がもたらした時代…。のウワサ」 2002/5/17

 

概略 登場人物 現在位置 用語

今回はあまりに長いため、勝手ながら前編後編に分けました。後編はこちらです

概略
天南洋、神秘ゾーンへの扉を目前にした海域デプスクレバス

真天聖軍とデミアン一行の一触即発の空気が張り詰める中、突如出現した無導士ジャッジ
その卓越した戦闘能力は悦迅宮のスピードを上回り、デミアンの攻撃を全く受け付けない。
しかもジャッジ自身はただ「怒り」の感情しか持ち合わせておらず、命を持たない虚体であるため
デミアンもどうしていいかわからず戸惑うばかり。

だが命とは何なのかを知らず、傷ついたLOVEサー帝に対し死を問うジャッジ。
彼の迷いはなんと集中豪無を発生させてしまう。
デミアンはこのとき、自らの力を受け止めて守るための力として使うことを決意!
銀の波動を放出し、集中豪無と激しく衝突!
この結果、集中豪無は抑えたものの、爆発の影響で探偵ブルが息絶えてしまう。

初めて「死」というものを知ったジャッジだがデミアンの気持ちは収まらず、
裁くなら裁くだけの理由を自分で見つけろと突っぱねるのだった。

神が聖魔和合を裁くために送り込んだ刺客ジャッジ。
命の生き様を神に知らしめることはできるのだろうか?

 

登場人物紹介
無導士ジャッジ 「死とは、なんだ」
両腕の神裁刀(オラシオン・カタール)を振りかざし、ただ使命を果たすためデミアンに襲いかかる「集中豪無の使者」
命を持たぬゆえ命を知らず、裁きの使命に迷いが生じ集中豪無を発動!

聖魔戦使デミアン 「オレだって決めたんだよ、先生みたいに! 自分の力を、受け止めるって!」
命に迷うジャッジとの戦いにどうしていいかわからないまま剣を振るうしかない聖魔戦使
集中豪無に対し銀の波動を自発的に放出!

・煌聖使フシール 「デミアンを探して!」
自分の力を真正面から受け止める決意を宣言したデミアンに涙を流す戦使の少女

悦迅宮 「おねえさまぁ…エッジ怖いですぅ!」
聖魔戦使との戦いを妨害したジャッジに挑むが、超スピードの反撃にタジタジの真天聖軍

ピンゼロイド 「反応確認ゼロ!」
超武装チューンナップ済み戦闘用ドロイドのくせに実戦ではあまり役に立っていない魔守
目がサーチセンサーになっていることが判明。

ゲンカク番長 「愛か。愛ときたもんだ」
アクスヴァイ王 「裁いてもらおうじゃねえか、この時代を!」
紙芝居皇帝 「神々は、なぜ我々に干渉し続けるのだ…」
ジャッジのあり方を受け止め分析し道を摸索するおっさん悪魔三人衆

ドルフィン王 「そんげことよりッ、あれは…」
神秘ゾーンの番人として天南洋海域をバサロボットと共に守護する天使。

ミネラ流 「…これがなくては、神秘ゾーンへの道が開けない…!」
ジャッジの出現に動揺を隠せないサプリメン党メンバー
しかし神秘ゾーンへの鍵でもある「流星ファルクス」を破壊されてしまう。

探偵ブル 「無理ないぶるる、番長どの」
なぜかジャッジの情報にも詳しい探偵聖守。デミアンとジャッジの戦いに巻き込まれ絶命
荒引友達といい針飛び左助といい、やられ役は超脇役ばかり。

ドリップリマドンナ 「天位を昇りつめていた頃の彼女の雰囲気がない…」
超音波ボイス「射断スキャット」が得意技の歌姫天使
LOVEサー帝とはかつての友達であるが、今は命を狙われている…はず?

LOVEサー帝 「わたくしには真天聖軍しかないの!」
裏切り者のドリップリマドンナを始末すべくパートナーの悦迅宮とともに現れた真天聖軍
しかし悦迅宮をジャッジの攻撃からかばい大怪我を負う。彼女の心境に何か変化が?

ミネラル魚太 「ここは退却うぉ!」
デミアン一行を追尾していた真天聖軍スパイ役の聖絢使
水の壁から出現し、深追いしようとする悦迅宮を半ば強引に連れ去る

短針オールナイト
聖魔塔に単身赴任中の聖守。(え、聖守?) 天南洋にて発生した超エネルギーをカーンらに報告。

 

現在位置
・天南洋
ドルフィン王が管理している、神秘ゾーンへ繋がる道が隠されている海。
現在の登場人物は…

デミアン・フシール・ゲンカク・紙芝居皇帝・ピンゼロイド・ミネラ流・ドリップリマドンナ・
アクスヴァイ王・探偵ブル・ドルフィン王・バサロボット・左舷選手

LOVEサー帝・悦迅宮・ミネラル魚太

無導士ジャッジ

 

用語
Check Point!
<無導士ジャッジとは?>

「集中豪無の使者」「集中豪無を導き完成させる存在として、層造律が生み出す必然と裁きの無」と呼ばれる存在。
さらに
「集中豪無を望む者の鏡。姿は見えても、実体は無、すなわち虚体」であるという。

その姿は紙芝居皇帝曰く「あの翼。あの体の紋様。あの金色の瞳…私には、パルージア様の特徴を受け継いでいるように見える」とのことであるが、そうなると「集中豪無を望む者=パルージア」となってしまい、優しかったパルージアのイメージとは全く異なるものである。

虚体であるがゆえに剣で貫かれても微動だにしない。しかし怒りの本能しか持ち合わせていないため、命も死も理解できず、裁くべき聖魔和合の本質すら自らの頭では把握できていない。

「その、裁く相手。聖魔和合ってなんなのか、わかってんのか」だと、我が脳裏で声がする」
「ジャッジ。なぜ、愛を裁かねばならない」「わからない」「わからないのに、裁けるのか」我が命は『怒り』。怒りをもって愛を裁く
と、ただ怒りをもってインプットされた使命を果たすことが全てであるように思われる。

「ただ殺せ…ただ阻め…命に『さだめ』を蘇らせろと…」

しかし、ジャッジが単なる破壊マシーンではなく、「心」を持って生まれてきたことが最大のポイントでもあります。
そしてミネラ流が導いた推測は
「神はまだ、裁ききるだけの答えを見つけていないのかもしれない。」ということ。

神が何かに絶望し「聖魔和合の愛」を断罪するべく生み出されたジャッジだが、生み出した神自身がまだ迷いを抱いているということでしょうか…。

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