ドッキリダービーがコケて以来、しばらくロッテのオマケ菓子は登場しなかったのですが、
９５年４月突如現れたのが「運の王様チョコ」です。

これは商品名に「ビックリマン」の名を冠しておらず、ビックリマンの一種とは見なされない番外扱い商品なのですが、シール構成や運・不運を司るユニークなキャラクターたちなど、随所に古き良き”ビックリマンらしさ”が見られるシールです。
チョコ自体も「サクサクウェハースチョコ｣であったため、同一線上のものと考えてます。

コミックボンボンで特集されていた異色のシリーズでもあり、地方限定販売から全国発売に拡大して全４弾まで続きました。

『シール構成』

基本的には<幸運><不運><悪運>が３すくみを構成。

「恋愛運」では「幸運」コイコイ、「不運」オタッコー、「悪運」ハニーひげ美、というキャラがいて、他にも「勉強運」「健康運」｢金運｣などの「運」をテーマに展開しています。
悪魔VS天使シールの「お守り｣のような位置付けのシールは無く、３すくみが完全に対等なトライアングルの関係であることも注目です。

総合運の幸運 　　グレートラック	総合運の不運 　　ヘルカイザー	総合運の悪運 　　クイーン・パンドラ
恋愛運の幸運 　　コイコイ	恋愛運の不運 　　オタッコー	恋愛運の悪運 　　ハニーひげ美

他にも過去や未来の王様たちが出てきたり、ニセの王様まで登場。
ニセの王様はシール自体もニセっぽい仕様になっていて笑えます。

未来の幸運王 　 グレートラックJr.	未来の不運王 　 ベビーカイザー	未来の悪運女王 　　プリンセスツーン
ニセの幸運王 　 ぐれーとラク	ニセの不運王 　 へろカイザー	ニセの悪運女王 　 クイーンぱんずら

シールそのものはほとんどが普通のシールですが、一部を除き全てのシールには裏面に｢運のトビラ｣なるフタが付いており、それをめくると｢起死回生｣などの四文字熟語といっしょに運キャラ同士の戦いのイラストが描かれているのも特徴です。

	グレートラックの「運のトビラ」 「こんなことあったらわたしのせい」ということで、 ラッキーな出来事がいくつか書かれています。 しかし最後には 「金があるから幸せとは限らないらしいぞ」 と釘をさす一言も…。 四文字熟語は「贅沢三昧」。 普通はどのシールもこのようになっています。
	ぐれーとラクの「運のトビラ」 例外的にニセの王様の「運のトビラ」は このような仕様になっています。 「運 倫理委員会」からの警告として、 このキャラは運とは無関係である、と 書かれています。

他シールと同様にナンバリングされていますが、ヘッドに相当する王様シールはキラシールになっています。

キラシールのバージョン違いもいくつかあります。
また、1弾は地方販売版と全国発売版ではレギュラーシールのフチの色が違っています。

ver1： スターダスト素材	ver2： 格子ホロプリズム	ver3： 金ツヤ素材

1弾地方版： フチは白です。	1弾全国版： フチは緑です。

『ストーリー』

この世にはさまざまな「運」が存在するが、それは全て運を支配する者たちが裏で働いているためである…。運の伝道師「呪庵」が語る幸運・不運・悪運の物語、それが運の王様のバックボーンなのです。

幸運の王様・グレートラック、不運の王様・ヘルカイザー、そして悪運の女王・クイーンパンドラ。
長く続いた３運の均衡はそのあとを継いだ王子たちの時代に急展開し、
不運が幸運・悪運を制圧し大不運時代が到来（第３弾）！

不運王子： 　　ヘビーカイザー	幸運王子（没落）： 　グレートアンラックJr.	悪運姫（没落）： 　 タルヅケ・ツーン

しかし幸運悪運統一王が登場し、さらなる新不運王と対決（第４弾）！金運が乱れ飛ぶ最後の戦いの行方は？？

『トピックス』

悪魔VS天使以降、久々に登場したビックリマンスタイルのシールホビーです。
わかりやすい3極構成とユニークなキャラクターでとても好感の持てるシリーズでした。
ただ、3弾で不運キャラだらけにしてしまったのが盛り上がりを削いでしまったのか、
ストーリーが不安定なまま4弾で急展開してそのまま終了となったのが残念です。

『コレクションレベル』

4弾は販売地域が限られていたのか、現存数はかなり少なめなようです。
バージョン違いとしては、3弾末期に作られたらしい「4弾素材の3弾ヘッド」が激レア化しています。
あとは1弾2弾の金ツヤシールが希少なぐらいでしょうか。

『シールリスト』

→こちらにあります。